Fri 230526 千葉茨城で震度5/キウィ3種のライバル関係が、人間の模範なのだ 4370回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 230526 千葉茨城で震度5/キウィ3種のライバル関係が、人間の模範なのだ 4370回

 午後6時にお相撲を見終わって、7時までNHK「首都圏ネットワーク」を眺め、(これは首都圏在住の人にしか分からないだろうが)「首都犬(しゅとけん)君」の大活躍を見てから、ワタクシは自分のお部屋に入って「どれ、今日も今日とて、絵日記系ブログを続けるかな♡」と、我がMac君を開いたところだった。

 

 千葉と茨城を、震度5マイナスの地震が襲ってきたのである。千葉で震度5マイナス、茨城でも震度5マイナス。東京でも軒並み震度3が出て、しかもその揺れがずいぶん長かった。縦揺れが5秒、そのあとの横揺れは30秒以上は続いたと思う。

 

 ワタクシは、つい4日前のブログ記事で「千葉県と茨城県から毎朝通ってきていた野菜売りのおばあちゃんたち」について、懐かしさを込めて詳述したばかりだ。揺れの大きかった地域の皆様に、何ひとつ被害の出なかったことをお祈りするばかりである。

(本日はキウィの話をいたします。ベリーのような上品な甘さ! ルビーレッドの登場、切り口はこんな感じ)

 

 千葉県北部から茨城県南部は、いわゆる「地震の巣」になっていて、むかしむかし若き今井君が千葉県松戸のオンボロアパート「松和荘」で生活していた頃なんか、連日の震度4クラスに襲われて、築30年超の木造アパートは、壊れかけの宇宙船みたいにゆらゆら大きく揺れ続けたものだった。

 

 あのころ今井君の部屋は、スチール製の最も安い本棚が合計8架、細長い4畳間の壁の両側を埋め尽くし、8つが8つ全て大きくゆーらゆら、地震が来ると思わず本棚を手で支えるのであるが、何しろ8つの本棚だ、タコなら8本、イカなら10本、そういう軟体動物でもない限り、8つの本棚を支えるのは不可能だった。

 

 ましてや今井君は昔から、ゴツい楕円形のキウィ人間だ。手も足も出ない達磨タイプのシンプルな楕円だから、もう本棚を支えるのは諦めて、とにかくお隣の4畳半に移動、恐ろしい揺れ方を続ける本棚を眺めながら、揺れの収まるのをジッと待ったものだった。

 

 つまり生意気なことに、大学学部生のクセに「部屋が2つあるアパート」に暮らしていたわけであるが、本棚8つの4畳の方を冗談で「書斎」と呼び、本棚に押しつぶされる危険のない4.5畳の方を「寝室」と称して、マコトに優雅な日々を送った。

 

 まあ今夜も「津波なし」、渋谷区は震度2から3、何とか事なきを得た。昨年から大人気のNHK首都犬クンも、さぞかし胸をなで下ろしていることだろう。

 

 全国の皆さま、「首都犬クン」とは、おそらく柴犬か秋田犬をイメージした首都圏ニュースのキャラクターであって、お天気キャスターのオネーサマと一緒に、首都圏各地を旅して歩く設定になっている。

 

 何しろNHKは渋谷だから、渋谷のシンボル「ハチ公」を元に、秋田犬の子犬をモデルにしたんだろうけれども、コイツがたまらなく可愛いのだ。ぜひ全国版の天気予報その他にも進出して、全国版のアイドルに出世してほしいと熱望する。

(これまでの2大勢力、グリーンやゴールドよりグッと小ぶりなキウィである)

 

 ところで、まだ中学&高校に通っていらっしゃる諸君は、もしかしたらまさに今「中間テスト」の真っ最中なんじゃないだろうか。今朝の朝日新聞でも、4コマ漫画「ののちゃん」のテーマは、中3のお兄ちゃんの中間テストだった。

 

「今回の中間テストは自信があるんだ」とヌカす兄・のぼる君。実は「ののちゃん」、40年前にこの4コマ漫画が始まった頃は、のぼる君こそ主人公で、漫画のタイトルも「となりのやまだ君」だった。1990年代の終わり頃、アニメ映画になったこともある。

 

 だから今の主人公「ののちゃん」は、成長とともに兄から主人公の栄光を奪った厳しい妹なのである。兄と妹、姉と弟、そこにはもちろん切磋琢磨、微笑ましいライバル関係が存在する。

