Sat 210320 Youはどうしてその席に/ウシラー/クチャラー/銀座ライオン(4006回) | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 210320 Youはどうしてその席に/ウシラー/クチャラー/銀座ライオン(4006回)

 今年の春は九州での仕事が多かった。八代に大牟田に長崎に大分、全て博多に宿泊して博多から電車で往復。JR九州のポイント「キューポ」が600ポイントも貯まって、このポイントをどう使うか、スマホをいくらネロネロやっても一向にラチがあかなくて困り果てている。

 

 広島や大阪にもたくさん出張させてもらった。しかしJR西日本にもJR東海にも、マイルやポイントという制度がなくてつまらない。東に西にナンボ電車の東奔西走を繰り返しても、ちっともお得感がない。ヒコーキ出張の疲労はマイルやポイントのお得感で清算&帳消しになるのだが、新幹線にはそれを全く期待できない。

 

 そして諸君、こんなに電車にばかり乗っていると、「Youはどうしてその席に?」と尋ねたくなる不思議な人とたくさん出会うことになる。まずは「トナラー」。ガラガラのグリーン席で、あえて隣りの席に座っていらっしゃる。今井君が4D席、トナラーおばさまが4C席。「ここ、いいですか?」と、満面の笑みでニッコリなさる。

 

 見渡せば、他に乗客はなかりけり。意地でもTONARIの席に座るから、それに「ER」をつけて「TONARER」であるが、普段ならまだしも、このコロナ禍の真っただ中で優しいオバサマと密になり、したくもない会話に参加させられるのは困る。今井君は直ちに1Dに退避する。

(3月8日、仕事のない日だったから、「ライオン」銀座7丁目店の個室で昼間からビアを楽しんだ 1)

 

「ウシラー」の存在にも言及しておく。あえて「USHIRO」の席を予約する人だから、「USHIRO」に「ER」をつけてUSHIRERと呼ぶ。やっぱり「他にお客はなかりけり」のグリーン車で、今井君が8D、ウシラーおじさまが9D、前後で密を作り出し、「Youはどうしてその席に?」の状況ができる。

 

 ワタクシが8Dを購入したのは、約1ヶ月前である。その時にはまだ誰も席の予約をしていなかった。ついでに、密を嫌悪する今井君は、乗車の2日前にJRのホームページを確認し、もしも自分の8Dのそばに誰かが席を予約していれば、別の席に変更するほどに用心深い。

 

 思えば、便利な世の中になったものである。つい15年前までは、電車の指定席は全て「みどりの窓口」の担当者にお任せするしかなくて、新幹線でも「8号車は満員なのに9号車はガラガラ」、そういうのがむしろ普通だった。

 

 それが今や、席の選択は乗客の意のままである。自由気ままに選択して、自由気ままに変更も可能。いやはやスマホさまさま、かつてはスーパー四角四面だったJRさまが、乗客サイドにこれほどの自由を許してくださるなんて、昭和生まれのワタクシには俄かに信じがたいものがある。

(3月8日、仕事のない日だったから、「ライオン」銀座7丁目店の個室で昼間からビアを楽しんだ 2)

 

 問題なのは、それでもウシラーが乗り込んでくることである。8Dがワタクシ、後ろの9Dがウシラーおじさま、見渡せば、ホントに誰も乗客はいない。ということはこのオジサマ、意地でもワタクシの直後の席を予約なさったわけだ。

 

 同様に「マエラー」も存在する。「MAE」に「ER」をくっつけてもRの音は発生しないが、「MAEER」では何となくニュアンスが伝わらないから「MAERER」とさせてくれたまえ。同じ状況で、意地でもワタクシの直前の席を予約してくるオカタ。先月の京都からの帰りに遭遇した。

 

 そういうウシラーやマエラーは、何故か必ず「クチャラー」である。サキイカなりチーカマなり酢コンブなりを、激しいクチャクチャ音を遠慮なく響かせながら延々と咀嚼する。嚥下のない咀嚼がいつまでも続き、そのクチャクチャ音の合間に、車内にコダマするほどのクシャミがあり、マスクを外した状況でゲッホゲッホ咳き込むことも辞さない。

 

 ワタクシは、たくさんの生徒諸君の前で連日連夜の講演をこなす身である。ウシラーやマエラーがクチャラーだった場合、直ちに別の席に退避して飛沫感染の危険を避けるが、こんなに頻繁にウシラーかつクチャラーと遭遇した春は、長い人生でも初の体験である。

(ビアのおともは、やっぱりチーズとクラッカー。これだけでナンボでも飲める。胃袋も休息させてあげなきゃいかん)

 

 まあそういうわけで、3月の今井君はフザケて「胃袋♡鍛錬」と連呼していたが、実際には感染症に対する抵抗力をつけるために、食生活の充実に励んでいたのである。皿うどんを2つだの、生牡蠣を40個だの、特大ヒレカツ定食だの、そういう常軌を逸した行動も、抵抗力向上のためなら致し方ないじゃないか。

 

 まあ諸君、昨日の写真の3枚目と4枚目を確認してくだされ。3枚目がヒレステーキ250グラム。福岡空港「風月」で、とりあえずステーキ単品を平らげた。しかし250グラムとは言っても、ステーキ単品を食べただけじゃ、ウシラー&クチャラーの飛沫を防ぎ切ることは難しいじゃないか。

 

 そこで一計を案じた今井君は、ステーキの皿を下げにきたウェイトレスのオネーサマに「ハンバーグを、定食でお願いします」と決死の思いで訴えた。定食は、ハンバーグ150グラムにスープとサラダと山盛りライスがつく。要するに2人分を1人で平らげれば、ウシラー&クチャラーの飛沫だって簡単に排除できる抵抗力がつくと信じた。

(3月10日、また福岡空港「風月」を訪れた。この日は200グラムで我慢。「我慢」の理由は明日の記事で)

 

 そして今日の写真であるが、1枚目から3枚目までは銀座7丁目「ライオン」でのランチである。3月8日、仕事がお休みの日だったから、うらうら暖かい東京を散策して銀座に至り、老舗「ライオン」の個室に陣取ってビールを痛飲した。つまみはクラッカーにチーズ。連日の厳しい鍛錬から胃袋を解放する1日とした。

 

 しかし翌3月9日、ワタクシは再び九州を訪れた。翌日10日の早い時間帯から大分で公開授業があったから、いわゆる「前乗り」で九州入りしたのである。その時の福岡空港で、再び「風月」を訪れた。またまた注文したのがヒレステーキ。遠慮して200グラムにとどめたのが、本日4枚目の写真である。

 

 ではなぜ遠慮して200グラムにしたのか。その秘密というか、その理由というか、それは明日の写真1枚目をご覧いただければ、誰もが納得してくださると信じる。

 

1E(Cd) Böhm & BerlinerMOZART 46 SYMPHONIEN 2/10

2E(Cd) Böhm & BerlinerMOZART 46 SYMPHONIEN 3/10

3E(Cd) Böhm & BerlinerMOZART 46 SYMPHONIEN 4/10

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