Fri 210319 長崎に新幹線がくる/長崎での大奮闘/「江山楼」で胃袋も奮闘(4005回) | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 210319 長崎に新幹線がくる/長崎での大奮闘/「江山楼」で胃袋も奮闘(4005回)

 大牟田の翌日、3月6日は正午前の特急「かもめ」で長崎に移動。夕方から久しぶりに長崎での公開授業があった。博多から長崎まではちょうど2時間。鳥栖か佐賀あたりからウトウト居眠りをして、気がつけばもう諫早を過ぎている。ゆっくり汽車旅を楽しむにはピッタリの距離である。

 

 それなのに、新幹線が長崎まで伸びてくる。もちろん、地元の人々にとってはたいへんおめでたい。しかし新幹線でたった1時間では、汽車旅の楽しみが半減する。昔は熊本や鹿児島への旅でも駅弁を買い豪華ホテルに宿を取ったが、九州新幹線の全通以来、鹿児島にも熊本にも泊まらなくなった。お酒を飲む時間もないぐらいだ。

 

 長崎新幹線が完成すれば、長崎らしい異国情緒も消えてしまう。昔は長崎出張のたびにオランダ坂を大汗かいて上り降りし、グラバー邸を巡った後は、唐人町の果物屋でザボン1個を買い、浦上天主堂のそばのホテルの1室で四苦八苦してそのザボンを丸々1個平らげたりした。ああいう馬鹿馬鹿しい楽しみも、きっと過去のものになってしまう。

 

 懐かしい長崎駅はすでに取り壊され、いかにも新幹線駅らしい新駅に変わっていた。函館と稚内と長崎は、日本では珍しい終着駅タイプの駅としてヨーロッパの風情に満ちていたが、「ここで旅は行き止まり」「はるばる西の果てまでやってきた」という感慨は、長崎からは消えてしまった。

(長崎「江山楼」の特製皿うどん。海鮮たっぷりの豪華版だ)

 

 春の雨に濡れる長崎駅の残骸を眺めながら(昨日の写真4枚目を参照)、「とりあえず皿うどんでも食べに行くか」と決めた。ワタクシはチャンポンよりも、細麺の皿うどんが好き。老舗「江山楼」は本館が休業中で、今は新館のみお客を受け入れている。

 

 駅からタクシーで乗りつけた中華街は閑散としている。中国人も修学旅行生も台湾の人々も皆無。街を一周りしてみると、「休業中」「閉店しました」「テナント募集」の貼り紙が目立つ。江山楼の目の前のビルにも「テナント募集」の大きな貼り紙が風に揺れていた。

 

 こういう状況だからこそ、せめて今井君ぐらいは中華街にオカネを落としていきたい。「九州での胃袋鍛錬もいよいよ佳境を迎えた♡」とばかりに座り直し、まずシューマイ4個、続いて細麺の「特製♡皿うどん」を注文した。

 

 どこが「特製」かというに、大量のエビ・大量のイカ・大量のカマボコが混じり、少量のフカヒレと肉団子が加えられている。胃袋の鍛錬にはピッタリの特製なのだ。

(長崎「江山楼」の普通の皿うどん。中の細麺の勇姿を見てくれたまえ)

 

 しかし、これを10分ほどで平らげてみると、エビとイカとカマボコに気を取られているうちに、せっかくのパリパリ細麺の食感を満喫できなかったことに気がついて愕然とする。「皿うどんとしては、特製よりむしろ通常の方が良かったな」と反省しきりなのである。

 

 そこで諸君、鍛錬を愛する今井君は一計を案じ、「では通常の皿うどんを1皿追加して、胃袋鍛錬を徹底させよう」と、目が合った店員さんに躊躇なく合図した。「普通の皿うどんを、追加で1つお願いします」と告げると、優しそうな店員のオバサマもさすがに驚異の目を見張った。

(翌日は福岡空港のステーキ屋「風月」を訪れた。詳細は明日の記事で 1)

 

 そういう流れで胃袋はパンパン。細麺を心ゆくまでパリパリやって、心はマコトに温かく、タクシーで長崎駅前にとって返すと、早速ホテルにチェックイン。宿泊したのは、長崎駅から徒歩10分の「ザ・ホテル長崎」である。

 

 昔は「長崎プリンスホテル」だったのが、やがて「ベストウェスタン」のチェーンに代わり、いつの間にかまた名称を変えて「ザ・ホテル長崎」を名乗っている。「駅から徒歩10分」という中途半端なロケーションが経営に災いしているのかもしれない。雨が降っても嵐でも、この距離では駅からタクシーに乗るのに気がひけるのだ。

 

 まあ、いいか。おかげでジュニアスイートにアップグレードしてもらっても、それほどオカネはかからない。皿うどん2皿で膨張したお腹を休めるべく、ジュニアスイートの広いベッドでしばらく惰眠をむさぼった。

(翌日は福岡空港のステーキ屋「風月」を訪れた。詳細は明日の記事で 2)

 

 長崎での公開授業は、午後7時スタート。会場は「長崎ブリックホール」、出席者110人。会議室を3つブチ抜いて細長い会場を設営し、お馴染みの爆笑の中で100分の大熱演を繰り広げた。

 

 事前にいただいた連絡書類には「生徒への希望アンケートでもダントツの1番人気です」とある。そりゃワタクシの腹にも力が入って当然だ。何しろシューマイ4個に皿うどん2皿、大量のエビとイカとカマボコの応援も加わるのだから、ますます授業のクオリティが上がる。

 

 終了後は大満足でホテルに帰り、お土産にいただいたお弁当を貪り、これまたお土産の日本酒を痛飲する。つまり夜もまた胃袋の鍛錬が続いたのであるが、残念無念、豪華なお弁当の写真を取りそこねた。公開授業の写真も依頼し忘れた。

 

 そういういうこともあって、是非また長崎に呼んでほしいのである。今年の夏でもいい。夏が無理なら、秋冬でもいい。呼ばれればホイホイ出かけて行って、公開授業の写真、皿うどん・ザボン・「花月」卓袱料理の写真も、ここに掲載したいのだ。ワクチンが行き渡ったら、遠慮なしに300人規模や400人規模の公開授業で長崎を盛り上げたいじゃないか。

 

1E(Cd) EschenbachMOZARTDIE KLAVIERSONATEN 4/5

2E(Cd) EschenbachMOZARTDIE KLAVIERSONATEN 5/5

3E(Cd) Böhm & BerlinerMOZART 46 SYMPHONIEN 1/10

6D(DMv) THE CORE

9D(DMv) AN INSPECTOR CALLS

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