Mon 201228 仕事納めは横浜12月25日/12月下旬の奮闘/奮闘を支えるメシ 3987回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 201228 仕事納めは横浜12月25日/12月下旬の奮闘/奮闘を支えるメシ 3987回

 思えば2020年は心の底から散々な1年であって、肉体的にも強烈なハプニングが相次いだ。早くも1月4日、内部に満々とウィスキーをたたえたサントリー角瓶を、左足の親指の上に思い切り墜落させ、血まみれの足で始まった1年だった。

 

 その血まみれの足を引きずりながら「新A組」の収録を20コマぶん強行した。東京大学9問、京都大学10問、名古屋大学1問。どれもこれも強烈な長文問題を濃厚解説するうちに、左足の傷口からまた血が流れ出して、革靴の中が赤く染まった。

 

 10月には、階段から転げ落ちた。まさに「真っ逆さま」であって、コンクリートの階段を3段分、頭を下にしてド派手に転落したのである。

 

 柔道の受け身さながらの大きな1回転。それでも擦り傷3つか4つにとどめたあたりが、鉄人というか鉄サトイモというか、むしろ「コンクリート君のほうが痛かったんじゃないか」と思うほどであるが、高級スーツの膝にポッカリ穴があいた。

(12月17日、京都・修学院前の名店「平八茶屋」を訪れる。まだモミジが美しかった 1)

 

 そして今回の奥歯スッポリ事件である(前回の記事参照)。危うくスープとともに奥歯を咀嚼し、そのまま嚥下しそうな勢いだったが、まあ何とか思いとどまった。奥歯の大きな穴からはまたまた血液が流れ出し、古い治療痕に残った金属片がこすれてチクチクする中で90分の講演を強行、マスクは血に赤く染まった。

 

 つまり今井君の2020年は、コロナがなくても十分に踏んだり蹴ったりの1年だったのである。いやはや満身創痍、コロナのせいでもちろん外国旅行は全て中止。クリスマスから年末を東京で過ごすのは、ホントに久しぶりだ。ざっと振り返れば、

 

 2007 ニューヨーク

 2008 ロンドン

 2009 ブダペスト & プラハ

 2010 クラクフ(網膜剥離の緊急手術で中止)

 2011 サンチャゴ・デ・コンポステラ & マドリード

 2012 パリ

 2013 パリ

 2014 ローマ & パリ

 2015 ベルリン

 2016 シドニー

 2017 シドニー

 2018 ロンドン

 2019 ウィーン

(12月17日、京都・修学院前の名店「平八茶屋」を訪れる。まだモミジが美しかった 2)

 

 これほど長く続いた年末恒例の外国旅行が途絶えるのはマコトに残念でならないが、何とか2021年には復活させられることを願って、1225日、今年は横浜での仕事納めとなった。

 

 横浜の公開授業は1年ぶり。キャパ1/2のルールもキチンと守り、換気と手洗いと検温を徹底して、参加者140名。素晴らしく充実した仕事納めになった。普段の年ならヨーロッパの雪の中でクリスマス市を満喫している25日だが、公開授業のクリスマスもまた大いに楽しかった

(平八茶屋、12月17日。山茶花寿司、おいしゅーございました)

 

 さて、12月下旬の関西での大奮闘についても、最後までキチンと備忘録をつけておかなければならない。1219日、江東区豊洲の公開授業と、歯科医院での応急処置を完了したワタクシは、東京発2124分、最終の新幹線に飛び乗って、深夜の京都ブライトンホテルに帰還したのである。

 

 翌20日は、13時から兵庫県西宮北口駅前で教育講演会。ホテルにたどり着いてから、たった13時間後の仕事である。京都河原町から阪急電車に乗り、大阪梅田で神戸新開地ゆきに乗り換えれば、1時間かからずに西宮にたどり着く。片道500円もかからない。

(平八茶屋、12月17日。鰆の西京焼、おいしゅーございました)

 

 阪急・西宮北口駅前は、関西を代表する塾の密集地。駅周辺は「塾しかありません」の状況で、見上げる雑居ビルはほぼ全て塾に占拠されている。塾の海の真っただ中に乗り出したサトイモ丸は、再びマスクが血で染まる事態を恐れながらも、相変わらずの大熱演を繰り返した。

 

