Sat 221231 お、左目が見えてきた/グランドプリンス広島/一周まわって新しい 4307回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 221231 お、左目が見えてきた/グランドプリンス広島/一周まわって新しい 4307回

 剥離しかけた網膜の修復を「都内屈指の隠れた名医」の緊急手術にゆだねて以来、早くも2週間が経過した(スミマセン、ずーっと「昨日の続き」です)。

 

 いま見えている右目だけに頼って、それでも何とかブログ更新を続け、「ナニクソ!!」とマコトに20世紀的スポコンふうの雄叫びを繰り返しながら、こうして無事2022年の大晦日を迎えることができた。

 

 その健気さに感動してくれたのか、「フォロワー数」もどんどん増加して、今や風前のトモシビのこのブログ世界で、我が「風吹かば倒るの記」は、今なお驚くべき大健闘を続けている。

 

 左目の術後経過はマコトに順調であって、「お、見えてきた」「おお&おお、どんどん見えてきた」「ホントに見えてきた」であり、この調子なら新年早々にもグイグイ回復、両方の目でものを見ることのできる幸せな日々が復活しそうだと、思わずコブシを天に突き上げる気分である。

(広島グランドプリンスホテル付近、瀬戸内海に沈んでいく夕陽。大晦日にふさわしい写真をと、虎視眈々と狙っておりました)

 

 ただ、幸運にもそれが実現した場合、むしろワタクシはライバル諸君のことが心配なのだ♡ 12月31日現在、大ベテラン今井君として欠けているのは左目の視力のみ。書斎にムンムン立ち込める濃厚濃密な体臭&フェロモン(前回の記事参照)のおかげで、気力・体力・知力・精神力の全てが満開&全開のありさまだ。

 

 こんなパンパンな今井君が戦いの舞台に復活した場合、ライバル諸君がマトモに浴びる復活の暴風は恐ろしい。単に「暴風」と言うが、今回の暴風は濃厚濃密、練りに練り上げた体臭&フェロモンを含んだ暴風だ。この暴風にライバル諸君もあっという間にイチコロ、危険極まりない今井の復活が迫っている(すべて冗談です)。

(広島グランドプリンスホテルの散策路にて。対岸は「似島」であるらしい 1)

 

 まあ諸君、こんな冗談がナンボでも出てくるワタクシの復活を、せめて苦笑いでも失笑でもして、素直に喜んでくれたまえ。これだってまだ、右目だけの視力で書いている。少しは優しく受け入れてほしい♡

 

 つい2週間前までは左目の失明の危機。それを何とか切り抜けて、眼球の中を高速で泳ぎ回る黒い軟体動物を「都内屈指の隠れた名医」に退治してもらい、どうやら左目の視力に完全復活の気配。地平の彼方に救いの光を見つめながら、あと数時間で2023年の黎明が見えてきた。

 

 諸君、ワタクシは限りなく嬉しいのだ。イヤなことばかり数限りなく続いた2022年は、これでもうホントに終わってくれる。こんな短いアンヨでもとにかく水底にさえ着けば、そこで力強くジャンプして明るい水面に飛びだすことができる。

 

 今日の視力回復の気配は、要するにそういうことである。1ヶ月半前、11月中旬の「空も海も見たくない」「山も雲も見たくない」「カーテンも開けたくない」という日々は、どうやら完全に終わってくれたようである。

(広島グランドプリンスホテルの散策路にて。対岸は「似島」であるらしい 2)

 

 諸君、年越し蕎麦はもう食べたかい? 明日のお雑煮の準備はもう出来たかい? 初詣はどこに行かれます?

 

 何しろ今の今井君は独眼竜サトイモであって、どこに出歩くのもマコトに剣呑であるから、ずっとオウチの書斎で大人しく過ごすことにする。この2週間の濃厚な体臭の蓄積が気にならなくもないが、何とか視力の回復までは書斎で乗り切れそうだ。

 

 あとは諸君の初詣に全てお任せするから、諸君やそのご家族の家内安全・合格祈願・交通安全その他とともに、今井君の視力回復も、ヤオヨロズの神様がたに、どうか熱心によろしくお祈りしてきてくれたまえ。

(網膜剥離の気配を忘れようと、安芸の宮島に渡って名物「穴子飯」を満喫する)

 

 だって、万が一ワタクシの視力にこれ以上の問題が発生したら、日本の受験生たちの英語の学力は、いったい誰が支えるんだ♡ これ以上に分かりやすい授業、これ以上にモチベーションの上がる講義、要するにこれ以上クオリティの高い授業を、いったい誰が引き継ぐと言うんだ♡

 

 かっかっか。もちろん10000%冗談で言っているのであるが、今や今井は日本の教育の至宝なのだ♡ 「どうして人間国宝にしてくれないの?」と、自らの悲運と不遇に嘆く日々が続いている。かっかっか。せめて視力だけでも、無事に回復してくれる2023年であって欲しいと願っている。

(安芸の宮島、焼きガキ諸君の勇姿。名店「焼き牡蠣のはやし」が定休日で、そのお隣の名店を訪問した)

 

 まあそういう思いの中で、11月中旬の今井君は広島・宇品島の「グランドプリンスホテル」にしばらく滞在してみることにした。

 

 14日が広島で公開授業、18日にも広島で公開授業、その間に15日・16日・17日と3日も空いている。空いた3日を風光明媚な宇品島のホテルで過ごせば、いくらか気分も明るくなるはずだ。

 

