Fri 220617 もう絶好調/大阪なかもずで大熱演/江ノ島でイカとシラスの夕暮れ 4237回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 220617 もう絶好調/大阪なかもずで大熱演/江ノ島でイカとシラスの夕暮れ 4237回

 中百舌鳥と書いて、「なかもず」と読む。南海電車と地下鉄御堂筋線が競合する。地下鉄は御堂筋線の終点で「なかもず」、南海電車のほうは漢字で「中百舌鳥」、ワタクシのような東京から来たヨソモノには区別がなかなか難しい。

 

 まあとりあえず、羽田空港からヒコーキに乗り込んで大阪伊丹を目指す。東京は梅雨空、大阪も梅雨入り、ヒコーキは分厚い雲の中、それなりに大きく揺れるが、CAさんたちはマコトに健気にお弁当を配布する。

(大阪・なかもずの大盛況。もちろんまだキャパ1/2を遵守 1)

 

 つい半年前までは、プレミアムクラスのお弁当はみんな「お味噌汁つき」だったが、経費節減のためなのか、「無駄だ」という世論に対応したのか、今年の4月からはお味噌汁の配布をヤメにしている。

 

 確かに、羽田から伊丹まで飛行時間はわずか40分。お弁当を配布し、食べ終わったお弁当の箱を回収するのに、CAさんたちはみんな必死の形相であって、こういう短距離便でのお弁当はもうヤメにしたほうがいいと、10年も前から言い続けている。

 

 CAさんたちの負担を思うばかりではない。お弁当を配られる側の乗客だって、この40分間はかなりの緊張感を強いられる。シートベルトサインが消えた瞬間、険しい形相のCAさんたちが強烈な迫力で「お食事をお持ちしますのでテーブルをお出しください!!」と絶叫調で訴えかけるのである。

 

 素直にテーブルを出し、「お飲み物は何になさいますか?」と尋ねられ、お弁当が運ばれてきた段階で、すでに到着まで30分。こうなると諸君、とても「お味噌汁」どころではないのは明らかだ。

 

 それでも周囲のお客の中には、赤ワインのオカワリだの、「焼酎の小瓶をもう1本」だの、ナンボでもワガママをおっしゃる人が存在してビックリする。

 

 プレミアムシートは、普通運賃プラス5000円の席であるが、たった5000円払ったからと言って、そんなに横柄に好き放題の要求を突きつけるのはどうかと思う。

(大阪・なかもずの大盛況。もちろんまだキャパ1/2を遵守 2)

 

 というより、今井君なんかは以前から言っている通り、事前の予約の段階で「お弁当不要」のボタンとポチッと出来るようになったらいいと、心から思うのである。

 

 調べてみるに、ヒコーキのお弁当のお値段は2000円ほど。2000円もするお弁当だから、思わず「断ったらモッタイナイ」と思って意地でも胃袋に詰め込むが、正直言ってこんな中途半端なお弁当より、空港でお蕎麦やカレーやトンカツや、お腹いっぱいになるランチや晩メシを思う存分満喫したいのである。

 

 そのぶん「ランチ不要なら1000マイル」とか「機内食不要なら2000マイル」とか、その種のサービスに変更してもらえないものか。事前に「不要ボタン」とポチッとすれば1000マイルを自動進呈、そのぐらいのシステムなら、あっという間に作れるはずだ。

  (鎌倉・由比ヶ浜付近の海。もうすっかり夏である)

 

 そんなことを呟きながらも、ヒコーキのお弁当は簡単に完食。14時過ぎに伊丹空港に無事到着した。伊丹から大阪梅田のリッツカールトンホテルまで、今や品行方正な今井君は、贅沢なタクシー利用なんかしない。ちゃんと空港リムジンバスで節約を心がける。

 

 ホンの3日前にチェックアウトしたばかりのリッツカールトンに、またまたチェックインする。フロントクラークの皆様とも、もう完全に顔なじみ。いやはや&いやはや、今井君のお仕事は関西から西の地域に嬉しくなるほど偏っている。

 

 15日の公開授業は、大阪府堺市「なかもず」にて、19時から。出席者180名。「初めて東進に来てみました」といういわゆる外部生が約70名も含まれている。

     (江ノ島遠景。海はもうすっかり夏である)

 

 ワタクシの公開授業の主な目標は、そういう完全外部生を1人でも多く我々の仲間にすることである。使用したテキストは、難関大の本格的な長文読解問題1問(空所補充タイプ)を完璧に解説する「D」。文脈と大意とテーマが把握できていれば、バカみたいに慌てふためいてバタバタ急いで読む必要はないのである。

 

「難関」「最難関」と言われる大学の長文読解であっても、必要とされるスピードは「1分で5行」「1行を12秒」。そのスピードで読み進めれば、日本の大学入試の英語で「間に合わなかった」「時間が足りなかった」と嘆くことにはならない。その事実を実感してもらうのに、「D」は最良の意テキストだ。

(腰越付近からの江ノ島近景。「モンサンミッシェルとそっくりだ」という人もいらしゃるが、いやはや、それはホメすぎだ)

 

