Tue 210504 「連休終盤」が信じがたい/籠城3週/5月の焦燥/ヤセウツボ軍 4045回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 210504 「連休終盤」が信じがたい/籠城3週/5月の焦燥/ヤセウツボ軍 4045回

 テレビのニュースや新聞で、いきなり「連休終盤」「大型連休もまもなく終わり」と告げられると、史上最大の怠け者であるワタクシにとって、ショックは余りに強烈。強烈というより濃厚だ。諸君、「濃厚なショック」という気持ち、分かってもらえるだろうか。

 

 だって、何にもしなかった。おそらく今年の「大型連休」というのは 長く見て4月24日に開始、短く考えても4月29日に始まったのだ。24日からなら2週近く29日からなら1週間。長い長いお休みの間、ホントに、完璧に、パーフェクトに、全く何にもしなかった。

 

 外出は1回もナシ。諸君、「海外に行かなかった」だの「遠出をしなかった」だの、そんな生易しい話ではない、オウチの玄関を1度も出なかった。クツを1回も履かなかった。ズンボとTシャツだけで大型連休を終えようとしている。

 

 これは、ほぼ「籠城」に近い。部屋に籠城しても、オフロには入れるし、デリバリーでメシは届く。「長崎皿うどん(細麺)」だの、「サムライマック厚切りビーフ3倍」だの、ますます肥えて肥えまくる籠城であって、籠城にはお酒もたんまり飲みまくるから、怠惰は楕円の雪だるま式にゴロゴロ、もうとどめようがない。

(本日も、ネモフィラの絶景を見てくれたまえ。昨日の写真は丘のふもとから、本日は丘のてっぺんから)

 

 むかしの浪人生なら、4月20日ぐらいにやっと予備校の授業が始まって、ほとんど講師の自己紹介ばかりの1週間が続いた後、いきなりゴールデンウィークに突入。「いったいいつになったら本格的な授業が始まるの?」と切歯扼腕、勉強したくて勉強したくてウズウズ、腕はワナワナ、心もワナワナ、連休の終わりをひたすら待ち受けた。

 

 しかし諸君、5月に入っても浪人生の授業は一向に本格化しない。5月3日あたりに「第1回全国模試」みたいなのがあって、しかもそれが散々の有様だから、焦りは積もりに積もって「早く早く」と思うのだが、SでもKでも(今はほぼ消滅した)Yでも、連休明けには「夏期講習の申し込み」の熱気しかない。しかも昨年と今年は、おそらくコロナ対策でその熱気さえ存在しない。

 

 講師だって「夏期講習の申し込み」でたっぷり点数を稼がないと翌年の契約に差し支えるから、授業そっちのけで人気取りに努める。1番の人気取りは授業に専心することなのに、教材なんかほぼ無視して自分の夏期講座の宣伝を中心に据える。

 (ネモフィラの丘のふもとは、見渡すかぎりの菜の花畑だ)

 

 現役生クラスでも同じことだが、こういう状況になると生徒の苛立ちは頂点に達する。だって3月に入学する時には「塾のテキストだけやっていれば大丈夫です」「予備校の教材以外は一切やる必要がありません」と、熱く自信たっぷりに、教務課スタッフが説得していたはずだ。

 

 にも関わらず、どうやら春に手渡されたテキストが夏休み前に終了する可能性はゼロなのだ。だって、もう5月中旬なのに、テキストはまだレッスン1が終わるか終わらないか。頭に入ったのは、各講師自身の宣伝と、講師どうしの交友関係やらゴシップばかり。このままでは、第12講まである教材の7講か8講までしか終わらない。

 

 これが5月下旬になってみたまえ。夏期講習の申し込みが終わった頃、5月初旬の模試の結果が返却になる。むかしなら「コンピューターで分析」、今なら「AIがアドバイス」、アドバイスが印字された成績表には「E」とか「志望校変更の必要があります」の文字ばかり並ぶ。

 

 熱心な表情の教務課スタッフが「僕の経験なんですけど」と語り始める中身は、「もっと夏期講習を充実させましょう」。要するに、「もっと夏期講習をたくさん受講しましょう」「もっとオカネを払いましょう」ということであって、昔のPretty塾(仮名)のスタッフなんか「不人気講師の授業は切っちゃったほうがいいよ」とイヒイヒ顔で微笑したものだった。

  (ネモフィラの群生。この群生が丘一面に広がっている)

 

