Mon 191223 収録に集中した1年/早春スケジュール/池袋と成城学園前の大盛況 3897回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 191223 収録に集中した1年/早春スケジュール/池袋と成城学園前の大盛況 3897回

 2019年の仕事納めに向け、今年最後の猛ダッシュを続けていた1216日、ワタクシは今年も3回目になる池袋に向かっていた。

 

 今年のテーマは「首都圏での仕事を若干減らしてでも、もっともっと日本全国を回りたい」というもの。しかしやっぱり池袋や新宿は別格で、何度も繰り返し足を運ぶ結果になった。

 

 ただしすでに、授業の対象となる学年は切り替わっている。春と夏は2019年度の受験生、いま目の前に並んでいるのは、2020年度の受験生である。このこと自体については、予備校講師になって4半世紀、毎年毎年同じことを繰り返してきた。

      (12月16日、池袋での大盛況 1)

 

 しかし今年の場合は、年度と年度の間にマコトに大きなギャップがあって、センター試験世代と新共通テスト世代、本来なら試験の中身に合わせ、授業の中身もガラッと一変させなければならないはずだった。

 

 だから当然ワタクシも、全ての講座をいわゆる「4技能タイプ」に切り替え、新しく収録し直した。1講座20回ずつ合計で5講座だから、要するに90分授業を100回分、4月と5月の2ヶ月で一気に収録を終えるつもりで、2019年の新年を迎えたのである。

      (12月16日、池袋での大盛況 2)

 

 いやはや実際に4月から6月にかけ、ほぼ連日のように吉祥寺のスタジオに乗り込み、1日2講ずつ、着々と収録を進めた。4月いっぱいで「E組」と「D組」が終了。5月、「C組」を終了。登山で言えば、「E組」で2合目、「D組」で4合目、「C組」で6合目である。

 

 だからこの辺りで今井自身少なからず息が切れ始め、同時に全国行脚の夏シリーズが始まった。それでも「B組」20回分の収録は、夏シリーズの間をくぐるように着実に進行。旧C組も旧B組も、「すでに伝説」という形容にふさわしい♡名作ったが、新C組・新B組の出来栄えは、旧版を大きく凌ぐほどと言っていい。

 

「新B組」の完成が7月中旬。夏シリーズの真っただ中、まさに「1日のズレも許されない」という緊迫感の中で、見事に8合目に達した。2005年に東進に移籍してきて以来、1度も欠席したことがなかった7月下旬10日間の「河口湖合宿」も、今年はこの収録の厳しさを考えて欠席したのである。

(成城学園前の控え室で、クリスマス仕様のケーキをいただく)

 

 こうして諸君、「8合目」までやってきた。新B組の最終講でも、講師であるワタクシ自身が感激に声を震わせながら「とうとうここまでやりきった」と発言している。この8合目にベースキャンプを設営し、いよいよ頂上へ向けてアタック隊を結成するのである。

 

 ワタクシは、1969年アポロ11号の月着陸を思い出す。月面を目前にしながら、司令船に残って操縦を続けるマイケル・コリンズ。いよいよ月着陸船イーグルに乗り移って月面へのアタックを実現するニール・アームストロングとバズ・オルドリン。同時通訳・西山千が3人の活躍を見事に伝えきった。

 

 8合目まで登りきっても、ベースキャンプに残って仲間の活躍を支える人が必要だ。しかし諸君、今井なんかはどこまでも先頭に立っていたい人間だから、アタック隊が結成されるなら、意地でもアタック隊に入りたい。というか、アタック隊のそのまた先頭でなきゃイヤなのだ。

     (12月16日、成城学園前での大盛況)

 

 そこで「新B組」の最終講でも、「こうしてみんなで見事に8合目まで登ってきました」「新A組は20問とも最高峰の問題のみ。厳しいチャレンジになりますが、ぜひアタック隊に加わってください」と熱弁している。

 

 そういうわけだから、「新A組」の収録は2020年1月までじっくり待つことにした。何しろ諸君、あの当時の頂上付近

では、暴風雪にも例えていいような悪天候が続いていた。「民間テストの利用中止」「4技能化ストップ」「記述式見送り」の嵐の真っただ中を、ピークに向けて突き進むのは無謀である。

 

 その辺の事情をにらみながら、慎重にA組テキストの作成を進めた。京都大学と東京大学の長文読解問題を19問。初回だけ、名古屋大学の長文問題を入れたが、大学受験の世界ではハッキリ最高峰と言っていいテキストが、11月中旬に完成した。いやはや、まるまる3ヶ月も費やした。

    (神奈川県厚木の控え室でケーキをいただく)

