Mon 220404 心に穴は一切ナシ/沖縄→神戸→淡路島/洲本の大盛況/駅弁満喫 4187回
いやはや、東京はよく雨が降り続く。羨ましいことに西日本は今日も一日ポカポカ晴れて暖かかったらしいが、大阪城公園の満開の桜の映像を眺めながら、東京のワタクシは雨空を眺めつつブルブル、冬のような寒さをこらえていた。
今日が実質的な年度始めなので、雨の中の新入社員の諸君が何だか可哀想だ。おそらくは新品ピッカピカ、「洋服の青山」のフレッシャーズスーツだったのに、この雨でパンツの折り目もとっくにヨレヨレなんじゃないか。
新人研修が始まって、厳しい会社ではもう叱責の鋭い声が飛びかっている。そうかと思えば「せっかくの新人に辞められたらタイヘンだ」と及び腰の会社なんかもあって、ワカサマにかしずくジイヤよろしく中堅社員がヘイコラ、何だかお尻がむずがゆくなったりする。
どちらにしても、今夜はスーツにアイロンをかけてから就寝だ。コナカで買ってもアオキで買っても、今日の東京の鬱陶しい雨にうたれたんじゃ、放置すればあっという間に新品もヨレヨレ。諸君、分かるかい、ワタクシは新入社員のスーツに例えながら、実際には新人たちの心がまえやモチベーションのことを言っている。
(新神戸駅で購入、淡路屋「明石名物 ひっぱりダコ飯」。おいしゅーございました 1)
だってそうじゃないか、今日明日や明後日のことではないのだ。22歳で社会に出れば、おそらくそのままその社会の中で、65歳まで活躍を続けなきゃいけない。明日か明後日まで何とかなればいいんじゃなくて、目指すのは40年以上の未来だ。
だから、大切にしたまえよ。かくいう今井君は、コート①を30年、コート②を17年、大切に着続けてきた。黒いチャーチの革靴は、2005年から2022年まで17年も履いて、靴底じゃなくて爪先の方の皮に穴があくまで大切にした。
「予想の5枚重いカバン」の1代目はすでに引退したが、1999年から2018年の20年間、国内の出張から外国旅行まで、いつも忠実にワタクシの世話を焼いてくれて、今もタンスの奥でじっと出番を待っている。マコトに健気なヤツである。
新人のココロというものも、そのぐらいしっかり長持ちさせなきゃいけないんじゃないか。例え転職に転職を繰り返す世代だとしても、働くのはどうせ同じこの小さな地球の上なのだ。ま、今日もアイロンがけ、明日もアイロンがけ、アイロンが必要ない日にも、丁寧にブラシぐらいかけて、徹底的に優しくしてやりたまえ。
(新神戸駅で購入、淡路屋「明石名物 ひっぱりダコ飯」。おいしゅーございました 2)
とまあ、マコトに偉そうなことを言いながら、3月10日のワタクシは「洋服の青山・那覇新都心店」で右往左往。ぎりぎりセーフで間に合ったズンボを履いて、何とか公開授業を乗り切ったのだった(詳細は昨日の記事でどうぞ)。
というか、それこそココロの動揺も隠せなかった。大切な仕事のオトモとして、まだ10年は生活をともにするはずだったスーツなのに、こんなに無残に穴がポッカリ、「タンスの奥で出番を待たせる」という望みも断たれてしまった。
(新神戸駅で購入、淡路屋「新神戸駅50周年記念弁当」。コイツは翌朝にとっておくことにした)
新品→1万円ちょいのズンボを履いて、「準・意気揚々」の勢いで仕事に出かけたのだが、諸君、この状態だと、どうしてもコートを脱ぐわけにいかない。だって「ジャケットとズンボがバラバラ」、高級オジサマのエチケットとしてありえない惨めなお姿なのである。
「洋服の青山」の店頭で、ずいぶん頑張って色合いを合わせてみたが、スーツの色とスカッとぴったりのズンボなんか、例え紳士服の量販店でも見つかるわけがない。スーツのジャケットが少し淡めの紺色、新品ズンボが黒に近い濃紺だ。
生地のほうも、ジャケットはいかにも暖かそうなフカフカの冬物。一方の新品ズンボ君は、どうしても「初夏の沖縄の量販店で買いました!!」と若々しく宣言しているようなタイプの生地だ。
