Mon 220117 初詣コンクール/中年の塾職員の後ろ姿/北野天満宮の梅が咲いた 4158回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 220117 初詣コンクール/中年の塾職員の後ろ姿/北野天満宮の梅が咲いた 4158回

「共通テストもようやく無事に終わって」と、この時期のテンプレートで10日ぶりにブログを復活させるつもりだったのに、マコトに残念な事件が起こってしまい、いったいどう書き始めたらいいか見当もつかない。

 

 ワタクシの立場として、軽々に発言できない事件であるから、「しばらくはコメントを差し控えよう」、そう思って自重していたら、今度ははるか南の海で海底火山が大噴火。津波警報や注意報が発令されて、ますます発言を慎まなければならない事態になってしまった。

  (京都・北野天満宮にて。もう梅の花が咲き出していた)

 

 オミクロン軍の困った大攻勢ももちろん激烈を極めていて、これほど世の中が騒然としてくれば、ふと「どうだろう、共通テストは今後5年ぐらいストップして世相の安定を待ち、その間にもう一度しっかり充実した入試改革をやり直したら?」とか、ちょっと乱暴な発言もしたくなってくる。

 

 しかしとにかく今は自重して、「軽々な発言はできない」という謙虚な姿勢を堅持したい。ワタクシはあくまでイチ予備校講師として、日々の地味な仕事に集中するのが一番いいのだ。

       (京都・北野天満宮にて 1)

 

 京都に所用があったので「所用のついで」と言ってはなんだが、イチ予備校講師としての基本 →「人事を尽くして天命をまつ」というヤツを実行してきた。要するに半月遅れの初詣で「徹底的に神頼み」をやってみたわけだ。

 

 題して「初詣コンクール」。伏見稲荷大社は大混雑が予想されたので、上賀茂神社・大田神社・今宮神社・京都えびす、思いつくかぎりの神社で初詣コンクールにおよび、最後はもちろん天神様の総本社 → 北野天満宮でしめくくった。

       (京都・北野天満宮にて 2)

 

 受験生らしいグループも大勢。男子5人のグループ、女子3人のグループ、もちろんそれなりに熱いカップルも数組。ズラリと並んだ「なで牛」はキチンとアルコール消毒が行われ、受験生たちがナンボ熱心に撫でまわしても、コロナ感染の危険がないように気配りも十分だ。

 

 参拝者の中には、明らかな塾関係者もいらっしゃる。中でも「超」の字がつくほど熱意をこめていらっしゃったのが、黒いスーツ姿の中年男性。中年といっても、30歳代後半から40歳代前半ぐらい。心を込めて熱い指導に励んでいると、後ろ姿にもその熱意が滲んでくるものである。

       (京都・北野天満宮にて 3)

 

 彼の参拝は、驚くほど長かった。おそらく受け持ちの生徒全員、その1人1人の名前と受験校を全て暗記していて、天満宮の本殿前でその人数分の深いお辞儀を繰り返していらっしゃったのだ。思わず彼のお祈りの心の声が全て聞こえてくるようだった。

 

「◯◯君の、△△大学合格をどうぞお願いいたします」「◯◯ちゃんが◇◇中学に無事に合格できますように」。超ベテランであるワタクシは、彼の後ろ姿を眺めながら、おそらく中学受験専門塾の教務担当者とニラんだのであるが、初詣にくる余裕もない受験生たちのために、「オレにまかしとけ」と胸を張ってみせたのだろう。

       (京都・北野天満宮にて 4)

 

 こういう光景は、さすがに少し気恥ずかしさも感じるけれども、マコトに気持ちのいいものである。数えてみたら、彼はちょっと太り気味の背中を合計20回も深く折り曲げて、天神様に受け持ちの生徒全員の合格を祈りつづけ、ようやく祈りが終わっても、いつまでも立ち去りがたそうに立ち尽くしていた。

 

 北野天満宮は、京都でもワタクシが一番好きな神社である。昨年の2月にもここに梅を眺めに来たし、紅葉の季節の終わりに近い12月上旬には、出来ればここの「御土居」のモミジのライトアップで、その年の紅葉のしめくくりにしたい。

       (京都・北野天満宮にて 5)

 

 しかし季節はまだ1月だ。北国はまだまだ大雪が続き、滋賀も京都も雪が頻繁に降る季節である。「まだ梅のツボミも固いだろう」「いくら早咲きの梅でも、まさかまだほころびてはいないだろう」と考えつつ、それでも「もしや」と思いながら梅の枝を眺めて歩いた。

 

 すると諸君、嬉しいじゃないか。わずか1本ではあるが、すでに紅い花をいくつか咲かせた梅の木が見つかった。それが今日1枚目の写真。花に戯れるメジロはもちろんまだいないが、立派な梅の花がこっちに3輪、あっちに4輪か5輪、雪まじりの冷たい風の中に咲いていた。

       (京都・北野天満宮にて 6)

 

 ホントは、今日までブログを休止するつもりだった。試験時間内で満足に得点できなかった人、自己採点の結果に愕然&呆然としている人、すでに志望校変更を余儀なくされている人、そういう人たちのことを考えると、ブログなんかでいつものワタクシの軽い発言をするのもどうかと、躊躇が先に立った。

 

 しかし諸君、どうしても1枚目の梅の写真を眺めていただきたかった。万万が一共通テストが失敗に終わったとしても、ごらんの通り、こうして梅の花は咲いている。

       (京都・北野天満宮にて 7)

 

「だから何だ?」と言われれば、ワタクシもしょんぼりするしかないが、あんなに熱心に1人1人の合格を祈ってくれていた中年男性の後ろ姿も、出来ればここでお見せしたかった。

 

 まあ諸君、学問の神様の写真をいろいろ掲載しておくから、いよいよ始まる本番に向かって、このうちの1枚でもいい、オマモリとしてスマホに取り込んでくれたまえ。神頼みだって、悪くない。普段は自分のための神頼みをしないワタクシであるが、諸君のスマホに天神様をギュッと取り込むぐらい、別にいいじゃないか。

       (京都・北野天満宮にて 8)

 

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