 

 その3ヶ月の間に、デンマーク・コペンハーゲンの旅や、南イタリア・アドリア海岸の放浪が加わり、全国行脚の秋冬シリーズが本格化し、1016日にはニャゴロワが天国に旅立ったり、肉体的にも精神的にもたいへんハードな日々が続いた。

 

 しかしいよいよテキストが完成し、2020年1月早々の収録開始が迫ってみると、おっちょこちょいの今井としては、やっぱり血湧き♡肉躍るのである。

 

 新A組のテーマは、「長文読解問題が、例えリスニング形式で出題されても、合格ラインの確実に超えられる力」。最近は「合格ラインをぶっちぎれ」みたいな乱暴な言葉遣いの広告コピーも見かけるが、合格ラインは「ぶっちぎる」などという対象ではなく、余裕の笑顔で優雅に乗り越えるものなのである。

    (12月19日、神奈川県厚木での大盛況 1)

 

 全講座で強烈に重視したのは、リーディングとリスニング。ライティングの形式でカンペキな文法力を確立し、リーディングとリスニングのトレーニングを通じて、語彙力も飛躍的にアップさせる方法論を貫いた。

 

 つまり今井は、新講座収録を開始した2019年4月の時点で、今回の入試改革の行き詰まりと頓挫を見抜いていたのだ。生徒にも保護者にも高校の先生方にも、

「結局は、そんなに大きく変わることはありません」

「落ち着いてください。慌てなくていいです」

「しかしリーディングとリスニングだけは、目いっぱい鍛錬してください」

そんなふうに古老の知恵を説き続けた。その結晶が、5講座リニューアルの完成なのである。

    (12月19日、神奈川県厚木での大盛況 2)

 

 というわけで、2020年の早春スケジュールが、以下の通りに確定した。例年の早春シリーズより、全国行脚の数が少し抑え気味なのは、おそらく心優しい事務局の皆さんが、ワタクシの1月のA組収録が激烈であることを考慮して、小さめの校舎での開催を思いとどまってくれたんだと思う。

 

  1月6日→1月17日 A組収録(20講分)

  1月28日 市ヶ谷

  1月31日 大阪 上新庄

  2月4日 八王子

  2月6日 北海道 帯広

  2月7日 船堀

  2月11日 兵庫県 姫路

  2月12日 愛媛県 松山

  2月14日 和歌山

  2月15日 広島県 三原

  2月17日 横浜

  2月18日 静岡

  2月19日 千葉県 海浜幕張

  2月22日 新潟県 長岡

  3月5日 兵庫県 西宮

  3月6日 京都

  3月11日 大分

  3月12日 沖縄県 胡屋

  3月13日 池袋

  3月14日 福岡

  3月17日 沖縄県 浦添

  3月19日 成城学園前

  3月24日 練馬

 

(12月18日、大阪・なかもずでの大盛況。詳細は次回 1)

 

 しかし、どうなんだろう。「特別招待講習C組」5回と、「特別招待講習E組」5回を合わせて、合計110コマ分の収録ラッシュは、いよいよ来年1月で完結する。

 

 ならば来るべき2020年、今井は再び元のペースでの全国行脚に戻ってもいいんじゃないだろうか。ついでに、夏の河口湖合宿にも復帰することを考えていいんじゃあるまいか。クリスマスイブイブの空を眺めつつ、今日はそういうことを考えていた。

(12月18日、大阪・なかもずでの大盛況。詳細は次回 2)

 

 1216日・池袋、出席者180人。1217日・成城学園前・出席者130名。12月19日、神奈川県厚木、出席者130名。いずれも当初の予定を30名も上回る出席者があった。特に厚木では、駅から遠い真っ暗な郊外のハコモノ「厚木市文化会館」に、次から次へと新規の参加者が訪れ、「楽しいねえ♡」「こういう仕事も悪くないな♡」と実感させてくれた。

 

 池袋では長文読解問題の基礎編。成城学園前と厚木では、文法語法問題のスタンダード編。3校舎とも新規の参加者が半数を占める中、驚くべき熱気で首都圏の公開授業を全て締めくくった。

 

1E(Cd) The State Moscow Chamber ChoirRACHMANINOVVESPERS op.37

2E(Cd) Brendel(p) Previn & WienerMOUSSORGSKYPICTURES AT AN EXHIBITION

3E(Cd) Sinopoli & New YorkRESPIGHIFONTANEPINIFESTE DI ROMA

4E(Cd) Dutoit & MontréalRESPIGHILA BOUTIQUE FANTASQUE

5E(Cd) RubinsteinCHOPINMAZURKAS 1/2

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