Tue 210330 京都でお花見/平野神社・高台寺・岡崎疎水/16年の愛と別れ(4016回) | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 210330 京都でお花見/平野神社・高台寺・岡崎疎水/16年の愛と別れ(4016回)

 3月26日、午前10時半の新幹線で、京都にお花見に出かけることにした。

 

 確かに「人流を抑制」することがコロナ蔓延防止の最重要事項ではあるが、今回だけはどうか許してくれたまえ。1月21日から始まった早春シリーズの全国行脚が、3月25日の東京・北千住でようやく完了。そのお祝いとしての京都、しかも日帰りのごく慎ましい旅である。

 

 どう慎ましいかといって、今井君は「のぞみ」ではなくて往復とも「ひかり」を利用。JR東海ご自慢のスマートEXを使って数日前に予約すれば、片道5000円も安上がりだ。確かに岐阜羽島で5分停車、米原で5分停車、そうやって数本の「のぞみ」に追い抜かれるが、30分かそこらの違いで往復10000円もお得な旅になる。

 (3月26日、京都・岡崎疎水の桜。美しゅーございました)

 

 それにしても、3月24日の記事で書いておいた通り、JR東海と静岡県の対立は、ハッキリ「深刻」と表現したほうがいい。この日に乗った「ひかり」も、新横浜の後は豊橋まで停車しない。車内アナウンスで繰り返し&繰り返し「静岡県内の駅には停車いたしません」と、マコトに冷酷な通告があった。

 

 乗務員の口から余りにもハッキリ「静岡県内の駅には停車いたしません」とおっしゃるのである。普通なら、「新横浜の次の停車駅は豊橋です」「熱海から浜松までは通過いたします」と言えば済むこと。それをわざわざ「静岡県内の駅には停車しない」と、ことさら静岡県をパスする行程を強調するのだ。

 

  ま、ワタクシなんかが心配しても仕方がないから、仕事がお休みの日でもあり、東京駅で購入したハイボール「濃いめ」をあっという間に飲み干した後は、新横浜から米原まで熟睡して過ごした。何しろ前夜は「ほぼ完璧な徹夜」。熟睡していけば、岐阜羽島や米原でナンボ「のぞみ」に抜かれたってちっとも悔しくない。

 (3月26日、京都・哲学の道の桜。美しゅーございました)

 

 京都駅に到着してすぐにMKタクシー乗り場に走り、「平野神社まで」と告げた。西大路一条、目の前の山に左大文字が望める神社である。3年前の秋の午後、「大将軍 八神社」のお神輿を口をアングリ開けて眺めたあたりだ。

 

 またまた運転手さんとやたら仲良くなった。その後で高台寺まで乗せてもらったヤサカ交通の運転手さんもそうだったが、とにかく今や京都の運転手さんは、お客と話がしたくてウズウズしていらっしゃる。

 

 そりゃそうだ。つい1年前までは外国人観光客と連日連夜ワイワイ、英語やら中国語混じりの熱いコミュニケーションに励んでいらっしゃったのだ。いきなりツンケン&ムッとした日本人客ばかりになったんじゃ、日々のお仕事がツラすぎるだろう。せめて今井君ぐらい、ホットな話し相手を務めてあげたいじゃないか。

 (昨年12月以来、3ヶ月ぶりで京都「平八茶屋」を訪問)

 

 平野神社は、京の花見の定番であるらしい。「京都 花見」でググってみると、ほぼ確実に上位で登場する。というか、前日にググったら完璧トップで名前が出てきた。昨日の写真の1枚目と2枚目が平野神社の桜である。

 

 さぞかし超満員かと恐る恐る到着したのだが、諸君、紅白の幕で囲まれた桜の園に足を踏み入れると、こりゃどうしたことじゃ、その鄙びた雰囲気はまさに「町のご近所の公園」の風情だ。

 

 ペンペン草にカラスノエンドウにオオイヌフグリ、そういうたくさんの雑草が生い茂り、菜の花の黄色もたくさん混じって、まだ7分咲きの桜はむしろ遠慮がち。おそらく近所の町内会のオバサマたちが、桜餅やら煎餅やら赤飯やらをパックに詰めて売っている。こんなのどかなお花見風景を、京都で目撃できるとは思わなかった。

 

 30分ほど平野神社を満喫した後は、京都の街を一気に西から東に横切って、高台寺の枝垂れ桜を眺めにいった。昨日の写真の3枚目がそれである。

 

 こちらは諸君、もちろん超有名な観光地の、超有名な1本桜である。いやはやみんな写真を撮るわ&撮るわ、日本中でバエる&バエる、何も今さら今井なんかがバエ写真を撮影するまでもないが、ま、「これも礼儀♡」と割り切って、他の皆様とほぼ同じバエ系写真を1枚だけ、スマホに残してきたのである。

 (平八茶屋、〆は名物とろろめし。オイシューございました)

 

 高台寺の後は、インクライン  岡崎疎水  哲学の道を散策。まさに京都の花見の定番を歩いたわけである。午前中が洛西、午後から夕暮れにかけては東山。むかしむかしMKタクシーの運転手さんから教わったのだが、太陽が正面からサンサンと降り注ぐ時間帯を考えれば、「朝のうちに嵐山、午後になったら東山」というルートが賢いのは間違いない。

 

 ワタクシの場合、そのルートの締めくくりは「修学院そばの『平八茶屋』で晩メシ」なのだから、お花見の締めくくりの夕暮れは『哲学の道』が必然の選択になる。

 

 ただし諸君、今年の花見の〆を「哲学の道」にしたのには、もう1つの深い&深い理由があった。この16年の長きにわたって熱くこよなく愛し続けた可愛くて可愛くてならないヤツと、この旅を最後に「永遠の別れ」を決意していたのだ。

 

「先生、そんなことを書くと、文春砲とかのエジキになるんじゃ?」と考えたアナタ。今井君が描こうとする美しい永遠の別れは、そんな軽薄で軽率な別れではない。

 

 16年に及ぶ深い愛情の対象がナニモノであり、最後の別れの「哲学の道」がどんな思ひ出や感動&感激につながっていたか、それは諸君、明日の記事を楽しみに待っていてくれたまえ。

 

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