Wed 230524 たまには絵日記ブログ/鎌倉でアジサイ/江ノ島で釜揚げ&生しらす 4368回
こんなワタクシだって、「たまにはリアルタイムの絵日記みたいなブログにしたい」と、ふと溜め息をつくことがある。
「今日は、こんなところに行きました」
「こんなご馳走をお腹いっぱい食べました」
「こんなお酒をイヤになるほど飲みました」
「すごく楽しかったです」
「ものすごく思い出になりました」
諸君、これこそブログというものの常道、まさに「あるべき姿」なのだ。
(5月24日、ワタクシは鎌倉にハナショウブをアジサイを眺めに出かけた 1)
読者のほうも、そういう私生活を覗き見して、「ふーん」「ふーん」「いいなあ♡」または逆に「ほお」「ほお」「意外につまらねーことばっかりしてんな♣︎」と、感心したりケーベツしたり、それが楽しくて「フォロワー」になり、書き手の生活を日々熱心に追いかけるわけである。
ところが何しろ今井君は恐ろしくヘソ曲がりであって、そのおヘソは曲がりすぎて、3回も4回もねじれ放題にねじれ、結び目はもう固結びになっている。
だから、角館の花見の話を書くために「雲のじゅうたん」の思い出話を書きまくり、ブルーに染まったネモフィラの丘のことを書くために、「ちばらき」や野菜売りのバーチャンたちの記憶を思うぞんぶん辿ったりする。
(5月24日、ワタクシは鎌倉にハナショウブをアジサイを眺めに出かけた 2)
それに付き合わされる読者の苦労を思えば、ワタクシは書きながら熱い涙をこらえきれないほどである。というか、もっと正確に言えば、読者諸君の知性と忍耐力に敬意と尊敬を禁じ得ない。
世の中にはひどい誤解も存在して、作り手と受け手の間に一種の上下関係を設定し、「筆者が上」「読者が下」と断じて顧みなかったりする人も少なくないようであるが、いやいや決してそんなことはない。
作曲家と聴衆、演奏家と聴衆、その関係は常に対等であり、それどころかむしろ聴衆や読者の知性が、作曲家や筆者や画家の知性を上回るレベルのものでなければ、音楽も文学も絵画も成立しないのである。
(5月24日、ワタクシは鎌倉にハナショウブをアジサイを眺めに出かけた 3)
諸君、誤解しないでくれたまえ。決してワタクシはこのブログの芸術性なんかを訴えようとしているのではない。
ごくカンタンに言えば、
「読んでくれてありがとうございます」
「よほど知性と忍耐力が優れていなければ、このブログに4400回近く付き合ってられませんよね」
と、まあそんな深く熱い感謝の念を表明したいだけなのだ。
こんなに衰退してしまったブログ世界に踏みとどまり、あまつさえ「角館の花見の話題の前に50年前の朝ドラの話」「ネモフィラの丘の話の前に延々と野菜売りのバーチャンたちの話」、それを耐えて我慢してニヤニヤ、日々熱心に読んでくれる人々が、少なくともフォロワーの数で言えば昨日の段階で4142人。これは驚くべきことである。
(5月24日、ワタクシは鎌倉にハナショウブをアジサイを眺めに出かけた 4)
そういう感動に震えながら今朝のワタクシは、それならば時には尊敬すべき読者諸君の熱い期待に応え、「今日はこんな所に行きました」「こんなご馳走を食べました」「こんなお酒を飲みました」「すごく楽しかったです」みたいな紙芝居ブログを書いてみるのも悪くはないと考えた。
そこで「よーし、今日はそれで行こう!!」とコブシを高く掲げ、正午過ぎの横須賀線(グリーン車♡)に乗り込んだ今井君は、アジサイやハナショブの咲き始めた北鎌倉・明月院を目指した。
(5月24日、ワタクシは鎌倉にハナショウブをアジサイを眺めに出かけた 5)
13時、北鎌倉に到着。円覚寺の前を素通りして、小走りに明月院に駆け込んだが、残念無念、アジサイもハナショウブもまだ1週間早かった。
ついでに、このお寺の名物になっているカエル軍団もまだ1週間早かったらしくて、ハナショウブ園の池の中では肥え太った無数のオタマジャクシ諸君が、「来週またおいで」「来週またおいで」と、フライイング気味で鎌倉を訪ねた今井君に、温かな水の中から笑いかけているのだった。
(北鎌倉・明月院前に、こんなオシャレなお店がある)
ならば、致し方ない。ワタクシはすぐに潔く来週の北鎌倉再訪を誓い、昨年もこの時期に訪問した店「紫 ゆかり」に入って「鎌倉ビール」を胃袋に流し込み、タクシーを呼んでもらって江ノ島に向かった。
江ノ島に何があるかと言えば、これもまた馴染みの店「貝作」と「遊覧亭」の2軒である。
