Mon 200810 秋冬スケジュール①/沼津・藤沢・荻窪(アドリア海岸探険記20)3960回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 200810 秋冬スケジュール①/沼津・藤沢・荻窪(アドリア海岸探険記20)3960回

 怠けに怠けて日々を過ごすうちに、気がつくともう立秋が過ぎて、昨晩は玄関先でコオロギが鳴き出した。今年のセミは何だかずいぶん力強い鳴き方をする。しかし夕暮れに鳴きやんだセミの諸君を引き継いで、午後8時、これまた力強くコオロギが鳴き始めたのである。

 

 いやはや、ホントに今年の夏は激しく怠けたまま終わっていく。何しろ仕事もみんな控えめで、河口湖での合宿はもちろん、公開授業さえ15回ぐらいしか開催されなかった。ワタクシの活力源は連日の出張にあるのであって、出張なしの夏なんかちっとも楽しくないのである。

(2019年9月6日、アドリア海岸からイタリア半島を一気に横断して、ナポリの街を訪問した)

 

 もう1つの活力源は、もちろん世界中をノシ歩くことであるが、それももちろん現状では不可能。もともとの予定では、5月にクロアチア、9月にバルト3国、12月にチュニジア、しかしその全てを先送りにしなければならなくなった。

 

 こうなれば、もう日々ムクれて過ごすしかない。徹底的にムクれ、ムクれ放題にムクれていると、サトイモのムクれ度は加速度的に激しさを増し、とにかく全てがイヤになる。火災や疫病と同じで、初期段階で制圧しないと取り返しのつかないことになる。

  (アペニン山脈の西麓、ベネヴェントの駅を通過する)

 

 だって諸君、もう読書さえイヤなのだ。読書を10日怠けると、怠惰はまもなく1ヶ月 → 2ヶ月と続き、思い返せば5月中旬以来すでに3ヶ月、マトモな読書なんかした記憶がない。

 

 読書の怠惰は、そのまま「文章を書くのもメンドー」という結果に繋がる。ブログを書くにも、掲載する写真すら存在しない。もちろん毎日のお食事を丹念に写真に撮ってお茶を濁してもいいのであるが、わざわざそのために「箱根そば」に出かけて、「豆腐一丁そば」やら「アタマ3倍牛肉そば」を注文するのもツマラン話じゃないか。

     (ナポリ地下鉄、ガリバルディ駅)

 

 そうやって激烈にムクれていた今井君に、やっと救いの手が差し伸べられた。例年よりも3週間ほど遅れて、公開授業「秋冬シリーズ」のスケジュールが送られてきたのである。

 

 とりあえず確定したのは、以下に示す20回ほど。これからまだもう20回分ぐらいがプラスされることになるだろうが、とにかくワタクシは嬉しくてたまらない。スケジュールを矯めつ眇めつしながら、丸1日ニヤニヤして過ごしたのである。

(ガゼルタで乗り換え。もともと乗り換え時間が5分しかないのに、ガゼルタ到着が4分遅れた。ほとんど決死の乗り換え大作戦になった)

 

 自粛警察のカタガタがうるさそうだから、あまり詳細に示さないようにしておくが、まだスケジュールにはナンボでも余裕がある。関係者の皆さま、まだこれからでも是非&是非、もっともっと今井に仕事をさせてくれたまえ。仕事をしないサトイモでは、せっかくの完璧な楕円球に歪みが入りそうだ。

   

  9月21日 富山

  9月28日 金沢

  1018日 北海道 小樽

  11月1日 徳島

  11月4日 滋賀県 草津

  11月6日 大阪 なかもず

  11月13日 滋賀県 膳所

  11月17日 奈良県 大和八木

  11月20日 奈良

  11月23日 札幌 ①

  11月23日 札幌 ②

  12月4日 那覇

  12月14日 大阪 千里中央

  12月15日 大阪 京橋

  12月16日 大阪 なかもず

  12月17日 滋賀県 膳所

  12月18日 奈良

  12月21日 大阪 梅田

  12月22日 大阪 天王寺

 

      (ナポリ地下鉄。4年ぶりだ)

 

