Tue 210316 恵比寿「松川」／沖縄・那覇での大奮闘／胃袋をいじめる日々へ（4002回）
あれがもう３週間近く前のことになるとは、にわかには信じられないが、２月27日のワタクシは恵比寿にうなぎを食べに出かけた。自宅から徒歩で東大駒場キャンパスに向かい、２月末とは思えない陽気に大汗をかきながら、そのまま恵比寿まで早足で歩いた。
恵比寿「松川」は、ダンナとオバーチャンの２人で経営している小さな店だが、２つある個室のうちの１つを予約できれば、密な会食の人々からの飛沫感染の恐れは極小。百合子ちゃんに厳しく叱られなくても済むのである。
店にたどり着いたのはほぼ正午。この日は仕事がないから、昼間からビール１本と日本酒２合を空っぽにして、うなぎ白焼きと豪華うな重のセットを注文した。この店を見つけて２年、訪問はまだ５回に過ぎないが、何しろこの風貌だし、店の人との会話も独特だから、すでにお馴染みさん扱いに近くなっている。
お隣の個室では、中年男女２名での賑やかな会話が弾み、思わず「飛沫感染にご注意を」と声をかけたくなるのは、ワタクシ自らが自粛警察になりかけている証拠である。ま、自重＆自重。せっかく見つけた旨いうなぎ屋だ。気まずい雰囲気にはしたくない。
（恵比寿「松川」のうな重。「ゴハンを少なめに」とお願いしないと、やがて胃袋が悲鳴をあげる）
翌28日には那覇で午後１時から仕事があって、そのスケジュールだとどうしても前日のうちに沖縄にたどり着いていなければならない。だから本来、「恵比寿でうなぎ」などという暢気な選択肢はないはずなのだが、沖縄へのヒコーキは羽田発20時すぎ、那覇空港着23時ちょうどの最終便だ。
しかも諸君、１ヶ月前にヒコーキを予約しようとした時には、他の沖縄便は全て満席、残っていた最終便も１席しか空いていなかった。「３密を避けましょう」と励ましあって丸１年、ヒトビトの心はすっかりユルんで、オジサマたちはゴルフ場を目指し、30歳代カップルは豪華リゾートホテルに向かう。翌日の国際通りには修学旅行生の姿もあった。
（羽田空港・ダイアモンド会員ラウンジ。19時を過ぎると、もうほとんど人がいない）
23時、那覇空港に到着。すっかりお馴染みのハイアットリージェンシーホテルにチェックインした。羽田のラウンジも寂しかったが、日付が変わる寸前のホテルロビーも閑散。つい１年前まではホテルロビーを席巻していた中国語の洪水もまるで夢か幻だったかのような、深く重い静寂に包まれていた。
那覇での仕事は、保護者対象の教育講演会。出席者150名。コンサート会場に１席ずつ間隔をとって密を避ければ、ほぼ満席の盛況になった。現在の保護者は40歳代半ばから後半の皆さま。1990年代♡予備校バブル世代の人々であって、いやはや、遠慮のない熱い笑いが溢れる雰囲気も、今はマコトに懐かしい。
（仕事の後は、那覇「山楽」で単独祝勝会。ジーマミー豆腐、おいしゅーございました）
この頃から、出張に伴って胃袋をいじめる日々が始まった。公開授業後の寂しいコンビニ弁当生活に飽き飽きしてきたから、スキあらば定食屋に闖入して、トンカツにハンバーグ、コロッケにエビフライ、油もの満載の大皿を前にニヤニヤ、信じがたい大盛り定食を遠慮会釈なしに平らげる日々に突入した。
その第一陣として、講演会終了後のワタクシは直ちにホテルの目の前のお蕎麦屋に入った。大好きなヤギ汁＆沖縄料理も悪くないし、お馴染みのステーキ屋「ジャッキー」でもよかったが、ハイアット前のお蕎麦屋「山楽」が今は最も気に入っている。
（仕事の後は、那覇「山楽」で単独祝勝会。揚げ出し豆腐で泡盛を満喫する）
何しろもう仕事は終わったのだから、お酒だって遠慮なく飲める。注文したのは、どれも大盛りのさつま揚げ・ジーマミー豆腐・揚げ出し豆腐。これにビール１本・日本酒２合・泡盛２合を合わせればすでにもう満腹だが、〆の盛り蕎麦はもちろん「特盛」。こういうところで限度なり節度なりをわきまえていれば、もう少し偉い人間になれていたかもしれない。
翌３月１日は昼頃のヒコーキで東京に戻り、その足で銀座「串かつ凡」に向かう。何しろ胃袋に勢いがついちゃった。胃袋というものは、少しいじめて鍛錬してあげないと、すぐに弱音を吐くものだ。胃袋の弱音を許しておけば、仕事にも力が入らない。しばらくはグイグイ鍛え直して、もっともっといい仕事を続けたいのである。
1E(Cd) Jandó：MOZART／COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.6
2E(Cd) Jandó：MOZART／COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.7
3E(Cd) Jandó：MOZART／COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.8
6D(DMv) THE SERGEANT
9D(DMv) ROPE
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