Wed 220413 大阪洋食ランチ/551より「二見の豚まん」が旨い/姫路の大盛況 4194回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 220413 大阪洋食ランチ/551より「二見の豚まん」が旨い/姫路の大盛況 4194回

 3月16日、仕事は夕方からだったから、「とりあえず昼飯でも」と、マコトにノンキにホテルの部屋を出た。翌日からはまたたいへんな過密スケジュールが始まるので、早春の大阪の風情を楽しめるのは、この日の昼から午後にかけてしか残ってなかった。

 

 その「とりあえず昼飯」だが、気分としては「何が何でも洋食食堂のランチがいい♨︎」であって、ハンバーグに目玉焼きにエビフライにナポリタン、その種のものの盛り合わせ以外は全く眼中になかった。1ヶ月に1回ぐらい、必ずそういう日が訪れるものである。

 

 宿泊していたのが大阪梅田のリッツカールトンホテルだから、洋食屋は梅田周辺で探してもいい。リッツカールトンなんかに泊まっていると、ランチもディナーもさぞかし目玉が飛び出るほど高いモンを食しているかと誤解されるが、目玉は飛び出すより半熟でトローリ焼いた方が満足度ははるかに高い。

(ディープな大阪人は、551より断然「二見の豚まん」。おいしゅーございました 1)

 

 しかし諸君、「お昼の大阪の風情」と言ふことになれば、梅田よりミナミにグイッと南下した方がディープに満喫できる。汗ばむほどの快晴の10時半、ワタクシは梅田からタクシーに乗って心斎橋を目指した。

 

 ネット情報によれば、心斎橋の周辺にはまさにワタクシの求めている種類の洋食屋が高密度で集まっている。意地でもハンバーグ、意地でも目玉焼きにナポリタン、しかも意地でも「安くて&旨い」、大阪人の心意気を凝縮したような店でなければならない。

 

 ところが心斎橋に着いてみると、開いているお店がほとんど見当たらない。「11時半からです」「12時からです」の貼り紙を素っ気なくドアに出して、ひたすらハンバーグ&ナポリタンを求める今井の闖入を頑なに拒絶している。

 

 時計を見ると、まだ1050分。おやおや、一番早く始まるお店まで、まだ40分も残っている。道ゆく人もほとんど存在しない。要するにこの周辺は夜の街。朝11時前、街はまだ目覚めてさえいない。ナポリタンが食べたくて目を血走らせているなんてのは、ただの表六玉だけなのだ。

(3月16日、午前11時の大阪・道頓堀。たいへんな人出だった)

 

 時間つぶしをしようにも、「開いている店はコンビニのみ」という状況では、不器用なワタクシには時間のつぶしようもないから、「とりあえずもっと南まで歩いてみる」しかなくなった。

 

 今から50年近く前、「欧陽菲菲」と書いて「オーヤンフィフィ」と読む人物も、「あなたー」「あなたはどこよー」「あなたを訪ねて南へ歩く」と熱唱した。「雨の御堂筋」と言ふ驚くべき世界だ。今井君も、その後を追うことに決めた。

 

 心斎橋から道頓堀をぬけて難波まで。人はワラワラなんぼでも集まってきていて、コロナ発生からはや2年、人々はすっかりコロナ慣れして、まだ寝ぼけ眼の静まり返ったミナミの街に、人の歓声ばかりが虚しく響きわたっていた。

 

 どうして人々の歓声が「むなしく」聞こえたのかは定かではないが、要するに腹が減った。腹が減ると、むなしくなり、次に悲しくなり、最後には腹が立ってくる。「どうして11時に店を開けてくれないのか?」、店の人たちを問い詰めたくなる。そのぐらい今井はクダラン里芋野郎なのだ。

 

 腹が立つと、次に「洋食屋以外の全ての店に無性に反感がつのる」という現象に至る。難波を歩き回っていた時間帯は、そろそろラーメン屋も開き、カレー屋も開き、名店「マドラスカレー」なんかにもどんどんお客が入っていく様子だったが、腹を立てたサトイモ男爵はその全てを却下した。

(大阪ミナミ「黒門市場」。国立文楽劇場から徒歩5分程度の距離だ)

 

 そして正午近く、約1時間経過して疲れ果てた今井君は、いかにも昭和っぽいラブホなんかも残る古色蒼然とした一角をトボトボ歩きながら、これはもう洋食を諦めて「二見の豚まん」を貪るのが一番いいだろうと言ふ結論に達していた。

 

 全国の諸君、大阪の豚まんを貪るなら「二見」をオススメする。この15年、大阪の豚まんは「551」→ 正式には「551蓬莱」の豚まんが勢力を大きく伸ばし、いまや「551にあらずんば豚まんにあらず」という勢いだが、大阪には昔からの「二見派」が存在。「二見」は虎視眈々とNo.1の座を狙っている。

(ディープな大阪人は、551より断然「二見の豚まん」。おいしゅーございました 2)

 

 だって諸君、二見の豚まんは、中身の充実が顕著。551のほうは皮の比率が高くて、いかにも炭水化物優勢であるが、二見サイドは豚をあくまで優先する。「豚まん」であって「まん豚」じゃないんだから、「どこまでも豚が主役、皮は脇役」、その態度はマコトに正しいと確信する。

 