 実際にこの10日間も、仕事をするたびに元気が回復し、お休みの日が重なるとどんどん活力をなくしたのである。ワーカホリックというか何というか、要するにワタクシは日本中&世界中、ワンワン&ブンブン唸り声をあげながら駆け回っていたいのである。

 

 夏の公開授業は全て、「決してミツにならないこと」を第一に心がけ、「キャパシティの1/2」までに入場制限をおこなった。申し込みが殺到して「ミツ」どころか「ヨツ」「イツツ」でモウモウと湯気があがりそうな勢いになるのを、心ならずもギュッと抑制して、「フタツ」ないし「ヒトツ」ぐらいで我慢した。

 

 その我慢はあまりにツラかったけれども、7月30日、静岡県沼津で50名。8月5日、神奈川県藤沢で100名、8月7日、杉並区荻窪で60名。いつもの年なら、沼津は150名、藤沢は200名、荻窪は150名ぐらいで実施しているのであるが、沼津と荻窪は「ヒトツ」、藤沢は「フタツ」に抑えこんだわけである。

    (ナポリ、プレビシート広場。4年ぶりだ)

 

 全てに抑制が必要なので、「大爆笑の連続」なんてのもやっぱり抑制しなければならない。受講生諸君は全員が会場入り口で検温と手指の消毒を行い、予備のマスクも配布する。

 

 今井は100分にわたってマスクのままで喋り続ける。モゴモゴしないためにはたいへんな肺活量が必要で、かつて高校生時代に3年間、強烈な北西の季節風の中を片道1時間の自転車通学に耐えたワタクシでさえ、思わず「疲れたぁ!!」と絶叫するほどである。

 

 双方がマスク越しだから、盛り上がりにも若干の不満が残る。何しろ受講生は講師の表情が分からないし、講師も受講生の表情がつかめない。窓を開けて換気を心がけるぶん、室温が上がって講師は汗だく、というか、スーツのままサウナの100分を耐えてきたようなありさまになる。

 (ナポリ、スパーニャ地区。何となく寂しげだった 1)

 

 それでも諸君、これがサトイモにとっては最高の活力源なのであって、帰りの電車の中ではふと口笛でも吹きたくなる気分である。「懇親会」は当然ご法度だから、沼津からも藤沢からも日帰りであるが、東京駅から乗ったタクシーの中で、実際に軽い口笛が出たのである。

 

 今井君は口笛の名手であって、吐く息だけでなく、吸う息でも口笛が吹ける。吸っても吐いても口笛だから、口笛が途切れることなく延々と続けられる。やっぱり往復2時間の自転車通学で鍛えた肺活量はただ事ではない。

 (ナポリ、スパーニャ地区。何となく寂しげだった 2)

 

 そこへ諸君、1月19日から始めた筋トレが、すでに7ヶ月、1日も怠けることなく続いている。深い雪道でも自転車で通学した日々は、我が肉体にとって大きな財産になっていて、きわめて短い太ももの筋肉はいまだに強靭であるし、腕立て伏せ毎日100回を7ヶ月も休みなしに続けていれば、腹の減り方もただ事ではない。

 

 だからと言って連日の美食に興じるかといえば、今井に限ってそういうことは一切ナシ。粗食大好きニンゲンであることがむしろプライドであって、好物の第1位はドンブリ飯に緑茶をドボドボかけたシンプルなお茶漬け。ほうじ茶のお茶漬けが第2位で続く。

 

 そういう茶漬けを梅干し2個で胃袋に押し流し、あとは延々とお酒を飲んで、「懇親会ナシ」の寂しい日々を乗り越える。おそらく秋冬シリーズの公開授業も「懇親会ナシ」は続くだろうけれども、お茶漬けさえあればワタクシは果てしなく幸福だ。

  (ナポリ・スパーニャ、4年前に感激した店を再訪する)

 

 問題なのは、「掲載する写真ナシ」という事態である。まず、公開授業の写真は現状では掲載できない。「キャパの1/2まで」という申し込み制限を厳守していても、その様子を写真に撮影してみると、どうしても「ミツ」「ヨツ」「イツツ」に見えてしまう。

 

