Fri 230407 非論理と飛躍を謳歌/京都「じゅんさい」/大阪悪ガキ3人組に共感 4344回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 230407 非論理と飛躍を謳歌/京都「じゅんさい」/大阪悪ガキ3人組に共感 4344回

 さて、ワタクシはAIではないから、これからも、何がなんでも、めちゃめちゃなブログを書き続ける。そのめちゃめちゃぶりを思いっきり発揮し続けて、2008年6月5日の第1回から今回の4344回まで、すでに15年が経過した。

 

「AIかどうか?」を判断する一番いい基準は、「役に立つか、役に立たないか」だから、今井ブログを読めば、AIではないと立ちどころに分かってもらえるはずだ。

 

「おお、丸っきり役に立たない」

「これは間違いなく人間が書いたものだ」

「だってこれほど役に立たない文章を、これほど長く書き続けられるのは人間しかいない」

「AIは、徹底的に論理的。徹底的に役に立つ。こんなバカな文章を4344回も書き続けるアホは、人間しかいない」

 

 誰だって、瞬時にそう判断するはずだ。AIに判断させても、人間に判断させても、その結論は一瞬。「これほど役に立たないことに夢中になっていられるなら、コイツはさぞかし役に立たない人間だろう」、そう言って呆れてもらえるなら、ワタクシは本望だ。

(京都・宝ヶ池「じゅんさい」のハンバーグ&エビフライランチ。いやはや旨い。1週間で3回も訪問した 1)

 

 対話型AIについて、東大の偉い先生は「この数ヶ月で、人類はルビコン川を渡ってしまったのかもしれない」とおっしゃったんだそうだ。今井君はそんな先生の足元にも及ばないアホであるから、これは絶対にルビコン川であるとは思えない。

 

 だってルビコン川、「ええい」とばかり押しわたって一気にローマに進軍したカエサルは、結果として見事な勝利を手にしたはずだ。それに対して今回の「ルビコン」、制御不能になりかねないAIに戦いを挑んで、最終的な勝利に繋がるとはとても思えない。

(京都・宝ヶ池「じゅんさい」のハンバーグ&エビフライランチ。いやはや旨い。1週間で3回も訪問した 2)

 

 AIに勝てるのは、きっとこの今井君ぐらいなのだ♡ 徹底的に非論理的。役に立たないことを最優先。「これを読んで役に立った」と思う人はほぼゼロ。「読んで損した」「クリックして損した」、最近なら「タップするんじゃなかった」、そういう反応こそ、今井君の最も求めているものなのだ。

 

 一方のAI軍団は、論文を書かせても、読書感想文を書かせても、映画やドラマのストーリーを作らせても、いやはやもう人間なんか足元にも及ばない(ようになるらしい)。シューカツのエントリーシートもお上手、自己PRもお見事、面接試験なんかもマコトに巧妙に通過させてくれる。

 

 ということは、おそらく小説を書いてみればたちまち芥川賞、ユーチューバーになればたちまちトップを独占、風前の灯のブログの世界なんかあっという間に席捲できるような、チョー役に立つ記事を瞬時に書き上げてくれる。

(京都・宝ヶ池「じゅんさい」外観。昼は列に並んで待つ覚悟が必要だ)

 

 しかし諸君、非論理人間の代表選手イマイは、今こそ果敢にAI軍団に戦いを挑もうと思うのだ。機械には絶対についてこられない論理の飛躍こそ、21世紀人類の最大の武器だと信じる。

 

 だって「飛躍」、素晴らしいじゃないか。なぜ飛躍しない? なぜ飛び立たない? つい先週までNHK朝ドラは「舞いあがれ!!」と連呼していたじゃないか。

 

「徹底して役に立たない」という自覚こそ、AIに対する勝利のストラテジーの中核。ずいぶん以前からワタクシは、直線的な論理の暴走について、このブログで何度も指摘してきた。直線的に暴走する論理より、予測不能な曲線を描いて迷走するかに見える柔軟な発想力こそ、人類がいま磨くべき能力じゃないか。

(2月中旬、ふぐを食べに大阪を訪れる。人形の街・松屋町の近くで、大阪の悪ガキ3人組と遭遇した 1)

 