 さて、6月9日に怒涛の関西シリーズが始まって、すでに1週間が経過する。関西シリーズはこのまま6月26日まで続く。6月26日は今井君の誕生日であるが、100歳まで生きても一生で100回しか経験できない大事な大事な誕生日も、ワタクシは大阪で過ごすことになる。

 

 そのぐらい諸君、今のワタクシは京都・大阪・神戸・奈良、関西の日々が大好きなのである。何と言ってもランチが旨い。ちょっと歩けば神社仏閣に庭園に古刹、散策すべき名所がナンボでも並んでいる。一時は京都への移住さえ真剣に考え、京都御所に至近のマンションの資料さえ取り寄せた。

 

 しかしやっぱり、首都圏も捨てがたいのである。さすがに「神社仏閣」「由緒正しい和菓子屋」みたいな世界になると関西圏には及びもつかないが、まあ例えば鎌倉あたりをブラブラすれば、何とかそれなりに散策にも格好がつく。

        (江ノ島「貝作」の勇姿)

 

 6月2日、鎌倉「明月院」でアジサイとハナショウブを眺めてウットリした後は、ちょっと贅沢をして鎌倉駅でタクシーをつかまえ、由比ヶ浜・稲村ガ崎・鎌倉高校前・腰越を通って江ノ島を訪問した。

 

「あれれ、江ノ島って、ついこの前も行きませんでしたか?」であるが、へいへい、その通りでごぜえます、つい2週間前にも江ノ島を訪ねたばかりだ。しかもその江ノ島の同じ店、「貝作」という名のごくありふれた海鮮料理屋で、釜揚げしらすとイカの丸焼きを食べたくてたまらなかったのだ。

 

 ビールの中瓶2本、2合入りの日本酒を2本。釜揚げしらすとイカの丸焼き。要するに2週間前と全く同じメニューであるが、そりゃ致し方ない、今井君はこの種のものが「この世で一番好き」というダラシないオジサマ。とてもグルメ自慢なんか出来るタイプではない。

 (江ノ島「貝作」のイカ丸焼き、ひと切れ貪った後の風景)

 

 運ばれてきたイカをニチャニチャ噛みしめていると、おやおや、すぐ近くのテーブルにはイカにも怪しいカップルがいらっしゃる。

 

 見たところ、男子が40歳代半ば、おそらく46歳。女子は20歳代前半、おそらく24歳。まだ付き合い始めて間もない感じ、だって2人の会話、特に女子の方はぎこちない敬語まじりだ。

 

「付き合い始めて間もない」という表現をもっと正確に書けば、「おそらく付き合い始めて2時間か3時間」「さっき待ち合わせて初対面」の感覚。ぎこちない会話、間違った敬語、要するに、その種のカップルだ。 

 

 やがて2人の前に運ばれて来たのは「江ノ島御膳」。サザエに生しらすにお刺身盛り合わせ、ウシオ汁に大っきなドンブリメシ。おそらく1人前4000円ぐらいの定食だ。今井君のイカ400円、しらす400円とは0が1つは違っている。

      (江ノ島「貝作」の釜揚げしらす)

 

 と、見ている間に女子のほうが、真っ白な上着の上に醤油たっぷりのサザエの壷焼きをボテっとこぼしちゃった。大慌てでで拭いながら「ワタシって、こういうこと、よくしちゃうんですよねぇ」と呟いた。いやはやこのぎこちなさ、もう見ていられない。

 

 というか、今井君のテーブルが寒すぎるのである。強烈なクーラーの風が、思い切りワタクシだけを集中的に狙って吹きつけてくる。このまま放置すれば凍死しかねない勢いだ。

 

 ついでに諸君、やっぱり「たったいま待ち合わせたばかりの年の差カップルの江ノ島御膳」というその光景が、寒くて寒くてたまらない。思い切ってお店の人に声をかけ、別のテーブルに移らせてもらうことにした。

   (片瀬江ノ島発、新宿行きの小田急ロマンスカー)

 

 こうしてワタクシの夕食は、釜揚げしらすとイカ丸焼きだけでほぼ完結するのであるが、さすがにこれだけじゃ胃袋が反乱を企てる。反乱を鎮圧するために、コンビニでパンを2つ購入、新宿方面に帰る小田急ロマンスカーの中で、パン2個を貪り、缶ビールでそれを押し流す。

 

 パンその1は、ソーセージを1本突っ込んで油で揚げた揚げパン。パンその2は、言わずと知れた焼きそばパン。「高級おじさまであるはずのワタクシが、こんなことしてていいんだろうか?」と、愚かな自問自答をしているうちに、ハナショウブとアジサイの思ひ出も、パ◯活の真っ最中の江ノ島御膳の光景も、すっかり忘却のかなたに去っていくのであった。

 

1E(Cd) Barenboim & Chicago:TCHAIKOVSKY/SYMPHONY No.5

2E(Cd) Gergiev & Kirov:TCHAIKOVSKY/SYMPHONY No.6

3E(Cd) Argerich, Chailly & RSO Berlin:TCHAIKOVSKY/PIANO CONCERTO No.1 & RACHMANINOV/PIANO CONCERTO No.3

4E(Cd) Gergiev & Kirov:RACHMANINOV/SYMPHONY No.2

5E(Cd) Ashkenazy:RACHMANINOV/PIANO CONCERTOS 1-4 1/2

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