Wed 210512 ブレスト男/発想が古過ぎる/籠城を終了 (ウィーン滞在記16)4051回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 210512 ブレスト男/発想が古過ぎる/籠城を終了 (ウィーン滞在記16)4051回

 コロナの時代のワタクシは、一見マコトにカッコいい。「書斎にこもる」というのが、この1ヶ月のライフスタイルだ。

 

「書斎」だけでも十分にカッコいいが、「書斎にこもる」ということになれば、さぞかし知的生産活動に満ちているに違いない。

 

 次から次へとクリエイティブな原稿が積み重なって、「22世紀への道筋はイマイが作り出す」みたいな、きっと間違いなくスゲーことになっているはずだ。

 

 しかし諸君、マコトに残念なことに、1ヶ月の籠城を経た今井君の書斎には、ちっとも原稿なんか積み上がっていない。

 

 もちろん「発想」はナンボでもあるのだ。今井君の特徴はその豊かな発想にあるのであって、思いつくは&思いつくは、1分に1つのペースで斬新な発想だけは次から次へと積み上がる。

(ブラチスラバ「マンホールの男」。こんな感じで籠城の書斎から外に出てみた 1)

 

 ところが、その後が続かない。発想と言ふものは、その価値を即座に評価して実現に導く他者を必要とするのであるが、今井君の周囲には、発想の実現に邁進してくれる他者が存在しない。

 

 周囲はあまりに常識的で、過去の常識に支配され、サトイモ君の驚くべき未来志向の発想についていけないようなのである。

 

 いま夢みるのは、書斎ではなくて「発想室」。発想の天才イマイが部屋の中央に鎮座し、次から次へと湧き上がるアイディアを遠慮会釈いっさいナシに、ボンボコ&ボンボコしゃべりまくる。

 

 周囲には実行力あふれる若者たちがズラリと勢揃いしていて、「これだ!!」「それ、行けるわ!!」と思った瞬間に動き出し、実現に向けて努力を始めてくれる。

 

 要するに今井君は、「1人ブレーンストーム男」なのだ。一切の批判を顧みず、思いついたことを何でもかんでも口にする。略称ブレスト、だから今井君は1人ブレスト男。たとえば特別招待講習の「E組」でも「C組」でも、1コマでも受講すれば、その点は理解してもらえると確信する。

(ブラチスラバ「マンホールの男」。こんな感じで籠城の書斎から外に出てみた 2)

 

 食べ過ぎていようが胸やけしていようが何だろうが、今井の全ての思いつきには何らかの価値があるので、「無理だよ」「バーカ」「ダメに決まってるだろ」の罵声を制御して、スーパープラス思考で耳を傾ければ、「お、これって行けるんじゃないか?」と、みんなグイッと身を乗り出すはずだ。

 

 マコトに申し訳ないが、「ドラゴン桜」をはじめとする民放ドラマは、ほぼ全てが完全に時代遅れ。10年、20年、ホントのことを言えば50年ぐらい現実から遅れていて、思わず「それって1980年代の話ですよ」「その発想、戦前戦中ですか?」「そんな型破り、親の世代の型破りに過ぎません」という失笑の対象だ。

 

 中でも心配しているのが、おそらくこのあと登場するだろう「英語の型破りセンセ」。もう収録しちゃっただろうから、取り返しのつきようもないが、むかし懐かしい「エアロビ」だの、ハードロックだの、「英語は体育だ」だの、半世紀前の型破りを披露されては国辱モノだ。

 

 いやはや、テレビ、困ります。最先端の英語の授業、最も効率的な授業は、ホントはどうなのか、その辺は大ベテラン今井君の意見にシッカリ耳を傾けないと、末代までの恥をかくことになると思うのだが、いやはや、きっとまたストーリーは16年前とおんなじ型破りセンセだ。

 

「親世代」なら、まだマシかもしれない。ハッキリ言わせてもらえば、祖父母世代の型破り。「モト暴走族、だけどエリート」なんてのが珍しかったのは、20世紀の世界。彼ら彼女らはとっくに60歳代に突入、超エリート企業のトップやらNo.2やらになっていらっしゃる。

(2019年12月25日、閑散としたブラチスラバ中心街。2021年の東京を予兆していたみたいに見える)

 

 さて、ワタクシこと「予備校界の大物」、最近のポスターでは「予備校界のスーパースター」とか「抱腹絶倒の伝説の講義を聞き逃すな」というキャッチフレーズになっている驚異のブレスト男は、1ヶ月の書斎♡籠城生活を脱し、今週から久しぶりのウォーキングを満喫している。

 

 ブレスト男のウォーキングコースは2種。①西新宿&初台コースと、②東大駒場コースであって、その日の気分で①②を使い分ける。西新宿&初台コースは、西新宿やらオペラシティやらを通過するオシャレなコース。東大駒場コースは、日本民藝館・東大駒場キャンパス・都立駒場野公園を経由する静寂のコースである。

 

 5月の連休まで3週間、書斎での籠城を終えたサトイモ男爵は、やっぱり肉体に若干の異常を感じた。明るい5月の朝の日差しに軽い眩暈を感じるのである。ツァラトゥストラどんだって、きっと同じ眩暈を実感したはず。R.シュトラウスによるツァラトゥストラ冒頭、あれは実際には軽い眩暈を表現しているのかもしれない。

(5月12日、東大駒場周辺ではすでにヒルガオがどんどん咲き始めた 1) 

 

 東大駒場キャンパスでは、いくらかの対面授業が始まっている様子。井の頭線の駒場東大前の駅には、若々しい東大新入生の姿が見え、授業開始直前には「やべ」「やべ」「間に合わねー♨︎」と叫びながら、校門に向かって殺到する一群がある。

 

 残念ながらワタクシには「駒場キャンパスに用事がある」などという栄光のステイタスはないから、東大に背を向けて都立駒場野公園を抜け、大学入試センターから都立国際高校へ。そのまま下北沢の北沢八幡へ、20年も前の大昔に住んでいた代沢4丁目の借家の前を通って、2時間の散策を終える。

(5月12日、東大駒場周辺ではすでにヒルガオがどんどん咲き始めた 2) 

 

 途中、野の花の様子がどうもおかしいのが気になる。平年より1ヶ月も開花が早いのである。かつて小学生時代に小学館「植物の図鑑」をほぼ丸暗記していたほどの今井君が言うのだ。諸君も心配してくれたまえ。

 

 すでにヒルガオが次々と花をつけている、ムラサキツユクサも、すっかり満開。アジサイもぐいぐい花の芽を出して、今にも色づきそうな勢い。南九州では5月10日に梅雨入りして、どうやら花も季節もまるまる1ヶ月先行している。

 

 コロナも心配だが、もっともっと温暖化が心配。天気図を眺めてみるに、東京だって1週間後ぐらいに梅雨入りしそうな勢いだ。すると、6月下旬には梅雨が明け、そのあとは大の苦手の長い長いスーパー熱波の夏が待っている。そのまま夏は、9月まで。いやはや、北国生まれの今井君は、すでにドロドロに融けてしまいそうだ。

 

1E(Cd) Haydon Trio EisenstadtJOSEPH HAYDNSCOTTISH SONGS 4/18

2E(Cd) Haydon Trio EisenstadtJOSEPH HAYDNSCOTTISH SONGS 5/18

3E(Cd) Haydon Trio EisenstadtJOSEPH HAYDNSCOTTISH SONGS 6/18

4E(Cd) Take 6BEAUTIFUL WORLD

7D(DMv) EL GRINGO

10D(DMv) LOVE AT SUNSET TERRACE

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