 20年も昔の映画「マトリックス」で描かれた恐怖が、現実味を帯びてきた今こそ、「論理より倫理」と訴えてきたワタクシのブログを、本来なら全て読み返して欲しいのだが、どうやらそんな時間的余裕はもう残されていない。

 

 大学入試なんかでも、全く同じことだと考える。この20年、人々は何でもかんでも「論理」「論理」「論理」の一点ばり。倫理も感情も発想力もみんな置き去りにして、とうとう「ルビコン」まで来てしまった。しかも勝利へのルビコンではない。混乱と混沌へのルビコンである可能性が限りなく高いのだ。

(2月中旬、ふぐを食べに大阪を訪れる。人形の街・松屋町の近くで、大阪の悪ガキ3人組と遭遇した 2)

 

 いやはや、そういうツマランことを考えて、この2ヶ月あまりボクチンは意気消沈していた。しかし何しろ非論理的な思考の飛躍を何よりの武器とする今井君だから、どんなに意気消沈しても、メシだけは思い切り貪るのである。 

 

 2月の京都で夢中だったのは、宝ヶ池「じゅんさい」のハンバーグ&エビフライランチ。同志社大学・岩倉キャンパスのすぐそばだからもちろん大学生もやってくるが、ちょっとお値段が高めに設定されているせいで、中心になるのは京都・北山や岩倉近辺の中高年層である。

 

 大学教授もいらっしゃる。高齢の元教授とその弟子の現役教授が、昔のアメリカ留学の話やら、派遣された研究機関での昔話で盛り上がっているのは、なかなか頬笑ましい。元教授が召し上がっていたのは、ここの名物ビーフシチューランチ。しかし今井君はどうしてもハンバーグとエビフライが食べたかった。

(わずかの間に4度の訪問。大阪・心斎橋「とらふぐ城」、すっかり気に入ってしまった。この日は「焼きフグ」のつくコース 1)

 

 今日の写真の1枚目と2枚目を眺めてみたまえ。入学式直後、または入社式直後の諸君、特に一人暮らしを始めたばかりの若者諸君は、こういうメシを毎日ワシワシ貪って、とにかく元気を出したまえ。

 

 ホントを言うと、これにナポリタンとポテトサラダがホンの少しだけついていれば、もう完全に文句ナシなのだが、まあ贅沢は言いっこなし。エビフライ3本でもう満腹。もし万が一ボクチンの要求が通って、ナポリタンとポテトサラダなんかがくっついたら、我がポンポンはたちまち破裂ないし噴火の危機にさらされていたことだろう。

 

 そして驚くなかれ諸君、2月8日から15日までの京都滞在で、ワタクシはこの店を3度も訪問。お店を切り回すマコトに優しいオバサマともすっかり打ち解けた。どういうわけかオバサマは今井君のことを「作家の先生のオシノビ」と早合点してしまい、たいそう気に入ってくれたのだった。

(わずかの間に4度の訪問。大阪・心斎橋「とらふぐ城」、すっかり気に入ってしまった。この日は「焼きフグ」のつくコース 2)

 

 その同じ1週間で今井君は、神戸三宮のジャズ喫茶「Jam Jam」を2度訪問。大阪・心斎橋「とらふぐ城」も2度訪問。さらに京都・出町柳の老舗名曲喫茶だの、熊野神社近くの超老舗ジャズ喫茶だの、予想もつかない場所をあちこち闊歩していた。

 

 おそるべし、今井君。こんなに非論理的で飛躍ばかりの日々だと、さしものAIどんもサッサと諦めて、「あんなひと、勘弁しておくれやす」と、深い溜め息をつくに違いない。

 

 無味乾燥な論理がキライな人、この指とまれ。直線的に暴走する論理的思考が苦手な人、この指とまれ。どこまでも曲線的にダラシなく、好き放題に人生を満喫しようじゃないか。

(わずかの間に4度の訪問。大阪・心斎橋「とらふぐ城」、すっかり気に入ってしまった。この日は「焼きフグ」のつくコース 3)

 

 その意味でワタクシ、そういうある日の夕暮れに、大阪・谷町9丁目だったか6丁目だったか、上本町から松屋町(発音は「まっちゃまち」だ)を通って心斎橋まで散策した時、自転車に3人乗りした大阪の悪ガキ3名が、何だか無性に頼もしく思えたのだ。

