Fri 211105 勤勉&誠実な山形県民/父の遺伝か、お蕎麦好き/山形での大活躍 4119回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 211105 勤勉&誠実な山形県民/父の遺伝か、お蕎麦好き/山形での大活躍 4119回

 どうしてこんなに県民性の落差が生まれたのか、その原因は不明である。しかし我が秋田県の県民がマコトに享楽的で贅沢を好むのに対し、お隣の山形県民はあまりにも誠実で質素倹約を優先し、県民性は質実剛健である。

 

 それが如実に現れたのが、1週間前の衆院選・投票率である。午後6時の段階でNHKから発表された投票率を見るに、山形県はそのまた南隣の新潟県と並んでトップを快走。自分自身のこともコミュニティのことも、また国家全体のことにも、真正面から真剣に向き合う姿勢が見える。

 

 一方の我が秋田県であるが、いやはや投票率は午前から午後にかけ、さらに午後から夕暮れにかけて、ダントツの最下位を独走。NHKが6時に発表した投票率は、まだ20%ちょい。その段階でブービーだった沖縄県に3%もの大差をつけられていた。

 

 だって、お隣どうしなのだ。それなのに投票率では、山形県はトップ、秋田県はビリ。最終的にはビリを脱したが、いやはや秋田県出身者として、「せめて投票率ぐらいもう少し何とかならないのか?」と、絶叫する前に思わず噴き出した。噴き出したものが秋田の日本酒「高清水」の熱燗だったところが、今井君はまた何とも絶妙の怠け者なのである。

      (11月3日、山形で大活躍 1)

 

 もちろん、秋田県もまた誇るところは多いので、小・中学生の学力の高さは10年も20年も全国トップクラス。石川&福井の北陸勢に意地でも引けを取らない。「高校生は?」「大学合格実績は?」とか、そういう意地悪な質問をしないでくれたまえ。

 

 昭和中期まで、秋田はあまりにも豊かだったのだ。コメと木材は言うに及ばず、地面を掘れば石油がナンボでも湧き出し、山を掘れば銀と銅がイヤと言うほど採掘できた。県南は銀、県央は石油、県北は銅。これにコメと秋田杉が加わって、享楽的にならざるを得ない環境が、数百年も継続していたのだ。

(仕事が終わって18時45分、駅ビルの居酒屋で1人寂しくお酒を楽しむ)

 

 一方の山形県は、特にワタクシの父方は山形県の寒村の村長も出ていた家系であるから、誠実に勤勉に質素に暮らさなければならない状況が延々と続いたことを、父から何度も聞かされた。

 

 その「寒村」は、米沢&山形方面からずっと北上を続けてきた大河・最上川が大きく西に向かって方向転換した地域。いやはや伝説の朝ドラ「おしん」の舞台であって、松尾芭蕉どんが「五月雨を集めて早し最上川」と慨嘆したあたりであって、そりゃ諸君、誠実と質素&倹約を旨としなければ、一家眷属たちまち餓死の淵に転落する。

 

 だから山形県民は、懸命に働いたのである。山も放置することなく、低山は中腹から頂上に至るまで豊かな果樹園に変えた。サクランボもモモもブドウも、カキもナシもメロンも、全国トップクラスの収穫量だし、誇るべきはその量ではなく、並ぶ者のないその美味である。

(新幹線とは名ばかり、1時間にたった1本の列車が、在来線をノンキに走る)

 

 ベニバナも有名だが、中でもお蕎麦は絶品だ。今井君は山形を訪問すると必ずまず第一にお蕎麦をすする。名物「板蕎麦」は、大きな1枚の板の上に、3人前か4人前の大量のお蕎麦が載っている。それを今井君は必ず1人で平らげる。

 

 山形市で有名なのは「庄司屋」と「三津屋」。どちらの店でも今井が一人でノシノシ入って「板蕎麦をください」と注文すると、「大丈夫ですか?」「3人前はありますよ」と驚いた顔をする。

 

