Wed 230726 世界中が焦げている/転べば大ヤケド/河口湖合宿/長崎「花月」 4415回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 230726 世界中が焦げている/転べば大ヤケド/河口湖合宿/長崎「花月」 4415回

 何だか、日本の危機が間近に迫ってきたような気がする。いや、これは世界の危機であり、人類の生存の危機であるに違いない。

 

 だって、シチリア島のパレルモで最高気温が47℃まで上がっちゃった。同じシチリアのカターニャでもMax47℃。ギリシャのロードス島では、山火事でたくさんの観光客が緊急避難した。

 

 今日の東京は37℃、ちょっと北関東の奥に入り込めば、フライパンの真ん中みたいな群馬県で38℃に39℃。こういう日がまだまだ10日も2週間も続き、9月どころか10月まで延々と猛暑が続くんだそうな。

  (おそらく10年ぶりに、長崎「花月」を訪問した 1)

 

 日本と世界と人類の危機を感じるのは、「万が一アスファルトの上で転んだら、重大なヤケドで死に至る」という記事を読んでからである。諸君、もうオチオチ転んでもいられない。

 

 もちろんワタクシは、日常的にしょっちゅうスッテンコロリをやらかす人間ではないが、さすがに「うっかり転ぶと道路の熱で焼け死にます」ということになったんじゃ、犬も猫も牛も、馬もワニも人間も、迂闊に夏の昼に外に出られない。

(7月10日、長崎から広島に移動。西九州新幹線「かもめ」を利用する 1)

 

 ワニさんなんか、ホントにたいへんだ。例の短いアンヨでお外を闊歩したりなんかすれば、まずお腹が重度のヤケド、ヤケドどころかお腹から尻尾からもうもうとケムをあげて、一気に全身ワニのステーキになっちゃう。

 

 かくいう今井君は5日ほど前の高知で「ワニの唐揚げ」を食してきた。ワニと食したのはおそらく20年ぶり、20年前は西新宿の「ローズ・ド・サハラ」というお店でラクダやダチョウとともにワニもワシワシやったのであるが、諸君、冗談じゃない、このままじゃみんなワニさんと運命をともにしなきゃいけない。「ローズ・ド・サハラ」もとっくに姿がなくなった。

(7月10日、長崎から広島に移動。西九州新幹線「かもめ」を利用する 2)

 

 今日の東京の惨状をお伝えしておこう。今井君は明日の吉祥寺スタジオでの収録に備え、16時にオウチを出てすっかり馴染みの理髪店を訪れることにした。我が書斎のクーラーを切った途端に、外の熱気が一気に襲ってきて、まさに「サウナのドアをあけた瞬間」と同じ熱風に度肝を抜かれた。

 

 理髪店への道々、見るもの全てに驚かされた。フキの葉はしおれ、エノコログサは倒れ、吹く風は昭和の昔の赤外線電気コタツに潜り込んだ瞬間とほぼ同じ感触の熱風なのだった。

 

 むかしむかし「近藤真彦」というアイドルが「情熱 熱風 セレナーデ」というタイトルの歌を歌っていたのを思い出しつつ、オウチから理髪店までの今井君は、実際にその「情熱 熱風 セレナーデ」を口笛で吹きながら、強烈な日光の中を匍匐前進したのである。

 

 もちろん「匍匐前進」のうち「匍匐」の部分はウソであって、万が一東京都渋谷区の路上を「匍匐」で前進しているクマ男を発見した際は、躊躇わず緊急部署に連絡してくれたまえ。おそらくそれは、放置を許すべきではないたいへん危険な生き物である。

(7月10日、長崎から広島に移動。西九州新幹線「かもめ」を利用する 3)

 

 しかし諸君、さすがに気温37℃、濃厚な西日の中の前進は厳しい。ワタクシはボーシを目深に被り、少しでも直射日光を浴びずに済むように、電線の細い影さえも逃さずに「日陰」「日陰」「意地でも日陰」と、念仏を唱えながら懸命に理髪店を目指した。

 

 21世紀の諸君は、「赤外線コタツ」と言ふものをご存知ないかもしれない。20世紀日本のコタツは、真ん中に真っ赤な熱い光を放つ大きな電球が2個ついていて、その赤外線で温まりながら無数のミカンをむき、紅白歌合戦と「ゆく年くる年」を眺めてお正月を迎えた。

 

 コドモたちはふざけてみんなコタツのオフトンに潜り込み、中の電気の赤い光を眺めてクスクス笑いながら、大汗かいて冬のガマン比べを楽しんだ。コタツの中に頭から潜り込んでトランプを並べ、ガマン比べ兼ババヌキ、ガマン比べ兼神経衰弱、そういうバカなことをしてお正月を過ごした。

(長崎駅売店で「長崎かんぼこ」を購入。たいへんオイシューございました 1)

 

 本日7月26日、熱中症アラートの日本中で、同じようなガマン比べが24時間ぶっ続けで続いたわけだ。

 