 

 中間テストに珍しく自信をチラつかせる兄・のぼる君に対し、妹・ののちゃんは不敵な笑いを向ける。彼女には担任の先生から「カゲロウをイメージした例文を作りなさい」という宿題が出ていたのだ。

 

 そこで妹・ののちゃんが作った自信作の例文が「兄の自信は、中間テストの答案が返されるまでの、はかない命でした」というもの。こりゃ確かに自信作だ。妹や弟の方が、きょうだいのライバル関係では常に有利な立場にある。

(美しい切り口、拡大図。「イチジクかいな?」とふと思う)

 

 しかしこの種のライバル関係こそ、人の社会を活性化させる最も有意義な原動力なのである。「ぶっちぎりのトップが君臨」「トップの固定化」というのは、政治や経済のみならず、世の中の活力を減退させ、全ての衰退のモトになりかねない。

 

 まあ諸君の世代は、お相撲というものにあんまり興味も関心もないだろうが、ホントに長い間絶対的な横綱♡白鵬が君臨して、あまりの君臨ぶりにファンの多くが白けて離れていった。

 

 2023年、どうやらその沈滞ムードが一気に変わりそうな嬉しい予感がある。マコトに個性的な関脇4人が、残らず大関昇進に向けて急速に力をつけてきたのに加え、もしも「個性」ということで勝負するなら、個性のカタマリとも言うべき「北青鵬」というスーパー長身力士の急成長で、革命的にお相撲が変わるかもしれない。

 

 いやはや今場所の優勝争いも面白い。13日目が終わった時点で、横綱♡照ノ富士 春雄が12勝1敗。関脇♡霧馬山 鐡雄が11勝2敗。明日の直接対決で優勝の帰趨が決まりそうだが、ワタクシが何より嬉しいのはファーストネーム対決、「春雄 vs 鐡雄」だ。

 

 もう1度繰り返しておく。「春雄 vs 鐡雄」だ。もちろん2人ともモンゴル出身の力士だから、春雄も鐡雄も本名ではないが、やっぱり日本の国技なんだ。「かたや鐡雄、こなた春雄」、こうでなければいかんね。

 

 いまだに「モンゴル出身の力士はキライだ」とか、エコジなことを言ってムクれている中高年も少なくないが、さぞかし言葉の壁も分厚かっただろうに、あんなに流暢な日本語を話し、大ケガと病気から立ち直って若いライバルを迎え撃つ横綱、素晴らしいじゃないか。

(キウィばかりじゃお腹が空くから、ロイヤルホストのデラックスな朝食も満喫しております)

 

 ついでに、若い読者諸君がもっとムクレそうな話題をもう1つ付け加えておく。人形浄瑠璃「文楽」の話である。「文楽研修生がゼロ」という話題をこのブログに書いたのは、5月4日のことだった(Thu 230504 絶滅を危惧するもの/飛躍したまえ、迷走したまえ/足置きは必要か 4355回)。

 

 朝日新聞が同じ話題を、5月23日だか24日だかに掲載している。やっぱり絶滅を危惧していらっしゃるのだが、いやはや、遅すぎる。ワタクシが書いた5月4日と、朝日新聞が報じた5月下旬の間に20日ものタイムラグがあるが、その20日のうちに、「豊竹若太夫の襲名が決まる」という報道があった。

 

 現・豊竹呂太夫が近く出世して、若太夫を襲名する。2024年に襲名披露公演も行われる。彼は2017年に「英太夫」から「呂太夫」に出世したばかりだから、たった6年でまた出世、目覚ましい昇進ぶりである。マコトに素晴らしい。

 

 しかしワタクシなんかは、「それなら豊竹呂勢太夫(ろせだゆう)どんも、そろそろビッグネームに出世させてあげたいな」と思うのである。

 

 豊竹呂勢太夫と、竹本織太夫(おりたゆう)の2人は、激しく競り合うライバル関係の若手どうし。詳しくは近いうちに語ることがあると思うが、4月の大阪公演では「妹山&背山の段」、対決するように舞台の左右に分かれ、2人とも見事に語り尽くした。

 

