Tue 230509 小倉・山口・金沢の大盛況/大阪梅田、スカイビル350名の大盛況 4357回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 230509 小倉・山口・金沢の大盛況/大阪梅田、スカイビル350名の大盛況 4357回

 少なからず無味乾燥になるかもしれないが、とにかく3月中旬の自分の足跡ぐらい、ここにキチンと書きとめておかなければならない。3月4日・5日・6日と名古屋に滞在、7日・8日は京都に滞在、9日に沖縄、10日に群馬、とりあえずそこまでは詳述した。

 

 11日のワタクシは、小倉に向かった。今年になって小倉は2回目。すでに代ゼミは小倉を撤退、残る巨大予備校は河合塾だけであるが、我々はまだまだ小倉を熱く応援し続ける。「我々は」と言ってもし語弊があるなら、「今井は」と言い換えてもいい。今井は小倉が大好きなのだ。

 

 思い起こせば駿台講師時代、確か1996年のことだったと思う。若き今井君は小倉駅至近の会場での「九州大学セミナー」を任された。

 

 開校まもない駿台福岡校の主催で、英語が今井、数学が確か雲センセ。2人の乗ったヒコーキが、嵐の福岡空港でうまく着陸できず、いやはやマコトに危険な夜のフライトだった。

(3月14日、大阪梅田スカイビルで350名の大盛況。京都大2022年の長文問題1問、90分でカンペキに解説を完了した 1)

 

 いやはや、もうあれから30年近い年月が経過した。そりゃ年も取るはずだ。あの時はあんまりヒコーキが怖かったので、今井君は博多の街で1人痛飲。午前2時だか3時だかまで中洲で飲み歩き、気がつくと博多のホテルの床の上で気を失っていた。漢字で書けば「床」だが、目覚めたのは「トコ」ではない、「ユカ」である。

 

 今井君の予備校人生で最大の危機が訪れたのは、あの朝のことである。博多のホテルのユカで目覚めたのが7時半、小倉での「九州大学セミナー」開始が9時。おお、大ピンチじゃないか。当時の今井君は何しろ長髪であるから、黒く美しい長髪に驚くべきネグセがついて、とてもそのまま人前に出られる状態ではなかった。

 

 別に自慢するわけではないが、ワタクシは長い長い予備校生活の中で、「遅刻」「無断欠勤」が1度もない。というか「欠勤」自体がゼロ。今井さえ辛抱強くじっと待っていてくれれば、今井は必ず出現する。ホトケサマみたいなものである。

 

 しかしあの時だけは、最大のピンチが訪れた。目覚めたのが博多のホテル。ネグセはマダガスカルのジャングルよろしく絶望的に絡まり合い、しかし90分後には小倉で九州大学セミナーの開始が待ち受けている。思い切り熱いシャワーを浴びて、必死で新幹線のホームに向かった。

(3月14日、大阪梅田スカイビルで350名の大盛況。京都大2022年の長文問題1問、90分でカンペキに解説を完了した 2)

 

 それでも、間に合ったのである。30年も前のことだが、今もしっかり記憶している。開始20分前には会場に到着して、何食わぬ顔で駿台スタッフの皆様に「おはようございます」と爽やかに挨拶した。そしてそのまま3時間、九州大学の長文問題を2問、誰ひとり疑問を抱かぬ明晰さでパーフェクトに解説を終えた。

 

 そういう思い出の残る大好きな小倉だ。どんな状況でも、意地でも大成功にしてみせる。あれから30年が経過した2023年3月の会場は、「毎日新聞西部本社」の大会議室。出席者150名。下手をすれば、あの30年前の生徒諸君の娘やら息子がいるかもしれない。

 

 ホントはもうワンランク難しいテキストを使用したかったのだが、まあいいじゃないか、それこそ九州大学レベルの難関国立大学の長文問題を1問、90分でカンペキに解説して、いつも通りの大喝采を浴びた。

(3月14日、大阪梅田スカイビルで350名の大盛況。京都大2022年の長文問題1問、90分でカンペキに解説を完了した 3)

 

 午後9時、小倉駅の店で生ビールを2杯、大急ぎで空っぽにしてから、ワタクシは新幹線で広島に移動する。翌3月12日は昼から山口で公開授業があるので、この日のうちに広島に移動しておいた方が安全だ。

 

 宿泊は、広島駅前のシェラトンホテル。昔は広島中心部のANAクラウンプラザホテルを利用していたが、何しろ広島の場合、呉とか福山とか三原とか山口とか、広島から電車で移動しなければならない町での会場が多い。広島駅前のホテルのほうが圧倒的に便利なのだ。

 

 12日、山口での公開授業は、新幹線の新山口駅からクルマで30分ほどの山口市内中心部。「男女共同参画センター」と言ふ、ずいぶん古めかしいコンセプトの昭和なビルの会場で、出席者約100名。まるで機械のように正確に90分、正確すぎて何だか申し訳ないような気持ちで、あっという間に終了した。

(3月14日、大阪梅田スカイビルで350名の大盛況。京都大2022年の長文問題1問、90分でカンペキに解説を完了した 4)

 