「これってミツじゃありませんか?」「ヨツになってますよ」「イツツはけしからん!!」とテレ朝のモーニングショーに叱られるようなことには絶対なりたくないから、予備校講師の長老として、やっぱり写真は掲載できない。

 

 ついでに申し上げれば、テレ朝の「モーニングショー」って、そもそも「ショー」の名に値するんだろうか。だって名前は一応「ショー」ですよ。楽しくもなし、華々しさのカケラもなし、文句しか言えないタレントもどきがヒタイに深い縦じわを寄せ、不快な口調で文句ばかり言い続ける番組を「ショー」と呼ぶのって、どうなんでショーか。

     (スパーニャの店。前菜が充実している)

 

 まあそこで諸君、写真日照りの今井君は、久しぶりに「旅行記」の体裁を復活させることにした。「アドリア海岸探検記」、南イタリア・バーリの海岸に2週間滞在していたのはちょうど1年前のことであるが、その旅行記が途中で滞ってしまっていた。

 

 旅の11日目、2019年9月6日のワタクシは、突如として「ナポリに行こう」「ナポリから船に乗ってカプリ島に泊まってこよう」と決意したのである。その果敢さには、目を見張るものがある。

 

 ブーツの形のイタリア半島の足首のあたりを、東端から西端に鉄道で横断して3時間。さらにナポリからカプリ島まで、船で1時間の旅である。例えるなら、金沢に2週間滞在したイギリス人が、ある日いきなり神戸に移動し、神戸から淡路島に小旅行を敢行するようなものである。

  (スパーニャの店。雰囲気がググッと悪くなっちゃった)

 

 バーリからナポリへの直通列車はないから、まずはバーリからフォッジャ経由でアペニン山脈を横断する。山脈の西麓ベネヴェントを経て、広大な庭園で有名なガゼルタに到着、ガゼルタで列車を乗り換える。バーリを朝7時に出て、ナポリには11時に到着した。

 

 大胆不敵な行動じゃないか。ポンペイウスもカエサルも、これほど大胆にイタリア半島を横断したりはしなかった。朝はアドリア海から東の海を眺め、昼前にヴェスヴィオの山頂を見て、昼過ぎにはナポリのサンタルチア港にいた。

(スパーニャの店にて。注文したステーキは、別の店から運ばれてきた)

 

 4年前に感激したスパーニャのレストランを訪問したが、この店に限らず、この4〜5年のうちにナポリの街は少々劣化したようである。街をゆく人々のマナーも、街全体の姿も、少なからず黒く油っぽく煤けたようであった。

 

 それにしても諸君、あの店のオバサマたちは、何を苛立っていたのだろう。まず、店のヌシのオバーサマが異様に腹を立てていて、滅多やたらに怒鳴り散らす。怒鳴られた従業員のオバサマが、ワンランク若いオネーサマたちを怒鳴り散らす。店に「モーニングショー」なみのイヤな緊張感が漲って、いやはやマコトに恐ろしい。

(スパーニャの店にて。「パスタ」であるが、いまいち。4年前の感激はない)

 

 4年前に訪問した時には、素晴らしく雰囲気のいい店だったのに、残念至極と言うしかない。注文したステーキは、どこか別の店から届けられたし、「パスタ」も上の写真に示すようなシロモノ。「焼く前のお好み焼き」「焼ける前のもんじゃ」、そういう惨状だ。

 

 街の雰囲気が悪くなるのが先か、店の雰囲気がトゲトゲするのが先か。ワイドショーがトゲトゲするのが先か、国民の気持ちがササクレるのが先か。

 

 諸君、ワタクシは、トゲトゲやササクレが大キライだ。もっとみんなでニコニコ&ゲラゲラ、楽しく明るく笑っていたい。そのほうが、疫病退散の早道のように思うのだ。コワい顔で文句を言いまくっても、何の解決にもならないじゃないか。

 

1E(Cd) Minin  The State Moscow Chamber ChoirRUSSIAN FOLK SONGS

2E(Cd) SantanaAS YEARS GO BY

3E(Cd) Gregory HinesGREGORY HINES

4E(Cd) Holly Cole TrioBLAME IT ON MY YOUTH

5E(Cd) Earl KlughFINGER PAINTINGS

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