 

 だって諸君、2人乗りではない。「3人乗り」だ。前に乗ってペダルを漕ぐのが、14歳か15歳、いかにも「切りこみ隊長」の鋭利な雰囲気。一番後ろの荷台に踏んぞりかえっていた大将格が、16歳か17歳か、もし本物の暴走族ならそれこそ金属バットか何か振り回して、そこいら中のゴミ箱を叩き潰していくタイプだ。

 

 切りこみ隊長と大将の真ん中に挟まれて、どうにも身動きが取れなくなっていたのが、11歳か12歳か、いやはやマコトにか細い小さな男子。前と後ろからギュッと挟まれてペチャンコ、いつ潰れてもおかしくないギョーザかオマンジューみたいな情けない顔色で、それでも何とか健気に昭和なツッパリを演じ続けているのだった。

(わずかの間に4度の訪問。大阪・心斎橋「とらふぐ城」、すっかり気に入ってしまった。この日は「焼きフグ」のつくコース 4)

 

 3人の自転車は、今井君の目の前で止まった。だって目の前は赤信号。どうしても止まらなきゃ、命の危険は無視できないらしかった。しかしやっぱり、この偉そうなサトイモに何かチョッカイぐらいかけていかなきゃ、自転車3人組のコケンに関わると感じたらしい。

 

 そこで大将は、今井君の目の前に、いま飲んでいた水のペットボトルを思い切り投げ捨ててみせた。水はまだ半分以上残っていて、アスファルトの上にシブキを上げながら水が飛び散った。

(わずかの間に4度の訪問。大阪・心斎橋「とらふぐ城」、すっかり気に入ってしまった。この日は「焼きフグ」のつくコース 5)

 

 その時の大将のヒトコトが、今も鮮烈にワタクシの脳裏に蘇る。「こんなん飲んでたら、ショ○○○になってまうで!!」。そう言い捨てて、自転車3人組は夕暮れの大阪の急な坂道を、ブレーキ一切ナシで疾駆していったのだった。

 

 つい10年前までのワタクシなら、こういう行為に対してマコトに強烈な叱責を怠らなかった。東京渋谷区の路上で、ほぼ同様の状況で今井君の目の前に水のペットボトルを投げ捨てた中学生4名は、ワタクシの腹の底からの激しい叱責に、4名ともオモラシしかけたほどだった。

(〆の雑炊。「やっぱりフグはこうでなくちゃ」。2月10日の夜は静かに更けていった)

 

 しかし諸君、この10年でワタクシは変わった。この場で激烈に叱責しても、悪ガキ3名はちっとも成長しないだろう。むしろ陰で隠れて失笑するだけで、ますます悪くなるしかない。「ショ○○○になってまうで!!」という暴言は、こりゃもう時間と経験に解決してもらうしかなさそうだ。

 

 ショ○○○とは何か、ここではどうしても書くわけにいかない。少なくとも七草粥でお通じがよくなる、前回の記事の話とは違うのだ。もしショ○○○が何か知りたければ、どこかでワタクシに声をかけて、その正体を尋ねてもらうしかない。いやはや、今すぐ叱責して何とかなるレベルの悪ガキではなかった。

 

 というか、スマホなし、アナログな自転車、勇ましく大阪の街を走り回っている彼ら3人に、むしろワタクシは深いシンパシーを感じていたのだ。

 

 エントリーシートまでAIに書いてもらって、目指す就職先は「やっぱ、コンサル」「安定と、高収入と、社会的地位」、そんなのよりずっと、非論理的に飛躍しまくる熱い人生謳歌、そっちの方が頼もしいじゃないか。

 

 ワタクシは今になって、30年も40年もむかしのヤンキーやらツッパリの魅力が理解できるようになったのかもしれない。

 

1E(Cd) King’s College Choir:ABIDE WITH ME(50 Favorite Hymns) 2/2

2E(Cd) Richter:BACH/WELL-TEMPERED CLAVIER 1/4

3E(Cd) Richter:BACH/WELL-TEMPERED CLAVIER 2/4

4E(Cd) Sonny Clark:COOL STRUTTIN’

5E(Cd) LET’S GROOVE

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