Sat 210626 本日は誕生日/6月下旬の熱い日々/奈良「秋篠音楽堂」の一夜 4077回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 210626 本日は誕生日/6月下旬の熱い日々/奈良「秋篠音楽堂」の一夜 4077回

 コロナ&コロナ、オリンピック&オリンピックと騒いでいるうちに、季節はどんどん過ぎていく。今年は、梅もサクラも早かったし、日なたのアジサイはとっく萎びてしまった。

 

 毎年恒例の鎌倉にも江ノ島にも、三崎にも城ケ島にも出かけないで、部屋でションボリしていたら、「京都あたりでも、もう今年のホタルの季節は終わっちゃった」というウワサさえある。

 

 6月26日、今日はワタクシの誕生日だ。いやはや今年も1年、ホントに何もしなかった。何しろこんな状況だ。外国への旅は当然1度もなし。2005年以来16年にわたって、少なくとも1年につき60日は海外を闊歩してきたのに、コロナの空白ですっかり心も身体もなまってしまった。

 

 外国ばかりではない。国内の旅だってちっともしていない。出張先でスタッフの皆さんと会食しながらセッセとコミュニケーションを深める楽しみも、もちろん一切ナシ。昨年から今年にかけて、収録授業を30本ほどこなした以外は、オウチでゴロゴロ映画ばかり眺めて暮らした。

(6月24日、京都・南禅寺そばの「天授庵」を訪問。キキョウのツボミ2つの勢いに感激する)

 

 夏シリーズがいよいよ本格化してきたが、出張スケジュールに絡めた小旅行もできない。7月17日に滋賀県草津で公開授業の予定があって、もちろん京都に宿泊する。本来なら、7月17日の京都は祇園祭のクライマックス:山鉾巡行の当日であって、いつもの年ならもっけの幸い、前の日から京都に前ノリするだろう。

 

 もちろんその場合、宿泊費は自腹でかまわない。前の晩から日和神楽の後ろについて祇園界隈を練り歩く。朝になれば、大好きな長刀鉾に函谷鉾、月鉾に菊水鉾に鶏鉾に蟷螂山、京都市役所あたりから鉾や山の後ろについて、巡行の最後の最後、真昼の新町通りで汗まみれになりながら、目の前を高速で走り出すホコの数々を見守るはずだ。

 

 しかし、去年に続いて今年もやっぱり祇園祭は「ナシ」。いちおう「鉾たて」はキチンとやって伝統が絶えることがないようにするらしいが、それも「観光客の皆様はご遠慮ください」という厳しい御触れがある。真夏の京都を満喫する計画は、全て諦めなきゃいけない。

 

 するとそれと同時に「平野屋のあゆ」「大市のすっぽん」「平八茶屋のとろろめし」「松乃鰻寮のうなぎ」その他、今井君の胃袋を支えてくれるお楽しみもまた全部パーになる。「菊水のホタル」「右源太の川床」なんてのも、もちろん来年にお預けだ。

 (奈良・大和西大寺「秋篠音楽堂」、160名の大盛況 1)

 

 しかし諸君、ワクチン接種がどんどん進めば、年末にはマスク生活から解放されるかもしれない。10日前には「緊急事態からマンボウへ」、着実に一歩前進した感もあった。

 

 今やマンボウから緊急事態への逆戻りの予感が濃厚&濃密だけれども、とりあえず今井君の生活も元に戻りかけている。先週は6月17日・和歌山、18日・岡山、ゆっくりと仕事も再開し始めた。

 

 和歌山、出席者160名。岡山、出席者100名。どちらも「キャパ1/2」の原則は厳密に守られて、当然のことながら講師も生徒もひたすらマスク。一応「対面」ではあっても、お互い表情は全く分からない。

 

 表情や笑いがシャットアウトされた状況でのコミュニケーションがどれほど困難か、この1年半、痛いほど思い知らされた。お互いの距離が大きく離れた会場で、しかも160人いれば160人全員、口も鼻もマスクで完璧に覆われている。

 

 講師のストレスを最も高めるのは生徒諸君の無表情と無反応である。さすがに今井の授業で無反応はありえないが、たとえ大爆笑の連続で会場がユッサユサ揺れるほどであっても、マスクによる塗り壁のような無表情感に、大ベテラン今井でさえやっぱり90分間、延々と重く苦悶することになる。

   (6月18日、岡山・芳泉会場、100名の大盛況)

 