 おそらく網膜剥離の症状にいちばん良くないのは、長距離の交通機関での継続的な振動である。長距離バス、新幹線やヒコーキでの移動の継続的で激しい振動、その類いは出来る限り避けたい。14日と18日がどちらも広島で仕事なら、景色のいいホテルでゆっくりしているほうがいい。

 

 そう考えて、静かな宇品島のグランドプリンスホテル、4〜5日の滞在を計画した。宿泊費は、ビックリするぐらい安く済む。4泊で3万円ちょっとというんだから、こりゃお得もお得、京都や大阪のビジネスホテルチェーンよりずーっとお得なのである。

 

 しかも諸君、観光にもマコトに便利。厳島にも呉にも、江田島にも松山にも、ホテル至近の船着場から船でストレートにつながっている。安価なせいで修学旅行の集団と一緒になりやすいのが困るけれども、何しろ独眼竜になりかけの身だ、そのぐらいは我慢しなきゃいけない。

(お船から撮影した広島グランドプリンスホテルの勇姿。おお、絵ハガキかホームページの写真みたいだ。このままG7サミットの写真に採用してくれないだろうか)

 

 19階の部屋にチェックインしてみると、いやはやその絶景に感動する。窓いっぱいの瀬戸内海に赤い夕陽が傾き、間近に「似島」の勇姿がポッカリ浮かぶ。穏やかな瀬戸内の海に無数の金波&銀波がチラチラ揺れれば、「別に夕食なんか食べに行かなくてもいい」と溜め息が出る。

 

 だから滞在中、今井君はずっとホテル内のコンビニの弁当を貪り続けた。だって、眼球内の黒い毛糸や軟体動物が気になりすぎて、高価な和食やらフランス料理やら、そんなのを食べてオサイフにまで試練を課す気分にはなれないじゃないか。

 

 コンビニ弁当に必須なのは、小ぶりなハンバーグ、小ぶりな赤ウィンナ、小ぶりな玉子焼きに、小ぶりなエビフライやコロッケ。海苔や焼きジャケの乗っかった塩辛いゴハンをその類いのオカズで飲み下せば、貧乏な育ちの今井君は他に何にもいらないのである。

 

 理想的なのは、大阪のコンビニ「アンスリー」の小さなお弁当。あいつと缶ビール数本さえあれば、ワタクシは他に何にも必要としない。眼球の中の黒い不気味な軟体動物たちさえ、アンスリーのお弁当1つで全てその存在を忘れてしまえるのである。

(広島グランドプリンスホテル19階からの絶景。苦しいことに、この絶景もずっと激しい飛蚊症のカナタだった)

 

 ただし広島グランドプリンス、むしろその絶景ゆえに今井君にはマコトにツラい滞在になった。朝の清々しい海の風景、貨物船の停泊する穏やかな瀬戸内海、夕陽に美しくきらめく金波銀波、その全てが網膜剥離寸前の激しい飛蚊症を際立たせた。

 

 あれから1ヶ月半、12月21日の発表では、2023年5月のG7広島サミットは、あのグランドプリンスホテルで開催されることが決まったらしい。

 

 うぉ、うぉ、さすが今井君だ。網膜剥離の危機真っただ中でさえ、抜群の先見の明があったじゃないか。あの絶景ホテルに滞在して1ヶ月、サミット会場に選ばれるなんて、何だか自分が褒められたような気分だ。

(11月15日、広島グランドプリンスホテルの散策路から宇品島の灯台を望む。ヌルデの紅葉が美しかった)

 

 いやもちろん「G7サミットなんて時代遅れだ」「前世紀の遺物みたいもんだ」というご意見も理解できる。しかし諸君、「時代遅れ」「前世紀の遺物」と言われても、それでも「一周遅れて、実は最前線」ということだってあるだろう。

 

 ワタクシはG7サミット、まさにその「一周遅れて最前線」なんじゃないかと実感する。

 

 難しいことはここではあんまり論じないようにしているが、どんなに「時代にそぐわない」と否定&失笑する人がいても、我々は決して権威主義の独裁大陸国家を肯定せず、自由・正義・誠実・民主主義を臆することなく希求して、G7サミットの理想と理念に懸命についていくべきだと信じる。

 

 まあ諸君、「一周遅れて、気がついたら先頭」というのはどんな世界でも「あるある」なのだ。

 

 英語教育だって、1990年ごろには「訳読主義」がトップ。その後30年、今井君が主導した「パラグラフリーディング」やら、それを凌駕したと称する「ロジカルリーディング」があり、やがてスラッシュリーディングやら速読主義が台頭し、今や懐かしい「4技能」の全盛を経て、とうとう訳読志向に戻りつつある。

(年越しそばの代わりに、安芸の宮島の「牡蠣の天ぷらそば」を掲載しておく。諸君、2023年も、5000回達成までどうかよろしくお願いいたします)

 

 ようやく左目の視力が戻りつつある2022年12月31日、どうやら今井君は「一周遅れて最前線」の立場に帰りつつあるように感じるのだ。

 

 その証拠に、今年もまた「どこの公開授業でも大盛況」「コロナの世界では信じがたい大盛況」の連続に恵まれた。だからどうしても「感謝、感謝、大感謝」「スタッフのみんなに大感謝」なのである。

 

 あと数時間でオサラバ、イヤなことばかりの2022年であったが、最後の最後に幸福な光明が見えてきた。更新が途切れ途切れのブログに熱くお付き合いいただいた読者の皆様にも、この1年のご愛読に心から感謝を申し上げたい。

 

1E(Cd) Jandó:MOZART/COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.7

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