 出席者、約150名。1430分終了。終了後のアンケートでも「きわめて満足」「来てみてホントによかったです」を95%台に乗せてくるから、まさに奇跡的サトイモである。奥歯がないことなんか、ものともしない。

(平八茶屋、12月17日。えび真薯、おいしゅーございました)

 

 それでも、何しろ「応急処置」をしただけであって、「またいつ抜けてくるかわかりません」という爆弾が1つ、お口の奥に鎮座している状態。しっかりした治療に入るまでは「お腹はペコペコだが、舌と上顎だけで食べられるものに限定」という厳しい食生活に入った。

 

 もちろん、ハンバーグも目玉焼きもお茶漬けもトロロ飯も大好物だから、こんな事態になっても遠慮なしに1日1食の爆食を繰り返す。17日に豪華ランチを満喫したばかりの修学院前「平八茶屋」、この夜はディナーを目的に訪問することにした。西宮からホテルに帰って17時、すぐにタクシーで平八茶屋に向かった。

    (12月20日夜、平八茶屋を再訪する)

 

 何しろ3日前に続く訪問だ。お店のヒトビトが3人も、門の前に立って出迎えてくれた。若女将が挨拶に来てくれたと思ったら、畏れ多いことに大女将までが座敷に登場。こういう場合にどう挨拶を返せばいいか分からない田舎者の今井君は、「まさに京都」「いかにも京都」と感服しきりなのであった。

 

 この夜はもう仕事が終わっていたから、お酒もたっぷりいただいた。窓の外にはかすかに高野川の水音が響き、京都の夜はしんしんと冷えていく。いやはや「奥歯が1本抜けちゃった」というツマラン事態さえなければ、なかなかロマンティックな一夜なのだった。

(20日、もう仕事は終わったから、お酒も遠慮なく5合。寒い夜のおかげで、熱燗の日本酒が旨かった)

 

 翌21日は、19時から大阪・千里中央で教育講演会。京都から新幹線で新大阪、新大阪で地下鉄御堂筋線に乗り換えれば15分ほどで千里中央に到着する。短縮形の好きな大阪の人は「千中」「せんちゅう」と呼ぶ。教育熱心な「北摂地域」の保護者を中心に、出席者約100名。マコトに雰囲気のいい90分だった。

 

 この日から「ランチはハンバーグ」と決めた。いくら好きでも、お茶漬けとトロロ飯だけでは腹に力が入らない。21日は「寺町ハンバーグ」。1個で200グラムもある大きなハンバーグを2つ、どちらもたっぷりのチーズで丁寧に包んで焼いてくれる。

(待ちに待った平八茶屋名物「とろろめし」。「とろろめし」としてまず一膳、あっという間に平らげた後は、もう1種類、秘密の食し方が待っている。秘密の中身は、もちろん秘密だ)

 

 名付けて「ダブルチーズハンバーグ」。まんまのネーミングだが、さすがに合計400グラム、チーズに目玉焼きを加えれば、少なくともタンパク質は完璧であって、そのエネルギーを全て千里中央の講演会に注ぎ込んだんだから、うまくいって当然。きわめて満足95%を達成できなかったら、京都に12連泊した意味がない。

 

 しかも諸君、このごろのサトイモ大将は「タダモノではない感」をムンムン漂わせているようだ。前夜には名店「平八茶屋」で、この日は「寺町ハンバーグ」で、滅多やたらに丁寧な挨拶を受ける。帰りがけには店主が顔を出し、店の外まで送ってくださった。

(1個200グラム。×2で400グラム。目玉焼きと比較して、その大きさを想像してくれたまえ)

 

 いやはや、「タダモノではない」どころか、まさにワタクシはタダモノそのもの、タダモノ会の会長、タダモノ界の代表を勤められるほどの超タダモノなのであるが、店主に名刺もいただき、「近くにお住まいですか?」と尋ねられると、ついつい「必ずまた近いうちにお邪魔します」と言ってしまう。

 

 うーん、「近いうちに」と言った瞬間から、「ではまた明日も来ようかな♡」と舌なめずりする。何ともイヤシイ里芋であって、「そんなにダラシないから奥歯がスポンといっちゃうんだ」と、応急処置の奥歯君にたしなめられれば、ションボリ肩をすくめるしかない。

 

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