Sat 220611 大阪に滞在中/長い出張とルーティン/京都ウォーキング3時間 4234回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 220611 大阪に滞在中/長い出張とルーティン/京都ウォーキング3時間 4234回

 いま大阪に滞在中。大阪も京都も、連日30℃近い猛暑になって、2時間も3時間も外をほっつき歩いていたら、頭皮が軽いヤケド気味だ。

 

 数年前、メキシコのカンクンの海岸で、上半身ほぼハダカで数時間立ち尽くしていたら、翌朝にはぬるいシャワーでさえ浴びられない強烈なヤケドを経験した。諸君、夏の日光は恐ろしい。ワタクシはもう明日からボーシを手放せない。

 

 ところがNHK東京からのニュースショーで「全国の天気」を眺めていると、いろんなお天気オネーサマが震えながら登場、「今日も上着が手放せません」「寒いぐらいです「4月上旬なみの気温です」と、身体を縮めて震えていらっしゃる。

(猛暑の京都で連日の京都ウォーキング 阪急嵐山駅付近をスタートする)

 

 むかしなら「そりゃ『ヤマセ』が吹いているんだ」「今から冷害が心配だ」「コメの作柄はどうなるんだろう?」と、みんな大いに心配したものだ。

 

 ロシアの始めた理不尽な一方的侵略戦争のせいで、小麦の生産も輸送もストップしそうな今年、せめてコメの豊作ぐらいは期待したいが、お天気オネーサマたちの表情を眺める限り、どうも楽観を許さない。

(快晴の渡月橋。この辺から修学旅行のグループがワラワラし始める)

 

 ついでに、何度かここにも書いてきたことだが、毎朝毎朝ご丁寧に「東京渋谷の今のお天気」なんか教えてくれなくてもいいと思うのである。そんなに寒そうな顔をされたって、大阪は猛暑、京都も猛暑、ワタクシの頭も直射日光でヤケド、関西の人々は半袖で汗まみれだ。

 

 同じことを、九州沖縄の人も、中国四国地方の人も、感じているに違いない。東北&北海道のヒトビトだって、毎朝午前7時台に「東京渋谷の今の様子」なんか、ちっとも知りたくないはずだ。色々工夫してコミカルな演出をされればされるほど、「カンケーネー」の思いが強い。

(嵯峨野の竹林。修学旅行生が写真に入らないように苦労する)

 

 さて、それでは今井はなぜ「いま大阪に滞在中」なのかといえば、言うまでもない、ここからずっと6月26日まで、大阪を中心とした関西地区での公開授業が連続するからである。一昨日は大阪・岸和田、昨日は同じ大阪・泉ヶ丘、来る日も来る日も関西の電車での小移動が続く。

 

「それでは26日まで、ずっと大阪に連泊ですか?」と言われれば、そういう訳でもない。例えば6月13日には群馬県前橋で公開授業があって、その頃もきっと「震えるほど寒い」東京にいったん帰り、東京 ⇆ 群馬を往復してからまた大阪に戻る。

  (常寂光寺。この辺から修学旅行生の姿が少なくなる)

 

 こういう生活をしていて困るのは、せっかく確立した日々のルーティンが、崩壊の危機に貧することである。お風呂の中での1時間半に及ぶ読書は、バスタブの形がいつもと違えば出来なくなる。

 

 バスタブに固いフタを固定して、その上に600ページもある分厚い文学全集を置き、本の隣りには汗拭きのタオルを2枚置いて準備万端、90分の読書を続ける。

 

 汗はタオル2枚分、こうして1年中訓練を重ねていると、我が肉体は常に「暑さに慣れている」という状況をキープ。どんな炎天下をほっつき歩いても、「こまめな水分補給」→ 略してコマスイは、他人の半分程度でいい(よい子は決して真似しないでください)。頭皮のヤケドだけで済むのである。

   (広沢池。この散策コースのクライマックスである)

 

 しかしホテル滞在中は、まさか「お風呂に固いフタを固定してください」と要求することはできない。汗拭き用のタオルなら3枚でも4枚でも何とかなるが、フタは絶対にムリだ。

 

 それでも一応、出張にいつもの本は用意した。今回の出張はホントに長いから、滞在するホテルに大っきなスーツケースを前もって宅配便で送ったのである。

 

 半月の海外旅行で使う巨大スーツケースであるが、これもまた久しぶりの登場。2019年12月のウィーン滞在以来だから、2年半ぶりの晴れ舞台であって、「使ってくれてありがとう」みたいな、マコトに晴れやかな表情をしている。

 

