Mon 220613 岸和田で夏シリーズがスタート/大阪駅前お好み焼きで単独祝勝会 4235回
6月に入って更新がとびとびになり、「ほぼ2日に1回」のペースになっている。マコトに申し訳ない。別に怠けているというつもりはないが、「要するに忙しくなってきたんだな」ということで、お許しいただきたい。
思えば4月&5月、2ヶ月にわたってワタクシはつくづくヒマだった。「ヒマを持てあます」も何も、働きたくて働きたくて切歯扼腕、2月3月と絶好調だった特別公開授業「E」や「D」のテキストを眺めては、「とにかく早くまた全国行脚を始めさせてくんなまし」と、天に祈る日々だった。
(大阪府岸和田で夏シリーズがスタート。まだキャパ1/2ルールが健在だ 1)
6月9日、とうとう2022年の夏シリーズが始まった。会場は大阪府岸和田。だんじりの町である。かつてのNHK朝ドラ「カーネーション」の町である。「命よりだんじりが大事」と爆笑するほどの、だんじり狂の町である。
東進に移籍してきて丸17年、今井センセはこの岸和田、ほぼ毎年1度の割合で訪れている。岸和田にも我々の校舎が複数あって、南海の岸和田駅前にも、JR東岸和田駅前にも、「東大・京大・医学部に強い」というノボリがひらひら、マコトに勢いよくはためいている。
1つの町を15回も20回も訪問すれば、自然にその町が好きになる。岸和田から夏シリーズが始まったのも、やっぱり岸和田が好きになったせいかもしれない。大阪梅田のホテルから地下鉄・四つ橋線の電車に乗って、まずは南海難波駅に向かった。
(朝の京都ウォークを継続中。6月10日は少し曇って蒸し暑い朝だった 1)
ところが諸君、四つ橋線から南海の難波駅までは、驚くほど長い距離を歩かなきゃいけない。6月猛暑の日、久しぶりのスーツ&革靴姿の今井センセは、難波の地下街を右往左往するうちにワイシャツまでビッショリ、言語道断の大汗を垂れ流す情けない仕儀に至った。
やっぱり、普段の御堂筋線で行けばよかった。御堂筋線なら、なんば駅で降りてすぐ上が南海の階段とエスカレーターがある。ところが四つ橋線のなんば駅からは、天井の低い地下街を延々と20分、「ANA Pocket」アプリのデータでも間違いなく20分、汗をダラダラ流しながら歩かなければならなかった。
(朝の京都ウォークを継続中。6月10日は少し曇って蒸し暑い朝だった 2)
ま、それはそれで致し方ない。久しぶりの授業に勢い込んで平常心を忘れ、「たまには普段利用しない地下鉄を試してみるか!?」と言ふ思いつきというか軽挙妄動というか、そういうものに支配されたワタクシがいけないのだ。
難波から岸和田までは、関西空港行きの特急「ラピートβ」に乗る。宇宙旅行イメージのネイビーブルーの車体に、大きな円形の窓がズラリと並んで、大胆かつ斬新なデザインだ。「深海潜水艇」「鉄人28号」の別称もある。
「ラピート」または「rapi:t」、もちろん語源は「rapid」なんだろうけれども、問題は「β」のほう。ベータがあるならアルファもあって然るべきだが、αとは滅多に出会わない。
(朝の京都ウォークを継続中。6月10日は少し曇って蒸し暑い朝だった 3)
時刻表で調べてみるに、速達型のαは夜間と早朝にごくわずかしか存在しない。βとαの違いとは、「堺と岸和田に停車するか否か」。βが停車する堺と岸和田を、αは意地でも通過する。
そんな意地悪、しなくていいじゃないか。ツンツンαちゃんも、優しいβちゃんと同じように堺と岸和田に停車すれば、乗客だって駅員さんだって運転士さんだって、メンドーな区別をつけなくて済むじゃないか。
と、まあそんなふうに思うのだが、諸君、もし区別がなくなると「ラピートβ」「ラピートα」というせっかく響きのいい語呂の良さが消えてなくなる。語呂の良さがなくなって単なる「ラピート」になっちゃうと、「カッケー特急に乗っている」という有難みも半減しちゃうじゃないか。
(大阪駅前第2ビル「おこのみやき とみや」で単独祝勝会 1)
というわけで、汗まみれの今井センセは久しぶりのラピートβに乗り込み、一路だんじりとカーネーションの町を目指した。
