Fri 230519 広島の生ガキは?/生ガキは「かなわ」がオススメ/仁和寺の御室桜 4363回
広島サミットが始まって、ワタクシももともと政治学科の出身だし、学部生当時は何を思ったか柄にもなく「国際政治」のゼミなんかを選択したミーハーだから、ホントならグッと真面目に世界情勢の話でも書かなきゃいけないところなんだろうけれども、どうもなかなかその辺のことに集中できない。
広島は昨夕から激しい雨になり、アメリカから到着したオジーチャンはすっかり雨に濡れていらっしゃった。早朝には広島で震度1の地震があって、先進国首脳の皆さまもみんな、日本と言ふ国の地盤がどんなに不安定か、つくづく実感されたと思う。
しかも何とも勇敢&果敢なことに、ウクライナの大統領がサミット中の広島を電撃訪問されるというのだ。どういうルートでいらっしゃるんだ? トルコ → インド洋 → フィリピン経由? ポーランド → スウェーデン → 北極海 → アラスカ経由? 「とにかくご無事で」と心から祈らざるを得ない。
(4月4日、京都仁和寺。御室桜が満開になっていた 1)
しかしやっぱりどこまでも愚かな今井君は、先進国首脳のお食事のことばかり、やたらに気になるのである。スナク首相が焼き鳥を召し上がった、それもマコトに素晴らしい。
ワーキングランチだかディナーだかに、広島のお好み焼きが出るんだそうだ。それも素晴らしい。ついでに大阪のお好み焼きもお隣に並べて、広島 vs 大阪のお好み焼き対決に、「引き分け」の裁定を下してもらえれば、さらに素晴らしい。
そういうことになれば、香川 vs 大阪のうどん対決もそうだし、そこに福岡も加わってうどん3つ巴の対立にも、平和的解決を模索してほしい。秋田の稲庭うどんや群馬の水沢うどんまで含めて諸君、「恒久平和」「平和構築」とは、むしろそのようなことだと思わないか。
(4月4日、京都仁和寺。御室桜が満開になっていた 2)
広島のカキが大好きな今井君としては、「この人たちは、広島の生ガキをみんなで召し上がるんだろうか?」というのが目下の最大の関心なのである。広島の生ガキは、格別に旨い。ワタクシは、ランチでもディナーでも、平気で48個を平らげる。
何故「48個」みたいな中途半端な数字になるのかと言えば、カキというものは伝統的に「ダース単位」で数えるものだからであって、12個で満足できなければ24個、それでも腹に余裕があれば36個、それでもまだオサイフに余裕があれば48個、そういうふうに数が12個ずつ増えていく。
今回は何しろ「先進国の首脳ばかり」という状況。オサイフの不安は(おそらく)一切存在しない。問題は「胃袋の余裕だけ」ということになるが、皆さまマコトに健康そうであって、オサイフ&胃袋、特に問題はなさそうだ。
(4月4日、京都仁和寺。御室桜が満開になっていた 3)
ついでに「お好み焼き対決」「うどん3つ巴対決」同様、カキにも三陸 vs 三重 vs 広島の3つ巴があって、特に三重県の的矢は7年前の伊勢志摩サミットの開催地だ。先進国首脳の皆さまに、是非カキ3つ巴の軍配をお預けしたかった。
ただし、伊勢志摩サミットから7年、首脳の顔ぶれもすっかり変わった。オバマ・キャメロン・オランド・メルケル、いやはや敬称なんか全く必要としない歴史的人物たちは、今回の広島にはもういない。
去年ワタクシは志摩半島を訪ね、遊覧船で英虞湾を一周した。案内係の中年のオジサンが「オランドさんは、もうおらんど」と、わざわざマイクでアナウンスして笑いを取ろうとしていた。いやはや、オジサンおそるべし、今井も同様におそるべしなのだ。
(4月4日、京都仁和寺。シャクナゲも、もうこんなにキレイに咲いていた)