 スーツケースに、ワイシャツ10枚、下着セットを10セット、ウォーキング用の靴やその他もろもろを詰め込んでいると、「おお、やっぱりそろそろコロナの災禍は終わりに近づいたんだな」と実感、思わず熱い涙がこみ上げる。

(とうとう御室仁和寺まで歩き通す。この日はここを終点とした)

 

 もう1つ、出張が続くたびに「崩壊の危機に瀕する」ことになるルーティンは、例の長時間ウォーキングである。「代々木公園付近から銀座まで2時間」などという長いウォーキングを、出張先で続けることは困難を極める。

 

 そこで思い立ったのが、早朝の京都ウォーキング。朝早めに大阪を出て、阪急電車で一気に京都へ。京都北山の竹林や田んぼ道や池のほとりを2時間3時間歩いてから、ランチを楽しんで大阪に戻る。ワタクシの仕事は午後7時からがほとんどだから、そういうスケジュールも可能なのだ。

 

 もちろん散策コースは臨機応変に毎日変更する。2週間も猛暑の中を同じコースじゃ、さすがの今井君だって辟易するだろう。最初に思いついたのは、ごく平凡な嵯峨野の横断コースである。

(ランチは、京都駅「味味香」のカレーうどん。長い行列が出来ていた)

 

 朝の阪急電車で、梅田から桂へ、桂の駅で乗り換えて10分ほど乗車すれば、まだそれほど人の多くない阪急嵐山の駅に到着する。そこが散策の出発点。5分ほど歩いて渡月橋に出れば、そこからはもう誰でも思いつく嵯峨野コースになる。

 

 天龍寺 → 竹林 → 常寂光寺 → 落柿舎 → 二尊院。しかし二尊院から化野念仏寺の方に登っていく道はとらず、高級住宅地と田んぼ道 & 畑道を通って1時間、一気に大覚寺前に出る。大澤池と広沢池を左に見ながら、山越 & 宇田野を抜けて、仁和寺 → 龍安寺 → 金閣寺に向かう。

 

 何のことはない、修学旅行コースそのものである。実際、朝の竹林は修学旅行生にほぼ占領されている。全国から集結した修学旅行生が、ナンボでもワラワラそこいら中から大集団で姿を現す。

 

 予定では、金閣寺からさらに北西の道を進んで、今宮神社を抜け、地下鉄の鞍馬口か北大路駅に出て、四条か出町柳か京都駅周辺でランチ。午後早めの電車で大阪に戻る。ホテルでのんびりシャワーを浴びて一休み、それから仕事場に向かう。そういう贅沢な日々を過ごそうと考えた。

(カレーうどんと一緒に、チキンのチューリップ揚げもいくつか貪る)

 

 このコースの場合、クライマックスは広沢池である。大覚寺から広沢池には、有栖川の清流沿いの細道を進む。この時期、夕暮れならホタルとの遭遇も期待できる涼しい道である。あんまり薮の中に入り込むと「まむし注意」の立て看板もあるが、それはそれで薮に入らなければいいだけのことである。

 

 何と言っても水辺から水辺と進むコースだから、この猛暑の中でもそれほど汗をかかない。朝のコンビニでポカリ1本購入すれば、だいたいそれで半日は持つ。

(京都から大阪まで、鳥取方面ゆきディーゼル特急「スーパーはくと」に乗る。自由席券で、最前列の絶景が楽しめる)

 

 竹林でもお寺の続く道でも、わずかでもいいから日陰を選んで歩き、コマスイを心がけ、流れや池のほとりで汗を拭き、一息つくたびにポカリを一口グイッとやる。

 

 どういうわけか修学旅行生のグループは、二尊院から先には全く存在しないから、大覚寺から仁和寺までの1時間半ほどは、あたりは深い静寂に包まれる。マコトに贅沢なウォーキングである。

 

 ただしこのコース、アップダウンがそれなりに厳しい。アップダウン付きの2時間半。東京で普段から歩き放題に歩いているから、ワタクシはビクともせずに歩き通せるが、普通の人がいきなり思い立ってこんなコースにチャレンジすると、バス停も何にもない山道や田んぼ道でニッチもサッチも行かなくなる。くれぐれも無理なチャレンジはしないほうがいい。

 

1E(Cd) Alban Berg:SCHUBERT/STRING QUARTETS 12 & 15

2E(Cd) Richter & Borodin Quartet:SCHUBERT/”TROUT”  “WANDERER”

3E(Cd) Menuhin:SCHUBERT/SYMPHONY No.1 & No.4

4E(Cd) Menuhin:SCHUBERT/SYMPHONY No.2 & No.6

5E(Cd) Menuhin:SCHUBERT/SYMPHONY No.3, No.5 & No.8 

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