乗客のコロナへの警戒心はすっかり緩んで、後ろの席の中年夫婦はお菓子をバリバリやりながら、遠慮会釈のない大声で世間話に熱中していらっしゃった。
そういう警戒心の緩みをどう考えていいか分からないが、もしプラス評価するとすれば「大阪の街もすっかり活気を取り戻しましたねえ」ということになる。
かく言うワタクシも、単独祝勝会というか何というか、昭和臭のプンプンみなぎる大阪駅前のお好み焼き屋で、焼きそばとお好み焼きと大瓶のビールを満喫してきた。
「大阪第1ビル」「大阪第2ビル」「大阪第3ビル」、地下街に降りれば、まさにそこにはテーマパークそこのけの昭和が広がっている。ワタクシはこういう世界を何よりも愛するのだ。
(大阪駅前第2ビル「おこのみやき とみや」で単独祝勝会 2)
昨年も一昨年も、このあたりは全ての店が固くシャッターを下ろしていて、仕事が終わって帰ってきても、メシも酒も一切ナシ。コンビニのパンと弁当とオムスビでしのぐ日々が延々丸2年、この2年で今井センセも一気にしょんぼり年老いた感がある。
しかし諸君、こういう店が営業を再開してくれれば、そしてたくさんのお客さんでお店が元気に繁盛を始めてくれれば、ワタクシもまた以前の激しいバイタリティを取り戻すのである。むかしむかしの悪—い今井君、完全復活の日は近い。
(大阪駅前第2ビル「おこのみやき とみや」で単独祝勝会 3)
ところで岸和田であるが、会場は大阪湾に面した「浪切ホール」、夕暮れの大阪湾を隔てて、淡路島の姿も大きく目の前に迫る。
大きな会議室でも公開授業は可能だが、ここでまた「キャパ1/2ルール」が立ちふさがる。会議室ではどうしてもパンパンの満員になってしまうから、300名収容の大きなホールを借りてキャパ1/2、厳密に1つずつ席を開けて、講師はまだ当分の間「ガラガラ感」に耐え続けなければならない。
今や野球もサッカーもお相撲も、ずいぶんツメツメに観客を入れている。演劇でも音楽ライブでも歌舞伎でも、パンパンの満員というところも少なくない。
軽佻浮薄なワタクシなんかは、思わず「そろそろ我々も …」と考えてしまうのだが、まあ諸君、その夢の実現には、まだ少し時間が必要のようだ。秋冬シリーズか、来年の早春シリーズか、その辺までは慎重の上にも慎重を期すことになる。
(大阪府岸和田で夏シリーズがスタート。まだキャパ1/2ルールが健在だ 2)
しかしやっぱり今井センセのタイプは、「パンパンの満員」「座る椅子がなくなっちゃう超満員」「湯気がもうもうと上がるほどの大盛況」が好きで好きでたまらない。
ホンの2年半前までは、どこの会場に出かけていっても、その「湯気もうもうの超満員」「ほとんど酸欠になりそうな大爆笑」の世界を満喫できた。果たしていつ、あの熱気を再び体験できるだろうか。
そういうことを思いつつ90分、テキスト「D」で久しぶりの熱演を満喫した。まだコロナの不安が残っている今は、大爆笑の連続でモチベーション♡アゲアゲの世界より、超マジメな長文読解の授業を優先。難関大や最難関大の長文問題1問をまるまる、約50分で解説しきるのである。
(キャパ1/2ルールの現実 @ 岸和田。×印の席には座れない)
終了、21時。帰りもまた南海電車のラピートβに乗り込み、しかしやはり一抹の寂しさを禁じ得ない。めでたくキャパ1/2ルールが撤廃される日まで、どうしても終了後の寂寥感は避けられないようだ。
もちろん、あの懐かしい祝勝会・懇親会、地元の若い先生がたと語り合う大切な席も、禁止・自粛が続く。せめて単独祝勝会でお好み焼き、また朝から昼までの京都ウォークで、この寂寥感を吹き飛ばすしかない。
1E(Cd) Menuhin:SCHUBERT/SYMPHONY No.9
2E(Cd) Gunner Klum & Stockholm Guitar Trio:SCHUBERT LIEDER
3E(Cd) Wand & Berliner:BRUCKNER/SYMPHONY No.4
4E(Cd) Blomstedt & Staatskapelle Dresden:BRUCKNER/SYMPHONY No.7
5E(Cd) Wand & Berliner:BRUCKNER/SYMPHONY No.8 1/2
total m35 y574 dd27602