ところでカキであるが、首脳の顔ぶれを眺めてみるにまずフランス、彼はまず間違いなく「生ガキなら大丈夫」「生ガキならボクに任せとけ」タイプの男子である。フランスは、こう言ってはなんだが「生ガキ大国」だ。
かく言う今井君も、マルセイユで「連続3日、生ガキ48個」を実践してみせた大物。3日で合計144個だ。1ダース目を5分で平らげ、2ダース目も10分で胃袋に流し込み、3ダース目に15分かけた後、4ダース目を注文した時には、店のオネーサマが何だか妖しい目配せをくれた。
パリでも、わざわざオペラ座の真横の店で生ガキのセットを注文した。オペラ・ガルニエ、新旧2つあるオペラ座のうちの「旧」の方である。
正確に言えば、生ガキも12個含まれるナマの貝類の3段重ねセットであるが、日本のヌン活のケーキやらサンドイッチやらのセットが、そのまま全てナマの貝類というおそるべきセットである。
同じ3段重ねセットを、ノルウェーのオスロの港でも2日連続で平らげた。「ロフォーテン」、オスロのパワーエリート男子3人組が隣のテーブルに座り、若くてデカい3人かかっても悪戦苦闘していたナマ貝類の3段重ねを、今井君は単独で見事に退治した。しかも2日連続の事件である。
(京都上七軒、お蕎麦の「すさかべ庵」。詳細は明日 1)
フランスが大丈夫なら、イタリアもカナダもアメリカも大丈夫そう。アメリカはちょっとオジーチャンだから厳しいかもしれないが、ボストンやニューヨークは生ガキの本場だ。ボストンにはJFKが通った生ガキの店があって、今井君はJFKの指定席のお隣のテーブルで、まさにその生ガキをいただいた。
するとまあ、難しいのはドイツあたりか。ショルツ氏にもぜひ広島の生ガキを召し上がっていただきたいが、うーん、どうだろう。
いや、もうワンランク難しいのは、イギリスかいな? 先回りしてチャンと火の通った「焼き鳥」を召し上がったあたり、生ガキは苦手でいらっしゃるのかもしれない。
今井君はかつてエジンバラの街で、例のナマ貝類3段セットを注文したことがある。すると諸君、お隣のテーブルで食事をしていたデート中の若者2名が、こっちのテーブルを横目で見ていきなり「ウエッ」「オエッ」と表情を歪めたのである。
男子が「オエッ」で女子が「ウエッ」だったか、女子が「オエッ」で男子が「ウエッ」だったか、どっちがどっちだったか余りのショックで記憶にないが、とにかくナマの貝類に嫌悪を感じる人がスコットランドに存在することだけは、深く今井君の脳裏に刻み込まれた。
(京都上七軒、お蕎麦の「すさかべ庵」。詳細は明日 2)
そう言えば、南フランスの海岸の店で出会ったオバサマ2人組の「ガッシュ!!」もあった。お馴染み「ナマ貝類3段重ね」のヌン活系を注文したら、大っきなカニさんの勇ましい半身が乗っかってきた。
今井君がそれをお手手に持って「ワシッ」といこうとしたところ、隣の英語圏オバサマ2名が、声を揃えて「ガッシュ!!」と叫んだのである。魚介の国から地中海にやってきた今井君は、英語圏オバサマ2名の「ガッシュ!!」に深く深く傷ついた。
というわけで諸君、サミットのニュースを眺めつつ、そしてつい半年前に長期滞在した広島グランドプリンスホテルからの、懐かしい瀬戸内海の絶景に簡単しつつ、「この人たちはみんな、あの広島の絶品生ガキを召し上がるのかな?」と、そればかり気になって仕様がないのである。
(4月4日、京都仁和寺。御室桜が満開になっていた 4)
「何を言っているんだ、今井サン。今井先生の姿を、サミットのニュースで何度も見かけましたよ」というアナタ。それは今井先生ではない。ミシェルさんだ。
正式には、シャルル・イヴ・ジャン・ギスレーヌ・ミシェルさん。普段はブリュッセルにいらっしゃるEU大統領、今井君とは完全に別世界のオカタ、世界史の教科書に残るような偉人中の偉人でござるよ。
