Sun 200920 リスタートします／フェードアウトのこと／秋冬スケジュール最終版 3965回

　昨日から４連休であって、ちょうど「秋のお彼岸」でもあり、パパやママの実家を久しぶりで訪ねている人も多いだろう。そこは諸君、政府の深謀遠慮があるので、お彼岸に「敬老の日」を重ねてくる。日本中の中年オジサマが「敬老の日だから実家にケエロー」と思わず口にして、家族の顰蹙を買うことになる。

　ワタクシはこれから富山に出かけて、講演会の予定である。講演会と呼ぶか、公開授業と呼ぶか、そのことでいろいろモメた時代があったが、とりあえず富山の仕事は200人が参加、生徒150名と保護者50名の予定だから、授業と呼んでも講演会と呼んでも、どちらでもOK。マコトに微妙なところである。

　さて、そこで久方ぶりの仕事に出かける前に、さすがに釈明しておかなければならない。他でもない「ずいぶん長いあいだ怠けていましたね」という件である。

　この２年ほど、ブログの更新がどんどん間延びして、過去の面影は全くない。2008年から10年、3652回にわたって「１日も休まない」という恐るべき偉業を達成した後は、「２次会」と称して１ヶ月に10回前後を理想としていたが、「３次会」に入ってからは、ほぼ「フェードアウト」。とうとう１ヶ月６回とか５回とか４回とか、semi消滅の危機に瀕していた

　もちろん、ホントにこのままフェードアウトしてもいいのである。というか、昨日まではむしろフェードアウトを目論んでいた。だって世の中は完全に「動画か、ツイートか」の２者択一の時代。重厚ではなくても長大なブログなんてのは、昭和ではなくても平成のシロモノ、見向きする人の数もフェードアウトの真っただ中だ。

　しかし諸君、ゆっくりとフェードアウトしていく大好きな曲の、シンガーのかすれた声を懸命に聴きとろうとする十数秒、その深い歓喜を味わったことはないか。

　動画投稿やツイートのスケールとはすでにアクセス数でゼロ２つ分の差がついたブログの世界であるが、定食２人分を完食して大きく溜め息をつくような読み応えを、まだまだ諸君に楽しんでほしいと考えるのである。

（銀座で豪華ヒレカツ定食を貪る。200グラムのヒレカツが旨い）

　この２年間、要するにワタクシはションボリしていたのである。ブログの世界の急速なフェードアウトぶりにションボリして、ションボリは溜まりに溜まり、やがて「ションボリ」は「グッタリ」に変じて、「月５回」から週刊へ、週刊から旬報へ、旬報から隔週刊へ、見事なフェードアウトぶりを示すことになった。

　もっと簡単に言えば、「むくれていた」のである。ションボリは、タマる。「タマる」には「貯まる」と「溜まる」があって、マイルでもポイントでもオカネでも「貯まる」のは素晴らしいことだが、どんなことであれ「溜まる」のはロクなことにならない。

　だからワタクシはキチンと区別をつけるために、「貯まる」の方は「チョまる」と発音する。マイルはチョまるし、ポイントもチョまる。オカネをどんどんチョめて長い旅を楽しむ。チョめてチョめて、徹底的に人生をエンジョイする。

　ところが諸君、この２年のワタクシは、ションボリを溜め込んでグッタリしていた。2020年３月、コロナ蔓延が始まって講演やら公開授業やらが次々と中止に追い込まれ、夏のお仕事も普段の半分以下に落ち込むと、チョまるマイルもポイントも激減し、すると当然のように元気もやる気もチョまらなくなった。

　むかしむかし昭和の時代、「×」という記号を「バツ」や「カケ」ではなくて「ペケ」と発音する人がいた。「ペケ」より少なかったが「チョメ」派も存在した。「××」と２つ並べて「ペケペケ」ではなくて「チョメチョメ」と発音すると、ちょっといけない秘め事を連想してニタニタした。

