Fri 230120 言い訳ダブツ/2ヶ月遅れになっちゃった/高知の夜/カツオ三昧 4313回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 230120 言い訳ダブツ/2ヶ月遅れになっちゃった/高知の夜/カツオ三昧 4313回

 おやおや2023年、もう1月20日になっちゃった。あんまりあっという間だったので、20日間いったい何をしていたのか、ハッキリ思い出せない始末。大人として、コドモたちに決して見せてはいけないテイタラク。予備校講師として、生徒諸君に告白できないテイタラクじゃないか。

 

 もちろん、言い訳の2つや3つならすぐに思いつく。何しろまだ左目の視力が完全には戻らない。片目では距離感がつかめないので、文字も書けない。共通テストの活字を追うのも必死の有様。頑張ってMac君に向かっても、1行の文章を入力するのに5回もミスタッチが続けば、さすがに意気消沈する。

 

 他にも言い訳はどんどん口をついて出てくる。空也上人の「南無阿弥陀仏」よろしく、今井センセの口からは、言い訳ダブツやゴマカシダブツが列をなしてワンサと登場し、他者の追及を滅多なことでは許さない。あえて言えば諸君、こんなワタクシを他山の石として、怠惰な大人にはなりなさんなよ。

(高知、はりまや橋付近、名店「大黒堂」でカツオの刺身をいただく。たいへんオイシューございました)

 

 というわけで1月20日、今日は「大寒」だ。小寒はもうとっくに過ぎて、今が1年で一番寒い時期。あと2週間も経過すれば、やれ節分だ、やれ立春だ、いや豆まきだ、「何言ってんだトレンドは恵方巻だ」「いや恵方巻なんてのは食品ロスの最たるものだ」、早春独特のくんずほぐれつが始まる。

 

 2月になったら、ワタクシは京都に梅を眺めに行きたい。大好きな北野天満宮、もっと好きな竹田の城南宮の枝垂れ梅、今年も決して見逃したくない。

 

 公開授業のスケジュールを眺めながらニヤニヤ、おお、2月にも京都の予定があり、3月上旬から中旬にかけても関西付近をうろうろできる素晴らしいスケジュールになっている。

      (高知城の勇姿、昨年11月21日)

 

 しかし諸君、問題なのはその前の大寒波だ。今日はさすがに大寒であって、東北も北海道も猛吹雪。先ほどNHKニュースを眺めていたら、函館も釧路も盛岡も青森も、ほぼブリザード状態。ヒコーキもたくさん欠航しているらしいじゃないか。

 

 ところが我がふるさと秋田だけは、あらら、ちっとも雪がない。小型犬がポカポカ暖かそうな陽だまりの中、笑顔で散歩している映像が流れた。かまくらで有名な内陸の横手市も、何だか路面が黒く濡れていて、どうやら雨が降った様子。いやはや秋田だけ温暖化の影響をマトモに受けているようだ。

 

 思えば今井君が18歳の1月、秋田は大雪に見舞われた。1月20日、秋田高校の高3は学年末テストの真っただ中。今井君は2ヶ月前にいきなり医学部志望から文転して、入試の方は日本史に世界史に古文に漢文、学年末テストは数学Ⅲに物理に化学、どうすればいいのか途方に暮れていた。

 

 まあそれでも何とか切り抜けたのだ。いまだにあの数日間の厳しさは忘れられず、数学Ⅲと物理&化学に夢でうなされることがあるが、とにかく切り抜けて2月15日、大雪の秋田を出発して上京。5時間遅れた特急列車の中で一気に山川出版の教科書を通読し、それだけで日本史の受験勉強は完了したことにした。

     (高知城の麓、板垣退助どんの勇姿)

 

 もちろん受験生諸君の中に、これほど切羽詰まっている人はいないと信じたいが、例えば学部4年で卒業論文の締め切りがグングン迫ってきているオカタ、目標の数字達成に程遠いビジネスマン、修士論文に博士論文にノルマ達成に、もしもキューキューうめき声をあげている人がいたら、この今井が味方になって差し上げよう。

 

 今井なんかが味方になったって、1cmも1mmも足しにはならないのは分かっている。共通テストでうまくいかなくて、というか大失敗して泣きそう、いや現に泣いている、号泣している、そういう人にワタクシなんかが慰めの言葉をかけたって、やっぱり何のゴリヤクもない。

 

 それは重々分かっているとして、しかしやっぱり味方になってあげたいのだ。何かプラスになることをしてあげるのは無理でも、とにかく声援を送ることだけはしたい。「やせ蛙 負けるな 一茶これにあり」。諸君を痩せガエルとは決して思わないが、「サトイモこれにあり」「キウィこれにあり」であることは間違いない。