 どんな世界でも、その活性化には何よりもライバル関係が大事なのだ。我が予備校の世界でもおんなじで、各科目にライバル講師が最低2名以上存在し、それぞれにコアなファンが出現して、「オレはAセンセのファン」「ワタシは意地でもB先生オシ」みたいなクンズ&ホグレツがあるからこそ、活性化はとどまるところを知らなくなる。

(ゴールドが左、ルビーレッドが右。レッドちゃん、グッと小ぶりなキウィなのだ)

 

 そんなの、経営の基本中の基本だ。一極集中をよしとした段階で、国の活力は削がれ、政治は停滞し、経済は成長を止める。りんごファンとみかん好きが対立するからフルーツ市場が盛り上がり、ネコ派とイヌ派が睨みあうからこそペットブームが燃え上がる。

 

 2大政党制なんてのも同じこと。一党独裁やらファッショが長く続くのは、どうせロクでもない結果に繋がるので、独裁を廃したからこそ(ここから一気に今日の写真の「弁解」に突入するのだが)キウィフルーツの人気は、今もとどまるところを知らないのだ。

 

 思ってもみたまえ、「もしキウィがグリーンだけだったら」。それを考えると、キウィの親ダマ♠︎今井君は身も凍る思いがする。かつて、キウィはグリーン独裁、グリーンの一人勝ちで、グリーンにあらずんばキウィにあらず、まさに奢れる平家、奢れるグリーン、「盛者必衰のコトワリ」の真っただ中にいた。

 

 そこに出現したのが、救世主ゴールドだったのだ。「ええっ、これがゴールド?」「ただの黄色じゃん」「せいぜいでクリーム色」「金色なんておかしくね?」と、さんざん悪口を言われつつも、グリーン殿さま一極集中 → 徳川300年の太平の世に一石を投じ、両雄並び立つ理想のキウィ世界を構築した。

 

 こうして大相撲キウィ場所は、東横綱 → グリーン錦、西横綱 → ゴールド龍、丸い土俵を楕円形に変えてすでに半世紀、そのライバル関係は人形浄瑠璃の世界にも及び、竹本グリーン太夫、豊竹ゴールド太夫、大ファンの今井君までも、こんなバカバカしい展開に持っていくほどの、素晴らしい切磋琢磨を演じたのだ。

(ゴールドとルビーレッド。体格差は明らかだが、味わいの深さで勝負なら、レッドにも大いに勝機がある)

 

 そしてついに国際キウィ世界に「第3極」が出現した。東西対立や2大勢力の固定化は、必ずや危険な冷戦に直結する。拒否権の乱用なんて、もってのほかだ。その意味で、新キウィ「ルビーレッド」の登場と台頭を、この今井は真剣に待ち受けていた。

 

 仕切り線を挟んだ強力な2者の対立は、マコトに危険なのである。いったんその対立が歪曲されれば、対立の火種を鎮静化させる者は存在しない。理想的なライバル関係は、多少複雑に見えても「対等な第3極」の台頭による3スクミの形なのだ。

 

 見よ、新キウィの颯爽とした美しく赤い断面を。東西横綱の間に凛として立ちふさがる第3の横綱、言わば南の横綱・ルビー富士、ないし北の横綱・レッド大海の出現だ。

 

 小柄というか小兵というか「ワザのデパート」というか、切り口の美しさもさることながら、ナイフを入れただけでイチジクのような甘い香りがキッチンを満たす。

 

 つまり今、今井君の立つキッチンはそのぐらい狭苦しいわけだが、まさにルビーレッド、「朝食ならグリーン、夕食ならゴールド、しかし健康なオヤツの時間には、何が何でもこのワタクシを召し上がれ」と、自らの立ち位置を明確にしながら、我々人間社会に強烈なアピールを仕掛けてくるのである。

 

 ま、以上のような状況だ。果たして諸君、以上のような支離滅裂なパッセージを、果たしてナマナリAI君に書けますかな? こりゃ今井の独壇場。皆様そうは思っていただけませんかな?

 

1E(Cd) Richter:BACH/WELL-TEMPERED CLAVIER 1/4

2E(Cd) Richter:BACH/WELL-TEMPERED CLAVIER 2/4

3E(Cd) Richter:BACH/WELL-TEMPERED CLAVIER 3/4

4E(Cd) Richter:BACH/WELL-TEMPERED CLAVIER 4/4

5E(Cd) Eduardo Egüez:THE LUTE MUSIC OF J.S.BACH vol.1

total m90 y323  dd28273