Mon 220328 京大前・ミリオン/ランチ時の京都を右往左往/大阪茨木で大熱演 4181回  | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 220328 京大前・ミリオン/ランチ時の京都を右往左往/大阪茨木で大熱演 4181回 

 2月16日、夕暮れから大阪の茨木で公開授業の予定だったが、そんなこと言ったってお仕事は19時から、会場の茨木市民文化会館に18時に到着していればいい。起床が8時、いやはやここから10時間、まるまる時間が空いているのである。

 

 こういう時の今井君は、いつもなかなか大胆な行動をとる。「金沢まで行ってきちゃう」「名古屋できしめんをすすってくる」「奈良観光を満喫してくる」「広島まで生牡蠣を食べにいく」「博多でラーメンをすする」。全て別に排除すべき選択肢ではない。

 

 他にも「鳥取にカニの食べ放題を楽しみにいく」「出雲まで出雲大社をを拝みに行って、ついでに出雲蕎麦をすすってくる」なんてのもある。何を隠そう、全て実行済み。この15年の出張旅行は、常に大胆な観光計画が付随していた。

 

 しかし諸君、さすがに今井も少し年をとった。カニでも出雲蕎麦でも、ラーメンでも生牡蠣でも、かつては常人の思いもよらない大食漢ぶりを発揮し、地元の料理人の呆気にとられた表情を眺めるのが何よりの楽しみだった。

 

 それがこの3年4年、特にコロナ以来このかた、食欲がどうもイマイチだ。生牡蠣は、かつては一食で48個、しかし今は36個が限界だ。ステーキ屋だって、かつては700グラム、しかし今は300グラムでヒーヒー弱音を吐き始める。盛り蕎麦5枚も平気だった今井が、3枚すすったところで降参するようになった。

 

 すると諸君、せっかく京都にいるのにわざわざ遥かな地方都市探検を敢行して、しかもスゴスゴ寂しげに降参して帰ってくることになる。そういうスゴスゴぶりは、お仕事にも影響がある。公開授業の直前に、大盛りメシを前にスゴスゴ退散したりすると、授業内容もスゴスゴ情けないものになりかねない。

(百万遍、京都大学近くの「ミリオン」で懐かしの大学生洋食を満喫。おいしゅーございました)

 

 そこで2月16日のワタクシは、「京都大学周辺の定食屋を攻撃対象に定めよう」と決めた。東京なら早稲田大学周辺の「オトボケ」やら「三品食堂」で、腹がはちきれるほどの超大盛り定食が楽しめるが、京都ならやっぱり出町柳から百万遍付近の定食屋。お腹をパンパンに膨らましてからお仕事に向かいたい。

 

 目星をつけたのは、京都大の目の前の「ハイライト」。ロゴの「hi-lite」は、学生たちの喫煙がむしろ当たり前だった昭和の時代の人気タバコ「hi-lite」をそのまま使用。著作権その他が心配になるが、まあそのぐらいのことなら、京大卒の弁護士が何とでも解決してくれるに違いない。

 

 しかし諸君、さすがに京都大学の目の前だ。入ってみたいけれども、外から中をのぞいてみるに、いやはや京都大学の学部生で超満員だ。「いかにも京大」という世界は、「いかにも東大」とか「いかにも早慶」という世界より、さらに数段「いかにも」な濃厚&濃密。部外者がノコノコ闖入できる雰囲気ではない。

 

「もうちょっと店内が空いてくるまで待ちますかね♡」と弱気の虫を起こしたワタクシは、とりあえず百万遍「hi-lite」を離れ、第2候補や第3候補の店をいろいろ物色し始めた。

(ランチを求めて京都市内を右往左往。鳥たちに負けないほどの空腹に苛まれた)

 

 まずは東山三条の町中華「マルシン飯店」。しかしここは何度もマスコミの取材を受けたせいか、長蛇の列ができるホントのホントの超満員。同じ町中華でも、「六波羅飯店」はディープすぎておっかないし、大好きな「盛京亭」は、出来ればちゃんと個室を予約してディナーで楽しみたい。

 

 迷いに迷って歩いているうちに、気がつくと祇園の北側に入り込んでいた。10年前ぐらいに(これもマスコミ取材で)大流行した蕎麦&うどん「おかる」はどうか。その昔のうなぎの名店「浜松屋」はどうか。

(祇園北を腹を減らして右往左往。由緒ありげな瓦屋さんを発見)

 

 しかしやっぱり「まん防」の平日午後。みんなギュッとドアに鍵をかけて、今井君の闖入を断固として許さない構えだ。ワタクシは「困った時はニシン蕎麦の松葉・北店」と決めているが、驚いたことに松葉・北店にも長蛇の列ができていた。

