Mon 230710 いま長崎/明日は広島に行けるか/那覇の大盛況/山羊料理「美咲」 4408回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 230710 いま長崎/明日は広島に行けるか/那覇の大盛況/山羊料理「美咲」 4408回

 昨日から、長崎にいる。お隣の佐賀や福岡や大分では「線状降水帯」「緊急安全確保」でたいへんなことになっているが、長崎駅前のホテルの窓から眺めたところでは、とりあえず長崎は今のところ安全。夜からはホテルすぐお隣の会場で公開授業、これもまた予定通りに実施できそうだ。

 

 本来なら、昨日は大阪から東京に帰り、今朝また羽田からヒコーキに乗って長崎を目指すルートで移動するべきところ、天気図をジッと眺めながらワタクシは「昨日のうちに長崎入りする方がいい」と判断、大阪伊丹空港から長崎行きのプロペラ機に乗った。

(7月4日、沖縄那覇の公開授業の後は「ヤギ料理 美咲」で単独祝勝会 1)

 

 何しろ小魚みたいに小っちゃなプロペラ機だ。梅雨前線の分厚い雲の中を飛んでいくと思うとマコトに頼りない。上空に出て遥か北の空を仰ぐと、背の高い入道雲の上に「かなとこ雲」が発生している。その真下では、間違いなく豪雨に襲われていたに違いない。

 

 機長による機内のアナウンスによると、「いつものコースからずっと南側のコースをとり、梅雨前線を迂回しながら長崎に向かう」「30分ほど余計に時間がかかる」とのこと。あとで確認すると、大阪から一気に高知の南の沖合に出て、大分県南部・阿蘇山上空・有明海上空を経由して長崎空港に到着している。

 

 こうして長崎に前日の「前乗り」。昨日から長崎にビシッと到着しているわけだから、長崎でのお仕事は大丈夫だが、問題は明日なのだ。明日と明後日は連続して広島での公開授業。明日は午前中に長崎を出て広島を目指す。

(7月4日、沖縄那覇の公開授業の後は「ヤギ料理 美咲」で単独祝勝会 2)

 

 しかしその途中の佐賀・福岡・山口では、新幹線も在来線も多くが「運転見合わせ」が頻発する状況。博多−広島間で山陽新幹線が運転見合わせとなると、ここからの広島入りはマコトに難しい。何しろJR西日本だ、「計画運休」なんてのも頻繁に行われる。

 

 そうなると、残る選択肢はヒコーキ利用だ。長崎空港から羽田、羽田から広島。または長崎空港から大阪伊丹、伊丹から新大阪に出て新幹線下りで広島。思いつくのはそのぐらいだ。遥かな昔、同じような状況で「ソウル経由」を思いついたこともあったが、残念ながら今回はパスポートを携帯してこなかった。

(山羊料理「美咲」のチラガー。豚の顔の皮、コラーゲンの集合体だ)

 

 そういう状況で、とりあえず本日は長崎のホテルで大人しく夕方を待つ。夕方までの時間に、明日の方策をいろいろ考える。そう言っている間にも、またテレビニュースで「福岡と大分で新しく線状降水帯が発生」の緊急情報が入る。長崎駅前でも、突然いま強い雨が窓をたたき始めた。

 

 こんな緊迫した状況で、沖縄の山羊料理屋に出かけた時の話なんか書くのは不謹慎、マコトに心苦しいが、日々の記録を続けていくのもブログの役割の1つだ。申し訳ないが、7月4日の沖縄県那覇での公開授業について、カンタンに書いておくことにする。

 

 7月3日が大阪での仕事だったから、沖縄には大阪伊丹空港からのヒコーキを利用した。大阪も那覇も外国語が溢れていて、家族連れはほぼ100%が中国語、欧米系の中年カップルも多い。

(山羊料理屋のクライマックスは、何と言っても山羊の肉たっぷりの山羊汁だ)

 

 那覇での宿泊は、いつもと同じように「やちむん通り」近くのハイアットリージェンシー。ヒコーキの中の小さなお弁当でランチは済んだことにして、18時半、ホテルロビーでスタッフと待ち合わせ、タクシーで公開授業会場に向かった。

 

「会場」とは言っても、ホテル内の大宴会場とか、オフィスビルの大会議室とかではなくて、校舎内の教室を利用する。このごろはこの形式が多い。椅子だけの「シアター形式」と、椅子&デスクがセットの「スクール形式」、ワタクシとしては大規模なシアター形式の方が好きなのだが、生徒の側に立てば、やっぱりデスク付きの方がいいだろう。

 

 使用したテキストは「D」、旧帝大レベルの難易度の高い長文読解問題をまるまる1問解説する。今年になってから、このタイプを選択する校舎が多くなった。さすがに「小4から英語をやってきました」「高3で、もう英語9年目です」という世代だ。あまりにカンタンすぎる共通テストレベルでは、生徒諸君は満足できないに違いない。

(シメには、山羊そばがいい。ヨモギの葉っぱたっぷり、これは「臭い消し」であるらしいが、もともと臭い消しなんか必要ない山羊好きだ)

 

