Wed 220727 コオロギ/床屋さんで元生徒に遭遇/双方向授業/大阪道修町を散策 4249回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 220727 コオロギ/床屋さんで元生徒に遭遇/双方向授業/大阪道修町を散策 4249回

 いやはや世の中には、ビックリすることがホントにたくさんある。7月27日夕暮れ、ワタクシの部屋のすぐそばで、何とコオロギが鳴きだした。

 

「6月の梅雨明け宣言の日に、実はホントに梅雨入りしたんじゃないか」と言いたくなるほど、7月初旬からずっと激しい雨が続いているが、この状況にセミ君たちは困惑してあんまり鳴かず、一方でコオロギ君が過剰反応したのか、もう秋の歌を歌い始めた。

(大阪北浜、大阪証券取引所。訪問したのは6月下旬の猛暑の日。五代友厚の像もドロドロに融けそうだった)

 

 そうかと思えば、行きつけの床屋さんでも超ビックリ。頭もヒゲもバリカンの丸刈りで、気持ちよく全部4mmに揃えてもらって帰りがけ、ソファに座って順番を待っていた青年が、突然立ち上がって「もしかして今井先生ですか?」と声をかけてくれた。

 

「もしかして」も何も、何の気取りもテライもなく、間違いなくワタクシは今井先生である。「はい、そうですが」と答えると、彼は「数年前に、先生の授業を受けていました」「おかげで早稲田大学に合格できました」と丁寧に礼を述べてくれた。

 

 早稲田に合格して、だから早稲田の学生になって、オンライン授業ばかりでツラくなったので、マドリードに1年留学していたとおっしゃるのである。

 

「このコロナの世界で、よくマドリードに1年も滞在できましたね」であるが、さすがバイタリティがウリの早稲田生、きっとスペイン語も堪能になって帰国したんだろう。

 

 大したものだ、思わず「一度、飲みにでも行きませんか?」と誘いたかったが、日本の今の感染状況をみれば、とても「飲みに行きませんか?」どころの話ではないのである。

(大阪道修町、コニシ。重要文化財「旧小西家資料館」である)

 

 本日は午後5時から吉祥寺のスタジオで、「難所攻略講座・難関私大編」をナマ中継してきた。「双方向」ということで、生徒諸君のナマの反応も見ながら120分。しばらくナマ授業の機会がなく、頭蓋骨の中で鬱屈していた脳細胞が激しく炸裂し、最近あまりしてない激烈な大演説を繰り広げた。

 

 しかし諸君、たとえ双方向でも、生徒諸君の顔も表情も全く見えないのである。どんな大演説をぶっても、やっぱり脳細胞の鬱屈は溜まりに溜まる。帰りのタクシーの中で「あれもしゃべるんだった」「これもしゃべるんだった」と、しゃべり足りない後悔でいっぱいだった。

 

 そうやって部屋に戻ってきて30分、缶のビールを3本飲み干し、ついでだからウィスキーをロックで1杯、ボンベイサファイアをストレートグラスで2杯、語りきれなかった後悔を、ほぼ忘却のかなたに追いやった頃に、コオロギどんがコロコロ&コロコロ、秋の喜びを奏で始めた。

 

 その声から察するに、コオロギ君の肉体はずいぶん大きい様子。昨年の生き残りの巨大なオトナのコオロギが、マコトに野太い声で歌うのである。いつもの年なら、ワタクシのオウチの前庭で最初に秋の旋律を奏でるのは、すっかり住みついたカネタタキの一家なのだが、今年はコオロギどんが機先を制した。

   (クスリの街、大阪道修町にて。塩野義製薬本社)

 

 まだ夏の甲子園も予選の真っ最中。「秋の旋律」だなんてのはいくら何でも早すぎるが、諸君、あと10日で立秋だ。あと10日で「暑中見舞い」は「残暑見舞い」にかわり、「秋来ぬと 目にはさやかに見えねども」「風の音にぞ おどろかれぬる」という世界がやってくる。

 

 アブラゼミ君、ミンミンゼミ君、早くもっと頑張りたまえ。残された時間は10日しかない。もうすぐ主役はヒグラシへ、ツクツクボウシへ、やがてコオロギとキリギリスとクツワムシが、ヒグラシ軍団とツクツクボウシどんたちを、残暑の向こうに追いやってしまう。

 

 しかし諸君、こうして夏の虫から秋の虫へ、自然の世界は着々と「次へ」「次へ」と進んでいくが、問題なのはこの今井君の並みはずれた生命力である。今井君だけは、ちっとも衰えない。いつまでも強烈であり、いつまでも頑強であり、季節が変わっても、時が経過しても、一向に衰えを見せない。

 

 気がつけば、予備校の世界も大きく様変わりした。かつての大御所やら、昔の大スターやら、泣く子も黙るカリスマやら、そういう人々がそれこそ「クシの歯がかけるように」引退やら退場やらワラワラ姿を消してしまい、今もなお強烈で頑固な存在感を保つワタクシは、マコトに寂しい思いに苛まれている。

  (クスリの街、大阪道修町にて。田辺三菱製薬本社)

 

 このブログの「フォロワー数」増加に癒されることもある。15年前にはたいへん華やかな言論の舞台だったブログ世界も、今や風前のトモシビだ。1日2000アクセスを超えれば、それだけでアクセス順位が600位に上昇するアリサマ。インスタにツイッターにユーチューブの世界と比較すれば、おそらく0が2つも3つも違うのである。