モン・サン・ミシェルみたいな模範的な円錐形を、安定優先の日本の神様たちが、ギュッと平たい円錐台に押しつぶしたような形の江ノ島。「貝作」はそのフモト、「遊覧亭」はその円錐台のテッペンの台地にある。
(タクシーを待ちながら、「鎌倉ビール」で一休みする。ペールエールだった)
コロナの3年間、ワタクシはずっとフモトの「貝作」で我慢した。エスカレーターを3つ乗りついでテッペン台地に至る通称「エスカ」を利用し、馴染みの「遊覧亭」に入ったのは、おそらく数年ぶりである。
昨日までの冷たい雨が止んで、5月24日の南関東は湿度20%台の快晴。「遊覧亭」からは、眼下の太平洋を挟んで箱根山やら丹沢やらがマコトにキレイに眺められた。
(5月24日は快晴。江ノ島の海も穏やかだった 1)
幸い窓際のテーブルが空いていて、今井君は遠慮なくそこに陣取り、サザエの壺焼き → 生しらす → 釜揚げしらすと順番にペロリと平らげ、そうなればもちろんビールにお酒も次々と飲み干した。
「あれれ、『お酒の量を減らします宣言』はどうしたんですか?」という疑問や疑念であるが、諸君、心配しなさんな、減酒宣言は驚くほどキチンと守っている。
5月21日に宣言したあと、22日はお酒ゼロ、23日もお酒ゼロ、むしろ周囲が心配して「どうかしたんですか?」「まさか病気じゃ?」と気遣うほどに、頑固に減酒に励んでいる。
(江ノ島のテッペン、老舗「遊覧邸」を久しぶりに訪問する)
要するに、「オウチでお酒を飲む」「食事と関係なしにお酒を飲む」という悪習慣を絶ったということである。外出先で、食事とともにお酒を飲むのは、さすがに許してくれたまえ。「それもやめます」と言い出した時、おそらく今井君は何らかの病気にかかっている。
注文したものをみんなヒトかけらも残さず胃袋に送り込み、注文したお酒も一滴も残さず飲み干したところで、ワタクシは「ラストの仕上げ」と言ふことで、「じゃあ、釜揚げしらすをもう1つ」「冷酒ももう1合」とお店のオカタにお願いした。夕暮れの心地よい風に吹かれ、太平洋の絶景を見下ろしながら、来週の計画を練ったのである。
(5月24日は快晴。江ノ島の海も穏やかだった 2)
来週、何日になるかは分からない。しかし来週の半ばになれば、アジサイもハナショウブもきっとみんな100%の満開だ。その時点で、朝早い電車で東京から鎌倉まで1時間ちょい、今年2回目の初夏の鎌倉を満喫しようと考える。
江ノ島のテッペンからゆっくり歩いて海辺に降りる。その前に江ノ島名物「女夫まんじゅう」を2個、ホカホカ湯気の立っている熱いヤツを購入して、歩きながら貪った。
(左、釜揚げしらす。右、生しらす。どちらもたいへんオイシューございました)
まんじゅうというのは、こういう豪快な食べ方がいい。甘さ控えめ、本当なら5個でも10個でもたちどころに我が胃袋送りにできそうだ。こしあん1個、粒あん1個、写真を撮る暇もなかったが、あれから5時間後、これを書いている今もなお、胃袋の中から今井君を応援してくれているに違いない。
江ノ島からは、小田急ロマンスカーでゆっくり座って帰る。指定席に座る前に、これもワタクシの鎌倉観光の恒例なのであるが、片瀬江ノ島駅前のコンビニで、ソーセージが1本まるまる入った揚げパンを買い込む。大満足の江ノ島の後の指定席でソーセージ揚げパン、これに勝るものは考えられない。
(遊覧亭のサザエ壺焼き。たいへんオイシューございました)
まあこうして諸君、今井君の5月24日は無事に楽しく過ぎていった。
絵日記ブログふうに言えば、
「今日は、鎌倉に行きました」
「アジサイとハナショウブはまだでした」
「生しらすと釜揚げしらすとサザエの壺焼きを食べました」
「冷酒3合と鎌倉ビールを飲みました」
「すごく楽しかったです」
「とってもいい思い出になりました」
まあ、そういうことである。
(片瀬江ノ島から、小田急ロマンスカーで新宿まで熟睡する)
1E(Cd) King’s College Choir:ABIDE WITH ME(50 Favorite Hymns) 1/2
2E(Cd) King’s College Choir:ABIDE WITH ME(50 Favorite Hymns) 2/2
3E(Cd) Menuhin:SCHUBERT/SYMPHONY No.3, No.5 & No.8
4E(Cd) Menuhin:SCHUBERT/SYMPHONY No.9
5E(Cd) Ashkenazy(p) Müller & Berlin:SCRIABIN SYMPHONIES 1/3
total m80 y313 dd28263