(高知空港で、名物ボーシパンを購入。一気に札幌まで移動する)

 

 考えてみれば、1月20日、大寒のワタクシもやっぱり切羽詰まっている。だって新年がとっくに明けて1月20日なのに、ブログ上の今井君はまだ11月21日の高知をうろうろしている。実際の日付に2ヶ月も遅れて、書きたいことはワンサとあり、しかし左目はよく見えずミスタッチを繰り返す。

 

 2ヶ月前の公開授業も、スタッフの皆さんの努力のおかげで次々と大盛況が続いていた。広島では11月14日に250名、11月18日にも180名、広島の2回で合計400名超の受講生が会場に足を運んでくれた。高知でも100名超。「キャパ1/2ルール」を厳格に守りつつ、大盛況の連続にマコトに気をよくしていた。

(11月18日、広島180名の大盛況。キャパ1/2ルールは厳密に守っている)

 

 ただし何と言っても、網膜剥離への症状の悪化は明らか。左目の眼球には太く黒く不気味な飛蚊がたくさん高速で浮遊しまくり、いったいいつ決定的な剥離に繋がるか分からない状態だった。

 

 網膜剥離の緊急手術を受けた場合、眼球内に治療用ガスをギュッと注入するから、そのあとは約6週間ヒコーキに乗ることができない。万が一ヒコーキに乗ってしまえば、上空の気圧の変化で眼球内のガスが急激に膨張し、哀れな眼球君は「パン!!」と破裂の危機にさらされる。

(高知はりまや橋付近の名店「大黒堂」にて、単独祝勝会を開催する)

 

 だからもし、ヒコーキでしか行けない街に出張中に網膜が剥離を始め、その土地の病院で緊急の手術を受けるハメになれば、6週間は東京に帰れない。例えば沖縄であるが、沖縄出張中に剥離して沖縄の大学病院で手術を受ければ、そのまま6週間、沖縄に滞在を続けることになる。

 

 あえて言えば、「船」という手段は残っている。鹿児島まで船、鹿児島から新幹線を乗り継いで帰京、それは可能だけれども、片方のお目目が見えない状態でその長旅は負担が大きすぎる。12月中旬には間違いなく沖縄での公開授業が1回控えていて、その辺をどう考えるか、暗澹たる思いに沈んでいた。

(高知「大黒堂」にて、うつぼの唐揚げをいただく。オイシューございました)

 

 しかしそれにしては11月21日、高知での公開授業の後のワタクシは、お馴染み「単独祝勝会」を催すことにした。

 

 何しろコロナ第8波の真っただ中、高知のスタッフの皆さんと一緒に、楽しく懇親会なりお食事会なりに出かけることはできない。ということは、要するに単独で居酒屋に入るだけの祝勝会だが、やっぱり高知はお酒に強い人々の街。今井として高知の居酒屋に一戦を挑まないわけにはいかないのだ。

 

 いろいろお店を探ってみて、選んだのははりまや橋からほど近い「大黒堂」。「土佐の高知の飲み食い処」というサブタイトルがついている。「かつお塩タタキ」「どろめ」「四万十川海老」「うつぼタタキ」。おお、さすが高知、どれもこれも旨そうじゃないか。

(高知「大黒堂」にて、珍しくオニオンスライスも平らげる)

 

 心配してくれるスタッフに別れを告げて、単独でサッサと入店。マコトに愛想のいい従業員のオニーサンに、カツオの刺身を注文すると、「刺身で召し上がるなら…」と、高知の人が刺身でよく食べる珍しいカツオを教えてくれた。

 

 おお、忘れていた。高知のカツオは、刺身よりもタタキかワラ焼きで食べるのが普通。しかしせっかくオニーサンが教えてくれたんだ、ワタクシは迷わずその珍しいカツオの刺身を選択した。残念ながらそのカツオの名称を失念してしまったが、それも「2ヶ月遅れ」の弊害、許してくれたまえ。

  (高知「大黒堂」にて、2匹目のカツオに舌鼓をうつ)

 

 しかも諸君、その刺身が驚くほどの美味。ワタクシは迷わず2皿目も注文した。入店したのが21時過ぎ、ラストオーダーが22時過ぎ、わずか1時間ちょいの滞在で、カツオの刺身の大盛りを2皿、ペロリと平らげた。

 

 もちろんお酒もたっぷり胃袋に流し込み、ウツボの唐揚げにオニオンスライス、胃袋やら小腸やらから栄養分をたっぷり肉体に吸収すれば、剥離しかけた左の網膜どんも「じゃああと1ヶ月、剥離を待ってあげましょう」と、ワタクシに情けをかけてくれるんじゃないか。まあそんな気持ちだったのである。

 

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