Wed 211208 札幌午後の部/奥歯の思ひ出/またヒツジ/ヒグマどんの寂寥感 4139回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 211208 札幌午後の部/奥歯の思ひ出/またヒツジ/ヒグマどんの寂寥感 4139回

 毎年この時期になると、マスメディアで繰り返される「どうして日本は勝てるはずのない戦争に…」という文言が気になってならない。問題の立て方が間違っている。「勝てるはずのない」という形容詞句は、完全に不要ではないか。

 

「勝てるはずのない戦争」「勝てる見込みのない戦争」「だから間違いだった」という発言は、戦争責任をキチンと理解していないとしか思えない。では、もし「勝てるはず」があったなら、日本側からの開戦を肯定するのか。

 

「勝てるはず」があろうがなかろうが、そういう形容詞句は一切ヌキで「どうして日本は戦争に?」と問いかけるのが正しいはず。勝てようが、勝てまいが、万が一「勝つ見込みがあった」としても、正当防衛を除く全ての戦闘行為を否定すべきとするのが、21世紀の正義のはずだ。

 

「勝てるはずのない戦争」「勝利の見込みのない戦争」という文言をマスメディアの原稿から削除すべきだ。「勝つ見込みがなかったから、だから間違いだった」のだと誤解する者のないように、オトナの全てが責任を持って発言すべきだ。

(ガラガラのサッポロビール園、ヒグマにも寂寥感が漂う 1)

 

 まあ諸君、とりあえず心を落ち着けて、1123日午後の今井君を眺めに行こう。1000人超の申込者のうち、午前の部が550人。大拍手&大喝采の連続に大感謝&大感激、午後の部までの2時間ほど、感激を噛みしめながら講師控え室でノンキに過ごした。

 

 午後の部の今井は、1430分に登壇。14時から再び中学部スター講師がステージに上がり、午前の部とほぼ同じ講演を展開。それを受けて今井が90分、ただでさえ大反響だった午前の部を、さらに上回る大迫力の講演に入った。

 

 午後のほうが午前より迫力の点で上回るのは、致し方ないというか当然というか、同じ場所で同じ内容の授業やら講演をすれば、1回目より2回目、2回目より3回目、そうやってどんどん迫力が増すのは当たり前だ。

 

 例えば代ゼミの夏期講習や冬期講習で、我々♡超人気講師♡♡は、同じテキストで同じ授業を10回ほど繰り返したのである。某スーパー講師は同じテキストの冬期直前講習を「1月だけで16回」というハイペースで繰り広げた。

 

 するとやっぱり諸君、1回目より5回目、5回目より10回目、その迫力は幾何級数的に増大する。話術もどんどん巧みになって、目の前で感動のあまり涙の止まらない生徒が続出する。そういうスーパー講師が、20年前の代ゼミには各科目2人以上は存在した。

 

 今井君もそのうちの1人である♡ だから全国同時生中継「サテライン」に出るのは、出来たらそのテキストの3回目か4回目にして欲しかった。1回目じゃ、まだどうしても下手なのだ。全国同時生中継の前に、1回か2回練習してからのほうがいいと講師はみんな思っていた。

 

 20年むかしの冬期直前講習は、現役生よりも浪人生諸君がターゲットだったから、その第1回目は1210日ぐらいからの1週間。12月8日あたりから第1週が始まって、だからちょうど今ごろが冬期講習が始まった時期。今井君の全国同時生中継も、ぶっつけ本番の1回目をやっていた頃だ。

(午後の部も、午前の部と変わらぬ大盛況。ワタクシも午前以上の大奮闘を演じた)

 

 だから「午前の部」「午後の部」の2回があれば、今井君も午前の部より午後の部のほうが圧倒的にうまくなっている。1123日の札幌の場合も、やっぱり今井本人としては「第2部がよかったな」「みんなに第2部を聴いてもらいたかったな」と思うのである。

 

 第2部終了、16時。午前の部・550人、午後の部・500人。合計1050人が出席してくれた2021年のクライマックスは、ものの見事にスーパー大成功であって、まあコロナのせいでいろいろ不平不満も残った2021年だったけれども、これでひとまず一切の不平不満は帳消しだ。

 

 もちろん、ここからまだ6回の公開授業が残っている。海浜幕張・仙台・福山・横浜・厚木・藤沢の6回であるが、今のワタクシの勢い&安定感であれば、あと6回、一切の失敗&失策なしに突っ走れるはずだ。

(ガラガラのサッポロビール園、ヒグマにも寂寥感が漂う 2)

 

 昨年は最後の最後に「奥歯がスポッと1本抜けた」という大事件があった。1218日、延々と続いていた関西12連戦の最終盤、京都で超高級ステーキを貪っている最中に、ホントにものの見事にスポッと左奥歯が転がり落ちた。

 