 まあ諸君、そういう5月が待っている。だからこそ、今井の公開授業があったら、迷うことなくどんどん参加したまえ。一昨日の記事冒頭に現段階での夏スケジュールを提示したのはそのためだ。スケジュールは、まだ半分も埋まっていない。関係者諸君は迷わず今井を呼んでいただきたい。

 

 もちろん我が東進には、上に示したような悪質なスタッフや劣悪な進路指導は存在しない。しかし「5月の焦燥」は受験生共有のもの。もどかしい5月の焦燥を、6月7月のうちに一気に解消するには、大ベテラン今井の話で大爆笑するのが1番のクスリである。

(帰り道、銀座「デリー」で激辛カシミールカレーを満喫 1)

 

 さて、4月中旬の今井君は、水戸市近郊「ひたち海浜公園」で、ネモフィラに覆われたルリ色の丘に感激していた。満開の桜に覆われた古城、咲き乱れる菜の花でどこまでも黄色に染まった畑、濃淡さまざまなコスモスが秋風に揺れる田舎道、そういう絶景は見慣れていても、さすがに「一面がルリ色の丘」は眺めた記憶がないのである。

 

 昨年の晩秋にはコスモスとコキアに覆われていた丘が、目の前でルリ色の風景に変わっている。しかもこの風景が、また晩秋にはコスモスとコキアの濃厚なピンクに変わるのである。半年の周期でこれほど大きく色が変わる丘は、他に例を見ない。

 

 ここは「国営」の海浜公園だから、係りの人は国家公務員である。マコトに恐れ多いが、丘のてっぺんで遭遇した国家公務員のオニーサマに「コキアとネモフィラを、どう入れ替えているんですか?」と質問してみた。

 

 すると諸君、驚くなかれ、「咲き終わったら、すぐに抜いて植え替えるんです」。ドライというか無慈悲というか、だからこそ濃厚&濃密な愛情に満ちているのだというべきか、スカッと割り切った回答がすぐさま彼の口から返ってきた。

 

 ネモフィラの花のシーズンが終われば、間髪を入れずにみんな抜き去ってしまう。すぐにコスモスとコキアを植える。コスモスとコキアのシーズンが終われば、全く同様に全てを抜き去って翌春のネモフィラを植える。たいへんなご苦労は実感するが、素人はやっぱり花が可哀想でならない。

(帰り道、銀座「デリー」で激辛カシミールカレーを満喫 2)

 

 今井君は小学校3年のころ小学館「植物の図鑑」をほぼカンペキに暗記していた変人だ。ルリ色に埋め尽くされた丘に、ネモフィラに混じって生えている春の雑草の名前もことごとく知っている。

 

 オオバコ・ハルノノゲシ・ハハコグサ・ノボロギク。今ではアプリをかざせば瞬時に名前のわかる雑草ばかりであるが、その中に少なからぬ外来植物が混じっているのが心配になった。

 

 中でも「ヤセウツボ」がいけない。「ウツボグサ」なら薬草にもなる美しい紫の花であるが、「ヤセウツボ」となると、葉緑素をもたない寄生植物だ。他の植物の根に寄生して養分を奪い、その生息域にやすやすと侵入していく。

 

 咲かせては植え替え、また咲かせては植え替え、職員の皆さまの際限のないご苦労のスキを突き、肥料なり何なりにこっそり紛れて侵入する外来の寄生植物。いやはや、憎々しいことコロナにも劣らない。「ヤセウツボ」という名称にいたるまで、その陰険さに憎悪を抑えきれない。

 

 その憎悪があんまりネバネバしていたので、水戸の帰りに銀座に立ち寄って、まん防と緊急事態直前の激辛カレーを味わっていくことにした。銀座デリーの「カシミール」なら、その熱く激しい辛さがヤセウツボの陰険さを断ち切ってくれるだろうと信じた。

 

 しかし諸君、銀座のカレー屋にまで、ヤセウツボの陰険な魔手が伸びていた。わざわざ10人近い男女のグループで会食。マスクを外し、抑制のない談笑が続く。どこかの会社の社員研修らしかったが、いくら何でも2021年4月中旬の夕暮れ、こんな無遠慮な会食軍団に遭遇するとは思ってもいなかった。早々に退散した次第である。

 

1E(Cd) David SanbornINSIDE

2E(Cd) David SanbornTIME AGAIN

3E(Cd) Luther VandrossI KNOW

4E(Cd) Luther VandrossANY LOVE

7D(DMv) ALEX CROSS

10D(DMv) DEAR JOHN

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