 

 いつも静寂に包まれている松葉・北店であるが、この長蛇の列はいったい何事であるか。原因をつらつら思い巡らしてみるに、この日は京都南座お隣の「松葉・本店」が定休日。卒業旅行で京都を訪ねてきた大学生グループが、定休の本店から大挙して北店に列を作ったらしかった。

(翌日17日は、北野天満宮近くの「天喜」で豪華天ぷら懐石をいただいた)

 

 こうしてワタクシは、目星をつけたランチ店にことごとく嫌われて右往左往。結局は京阪電車の祇園四条駅から出町柳まで電車で戻り、京都大学の百万遍あたりを再びウロウロ&キョロキョロ、マコトにキョドい中年サトイモとして、大学周辺をゴロゴロ転がり続ける次第になった。

 

 相変わらず「hi-lite」は超満員。第2候補として選んでおいた「三高餅」は、定休日なんだか営業自粛中なんだか、シャッターをあげる気配もない。諸君、「三高餅」と書いて「さんこうもち」と発音。旧制第三高等学校は京都大学の前身であって、戦前の古い餅屋がそのまま定食屋に変身したのである。

 

 同様に「大力餅」という店もある。京大生ばかりではない。京大や三高を受験に訪れた地方の受験生たちも、受験の当日やら前日やらに、「三高餅」や「大力餅」で思い切りポンポンを満たした歴史があるのだ。

(百万遍、京都大そばの名店「ミリオン」。その向こうが「大力餅」だ)

 

 そういう歴史が100年も詰まっていると思えば、受験の世界にすでに30年君臨したこの楕円のサトイモどんも、やっぱり感慨は深い。この際、迷ってばかりもいられない。その「三高餅」のお向かい、「大力餅」のお隣、「ミリオン」という名店に、思い切って闖入することにした。

 

 入ってみると諸君、ありゃま&こりゃま、あまりにも懐かしい大学街の定食屋の世界だ。むかしむかしの早稲田大学なら、「ボンマルシェ」「マリモ」「稲穂」の世界。あたしゃこういうの、まさにベテラン中のベテランでござるよ。

 

 注文したのは、ハンバーグとナポリタンと目玉焼きのセット。味噌汁もサラダもついて1000円弱。もちろんアルコールの販売はしていないが、そりゃ夕暮れからお仕事が待っているワタクシにとっては何の問題にもならない。

(京大前「ミリオン」のおつりで、初めて新500円玉を手にする。翌日の京都新聞とともに)

 

 目玉焼きに容赦なく大量のケチャップがかかっているのと、物静かなバイト君のマカナイ飯にびっくりしたのを除けば、この日の京都ランチ右往左往の苦労は、あっという間に帳消しになった。

 

 バイト君のドンブリ飯、ドンブリ2杯分の超テンコ盛りで、あんなに物静かな男子なのに、あれを一気に胃袋に送り込むとは、やっぱり若いというのは素晴らしい。この今井だって、ホンの5年前までは、あれに熱いお茶をザブッとかけてサクサク、2分もかからずに空っぽにしたものだった。

(大阪府茨木、150名の大盛況。まだまだキャパ1/2ルールを厳守している)

 

 満足した大きな丸いポンポンを撫で回しながら、午後の今井君は京都御所を左に見て、京都の街を東から西に進んだ。

 

 右には同志社大学の美しいキャンパスを眺めながら20分あまり、和菓子「出町ふたば」の長蛇の列が見えてきた。名物の豆大福を待つ列であるが、せっかくだからワタクシも、豆大福2パックを購入してからホテルに帰ることにした。

 

 こういうふうで、京都を起点にした公開授業の旅は。連日まったく話題が尽きることがない。ホテルで一休みしてから、地下鉄と阪急線を乗り継いで大阪府茨木に向かった。

 

 キャパ1/2のルールをもちろんまだまだ厳守しつつ、それでも出席者150名の大盛況。使用したテキストは「C」。まだ「E」の完成度の高さを、自ら宣伝し始める前のことであった。

 

E(Cd) Jarvi  GoteborgGRIEGPEER GYNT 2/2

E(Cd) Lanchbery & The PhilharmoniaMUSIC OF KETELBEY

E(Cd) Lazarev & BolshoiKHACHATURIANORCHESTRAL WORKS

E(Cd) SinopoliJarviPletnevRUSSIAN FAMOUS ORCHESTRAL WORKS

E(Cd) Minin  The State Moscow Chamber ChoirRUSSIAN FOLK SONGS