Mon 210503 お酒とケーキと和菓子の話/酒まんじゅう/一面ネモフィラの丘 4044回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 210503 お酒とケーキと和菓子の話/酒まんじゅう/一面ネモフィラの丘 4044回

「おや、くず餅なんか食べるんですか?」であり「しかも、きなこたっぷりかかったヤツですか?」であるが(すみません、前回の写真の弁解です)、諸君、何を隠そうこのワタクシは、甘いものの大ファンでもあるのである。

 

「今井といえば大酒飲み」と相場が決まっていて、1853年生まれの大豪傑・山形県の今はなき寒村で村長にもなった祖父・今井小作の酒豪ぶりを、ほぼそのまま受け継いでいる。

 

 祖父・小作の場合、「朝飯が日本酒」「毎朝起きてから昼までに日本酒一升を空っぽにした」という伝説があって、その子どもたちもみな「朝起きたら、まず一升瓶の栓を抜いた」「朝食は、みんなそろってコップ酒」という豪傑揃いだ。

 

 だからワタクシも、「大酒飲み」という素質だけはしっかりと受け継いで、いくら飲んでも、ちっとも身体がこわれない。「そんなに飲むと身体をこわしますよ」「そのうち血でも吐いて死ぬんじゃないですか?」と心配していた周囲の人たちの方が、さっさと先に身体をこわしてしまう。

   (4月中旬、ひたち海浜公園のネモフィラの絶景)

 

 もちろん、この2年はすっかりお酒を控えている。何しろコロナ君が世界中を席巻&跋扈していて、公開授業の後の懇親会も祝勝会も、昨年2月以来まったく音沙汰がない。

 

 もちろん会食やら宴会やらを自粛するのは国民の常識であって、常識のカタマリである今井君は、自粛には苦しさを感じない。寂しいだけである。

 

 お酒ならオウチで飲めばいいのであって、暗くて硬くて冷たい路上に座り込んでまで、意地を張って缶ビールなんか飲まなくてもいい。

 

 暖かい冬のチャンチャンコをまだクリーニングに出さずにおいたから、ズンボとTシャツ1枚の上からチャンチャンコを羽織り、ありとあらゆる旨いお酒を蔵から出して飲みまくる。

(2020年11月、同じ場所はコスモスとコキアに埋め尽くされていた 1)

 

「蔵」というのは当然ウソであって、今井家は明治から大正までは村長を輩出するほどであったが、橋田壽賀子の「おしん」が父ちゃん&母ちゃんと涙涙の別れを惜しんだあたり、最上川中流域の寒村だ。

 

 40歳以上も年の離れた3人目の若い妻との間に、何と3人も子どもを作った豪放磊落な祖父が、子々孫々にまで財産を残してくれるはずもないから、「蔵」なんかあるわけがない。

 

 むかしむかしの予備校講師はマコトに景気が良かったから、中には「ワインセラーに4000本のワインが貯蔵してあります」とか、恐るべき告白を授業中に行うヒトもいらっしゃった。4000本って、1日に1本ずつ飲んでも10年以上かかる。いやはや物凄いことをおっしゃるものだが、余程オウチがデカかったんだろう。

 

 今井君が「蔵」というのは、書斎の本棚のことであって、何しろ天井まで届く書架が11架も並ぶ書斎だから、人形浄瑠璃のパンフレットが40年分とか、フクロウやムササビやモモンガが巣を作っていてもおかしくない有様。こういうところに、とっておきのバーボン「ブラントン」やら珍しいアマローネなんかが隠してある。

(東京駅でアンコとホイップクリームのアンバンを購入。オイシューございました)

 

 お酒の話をあんまり続けると、予備校講師にふさわしくないだろう。ホントなら、ネルヴァルとかヴィリエ・ド・リラダンみたいなフランス文学の話、アラン・ロブ・グリエとかビュトールとかル・クレジオとか、半世紀も前のヌーヴォーロマンの話、要するに何となく高級な話で連休のブログを満たしたいところだ。

 