 

 だから「フォロワー数」なんてのも、やっぱり0が2つは違うのだ。今の今井ブログのフォロワー数、その実数をここに示せば、きっとみんなが噴き出すほどの数字だが、諸君、聞いてくれたまえ、現在「4041」だ。すげー。すげー、3ヶ月前には「たった」3990だったから、この3ヶ月で何と50人「も」増加した。

   (クスリの街、大阪道修町にて。武田薬品本社 1)

 

 諸君、ワタクシは絶対に諦めませんぞ。今日が確か「第4249回」だから、目標としてきた更新回数5000まで、残り約750回。勤勉に更新を繰り返したとして、あと2年から2年半の道のりだ。

 

 どんなにみんなが冷淡にブログ世界を撤退しても、今井だけはここに踏みとどまって、意地でも5000回を目指す。だって「乗りかかった船」というじゃないか。5000回を達成して、パアーッと派手な大パーティーを開催するまで、ワタクシは決して撤退しようとは思わない。

 

 だから諸君、ぜひ今井君を後押ししてくれたまえ。風前のトモシビのブログ世界にあって、今さら「フォロワー」だなんて余りにむなしいかもしれないが、ワタクシはこれからもあと750回、この濃厚&濃密で長大な素人ブログを書き続けるから、諸君、バカバカしいと言わずに、是非いつまでもフォローしてくれたまえ。

   (クスリの街、大阪道修町にて。武田薬品本社 2)

 

 そういうわけで、6月下旬のワタクシはある朝、「大阪・道修町ウォーキング」を思いついた。「道修町なんか歩き回って、いったい何が楽しいんだ?」とか、そんな冷たいことを言いなさんな。

 

 何しろ出張先でも「宴会 → 禁止令」「懇親会 → 厳禁指令」が出ていて、ブログに掲載できる写真が甚だしく減少している。それどころか諸君、「ちょっとでも密に見える教室写真」もまた、掲載するわけにはないのだ。

 

 つい3年前までは、「密」の写真をブログにバンバン掲載して、「どうだスゲーだろ」「こんな大盛況だったんだぜ」「受講生が座る椅子がなくなっちゃいました」「もうもうと湯気のあがる超満員」「呼吸困難になるぐらいでした」みたいな記事を書けたが、今やその類いの写真なんか掲載すれば、ギュッと厳しく世間にお灸をすえられる。

(シオノギ本社ロビーにて、展示された「食い合わせの心得」を熟読する)

 

「湯気の上がる大盛況」が厳禁で会場はキャパ1/2しか入れられず、宴会も懇親会もお食事会も一切ナシという厳しい世界で、それでもブログに写真を載っけないと寂しいということになれば、朝から大阪・道修町でも散策するしか手はないのである。

 

「道修町」と書いて、「どしょうまち」と発音する。江戸期以来、この街には日本を代表する薬種問屋が集結し、日本全国のクスリ業界を牛耳って来たのが、この道修町である。

 

「製薬♡御三家」の本社が、今もここに集うのである。「製薬御三家って?」であるが、もちろん武田薬品・田辺三菱製薬・塩野義製薬の3社。タケダ・タナベ・シオノギと言えば、ゴールデンタイムのTVCMを席巻する存在だが、道修町には他にも小林製薬・田村製薬・住友ファーマ本社があって、「道修町なくしてゴールデンタイムなし」の様相を呈する。

 

 周辺には「コニシ」「少彦名神社」「適塾」など、大阪の観光に欠かせない名所も多い。「少彦名(すくなひこな)神社」は、クスリや交易や醸造に関わる神様。鳥居には「疫病退散」の文字が翻る。こりゃこのコロナの時代、何が何でも参拝が必要だ。

(大阪・道修町、少彦名神社。「疫病退散」の文字と、ガオーッと力強く一声のトラどんが頼もしい)

 

 文政5年、大坂でコレラが流行。1822年のことであるが、少彦名さんではこの時、丸薬「虎頭殺鬼雄黄圓」を作った。お守りとして「張子のトラ」も作り、このスゲー名前の丸薬とともに無料配布。これが功を奏してコレラ平癒につながったという。上の写真でも、鳥居の真ん中でトラどんが勇ましく吠えている。

 

「コニシ」「適塾」については、諸君の方でググってくれたまえ。さすがクスリの道修町。医者の緒方洪庵が「適塾」を開くのには最適の町だっただろう。今井君としては、少彦名の神サマに熱くお願いし、名医・緒方洪庵の力にもすがって、とにかく早くコロナ収束が実現することを、心から願うのみである。

 

1E(Cd) Kiri Te Kanawa, Solti & London:MOZART/LE NOZZE DI FIGARO 1/3

2E(Cd) Kiri Te Kanawa, Solti & London:MOZART/LE NOZZE DI FIGARO 2/3

3E(Cd) Kiri Te Kanawa, Solti & London:MOZART/LE NOZZE DI FIGARO 3/3

4E(Cd) Akiko Suwanai:SIBERIUS & WALTON/VIOLIN CONCERTOS

5E(Cd) Solti & Vienna:WAGNER/DAS RHEINGOLD 1/2

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