 今週のお仕事は、23日水曜日が奈良の大和西大寺、24日木曜日も同じ奈良の大和八木。日本の歴史のあけぼのというか、大和朝廷の黎明を彩った古墳だらけの奈良盆地で、マスク姿の熱いサトイモが欣喜雀躍の公開授業を展開した。

 

 大和西大寺は、今や予備校♡新規開校のメッカ。ホンの10年前には我々の校舎ばかりが目立っていたが、今やPretty塾(仮名)どうすんだい?(仮名)の新校舎が立ち並び、「映像授業じゃダメなんだ」「ナマ授業以外、何の意味もない」と、マコトに時代遅れな放言を繰り返していらっしゃる。

 

 しかし諸君、いくらその種の妨害的宣伝が展開されても、今井君の人気が衰えることはない。大和西大寺でも大和八木でも、定員を遥かに上回る参加希望者があって、マコトに不本意ながら「満員締め切り」「とっくに受付は終了しましたよ」という事態になった。

 

 だって何しろ「コロナさま大行進」「デルタ株大軍団:軍事パレード実施中」だ。今井君なんかがナンボ頑張ったって、キャパ1/2の厳密なルールをひっくり返すことは不可能だ。

 (奈良・大和西大寺「秋篠音楽堂」、160名の大盛況 2)

 

 大和西大寺の大盛況は、写真の2枚目と4枚目で明らかなように、出席者160名を超えた。会場は「秋篠音楽堂」。諸君、この美しい響きを満喫してくれたまえ。「秋篠音楽堂」、何度繰り返しても、こんなに雅びで美しい音楽堂は他にあり得ないじゃないか。

 

 ホントなら、ワタクシはバイオリンかビオラを大事にかかえてこの音楽堂に登場したかった。しかし残念無念なことに、今井の職業はあくまで予備校の英語講師。せっかくの「秋篠音楽堂」で許されるのは、何が何でも英語の授業だけなのである。

 

 もちろん、そういう運命と宿命に抗うつもりはない。これは自ら選んだ人生であって、新しく誕生日を迎えても、もちろんそれだけのことで英語の授業以外のお仕事が許されるはずもない。今井がいきなりバイオリンを演奏し始めたら、聴衆はそっぽを向いて会場を去るだけのことである。

 

 いやはや6月23日、奈良・大和西大寺の今井は力の限り語りまくった。素材は、長文読解の難問1問。ホントは同じ90分、ピアノかバイオリンの小曲を10曲ぐらい立て続けに演奏したかったのであるが、そういう贅沢を一切言わずに大爆笑の連続に自ら酔いしれることにした。

(大阪、南海難波駅にて。「なんて素敵な和歌山なんでしょう」のラッピング電車で和歌山へ。和歌山も160名の大盛況だった)

 

 終了、21時ちょうど。今井の授業に延長はない。最初に「90分」と言えば、意地でも90分ピッタリで終了する。何しろ外にタクシーが待機している。公開授業が終了すれば、すぐにタクシーに飛び乗って、逃げるように会場を後にする。

 

 もちろん、その態度を「冷たい」と思う人もいらっしゃる。本来なら「握手会」「じゃんけん大会」「サイン会」「激励会」みたいなイベントを後ろにベロベロたなびかせ、集まった生徒諸君をさらに激励し続けた方がいいのかもしれない。

 

 しかしワタクシは、そうは考えないのである。だらだらイベントやら談笑やらを続けるヒマがあったら、生徒諸君はとっとと走って帰って英語の音読に励むべきだし、今井もまたとっととホテルに帰って、この世に生まれてから数十年、延々と続けてきた地道で愚かしい努力に戻るべきだ。

 

 というわけで諸君、「秋篠音楽堂」の出口にはきちんと1台のタクシーが待機。奈良から大阪まで、生駒山を貫く長いトンネルを通って30分、驚くほどのスピードでホテルに帰還した。奈良の公開授業終了が21時、大阪のホテル帰還が21時40分というのだから、いやはや、恐れいる。

 

 宿泊は、大阪駅前のリッツカールトンホテル。36階の静かな一室から大阪の夜景を眺めつつ、ビール → 約1リットル、日本酒 → 4合、いつも通りの酒量をこなして、誕生日直前の夜が穏やかに更けていった。

 

1E(Cd) RampalVIVALDITHE FLUTE CONCERTOS 2/2

2E(Cd) Anne-Sophie MutterVIVALDIDIE VIER JAHRESZEITEN

3E(Cd) Anita BakerRAPTURE

4E(Cd) Tommy Flanagan TrioSEA CHANGES

7D(DMv) LAST FLAG FLYING

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