「外に出るのは危険です」とまで言われている中、高校野球の県大会終盤戦が各地で強行され、神奈川では慶応、福岡では東筑、大阪でも三国ヶ丘、岩手でも盛岡三、鳥取でも鳥取西、最終的に勝った負けたはとにかく、いやはや日本中の文武両道校が激しい大活躍を続けている。

 

 もちろん我々も黙って見ているわけにはいかないから、山梨県河口湖ではコロナ蔓延から久方ぶりに「東進河口湖合宿」を開催中だ。今年も今井君は、残念ながら不参加。ホントは参加したかったのだが、この時期には首都圏以外の校舎から公開授業の要請も多い。そちらを優先する選択をした。

(長崎駅売店で「長崎かんぼこ」を購入。たいへんオイシューございました 2)

 

 思えば河口湖合宿、2005年の東進移籍から2018年まで、毎年7月21日から30日まで欠かさず参加していたのである。2019年、首都圏以外の公開授業要請を優先して初めての不参加。その翌年の2020年からコロナのせいで3年連続中止となり、今年は4年ぶりで開催された。

 

 今井君が顔を見せないことについて、河口湖ではガッカリしている人々が少なくないはずだ。

 

 今年の合宿に参加した生徒諸君はもちろんのこと、馴染みの宿舎だった「美富士園」従業員のオジサンたちやオバサンたち、合宿初日には必ず顔を出すことにしていたウナギ料理「こなみ」の皆さんにも、何だか申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

  (おそらく10年ぶりに、長崎「花月」を訪問した 2)

 

 河口湖合宿は、7月21日から25日までが「第1期」、26日から30日までが「第2期」。ということは昨日の段階で第1期の生徒諸君がオウチに帰り、今日から第2期が始まって、まもなく初日のスケジュールが完了する頃だ。

 

 クーラーはうまく動いているか、補助の扇風機はみんな元気に空気をかき混ぜているか。遥か遠くの東京から、今井君はそんなつまらん心配をしている。まあ諸君、過去15年の河口湖合宿については、ぜひ今井ブログから詳細な記録と写真を眺めてくれたまえ。

 

 ワタクシはとりあえず、明日のスタジオ収録に向けて準備も完了。明日の収録は、「京都大学過去問演習2023」。詳細はまた近いうちにここに記すことにしよう。

  (おそらく10年ぶりに、長崎「花月」を訪問した 3)

 

 さて7月9日、長崎「出島メッセ」の大盛況に気をよくしながら、ワタクシは長崎卓袱で有名な「花月」を訪れた。坂本龍馬を筆頭に、長崎に縁のある幕末の志士たちが次々と訪れた「史跡料亭」であり、ワタクシ自身おそらく10年ぶりの訪問である。

 

 卓袱と書いて「しっぽく」。「オヒレ」という名の汁椀を皮切りに、お腹の皮がはちきれるほどの豪華料理が次々と運ばれてくる。今井君の卓の担当は、ワタクシよりホンの数年だけ人生の先輩と思われる上品なオバサマだった。

(長崎丸山「花月」の豚角煮。オイシューございました)

 

 ということになると、当然のように今井君独特のダジャレが次々と炸裂するのである。賀茂茄子の料理が運ばれてくれば「かもなす、ふかもなす」、もちろん「可もなし、不可もなし」がナマったわけであるが、考えてみればこれは少し失礼に当たったか。

 

 次に「豚の角煮」がくると、もちろん「どれどれ、しっかりカクニんしてみましょう」。長崎名物「はとし」が来れば、「おお、スーパーはとし君ですね」。 

 

 若い諸君はご存知ないだろうが、むかしむかし1986年から、TBS系列・日立グループ提供で「世界ふしぎ発見」という超人気クイズ番組があり、司会者を務めた元NHKアナウンサー草野仁どんにちなんで、「スーパーひとし君」というキャラクターが登場した。

(スーパーはとし君こと、長崎名物「はとし」。オイシューございました)

 

 おやおや「世界ふしぎ発見」、今もまだやってるの?  よくは分からないが、まだやっている感じ。道理で「花月」の担当オバサマも、今井君が長崎名物「はとし」に投げかけた「スーパーはとし君ですね?」の一言に、顔中どころか全身をヒコヒコさせながら、遠慮なく笑い転げてくださった。

 

 こういうふうで、2023年夏の長崎出張もまた大成功。「意地でもまた長崎に呼んでください」とスタッフにお願いした甲斐もあって、先日ほぼ確定した秋冬スケジュール表によれば、12月上旬の今井君はまたまた長崎に行けるようである。長崎の諸君、半年先のことではあるが、ぜひ今井の公開授業にこぞって結集してくれたまえ。

 

1E(Cd) Solti & Chicago:BEETHOVEN/SYMPHONIES 3/6

2E(Cd) Solti & Chicago:BEETHOVEN/SYMPHONIES4/6

3E(Cd) Solti & Chicago:BEETHOVEN/SYMPHONIES 5/6

4E(Cd) Solti & Chicago:BEETHOVEN/SYMPHONIES 6/6

5E(Cd) Barenboim & Chicago:SCHUMANN/4 SYMPHONIEN 1/2

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