もしもうっかりコートを脱いでジャケット&ズンボ姿になると、それだけで「実はさっきズンボに穴が空いちゃいましてね…」「トホホです…」と、告白しなくても分かるようなトホホぶりなのだ。
(淡路島・洲本での大盛況 1)
しかも驚くなかれ、3月の今井君はそのトホホぶりのままで、ついに20日間にわたる東奔西走&全国行脚の旅をやりぬいた。「東京の帰ってスーツをチェンジ」と何度も考えたけれども、余りにも忙しいスケジュールがそれを許してくれなかった。
だから東進のスタッフも、今それを告白されれば、「ははあ♡」「なるほど♡」「そうだったんですかぁ♡」と思わずニヤニヤ頷く部分があるんじゃないか。
だってこの3月の今井君、妙のソワソワして落ち着かず、会場に着いてもコートを脱がず、控え室でもコートを脱がず、和室の控え室では決してタタミにもザブトンにも座ろうとしなかった。
コートを着たまま大盛況の会場のステージに上がり、ステージの上ではいきなりコートとジャケットを重ね脱ぎしてワイシャツ姿になった。そのまま90分、大熱演を繰り広げて全身汗まみれのはずなのに、すぐにジャケットとコートをいっしょに着込んで、そそくさと会場を後にホテルに舞い戻った。
(淡路島・洲本での大盛況 2)
「東京に帰ってスーツをチェンジ」の選択肢がありえなかったことについては、例えば3月10日から11日にかけてのスケジュールを見ていただければ一目瞭然だ。
3月10日、大盛況の沖縄県浦添で大喝采を浴びた後、ハイアットリージェンシーホテルで朝10時まで。11時半のヒコーキに飛び乗って大阪・伊丹空港へ。すぐにタクシーで神戸に向かい、新神戸駅前ANAクラウンプラザホテルにチェックイン、14時半。
16時に予約してあったMK定額タクシーで、一気に淡路島の洲本まで、乗車時間90分ちょい。19時から洲本での仕事をこなした後、再びMK定額タクシーに飛び乗ってホテルに帰着、22時半。メシは新神戸駅の駅弁を数種類と缶ビールで済ませなきゃいけない。
これで13日の朝10時から16時まで小倉でダブルヘッダーがあるというんだから、「東京に帰ってスーツをチェンジ」も何もあったものではない。ひたすら南へ北へ、東へ西へ、ビュンビュン熱く走り回るだけである。
心の慰めは、生徒諸君の大爆笑と真剣さと熱い拍手、スタッフ諸君の真剣な表情と、見事に大成功を収めた後のホッとした笑顔、工夫を凝らした全国各地の駅弁と、深夜の月下独酌のひととき、まあそんなところである。
(仕事の後は、駅弁をツマミに深夜の月下独酌を満喫する)
淡路島での公開授業は、出席者80名。3年ぶりの訪問だが、コロナの真っ最中でも、前回から格段に受講生が増えている。諸君、淡路島のド真ん中の夕暮れ、マコトにのどかな田園風景を眺めてみたまえ、「ホントによく、ここで80名もの高校生が集まったな♡」と、思わず熱い涙がこみ上げる。
そして、何と言っても明石「淡路屋」の駅弁が楽しい。今回は3種類を試した。まずは今日の写真の1枚目から3枚目、「ひっぱりダコ飯」。明石海峡のタコを中心に、ちょっともったいない気もする焼き物の容器に、明石周辺の名物を詰め込んだ。
もう1つは、いかにも春らしいタケノコご飯。たとえズンボに穴が空いたって、こういう旨い駅弁を肴にして深夜の月下独酌にココロを靜めれば、日々の授業のクオリティは、自分でも信じがたいほどグイグイ向上していく。
ただしまあ、こういう日々だったのだ。3月7日から約20日にわたって、延々とブログの更新を怠けたことについては、こんな事情に免じて、ぜひ許してくれたまえ。
1E(Cd) Art Blakey:NIGHT IN TUNISIA
2E(Cd) Walt Dickerson Trio:SERENDIPITY
3E(Cd) Surface:SURFACE
4E(Cd) Surface:2nd WAVE
5E(Cd) Enrico Pieranunzi Trio:THE CHANT OF TIME
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