Wed 221026 なぜJFKはジョンソンを副大統領に?/雨の京都から大阪天王寺へ 4284回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 221026 なぜJFKはジョンソンを副大統領に?/雨の京都から大阪天王寺へ 4284回

 同僚議員に「セトギワ大臣」とまで言われて、それでも踏ん張ってきた国務大臣が辞任、今度は「ヤマギワのヤメギワが悪い」と、そんなに冗談のお得意でない野党党首にまで、冗談をとばす余裕を与えてしまった。そんなにお目目を可愛くパチクリしても、朝日新聞「天声人語」は意地でも許さなかった。

 

 こうなると、もちろん「任命責任」という話につながってくるのだが、諸君、もしも諸君の先生やそのまた先生や、そのまた先生のまた先生の誰かの中に、ものすげー偉い先生が存在したら、ぜひ今井君に紹介していただきたい。ワタクシは「なぜJFKがリンドン・ジョンソンを副大統領候補にしたのか」を知りたいのだ。

 

 リンドン・ジョンソンほど評判の悪い大統領は、リチャード・ニクソン以外に誰もいないじゃないか。オリバー・ストーンの映画「JFK」なんかを見れば、ケネディの副大統領リンドン・ジョンソンこそ、ケネディ暗殺の黒幕だと言わんばかりの脚本に驚かされる。

 

 あんなに残酷な北ベトナム空爆を延々と続けさせたのも、もちろんリンドン・ジョンソン。JFKを真似て、本名「Lyndon Baines Johnson」を略して「LBJ」と呼ばせたジョンソンだが、映画「JFK」ではケビン・コスナー扮する地方検事ジム・ギャリスンが、堂々と現役大統領ジョンソンをJFK暗殺の黒幕と言い放つ。

 

 これほど後世の評判が悪くなる男を、JFKともあろうヒーローが、いったいどうして副大統領に指名したのか。暗愚な今井君にはなかなか理解がいかない。副大統領ジョンソンに関するJFKの「任命責任」は、どんなヘソ曲がりの口からも(おそらく)一度も問われたことがない。

 

 クリントンが選んだ副大統領は、ゴア。ブッシュが選んだのは、チェイニー。オバマは、バイデン。バイデンはともかく、ゴアは「不都合な真実」の英雄だし、チェイニーは映画「バイス」で観ても、なかなか悪くない人物だ。

 

 それなのにケネディは、「LBJ」ことリンドン・ジョンソンを選んじゃった。なんで? どこがよかったんやろ?

 

 セトギワ殿だかヤメギワ殿だかを「経済再生」担当大臣に選択しちゃった我がキシダどんはこの際ワキに置いとくとして、「どうしてJFKLBJVICEにしたのか?」、これは諸君、文系学生のレポートなり卒業論文なりに恰好のテーマになると信じる今井君なのである。

(京都と大阪天王寺の往復は、関西空港行きJR特急「はるか」が便利である)

 

 さてワタクシ、10月16日から23日まで、1週間以上にわたる京都滞在を敢行したのであるが、16日の「二十五菩薩お練り供養」は、昨日の記事の写真を眺めても分かる通り、何となく不発、または不完全燃焼に終わった。

 

 キンキラの25菩薩が大行進を行った終盤の45分は、まあそれなりに感激したが、前半から中盤にかけては、地元の幼児の皆様が稚児の扮装をさせられ、和服ママ&和服パパに手を引かれてゾロゾロ行列するだけの1時間半だった。

 

 まあ、地元の七五三をノホホンと眺めにきた観光客の側が悪いのだが、秋のうらうら心地よい陽光に照らされて思わずスヤスヤ、パイプ椅子の上で睡魔に襲われ、告白すれば少なくとも3回はパイプ椅子からズリ落ちそうになった。

(天王寺といえば、やっぱり「ハルカス」。冷たい雨の降る1日だった)

 

 簡単に言えば、秋の京都の初日は、空振りというか、ボテボテの内野ゴロというか、どう強がっても「相手エラーで出塁したものの、すぐに牽制球でアウト」という世界。17日朝、深く反省した今井選手は、奇策を弄して一気に立ち直りをはかったのである。

 

 奇策その1が、「朝食もりもり」「野菜ムシャムシャ」、今井君の人生を大きく転回するほどの大ブレックファスト作戦だった。

 

 ワタクシはまず、朝食なんか大キライ、朝食に費やす1時間があるならば、前夜の深酒をもう1時間増やし、4時まででも5時まででも起きてお酒を飲んでいるという生活を、少なくとも30年は続けてきた。その30年の悪癖を、ここで一気に転回しようと決意したのである。

 

 それだけでも「さすが阿弥陀如来」「さすが菩薩の大行列」とナムナム♡、あんまりゴリヤクが強烈で、ナンボ手を合わせて拝んでも足りないぐらいだが、驚くなかれ、この朝の今井君のお皿には、山ほどのレタス、山ほどのオニオン、山ほどの豆とベーコンとオムレツが並んだ。

 

 そして諸君、なんと「ビールじゃない」のである。オレンジジュースなのである。アップルジュースと紅茶なのである。朝食だろうがなんだろうが、ビールどころか日本酒でもグビグビやっていた今井君が、ドライトマトとレタスと豆でオレンジジュースを飲んでいる。阿弥陀如来に菩薩の功徳、おそるべしである。

 (大阪メトロ・天王寺駅。豪勢な昭和のカホリが残っている)

 