彼も生ガキ、大丈夫そうだ。何しろブリュッセルの人だ。今井君もブリュッセルに滞在して、生ガキではないがムール貝を2週間、毎日60個ずつ13日食べ続けた記録(合計およそ800個)の持ち主だ。ベルギーの人が、生ガキなんかに負けるはずはない。
(4月4日、京都・千本閻魔堂。「普賢桜」を眺めに訪問 1)
そして今井君としては、今回のサミットの生ガキ会場として、どうしても「牡蠣舟 かなわ」を推奨したかった。平和祈念公園からも至近、雨の中を傘さして、徒歩で10分もかからない。
先進国首脳がみんなで傘をさして、原爆ドーム前の川に浮かぶ牡蠣舟まで談笑しながら進むシーンがもしも中継されれば、いま悲しい独裁国家で生活せざるを得ない人々に対しても、マコトに力強いメッセージになったんじゃないか。
「かなわ」の生ガキは、間違いなく絶品だ。しかも、食中毒の心配がない。陸地の近くで生育する生ガキには、富栄養化した海水のダメージが強いけれども、ワタクシがもう20年もヒイキにしている「かなわ」の生ガキは、陸地から離れた瀬戸内海の真ん中で生産されている。
(4月4日、京都・千本閻魔堂。「普賢桜」を眺めに訪問 2)
いやもちろん、そんなことにまで口出しするんじゃ、今井君が日本の首相になるしかないというか、首相だってそんなことに口出ししたら首相の座にとどまっていられなくなっちゃうかもしれない。
ワタクシはどこまでも大人しく、4月4日の京都の写真をここに掲載するばかりである。4月4日のワタクシは、快晴の京都仁和寺に出かけて、満開の御室桜を満喫した。
何度も繰り返すようであるが、もともと吉野山や御室の桜は、4月中旬から4月下旬が見頃だった遅咲きの桜である。もしも今井の言うことに疑いがあるなら、ちょっと大きな図書館に出かけ、20世紀の京都ガイドブックを借り出して、索引で「御室桜」、調べてみたまえよ。
御室桜が4月4日で満開になるなんて、半世紀前の人々が聞いたら間違いなくコシを抜かす。しかし諸君、昨年は4月7日だったか8日だったかに仁和寺にきて、もうほぼ葉桜になりかけた桜に、今井君のほうがコシを抜かしそうになった。
しかもこの温暖化に、マスコミも追いついていないのだ。昨年は吉野山の桜も仁和寺の桜も、テレビニュースで「満開です」「見頃です」を報道した時には、もうとっくに花吹雪だった。報道企画の担当者が「まだでしょ」「まさか」とノンキに笑っているうちに、花はさっさと散り始めていたのだ。
(4月4日、京都・千本閻魔堂。「普賢桜」を眺めに訪問 3)
おやおや、今日もまた長く書きすぎた。どうも諸君、とめどがないほど、今のワタクシは何でもかんでも書きたくて書きたくて堪らないのである。
京都・上七軒の蕎麦屋「すさかべ庵」や、千本閻魔堂の「普賢桜」についても、今すぐに書きたくてならないのであるが、そろそろ読者諸君の方で、読解の集中力に限界がきているだろう。
その2つについてはまた明日。土曜日と日曜日なら、忙しい皆さまもきっと優しくワタクシに付き合ってくれる。それを信じて、今夜はそろそろオシマイにしたい。それにしても生ガキ、ディナーのテーブルに並べられるのだろうか。
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4E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 8/10
5E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 9/10
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