Mon 211115 久しぶりのグランヴィア/大傳 梅梅/正伝寺/滋賀県栗東で奮闘 4124回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 211115 久しぶりのグランヴィア/大傳 梅梅/正伝寺/滋賀県栗東で奮闘 4124回

 11月8日から12日までは、京都に4連泊。せっかく秋の京都に4連泊もするなら、仕事ばかりではつまらない。仕事ばかりで遊びがないと、ジャックだってアホになる。まして今井君は楕円形のサトイモ閣下だ。せめて1日1観光ぐらいして、アホにならないように努力しなきゃいけない。

 

 そこで9日火曜日は、午前10時半にはホテルを出て、烏丸通りと鴨川の間の細い小路をのんびり北上、秋の京都の散策を楽しむことにした。

(11月9日、滋賀県栗東で奮闘。キャパ1/2ルールを厳守すると、まあだいたいこんな雰囲気になる 1)

 

 今回の宿泊は、京都駅上のホテルグランヴィア。グランヴィア宿泊は久しぶりだ。おそらく15年ぶり以上であって、改修工事の終わったばかりの部屋がマコトに新鮮だ。

 

 この15年、京都宿泊はずっと蹴上のウェスティンが定番。そのウェスティンも3年前に改修工事に入り、何だか知らんがエラく高級路線に舵を切ったから、今井君も真似をしてグッと高級路線になり、リッツカールトンに5連泊とか、いやはやバカなオカネの使い方をした。

 

 そこで昨年はオカネを賢く節約することを考え、京都御所西のブライトンホテルを選択。ブライトンは大好きなホテルで、仕事以外の京都滞在はだいたいブライトンを選んでいたのだが、202012月のブライトンは何と「14連泊」。昨年冬はブライトンを根城に、仕事なのか観光なのか判然としない京都滞在を満喫した。

(京都駅前に「旅館街」「京の旅館通り」という小道がある)

 

 今回の4連泊も、実はもともとブライトンを予約していたのだが、いざ仕事の詳細が決まってみると、京都駅周辺の会場がほとんど。8日は京都駅南口のアヴァンティ響都ホール、9日は滋賀県栗東の往復、10日は京都駅北口のキャンパスプラザ。京都駅前に宿泊するほうが圧倒的に便利なスケジュールだった。

 

 毎日が駅前じゃ、そりゃグランヴィアですな。ブライトンやウェスティンを選択して、毎日毎晩タクシーを乗り回してたんじゃ、往復5000円 ×4泊、これまたバカげたオカネの使い方だ。そんなにじゃぶじゃぶタクシーにつぎ込んだんじゃ、サイフがいくつあっても足りなくなっちゃう。

 

 ホントは、グランヴィアはキライなのだ。だって、京都の風情がちっとも感じられないじゃないか。しかし風情優先だとタクシー代が目いっぱいジャブジャブ、勤勉に仕事に来て、かえって預金通帳の残高が減ってしまう。

    (京都・正伝寺。紅葉にはまだ早かった 1)

 

 宝ヶ池のプリンスホテルを出張で使ったこともあった。京都の地下鉄南北線の終点「国際会館」に隣接している。ここの宿泊代はまあリーズナブルなのだが、しかし諸君、京都駅からタクシーを利用すると、片道3000円を超える。

 

「だったら地下鉄で地道に移動すればいいじゃないか」とおっしゃるかもしれないが、いやはや今井君の仕事の帰りは23時がスタンダード。京都の人なら分かるだろうが、23時の宝ヶ池付近、中でも国際会館駅からプリンスホテルへの道は、タヌキやキツネやイノシシが出没してもおかしくないマコトに寂しい薄暗闇なのだ。

 

 というわけで、京都の奥ゆかしい風情がなくても、ヤムを得ないギリギリの決断で、今回のワタクシはグランヴィアに4連泊。京都駅に発着する列車の音を深夜まで聞き、早朝は駅に響くアナウンスの声に起こされ、そういう騒音をギュッと我慢しながら秋の京都を過ごすことになった。

    (京都・正伝寺。紅葉にはまだ早かった 2)

 

 京都駅前には「旅館街」ないし「京の旅館通り」という小道がある。むかしむかしの昭和の時代には、京都駅に降り立った今井君みたいな田舎のオジサマが、当時「ボストンバッグ」と呼ばれていた大きなカバンをぶら下げて、一軒一軒その夜の旅館を探して歩いたものだった。

 