 大阪人のそういう気持ちを、一言でスパッと表現したセリフを、ワタクシはつい最近聞いてしまった。空港の「551」に並んだ東京人の長蛇の列を眺めながら、「551って、そんなにおいしいか?」と失笑するかのように喝破。いやはや二見派♡イマイにとって、溜飲の下がるような一言だった。

(ディープな大阪人は、551より断然「二見の豚まん」。おいしゅーございました 3)

 

 というわけで、難波の奥の奥、これ以上奥に踏み込めば東京人なら危険を感じるほどの奥の奥まで入ったあたりで、今井君は二見の豚まんを4個ゲット。これをリッツカールトンテルの部屋に持ち込んでムッチャラ&クッチャラ、好き放題に貪った後で兵庫県姫路の仕事に出かけようと決意した。

 

 ただし諸君、さすがにそれだけじゃ寂しすぎる。「何が何でも大阪の洋食ランチを満喫しよう」と心を決めて、夢の心斎橋に出かけたのが10時半。開いている店が見つからなくてミナミの街をどこまでも南下して行ったのが、11時から12時半にかけてのことだった。

 

 それなのに、二見の豚まん4つをぶら下げ、「ほぼ戦果ゼロ」のていたらくでむざむざホテルに帰ったんじゃ、そりゃあんまり面目ない。ブログ読者にも自分自身にも、どうにも申し訳が立たない。

(大阪ミナミの地下街、「おか長」のカウンター店でランチ)

 

 そこで諸君、一計を案じた今井君は南海・高島屋の地下街に闖入。「なんなんタウン」のカウンター店で、せめてお蕎麦とおでんぐらいは胃袋に収めて帰ろうと考えた。

 

「なんなんタウン」とは、南海電車の「なん」と「難波」の「なん」を2つ並べて作ったオナマエ。その確証はないが、確信はある。その「なんなんタウン」の真っただ中に、蕎麦屋とうどん屋とおでん屋と飲み屋を兼ねた「おか長」と言ふお店があり、今日の今井君みたいなランチ難民をしっかり受け止めてくれる。

 

 いや、もちろん二見の豚まん4個があれば、別にランチにあぶれることはない。というよりマコトに立派なものであって、そもそも中身♡超充実の二見の豚まん以上に優れた大阪ランチは考えられない。

 

 しかし考えてもみてくれたまえ、20歳代とか30歳代前半とか、その年代の社会人入門編のオトコなら別のこと、今井君はすでに人生の酸いも甘いも噛み分けた大ベテランだ。ランチのお店の玄関さえくぐらずに、スゴスゴ豚まんだけブラ下げてホテルに帰る大敗北は許されない。

(大阪ミナミの地下街、「おか長」カウンターで。寂しいから、おでんもいくつか注文してみた)

 

 そこで思い切って「おか長」のカウンター前に座ってみた、驚くほど居心地がよくて、「おお、やっぱりオレはこういうカウンター席で人生を謳歌するのが最も似合っているんだ」と痛感した。

 

 仕事前だから、お酒はご法度。しかし隣の隣の席を占めた超&超ベテランのオジサマは、まさに大阪ミナミの人生を最大限に謳歌していらっしゃる様子。

 

 眺めていると、まずはお刺身盛り合わせ、続いて再びお刺身盛り合わせ、ある程度オナカがいっぱいになってくると、今度はおでんに切り替えて、ホックホクに煮えたジャガイモを1個、慈しむように大切に召し上がる。いやはやマコトに旨そうだ。

 

 しかし諸君、今井君だって人生の謳歌にかけて決して負けてはいない。何しろ諸君、傍らには絶品「二見の豚まん」が4個、忠実きわまりない部下として控えている。オジサマはそりゃホックホクのジャガイモで大満足だろうが、ワタクシもそのジャガイモに勝るとも劣らない美味の部下を味方につけている。

(ディープな大阪人は、551より断然「二見の豚まん」。おいしゅーございました 4)

 

 こうして諸君、ついに今井君がホテルに帰還して二見の豚まんを一気に貪ったのは、午後2時過ぎのこと。忘れないように、わざわざ我がIWCの腕時計とともに記念写真を撮影して、これを証拠写真とする。

 

 3月16日、兵庫県姫路での公開授業は、姫路駅前「じばさんビル」にて、19時開始、20時半終了。参加者約150名。なお、ここから数回の公開授業については、あえて写真を掲載しない。

 

 あまりに大盛況で、写真を眺めるに「密すぎて、担当者が叱られはしないか」と、今井君は少なからず危惧するのである。地道な努力に努力を重ねて大健闘、それなのに最後の最後で「密すぎる」と叱られたんじゃ、若いスタッフが可哀想すぎるじゃないか。

 

 しかし、誤解しないでくれたまえ。「キャパ1/2ルール」「徹底的な換気」その他、基本的なルールを我々が軽視することは絶対にない。ただ単に、写真の画像が密に見えすぎて、そんなことであらぬ疑いを持たれるのがイヤなだけである。

 

1E(Cd) AZERBAIJAN Traditional Music

2E(Cd) Ibn BayaMUSICA ANDALUSI

3E(Cd) T.BeechamBERLIOZLES TROYENS 1/3

4E(Cd) T.BeechamBERLIOZLES TROYENS 2/3

5E(Cd) T.BeechamBERLIOZLES TROYENS 3/3

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