 そのままマコトにおとなしく広島に帰って、翌13日は夕暮れから金沢で公開授業。諸君、広島から新幹線で新大阪へ、新大阪からは在来線の特急「サンダーバード」に乗り込んで金沢を目指す。合計4時間、金沢はマコトに遠い。

 

 この「金沢」があるから、東京を出発するときには「雪靴が必要かな」とまで考えたのであるが、何しろ2023年の春は早かった。「どんなことがあっても、今年の金沢で雪靴が必要になることはないだろう」とタカをくくった。

 

 何しろ今井君は雪国出の身だ。雪が降るか、降らないか、そんなことは鼻から空気を思い切り吸い込んで、お鼻をプルプルないしピクピク、それだけで、どんな天気予報士より確実に予測する自信がある。

     (3月15日、広島の大盛況。詳細は、次回)

 

 広島から大阪まで2時間、大阪から金沢まで2時間、それこそまさに「オデュッセイア」な旅を終えて、金沢駅前「ホテル日航」にチェックインしたのは夕暮れが近かった。

 

 普段なら道路1つ隔てたライバルの「ANAクラウンプラザ」に宿泊するのであるが、この日の今井君はあえて泊まり慣れない「ホテル日航」を選択。それというのも「一休ポイントを稼いでおきたかった」「ここで稼がないとダイヤモンドのステイタスが危うい」と思ったからにすぎない。

 

 これが諸君、大失敗。一休ダイヤモンドのステイタスはこの宿泊で確保できたものの、あてがわれたお部屋は「こりゃ何なんじゃ?」と天を仰ぐほどの狭苦しいお部屋。アナグラで冬眠するクマさんの気持ちをしっかり理解するための一晩になったと言ってもいい。

 

 金沢での公開授業は、金沢駅からクルマで30分ほどのホテル会場。出席者、150名。いつもなら必ず祝勝会・懇親会・お食事会を催してくださる加盟校サンだったのだが、やっぱりコロナ最終盤の緊張感があって「今晩は、ナシ」。マコトに寂しい思いでクマの穴蔵に帰ってきた。

(今年の桜はホントに早かった。3月31日、新宿御苑はもう八重桜が咲き出していた 1)

 

 翌14日は、朝のサンダーバードで金沢から大阪に戻って、夕暮れから350人規模の公開授業に備えた。

 

 いや、もちろん「金沢観光」にも未練はあったのだ。兼六園もいいだろう。東茶屋街の馴染みの店で冬の終わりのカニづくしを満喫してもいいし、金沢駅前のお寿司屋さんに入って、金沢独特の美味しいネタを楽しむという選択肢もあった。

 

 しかし何しろ、ホテルのお部屋がクマの穴蔵だ。穴蔵に大切な荷物をぜんぶ残して、金沢の街を彷徨したりすれば、きっとクマは猟師のオジーサンたちに狙われる。穴蔵はさっさと撤退して、馴染みの大阪ウェスティンホテルに潜り込んだ方が安全だろう。

(今年の桜はホントに早かった。3月31日、新宿御苑はもう八重桜が咲き出していた 2)

 

 熱心な読者の諸君なら、ふと「なんで大阪ウェスティン?」と思ってくれたんじゃないか。「3〜4年前の今井の大阪滞在は、必ずインターコンチだったはずだ」「いや、去年はずっとリッツカールトンでふんぞりかえっていたじゃないか」、そんなことまで覚えていてくれる人もいるだろう。

 

 しかし、今年になってからの京都&大阪のホテル代高騰は、恐るべきものがある。インターコンチは1泊7万も8万もする。リッツカールトンも同じことで、下手をすれば10万円とか、「は?」「そりゃないでしょ?」という価格設定になっている。

(今年の桜はホントに早かった。3月31日、新宿御苑はもう八重桜が咲き出していた 3)

 

 20年も前の予備校バブルのころなら別のこと、今や予備校の世界もどんどんセチガラくなって、そんなバカバカしい贅沢をしたら、感じが悪いというか、趣味が悪いというか、要するにカッコ悪いじゃないか。

 

 しかも14日の公開授業会場は、ウェスティンホテルから徒歩1分もかからない「梅田スカイビル」の中だ。今や大阪で最もトレンディな会場に、350名もの高校生が集結し、ワタクシは90分で2022年京都大学の長文読解問題を1問、余すところなく解説する。

(今年の桜はホントに早かった。3月31日、新宿御苑はもう八重桜が咲き出していた 4)

 

 3月中旬の大オデュッセイアの中の、まさに「白眉」といっていい。「白眉」と書いて、まさか「しろまゆ」と読む人はいないだろうが、何しろ「睥睨」を「すいがん」と発音する人まで出現する時代、国語教育はいったい何をやってんだ?

 

 白眉と書いて「はくび」、かつて予備校界の大スターだった先生方も、ふと最近のパンフレットの写真なんか見ると、それこそみんな白眉というか「しろまゆ」というか、浦島太郎よろしく、みんな「太郎はたちまちオジーサン」という有様だが、かく言ふ今井君も、やっぱり例外ではないのかもしれない。

 

1E(Cd) Eduardo Egüez:THE LUTE MUSIC OF J.S.BACH vol.1

2E(Cd) Eduardo Egüez:THE LUTE MUSIC OF J.S.BACH vol.2

3E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 1/10

4E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 2/10

5E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 3/10

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