 しかし結局、ワタクシはやっぱり精神なんかより胃袋から先に生まれた男だから、酒の話がダメなら、次に好きなのはフィレ肉・生牡蠣・カレー・ヒレカツ・お蕎麦ときて、次ぐらいに好きなのが「甘いもの」、例えば前回の記事に写真を掲載した亀戸のくず餅みたいな、甘みを抑えた甘味各種なのである。

   (ひたち海浜公園、4月中旬のネモフィラの丘)

 

 ポイントは「甘みの抑制」であって、15年ほど前にそのあたりをどこかの校舎で熱弁したら、「今井先生は甘いものがお好きだ」と大評判になった。

 

 東進の各校舎は校舎間の連携がマコトに密であって、「今井先生は甘いものがお好き」「甘さ控えめ♡」という情報があっというまに定着してしまった。

 

 以来15年にわたって、どこの校舎で公開授業があっても、必ず授業前の控え室にケーキが出るようになった。最初は1個か2個、その町の選りすぐりのケーキ屋さんのケーキを用意してくれた。

 

 しかし東進各校舎には「エスカレートしやすい」というもう1つの特徴があり、2個は3個になり、3個は4個になって、授業前のお口が甘くてたまらない。

 

 その辺をやんわりお伝えすると、おお嬉しいじゃないか、「甘さはかなり控えめ♡」という注意書きも伝説に加わって、「フルーツ・ジュレ・ババロアがお好き」「フルーツ・ジュレ・ババロアを優先」、今や「今井の取り扱い説明書」は詳細をきわめるようになった。

(2020年11月、同じ場所はコスモスとコキアに埋め尽くされていた 2)

 

 せっかくだから「和菓子系も好き♡」を、今井の取説に付け加えてもらえたら嬉しい。くず餅、くずきり、桜餅。秋田の銘菓「金萬」も、一晩で30個平らげるほどの大好物だが、惜しいことに「金萬」は滅多なことでは手に入らない。

 

 東京・有楽町駅前に秋田県のアンテナショップがあって、そこなら「金萬」を売っているが、まさか「今井が行くから『金萬』を買っておきましょう」と発言できるようなウルトラVIPには、地球を7回り半してもまだ届かない。

 

 今までの「控え室の和菓子」で一番嬉しかったのは、大阪・十三駅前の酒まんじゅうである。ホントは酒まんじゅうなら秋田駅前「丸〆鎌田」のものが最高なのだが、もう数十年前に廃業してしまった。まさか「タイムトンネルを通ってでも食べたい」とまで言うつもりはない。

(2020年11月、同じ場所はコスモスとコキアに埋め尽くされていた 3)

 

 日本酒たっぷりで蒸された大阪・十三の酒まんじゅうが、大阪での公開授業の控え室に準備されているのを発見した時、ワタクシはすっかり心が熱くなって「今回の公開授業は、継続率100%を何が何でも達成するぞ」とコブシを天に向かって突き上げた。

 

 ただし、コブシを突き上げたからといって必ずしも成功するわけではないのがお仕事の難しいところ。是非これからも「フルーツ・ジュレ・ババロア、ときどき酒まんじゅう」「あくまで甘さ控えめに♡」、しかし仕事はバリバリこなそうじゃないか。

 

 本日の写真は、4月中旬の「ひたち海浜公園」、丘一面を埋め尽くしたネモフィラの花の光景である。昨年11月には、全く同じ丘の斜面がコキアとコスモスの花でピンクと赤に染め上げられていたが、あれから半年、一気にルリ色の丘に変わっっていた。どうしてそんなことが可能なのか、詳細は明日の記事に示そうと考える。

 

1E(Cd) Luther VandrossDANCE WITH MY FATHER

2E(Cd) Luther VandrossNEVER LET ME GO

3E(Cd) Luther VandrossYOUR SECRET LOVE

4E(Cd) Luther VandrossSONGS

7D(DMv) THE MAGNIFICENT SEVEN

10D(DMv) WEST OF HELL

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