Mon 210517 カエルの都合も考えないと/「ふてくされる」をしているところ 4053回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 210517 カエルの都合も考えないと/「ふてくされる」をしているところ 4053回

 いやはや、少しはカエルどんたちの都合も考えてあげなきゃいけない。「もう梅雨入りだ」と言われたって、カエルどんたちの準備は全くできていない。「梅雨に入ったんだから、早く田んぼで鳴きなさい」と滅多やたらに急かされたって、「ちょっと待ってケロ」ぐらいしか返答のしようがない。

 

 そもそも今年は、心地よい冬眠から早々に叩き起こされた。3月10日にサクラが咲き、桜前線は一気に日本列島を北上した。冬眠から覚めてみたらサクラがみんな散っていただなんてのは、カエルの諸君だってきっと初体験だったはずだ。

 

 普段なら、田んぼにみんな水が行き渡って、「さあそろそろ田植えだから、ケロケロ鳴く準備をしてケロ」とカエルの回覧板がまわるのだ。苗代からどっさり稲の苗が運ばれてきて、「さあ田植えをすんべ」と農業従事者の皆様が張り切り出せば、カエルの諸君も同じように張り切った。

  (東京世田谷の緑道で、ガクアジサイが色づいていた)

 

 生き物係の子供たちがオタマジャクシを見つけてきて教室の水槽に入れ、日々の観察日記に取り組みはじめる。その水がちょっと緑色に濁ってきた頃、「オタマジャクシに足が生えたよ」ということになる。水槽の水が少し臭くなっても、「まあいいじゃないか、オタマジャクシに足が生えたんだ」とみんなで頷きあう。

 

 もちろんやがてオタマジャクシはカエルになって、「ナマズの子ではないわいな」という結論になるわけだが、今井君の頭の中では、その後のカエルどんがどうなったか、毎年のことだったはずなのに、サッパリ記憶がないのである。水槽からピョンと飛び出したとして、「その後は?」を覚えていない。

  (東京世田谷の緑道で、アヤメや菖蒲がキレイだった)

 

 ウサギさんとお相撲をとって投げ飛ばし、ケロケロみんなで快哉を叫んだはいいとしても、その後はどうなるのか? 最近は「体長3メートル超のアミメニシキヘビ」などという強敵が横浜あたりをうろついている。ウサギを投げ飛ばすほどの怪力ガエルでも、そんなヘビに睨まれたらひとたまりもない。

 

 昨年から、ワタクシはどうもヘビと遭遇する頻度が上がっている。昨年の秋には石川県輪島付近の千枚田でヘビに遭遇。17歳の夏、秋田の山の中の田んぼ道で2メートル近いヤマカガシと遭遇して以来のことだった。今年になって、奈良の吉野の山中で「うぉ、ヘビだ」という絶叫も聞いた。

 

 そういうことになれば、カエルどんだってヘビに遭遇する確率は高まっているに違いない。それもまた温暖化の影響か、はたまた全く無関係か。サクラの花に先を越され、ケロケロ鳴きまくる準備も出来ていないのに梅雨入りが相次ぎ、ヘビの諸君までニョロニョロし出したんじゃ、「やめてケロ」と天にまします神様に恨み言の1つも言いたいだろう。

(日々の散策は「東大駒場コース」。生授業もやっているらしい)

 

 九州中国四国、近畿東海北陸ときて、「今日あたり関東もかいな」「こっから1週間ずっと雨だしな」と気構えていたが、関東担当の気象予報官だけかなり気難しいオカタらしく、「いやいや、梅雨はまだですな」という結論になった。 

 

 きっとカエルどんたちの都合を考えてあげる優しい予報官さんなんだろうが、このタイミングを逃して大丈夫か、西日本との大きなズレを後から指摘され、批判されることにならないか、それもやっぱり心配だ。

(東大駒場キャンパスの看板。諸君、怪しい勧誘に要注意だ)

 

 5月中旬のワタクシは、緊急事態宣言の真っただ中、することが何もなくて困り果てている。くまのプーさんは、はるかむかしむかしのそのむかし「なんにもしない」をしているところだとうそぶいて見せたが、さすがにその名言もそろそろ錆びついている。

 

 あえて言えば「怠ける」「だらける」「ふてくされる」をしているところであって、するともちろんこの場に書きしるすこともないから、金曜日・土曜日・日曜日、3日連続で更新を怠けた。カエルどんたちと違って、「ほらもう梅雨だよ」「早く鳴かないとヘビに食われるよ」と脅されることもない。

 

 もちろんヘビに巻かれたり食われたりする可能性はゼロではない。ニシキヘビ君が21世紀探検の旅に出たのは、横浜市戸塚のあたり。そこからヘビのニョロ助が東京都渋谷区まで移動してくるのは極めて困難であるが、新聞の写真で見たニョロ助は、それなりに賢そうだ。何らかの移動手段をニモ君なみに発見する可能性もある。

(東大駒場コースの途中、「日本民藝館」リニューアル完了だ)

 

 だから諸君、ヒマだからといって暢気に公園やら緑道やらを間抜けヅラでお散歩なんかしていると、小川の縁のアヤメや菖蒲や、青く色づき始めたアジサイの茂みの脇から、いきなりニョロ助どんが「こんにちは」と挨拶におでましになるかもしれない。

 

 すると当然われわれとしては、「星の王子さま」の冒頭、獅子を飲み込む大蛇の絵や、象を飲み込んだ後の帽子みたいな絵を想起せざるを得ない。何にもしないでふてくされ、何にもしないで大谷選手の活躍に酔いしれ、復活した照ノ富士の大活躍に涙しているうちに、ニョロ助と大学入試は確実に背後に迫ってきている。

 (駒場付近は、キレイな花壇を作っているオウチが多い)

 

 まあ諸君、ワクチン接種がいよいよグイグイ始まった。アメリカの大統領は「ワクチン接種が終わったら、マスクをしないでいい」と満面の笑顔。おやおや明るい未来も、ニョロ助同様すぐ近くまで来ているじゃないか。

 

「遅すぎる」「言うことがコロコロ変わる」「ダラダラ同じことを続けていても意味がない」「対応が後手後手だ」「とは思いますけどね」とか、同じような冷たい文句ばかり言っていないで、まあ若い諸君、ここはグイグイそれぞれの勉強を進めるしかない。例えば数学、今こそバリバリやっちゃおうじゃないか。

 

1E(Cd) Haydon Trio EisenstadtJOSEPH HAYDNSCOTTISH SONGS 9/18

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