Sat 210710 豪雨の新幹線を乗りこなす/小倉の大盛況/なぜか小倉で秋田銘菓 4084回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 210710 豪雨の新幹線を乗りこなす/小倉の大盛況/なぜか小倉で秋田銘菓 4084回

 7月3日の東海道新幹線は、東海地方の豪雨の真っただ中で、予想通り立ち往生。東から西に向かう人々、西から東に向かう人々、むかしむかし「太平洋ベルト地帯」と呼ばれた日本の大動脈は、梅雨末期の豪雨に寸断され、にっちもさっちも行かなくなってしまった。

 

 しかし、そこはもちろん旅慣れたワタクシだ。前日の新幹線の車窓からみた大河の濁流の光景で、このことはとっくに察知していた。天竜川も安倍川も大井川も、みんな恐ろしくなるほど赤黒く濁った激流となり、どす黒い雲の下をしぶきを上げながら流れ下っていた。

 

 ワタクシのスケジュールは、2日が岐阜、4日が小倉。だからいったん東京に帰ってもいいし、名古屋から博多まで一気に西に移動してもいい。新幹線立ち往生の状況で、どちらの選択肢にマルをつけるかは、このサトイモの動物的な勘によるのである。

(7月上旬、博多は「祇園山笠」でボーボー熱く燃えていた 1)

 

 もし「名古屋から博多まで一気」を選ぶなら、別に新幹線にこだわることはない。中部国際空港まで南下すれば、数は少ないが「名古屋 → 福岡便」が飛んでいる。

 

 あるいは、東海道新幹線が止まっちゃった状況でも、近鉄なら津と奈良を経由して大阪までなら2時間で行ける。新大阪までたどり着けば、新大阪始発の山陽新幹線は動いているかもしれないし、伊丹空港に駆けつけて、これも数は少ないが「伊丹→福岡便」を利用することだってできる。

 

 静岡の豪雨で立ち往生した東海道新幹線を、名古屋マリオットホテルの窓の下に眺めながら、旅の超ベテラン・今井の脳裡をありとあらゆる選択肢が駆け巡った。

(7月上旬、博多は「祇園山笠」でボーボー熱く燃えていた 2)

 

 こういう場面で何より大切なのが、大学受験生の立場と全く同じように「状況の把握」である。新幹線は午前9時ごろから次々と運転見合わせ。熱海での土石流発生の一報も入った。ということは諸君、おそらく14時ごろまでは新幹線の運行は期待できない。

 

 しかし天気予報を注視すると、豪雨は正午過ぎにはいったん止むらしい。午後1時の東海地方には、晴れマークさえついている。ということは、東京発14時以降、新大阪発も14時以降の新幹線は、運転再開になる可能性が高い。

 

 それ以前の新幹線はおそらく運休。すでに出発しちゃった電車は「3時間遅れ」「4時間遅れ」「5時間遅れ」、しかも「クーラーが止まった」とか「ドリンクの自動販売機はありません」「車内販売もありません」という地獄絵図の真っただ中に突進することになる。「運転見合わせ」のほうがまだマシなのだ。

(7月4日、小倉の大盛況。スミマセン、小さいサイズの写真しかありませんでした 1)

 

 今井君が予約していた新幹線は、午前11時に名古屋を出るヤツ。おお、こりゃマズいと判断した午前9時、すぐに「名古屋発16時30分」の新幹線に切り替えた。

 

 ホンの数年昔なら、下着もスーツもべっちょりになるほどの大汗をかいて数時間も窓口に並び、まさに阿鼻叫喚の地獄絵図の中でようやく出来たチケット切り替えも、今やホンのスマホの数クリックで完了する。

 

 東京からでも新大阪からでも、晴れ間の出る14時に出発した新幹線が、名古屋を通るのは16時。ならばさらに30分の余裕をもって、16時半♡名古屋発を選択すれば、せいぜい30分内外の遅れで目的地にたどり着けるはずだ。

(7月4日、小倉の大盛況。スミマセン、小さいサイズの写真しかありませんでした 2)


 以上が、旅の超ベテラン今井の思考経路。そして間違いなく的中し、わずか40分の遅れでキチンと目的地にたどり着いた。

 

 ヒースローやリヨンやマルセイユ、オルレアンやマドリードのバラハス空港、外国の旅の真っ最中に立ち往生しかけた経験はナンボでもあって、その度に見事に切り抜けてきたサトイモどんだ、まあ任してくれたまえ。

 

 これは実現しなかった思い出だが、かつて東京から福岡への出張の朝、南の海上から大型台風が迫ってきたことがあった。

 

 そこでワタクシが用意したのは、なんとパスポート。南から台風が迫ってきても、羽田から韓国ソウル経由の国際線を乗り継ぎ、北方向から福岡入りする覚悟だったのだ。まあ諸君、超ベテランとはそういうものである。

(小倉の控え室で秋田銘菓「金萬」に出会う。オイシューございました 1)

 

 7月4日、小倉で公開授業。ANAクラウンプラザホテル福岡に宿泊して、新幹線で小倉に入った。ホテルは、相変わらず閑散としている。おそらく「新入社員研修」で小雨の中に立ち尽くしているホテルの若い職員たちが何となく可哀そうだった。

 

 小倉での公開授業、出席者約150名。もちろんキャパ1/2ルールは厳守しているから、コロナさえなければ軽く300名以上の出席者があったものと思われる。スタッフの皆様もマコトに熱心に対応してくださって、本格的な長文問題1問を完璧に解説。いやはや旅のテクニックを駆使してたどり着いただけのことはあった。

(小倉の控え室で秋田銘菓「金萬」に出会う。オイシューございました 2)

 

 控え室には、なぜか秋田銘菓「金萬」が用意されていた。こりゃ広島の生牡蠣・大阪の串カツ・銀座のカレー・京都のスッポンに並ぶ今井の大好物だ。小倉の熱心なスタッフ田中さん(仮名)が、あえて「秋田から直接お取り寄せ」をやってくださったのだという。

 

 こんな熱心なスタッフなら、平常時の生徒への指導もさぞかし熱心で誠実で、痒いところに手が届くものに違いない。こういう若いスタッフに出会えるからこそ、厳しいスケジュールでの移動もちっとも辛くないのである。

 

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