 その辺は「バカにしてもらっては困る」の一言であって、諸君、今井君の家系は、少なくとも父方は大食いでも有名だ。父・三千雄は、お蕎麦屋に入ると必ず「盛りそば、6枚」とニタニタ、お店の人を驚嘆させたものだった。

 

 しかも父の場合、その盛りそば6枚だけでは決して済まない。息子を前に、熱燗の日本酒を次々と空っぽにするのである。蕎麦を1枚すすっては酒1合、次の1枚を啜り終えてはまた酒1合。6枚の盛りそばがスカッとなくなる頃には、お酒の徳利が6本ズラリと並ぶ壮観だ。

(19時半発の山形新幹線は、フルーツ王国・高畠にも停車した)

 

 お店の人が途中で片付けようとすると、「片付けないでいいです」と、ギョロリと目を剥いて相手を睨みつける。空っぽになった盛りそばのせいろを6枚、テーブルの右側にキチンと積み上げ、その脇に徳利6本を行儀よく並ばせ、その壮観をニヤニヤ眺めるのが嬉しいのである。

 

 ワタクシもそういう楽しみを受け継いだので、蕎麦屋でも居酒屋でもやっぱりカンタンに片付けてしまってほしくない。いつか秋田のきりたんぽ鍋屋で、空っぽの徳利を8本だか9本だか並べて悦に入ったことがあったが、やっぱり遺伝とは恐ろしいものである。

 

 ただしもちろん諸君、11月3日の山形到着は「まだ仕事前」という悲しい状況。山形到着が15時、代打ではあるが仕事は17時開始、1830分終了、父のスタンダード「6本」や、今井君の記録「9本」だろうが、お得意の「お蕎麦で痛飲」は、今はどうしても厳禁だ。

 

 だから今回のお蕎麦は、今井としてはほぼ前代未聞の珍事であるが、「お茶だけで3人前」。3人前は写真は昨日の1枚目にすでに掲載しているが、うにゃにゃ、やっぱりマコトに味気ないものであった。

      (11月3日、山形で大活躍 2)

 

 仕事は、山形交通ビルの7階ホール。もともとは山形大学の大教室を借りて実施のはずだったのだが、「コロナ感染対策の一環」ということで、山形大学の使用を断られたのだそうだ。

 

 出席者、140名。「中3生の高校部への持ち上げ」というタイプの講演会なので、生徒1人に必ず保護者が同伴。父&母2人が同伴というご家庭も少なくない。

 

 本日1枚目&2枚目の写真でご覧のとおり、次第に「密」「3密」に近い盛況も復活しつつある。何しろ東京でさえ、1日の感染者数が50を切ってすでに10日、このあいだの月曜日だったか、なんと「9」、土俵際に追い詰められたコロナの断末魔の叫びさえ聞こえるようになった。

 

 突然の代役ではあったが、生徒&保護者の大爆笑が90分途絶えることなく連続し、「最後には大喝采が鳴り止まない」という今井スタンダードで締めくくることができた。スタッフの皆様には大いに感謝申しあげる。

 

 主催してくださった加盟校サンは、札幌を拠点に絶好調の「錬成会」。札幌ドームにも大きな広告を出しておられる。札幌では毎年1123日ごろを定番に、すでに10年の長いお付き合いになっている。

 

 山形の後、今年もまた1123日に札幌でダブルヘッダー、12月5日には宮城県仙台での講演を予定。今から大盛況を期待して、すっかりウキウキしているムカゴ殿下なのである。

 

1E(Cd) Solti & ChicagoBEETHOVENSYMPHONIES 2/6

2E(Cd) Solti & ChicagoBEETHOVENSYMPHONIES 3/6

3E(Cd) Solti & ChicagoBEETHOVENSYMPHONIES4/6

4E(Cd) Solti & ChicagoBEETHOVENSYMPHONIES 5/6

5E(Cd) Solti & ChicagoBEETHOVENSYMPHONIES 6/6

6E(Cd) Kempe & MünchenerBEETHOVENSYNPHONIE Nr.6

7E(Cd) Karajan & WienerBEETHOVENMISSA SOLEMNIS 1/2

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