 今でもなお昭和のカホリの旅館が数軒、この小道に残って営業を続けている。いつか宿泊してみたい。はるかなむかしは「交通公社で予約してクーポンをもらう」という行動様式があり、やがて「予約の電話」に変わり、今やエクスペディアで1クリック、世界中どこでも旅の様式が完全に様変わりした。

(栗東駅、21時。新幹線駅になる計画は、昔の滋賀県知事の「もったいない」発言で頓挫した)

 

 11月9日の京都の紅葉は、まだ始まったばかり。サクラで言えば一分咲きというか二分咲きというか、とにかくまだ三分まで行っていないことは間違いなし。テレビニュースで「見頃です♡」と、嬉しそうに女子アナがニッコリ笑っているのには違和感があった。

 

 駅前から五条通りまで北上し、牛若丸が弁慶をやっつけた五条大橋を眺めつつ、牛若丸に負けず劣らず変幻自在なサトイモ丸は木屋町通りに入る。「鶴清」に「鮒鶴」、結婚式場と料理旅館と登録有形文化財を兼務する由緒正しい老舗の数々を眺めつつ、目当ての中華料理屋「大傳 梅梅」を探した。

(滋賀県栗東「さきらホール」、会場前の風景。キャパ1/2ルールを厳守する)

 

「梅梅」、京都滞在の初日に中華というのも奇妙な選択だったかもしれないが、入ってみると「こりゃ正解♡」であって、「元は宮大工が住んでいたオウチを改修した」という建物もまた、風情があって素晴らしい。

 

 通された個室は、おお、これは昭和な中堅会社の社長室の雰囲気。外は晩秋の小雨が落ちていたが、暖かい個室でお肉たっぷりの北京ダックをワシワシやれば、イヤなことも全て忘却のかなたに消えていく。

(滋賀県栗東、講師控え室。なかなか可愛いソファじゃないか)

 

 ぽんぽんがボンと膨らんだところで、ワタクシは「1日1観光」の決意を思い出した。右目の手術からまだ2週間ポッキリしか経過していないが、まあいいじゃないか、修学旅行生の混雑を避けて、北山の奥の「正伝寺」、正式名称「吉祥山 正傳護国禅寺」を目指した。

 

 さすが今井君、MKタクシーのドライバーでさえ「ナビを入れさせていただきます」とおっしゃるほどの穴場を目指したわけだ。だって諸君、京都は今や中高生修学旅行のメッカに戻りつつある。仁和寺だの金閣銀閣だの龍安寺だの、そんなところに行ってみたまえ、下手をすれば大惨事になりかねない。

 

 しかし正伝寺でも、紅葉はまだ。11月9日の段階で、もし「紅葉の見頃です♡」と朝の女子アナ顔負けの笑顔になろうと思えば、鷹ヶ峰や高雄神護寺・栂尾高山寺、いやそれどころか比叡山のてっぺんか比良山荘や美山荘の周辺までいかなきゃ無理だったんじゃないか。

(11月9日、滋賀県栗東で奮闘。キャパ1/2ルールを厳守すると、まあだいたいこんな雰囲気になる 2)

 

 夜のお仕事は、京都から電車で東に30分、滋賀県栗東の「芸術文化会館 さきら」、通称「さきらホール」にて。出席者150名。300名も入るホールに、キャパ1/2ルールを厳守して150名だから、相変わらずガラガラ感覚に苛まれる。

 

 しかし何しろこちらは「肉たっぷりの北京ダックわっしわし体験」からまだ6時間しか経過していない。たとえ大ホールにキャパ1/2のガラガラ感にチョー寂しい思いをしたとしても、90分の仕事を終えて、小雨のやんだ外の爽やかな空気を思い切り吸い込めば、また明日の1日1観光に癒されようと意気軒高、威風堂々ホテルグランヴィアに凱旋したのであった。

 

1E(Cd) BarenboimBEETHOVENPIANO SONATAS 9/10

2E(Cd) BarenboimBEETHOVENPIANO SONATAS 10/10

3E(Cd) Carmina QuartetHAYDNTHE SEVEN LAST WORDS OF OUR SAVIOUR ON THE CROSS

4E(Cd) LET’S GROOVE 

5E(Cd) BarenboimBEETHOVENPIANO SONATAS 3/10

6E(Cd) BarenboimBEETHOVENPIANO SONATAS 3/10

7E(Cd) Alban Berg QuartettHAYDNSTREICHQUARTETTE Op. 76, Nr. 2-4

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