Thu 210318 博多での胃袋鍛錬/大牟田で大奮闘/久留米とのライバル関係(4004回) | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 210318 博多での胃袋鍛錬/大牟田で大奮闘/久留米とのライバル関係(4004回)

 2週間前の話ばかり続いて申し訳ないが、3月5日のワタクシは福岡県大牟田でお仕事。博多駅前のANAクラウンプラザホテルに宿泊して、夕方の新幹線で大牟田に向かった。

 

 もちろん、博多でも胃袋の鍛錬は続ける心づもりでいたのである。予定した店は2軒。1軒は博多駅から徒歩5分の餃子の名店「旭軒」、もう1軒は中洲のイカの名店「河太郎」。どちらもお馴染みの店だから、PCで読んでくれている読者は「ブログ内検索」を使って昔の記事を眺めてみてくれたまえ。

 

 しかし「旭軒」のほうは15時からの営業。大牟田での公開授業は20時からだから、もし旭軒の餃子をたっぷり貪ってしまえば、しこたまニンニク臭いオジサマとして大牟田に乗り込むことになる。従ってこのプランは、どうしてもボツにせざるを得ない。

(福岡県大牟田の大盛況。久しぶりに大牟田ガーデンホテルでの開催になった)

 

 一方の「河太郎」は、イカの刺身が絶品だ。カウンターの前にいけすがあって、無数のイカが勢いよく泳ぎ回っている。イカの刺身を注文すると、店員さんが網で適当なイカをすくいとって、その5分後にはイケニエの透きとおった美しいイカ刺身がカウンターに登場する。

 

 いけすを漢字で書くと「生簀」。イケニエを漢字で書けば「生贄」。おお、そっくりじゃないか。いけすとは、イケニエを入れておく場所なのだ。その程度のことに感動&感激しながら、いつもの馬鹿な今井君はほいほいイカの刺身を召し上がる。透明なイカがコリコリ、いわゆる「食感」がマコトに素晴らしい。

(新大牟田駅前の巨大すぎる「団琢磨」像。団琢磨がどういう人かは、ググってくれたまえ)

 

 しかし諸君、今井君はイカのミミもゲソも全て刺身で食べたいのである。おひとり様、出張のおひとりオジサマがカウンターに陣取ってイカを2匹、というか正式にはイカ2ハイを、普段のワタクシは「全刺し」でいただくのである。

 

 マトモなお客さんは、そんなことはしない。一般に、刺身で食するのはイカの胴体部分のみ。ミミやゲソは天ぷらか焼き物にする。全身を全て刺身の「全刺し」は、よほどの「通」か、よほどの阿呆のすることであって、今井君の場合、通ではなくて阿呆の方に分類される。というか、「阿呆は今井のみ」、そういうことである。

 

 なぜなら諸君、ゲソやミミには「アニサキス」といふ寄生虫がいる。コイツが人間の胃袋に闖入して暴れ出すと、たいへんな激痛を引き起こす。入院だってしなきゃいけない。胃袋を鍛錬するといっても、そんな話とは出来たら無関係でいたい。

 

 というわけで「河太郎」もボツ。いやはや、胃袋鍛錬もなかなか難しい。結局、せっかくの博多の今井君は、ランチなしで大牟田に向かうことになった。逆に言えば、空腹による胃袋鍛錬。ま、たまにはそれも悪くない。

(九州新幹線、久留米と新大牟田の間に、こんな寂しい駅がある)

 

 ワタクシは、大牟田の街と歴史が大好きである。昭和40年代、大牟田の人口は20万もあった。三井三池炭鉱の全盛期で、街の繁栄の点ではライバルの久留米に一歩も引けをとらなかった。

 

 高校野球では三池工が大活躍。昭和40年「甲子園初出場で優勝」という快挙を成し遂げた。その時ベスト4で対決したのが我が秋田高校。残念ながら準決勝は3−4で逆転負けしたが、秋田県民は「負けたからこそライバルへの好感がつのる」という貴重な体験をした。

 

 しかし大牟田は石炭、ライバル久留米はブリヂストンのゴム。時代の流れに取り残され、2021年の人口は大牟田が11万に半減、久留米は30万に増加。気がつけば街の規模は、久留米の1/3に縮小した。

 

 新幹線の扱いも、久留米は全列車が停車する主要駅なのに、寂しい山中の新大牟田は、各駅停車「つばめ」が1時間に1本停車するのみである。仕事の後、22時半の誰もいない新大牟田駅で「つばめ」を待つのは余りにも寂しい。駅前にコンビニの1軒も存在しないのである。

(翌3月6日は、長崎でお仕事。まもなく新幹線がやってくるせいで、懐かしい長崎駅はこんな惨状を呈している。詳しくは、明日の記事で)

 

 しかしだからこそワタクシは、昭和の街・大牟田を愛するのである。会場のガーデンホテルに、150名もの高校生が集結してくれた。この所しばらくは大牟田校舎での控えめな公開授業が続いていたから、久しぶりのガーデンホテル、おそらくは地元の名家の結婚式が行われる大広間での華々しい公開授業は、15年ぶりである。

 

 本日1枚目の大盛況の写真は、どう見ても「3密」であるが、それでもキャパ1/2のルールは守っている。スタッフの皆さまも、すっかりお馴染みのベテラン揃い。会は否応なしに素晴らしく盛り上がった。

 

「ワクチン接種が完了したら、是非また300人規模で、いや400人規模で盛り上がりましょう」と、懐かしいスタッフの皆さんと近未来の再会を誓い合って、乗客のほとんどいない「つばめ」で30分、すでに深夜の雰囲気の寂しい博多に帰ってきた。

 

1E(Cd) EschenbachMOZARTDIE KLAVIERSONATEN 1/5

3E(Cd) EschenbachMOZARTDIE KLAVIERSONATEN 2/5

4E(Cd) EschenbachMOZARTDIE KLAVIERSONATEN 3/5

6D(DMv) THE QUICK AND THE DEAD

9D(DMv) SON OF GOD

19A(β) A TREASURY OF WORLD LITERATURE 37H.K.HESSE:中央公論社

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