 終了後、さすがに腹が減ったので、やっぱりこの夜も「単独祝勝会」に向かう。選んだのは、大好物のヤギ汁。つい半年前に訪問して大好きになった「山羊料理 美咲」を再訪することにした。那覇安里の交差点からホンの少し歩いたあたりである。

 

 いろんな経緯もあるんだろう、この周辺にはヤギ料理の看板を掲げたお店が多い。「美咲」のすぐ隣には「山羊料理 二十番」という年季の入った看板がある。半年前はどちらにするか迷ったが、さすがに「二十番」のほうは年季が入りすぎ。ワタクシのような若輩者にはまだまだ敷居が高すぎた。

(7月5日の昼、那覇やちむん通りの入り口で、なでしこタイプのネコに遭遇)

 

 他にも、別の大人気店があるらしい。宿泊先のホテルからも近い「山羊料理 さかえ」であるが、こちらは看板よりもお店のオカーサンの元気っぷりぶりがスゴいらしい。東京なら「キップがいい」と表現するが、沖縄では何というのか、とにかくスゲー明るいお店であるらしい。

 

 しかし諸君、オトナには「少し疲れたな」という夜もある。東京から大阪へ、大阪から沖縄へ、そのぐらいの移動には大した疲れも感じないが、やっぱりこの夜は何となく疲れた。元気印のオバサマが徹底的に明るく切り盛りするお店よりも、ちょっと大人しめの薄暗い料理屋の方がいい。

 

 たった1度きりしか訪ねたことのない店だが、メニューはほぼ記憶している。奥のカウンターに座って、まずオリオン生ビール、続いてもう1杯オリオン生ビール。あとは泡盛「瑞泉」を3合、ロックでぐいぐい飲み干した。

(7月5日のランチは、牧志公設市場近くの「たくむ」でステーキを貪る 1)

 

 食べ物のほうは、まず「チラガー」。ブタのお顔の皮の料理だ。もちろんお鼻の部分も含む。思えば残酷な話だが、もし「残酷」という言葉を持ち出してしまえば、あらゆる肉料理が残酷、あらゆるお魚料理も残酷、残酷でない食べ物なんかほとんど存在しない。あとは「残さずキレイに食べさせていただく」、大事なのはそこである。

 

 続いて定番のゴーヤチャンプルー、これには大した残酷さも感じないが、普段からゴーヤ君のゆるキャラなんかに接しているコドモたちなら、ゴーヤ君たちをワシワシ噛みシめては飲み込む今井君を見て、きっと悪魔かオバケの一種だと勘違いするに違いない。

(7月5日のランチは、牧志公設市場近くの「たくむ」でステーキを貪る 2)

 

 この辺の時間帯から、店の常連の中年カップルが次々と入店してきて、小さなカウンターには空席が全くなくなった。

 

 というか、常連さんたちの多くは店のオカーサンのお友達らしくて、ビールが飲みたければ冷蔵庫から勝手に自分で取り出すし、泡盛が飲みたければアイスボックスから氷を好きなだけ取り、オカーサンには料理に専念してもらって、「ドリンクは客が作るのが当然」という落ち着きぶりだ。

(那覇やちむん通りにて。猛暑の中、小さな睡蓮が咲いていた)

 

 すると諸君、まだ訪問2回目の今井君なんかは、さすがに肩身が狭くなる。「オリオン生、もう1杯ください」「泡盛『瑞泉』をロックでもう1合ください」、そういう遠慮がちな敬語っぽいコトバでドリンクを注文するのなんか、何だか場違いのような感じがして気がひけるのである。

 

 あんまり気がひけるので、夜11時、まだお酒を飲み足りない気分を抑えながら、お勘定をしてもらって外に出た。満月が薄曇りの空にかかって滲んでいる。沖縄の夜11時はマコトに蒸し暑く、タクシーをつかまえるまでの短時間で、すっかり汗まみれに戻ってしまった。

    (那覇の満月は、夏の雲の間に滲んでいた)

 

 翌日はお昼までホテルでゆっくりして、福岡への移動に備えた。次の公開授業は福岡の大牟田。博多・鳥栖・久留米・大牟田あたりは連日梅雨末期の豪雨に見舞われていて、果たして無事に公開授業が開催できるかどうか分からなかったが、とりあえず現場には向かわなければならない。

 

 まあ、何しろ梅雨末期、7月上旬から下旬にかけては、そういう日々の連続だ。ホンの20年前、ワタクシがまだ代ゼミの超人気講師♡だった21世紀序盤には、まだ気候はもっと&もっとマイルドだったように思うのだが、さて明日7月11日、ワタクシは無事に広島で公開授業を開催できるのかどうか。その辺は「神のみぞ知る」の世界である。

 

1E(Cd) Solti & Chicago:BEETHOVEN/SYMPHONIES 3/6

2E(Cd) Solti & Chicago:BEETHOVEN/SYMPHONIES4/6

3E(Cd) Solti & Chicago:BEETHOVEN/SYMPHONIES 5/6

4E(Cd) Solti & Chicago:BEETHOVEN/SYMPHONIES 6/6

5E(Cd) Barenboim & Chicago:SCHUMANN/4 SYMPHONIEN 1/2

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