 そして取っておきの奇策No.2であるが、「では今日は、大阪に行こう」というチョイスに出た。京都に7泊、しかし2日目は大阪。こりゃ高校野球のどんな名監督でも思いつかないスーパー奇策であって、2018年夏の甲子園を沸かせた金足農、準々決勝9回裏の2ランスクイズに匹敵する。

 

 何しろ2ランスクイズだから、今井選手はウェスティンホテルから無料送迎バスを利用して京阪電車・祇園四条の駅に出る。その程度の移動にタクシーなんか使っていたら、せっかくの奇策も、奇策の名に値しなくなる。

 

 祇園四条からは、大阪まで京阪電車の特急プレミアムシートに乗る。乗車券の他に500円かかるが、知らない諸君は是非とも京阪プレミアム体験をしてみていただきたい。「えっ、これでたった500円?」であって、何だかスクイズで3点も4点も稼いだぐらいのお得感がある。

     (天王寺駅前から、雨の通天閣を望む)

 

 40分近くかかって到着した大阪は、雨。京都も冷たい雨だったが、雨の大阪は、雨の京都よりももうワンランク寂しいので、ワタクシはその寂しさを絶好の口実にして、さっそく「昼呑み」に向かった。

 

「大阪で昼呑み」ということになれば、梅田みたいな気取った街より、何が何でもミナミがいい。心斎橋でもナンバでもいいが、この日の気分は天王寺。京阪電車が到着した淀屋橋から、御堂筋線に乗り換えて20分、晩秋の冷たい雨の降りしきる天王寺に着いた。

 

 天王寺は、何度も公開授業を実施した大阪市立大学医学部のお膝元。大学名は変わっても、懐かしさは変わらない。我々の校舎も複数存在して、行き交う高校生諸君の視線に「あれれ、まさか今井先生?」という驚きを感じつつ、まあお休みの日のことだ、全て許してもらうことにして、目指す昼呑みのお店「明治屋」にたどり着いた。

 (天王寺「明治屋」。昭和の濃厚なカホリを満喫できる)

 

 店員さんはみんなオバーサマかオバサマ、お客もみんな「ほぼ♡黙食」のルールを守る、たいへん静かなオトナのお店である。BGMももちろんナシ。「撮影禁止」だから、出てくる料理&出てくる料理、なんでもかんでもパシャパシャのバエ狙い、そういう騒々しさとも一切無縁である。

 

 昔ながらの居酒屋なので、喫煙もおおらかに許可している。もちろん今井君はタバコは大キライだが、このぐらい落ち着いた静寂の支配している店で、オジサマやオバサマがごく控えめに紫のケムリを吸ったり吐いたりする分には、なんとか我慢できるのである。

 

 注文したのは、まずは厚揚げのおでん、だいこんのおでん、ゴボ天のおでん。ビールの大瓶に、山形の冷たい日本酒。大阪の居酒屋では「大瓶」は「おおびん」ではなく「だいびん」と発音する。

 

 続いて、コロッケ。ポテサラを頼んだかどうか、何しろ「撮影禁止」だからこの辺から記憶が曖昧だが、さらに秋田の日本酒「新政」、新潟の「鶴齢」、また山形の「山形政宗」。外の雨が冷たかったので、このあたりから熱燗にして、灘の「剣菱」や地元の「泉錦」をお燗してもらった。

(天王寺は、パチンコ屋天国。昭和のド派手な遺跡がたくさん残っている)

 

 大阪・天王寺は、パチンコ屋の天下であり、塾&予備校のメッカである。雨の駅前を見渡すと、まず目につくのが阿倍野の高層ビル「ハルカス」、はるか遠くに昭和のアイドル「通天閣」、あとはおかしなパチンコ屋の建物ばかりだ。

 

 パチンコ屋とパチンコ屋の空隙を満たすのが、大小様々の塾&予備校だ。むかしむかしの天王寺では一強だった、河合塾。そのまたむかしの天王寺の名門と言えば、夕陽丘予備校。そういうむかしむかしの「牙城」を、激しく揺るがし&強烈に侵食していく存在としての我々。いやはやマコトに熾烈な激戦の世界である。

(天王寺から京都への帰り道は、「はるか」を利用。どんなオジサマのヘッドレストにも、可愛いキティがいっしょにいる)

 

 天王寺から京都に帰るには、なんと言ってもJR特急「はるか」がいい。「はるか」は関西空港から天王寺・新大阪経由で終点が京都なのであるが、コロナの3年間はその多くが運休。天王寺から京都まで楽に1本で帰れる特急の運休は、仕事の日にはたいへんツラかった。

 

 しかし諸君、2022年10月17日、午後4時に天王寺を出る「はるか」は、もともとの時刻表どおりに悠然と運行。関西空港に到着したばかりの外国人観光客で、席も6割がた埋まっていた。

 

 もちろん、コロナ8波の襲来を心配する向きも多いだろうが、ワタクシのようなタイプの人間から見れば、この盛況はマコトにおめでたい。大阪にも、京都にも、奈良にも神戸にも、陽気なインバウンドの波が再びザブザブ、元気に復活を始めているのであった。

 

1E(Cd) Sonny Clark:COOL STRUTTIN’

2E(Cd) Kenny Wheeler:GNU HIGH

3E(Cd) Jan Garbarek:IN PRAISE OF DREAMS

4E(Cd) Bill Evans & Jim Hall:INTERMODULATION

5E(Cd) John Dankworth:MOVIES ’N’ ME

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