 その左奥歯、実は今井が自慢にしていた奥歯だったのである。代ゼミで仕事をした8年間、「今井先生はホントに氷が好きですね」と評判になるほど、今井は氷をかじり続けた。世の中には貧血が原因の「氷食症」という病気があって、あんまり氷をかじり続けていたら、「今井先生は氷食症かも」と心配してくれる先生までいらっしゃった。

 

 別にワタクシは氷食症でも貧血でもなかったので、要するに代ゼミ時代はココロもカラダも異様なほど興奮してカッカし続け、休み時間ごとに大っきな氷を4個も5個もバリバリ噛みくだいていないと、そのカッカが静まりも治りもしなかった。

 

 何にそんなにカッカしていたかについては、ここでは言いたくもないし&思い出したくもないが、講師室担当の女子職員まで気を利かせ、他の先生たちには熱いお茶を出すところ、今井のデスクにはグラスに大っきな氷を5個、休み時間ごとに欠かさず置いておいてくれた。

 

 そこにまず、発売間もない「伊右衛門」をドボドボッと注ぐ。伊右衛門は当時からマコトに美しい緑色で、その美しいグリーンを楽しみながらお茶を一気に飲み干すと、いよいよ本番、氷ガリガリのお楽しみに移った。

 

 そうやって氷をバリバリ、毎時間たった20分の休み時間で残らず噛みくだいていたのが、クダンの左奥歯である。この奥歯さえあれば、他の歯がみんな抜けちゃっても大丈夫。イノシシもカモもヒツジもクマの肉も、この奥歯でワシワシ全て咀嚼&嚥下してみせる。そのぐらい自信をもっていた。

      (再びヒツジを好き放題に貪る 1)

 

 その左奥歯が、昨年1218日、京都・四条烏丸の高級ステーキ屋でスポッと抜けてしまった。その日の夕暮れは東京・豊洲で公開授業、翌日19日は昼から兵庫県西宮で公開授業。歯の治療は20日まで待たねばならず、抜けた奥歯の穴から血を滴らせながら、東京と大阪を繰り返し往復した。

 

 だから東京・豊洲では、「マスクが血染め」という大惨事になった。不織布マスクの真ん中が血で真っ赤に染まり、その状況で新大阪行きの最終新幹線に乗り込んだ。新しいマスクを購入する時間の余裕もなかった。

 

 そういうふうだから諸君、今年は少しだけ仕事の量を減らしてもらった。人間と言ふものはマコトに気弱にできていて、自慢の奥歯がスポッと抜け落ち、不織布マスクが内側から血染めになっただけで、思わず「仕事を少しだけ減らしてください」とポツリ、周囲に心配をかけるのである。

      (再びヒツジを好き放題に貪る 2)

 

 しかしその歯の応急処置を済ませ、歯医者さんにも「何とかダマシ&ダマシいきましょう」と説得されてすでに1年。今年の夏からお目目の調子が悪くなって網膜の手術までしたものだから、歯のほうはホントにダマシ&ダマシ、とうとう2021年の年末まで来てしまった。

 

 そうして1123、こうしてビシッと仕事が済んでしまえば、まさか「何の祝勝会もいたしません」と大人しくお部屋に帰るわけにはいかない。今井君は連日のジンギスカンでヒツジをワシワシ、単独の祝勝会なら、誰にも迷惑はかからない。

(ガラガラのサッポロビール園、ヒグマにも寂寥感が漂う 3)

 

 夕方5時のサッポロビール園は、祝日というのにガーラガラ。今井君が再び6人前も7人前もヒツジをワシワシやっているお隣のテーブルでは、女子大生と思われる3人グループが仲間割れを始めちゃった。

 

 どうやら「どうしてもジンギスカンに行きたい」と主張した1人と、「せっかくの札幌なんだから、何かもっと高級なディナーを」と主張した2人とで、対立が表面化したみたいだ。

 

 女子グループ3人の仲間割れというのは、考えてみるだにオッカナイ。2人がそろって化粧室へ、残された1人が呆然と座り込んでいる。せっかくのジンギスカン屋なのに、ヒツジなんかほとんど食べた形跡がない。

 

 まあいいか。こんなところで「どうしました?」とか声でもかけようものなら、「変なオジサン」「怪しいオジサン」そのものだ。小さく身をかがめて、大好きな塩ムスビ2個を注文、ついでにヒツジももう2人前注文。再び例の奥歯が抜けないように、そのことばかり気を使いながら、札幌の夜は静かに更けていった。

 

1E(Cd) Muti & BerlinVERDIFOUR SACRED PIECES

2E(Cd) Reiner & WienVERDIREQUIEM 1/2

3E(Cd) Reiner & WienVERDIREQUIEM 2/2

4E(Cd) LET’S GROOVE 

7D(DPl) 文楽:新版歌祭文「長町の段」「油屋の段」「蔵場の段」先代 竹本織大夫  「野崎村の段」豊竹松大夫

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