　しかし諸君、ションボリやウンザリやグッタリをチョメてネットリしずみ込んでいるのは、あまりに不健全＆不健康だ。明日に敬老の日を控えて、ワタクシは毎日の更新に励んでいた２年前の元気な日々にケエローと考えるのだ。

　もちろん、「毎日必ず書きます」と強烈に宣言することはしない。かつての10年間は、強烈すぎた。ヒコーキで日付変更線をまたぐ日にさえ、意地でも更新に励んだのであるが、あれじゃ厳しすぎてフェードアウトに似合わない。

　もう出張に我が友 Mac君を持ち歩くことはしないから、住み慣れた半地下の自室にいない日は、ブログの更新もお休みにする。海外にいる時も、もちろんお休みだ。しかしその他の日は、ブログ世界がこの世に存在している限り、そのフェードアウトの美しいかすかな音声に加わり続けようと考える。

（ヒレカツ、200グラム。リスタート後も、このぐらいのボリュームを保持したい）

　ただし「短くなります」ということも、ここに書き加えておく。さすがに「毎日Ａ４版で４枚」「文庫本８ページ分」なんてのは非常識だ。フェードアウトならフェードアウトらしく、この数年の記事の半分か1/3か1/4か、要するに「Ａ４版で１枚程度」「文庫本見開き２ページ」ぐらいにしなきゃいけないだろう。

　掲載する写真も、この数年間は明らかに増えすぎた。「１日５枚」をスタンダードにしていた時代が、おそらくリズム的にも最も安定していたが、なでしこもニャゴロワも天国に旅立ってしまった今、１日15枚だなんてのは明らかにムリ。１日２枚を今日からのスタンダードにする。

　いやはや、この数ヶ月、致し方なく食べ物の写真しか掲載しなかったけれども、そんな紙芝居みたいなことはそろそろヤメにして、お仕事の写真も少しずつ復活させていきたいのである。

　以上が、リスタート宣言である。リスタートの写真がヒレカツ定食であることには何の意味もないが、あえて言えば、「コンパクトになりますが、これからも毎回必ずこんなふうにタップリ満腹していただきます」と言ふ宣言なのである。

　事のついでに、2020年秋冬スケジュールも掲載しておく。仕事は40回に近い。今や日本国内ならほとんどどこでも日帰り出張が可能。やたらに関西近辺でウロウロする秋冬だが、ワタクシは東京の秋冬が大好き。首都圏各地、さまざまな場所にいきなり出没して、イチョウの黄葉も満喫したいと楽しみにしている。

　　９月21日　富山

　　９月28日　金沢

　　10月10日　新宿

　　10月12日　新宿

　　10月18日　北海道 小樽

　　11月１日　徳島

　　11月２日　練馬

　　11月４日　滋賀県 草津

　　11月５日　千葉県 市川

　　11月６日　大阪 なかもず

　　11月９日　広島

　　11月10日　岡山県 倉敷

　　11月12日　千葉県 海浜幕張

　　11月13日　滋賀県 膳所

　　11月14日　広島

　　11月15日　北千住

　　11月16日　北千住

　　11月17日　奈良県 大和八木

　　11月20日　奈良

　　11月23日　札幌 ①

　　11月23日　札幌 ②

　　11月27日　京都

　　12月４日　那覇

　　12月11日　奈良県 大和八木

　　12月12日　大阪府 茨木

　　12月14日　大阪 梅田

　　12月15日　大阪 京橋

　　12月16日　大阪 なかもず

　　12月17日　滋賀県 膳所

　　12月18日　奈良

　　12月19日　豊洲

　　12月20日　兵庫県 西宮

　　12月21日　大阪 千里中央

　　12月22日　大阪 天王寺

　　12月25日　横浜

1E(Cd) Tommy Flanagan Trio：SEA CHANGES

2E(Cd) Art Blakey：NIGHT IN TUNISIA

3E(Cd) Walt Dickerson Trio：SERENDIPITY

4E(Cd) Surface：SURFACE

5E(Cd) Surface：2nd WAVE

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