Thu 191219 アンバランスが醍醐味/下り坂46/50G/福岡の大盛況 3896回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 191219 アンバランスが醍醐味/下り坂46/50G/福岡の大盛況 3896回

 12月の大阪5連戦のうち前半の2連戦を終え、お腹の中には昨夜の懇親会で貪った生牡蠣が15コほど。いつもの広島なら35コ、マルセイユでの定番は48コ(12コずつの注文で4ダース)だから、たった15コなら別に何の問題もない。

 

 しかし要するに今井のポンポンはスーパーで売っている「生食用カキ」15コパック同様、いまや生牡蠣のぎゅーぎゅーづめだ。懇親会のメニューには、他にもサラダやら豪華お刺身やら、ピザやらパスタやら、バランスのとれた正常なお腹を作る材料がたくさん揃っていたのだから、やっぱり今井の食べ方は異様なのである。

 

 バランスのとれた優等生たちから見れば、「そういう偏った食べ方はよくないよ」「きちんと栄養バランスを考えなきゃ」ということになるのだろうけれども、コドモのころから今井君はまさにその「バランスのとれた」という発想が大キライ。好きなものだけ目いっぱい満喫するのが、人生の醍醐味じゃないか。

       (福岡、280名の大盛況 1)

 

 いやはやワタクシの人生、とりあえずここまではバランスなんか一切無視して、思うぞんぶん、滅多やたらに偏ってましたな。生牡蠣と言ったら、生牡蠣48個。ヒレステーキと言ったら、ヒレステーキ700グラム。ジンギスカンとなれば軽く3人前。20歳代の頃にはキライな野菜をあえて「草」と呼び、「私は草は食べません」と言い放った。

 

 同じことは学校の勉強にも及び、古文だけ大好きとか、世界史だけ大好きとか、突き進むは&突き進むは、優等生諸君にどんなにチクチク批判されても、「バランス無視のチョー偏った日々こそ人生の醍醐味なのだ」と意地になって、キライな科目はみんなハジキ飛ばした。

 

 話が数学となると、実は中学までのワタクシは数学ファン。空間図形の超難問を初等幾何で解く醍醐味に、現在の生牡蠣&ヒレステーキ並みに酔った。もっともそのぶんだけ、当時はキライだった社会科やら英語やらは「草」扱い。センセたちとケンカすることしか楽しみがなかった。

       (福岡、280名の大盛況 2)

 

 そういう超アンバランスな人間を、評価するかしないかは自由である。こちらとしては、評価されるのは嬉しいが、評価されなくてもちっとも構わない。

 

 キライなものを無理やり食べて、「キミは偉いね、好き嫌いナシ、ホントにバランスのとれた人間だ」とセンセに褒められ、その賛辞のせいで周囲の尊敬を集めるのも、もちろん素晴らしい。

 

 正反対に、「キミはダメな人間だ。バランスがちっともとれていない」「どうして生牡蠣とヒレステーキしか食べないの?」「野菜を食べない人間はダメ人間だぞ」「アンバランスな人間は、吊り橋から転げ落ちますよ」とセンセから叱られても、ワタクシは全く気にしないのである。

       (福岡、280名の大盛況 3)

 

「野菜をもっと食べなきゃカラダに悪いぞ」「酒の飲み過ぎはいけないよ」。そう言われてすでに30年、ちっともカラダは壊れないし、日本中を東奔西走、世界中を南船北馬、これだけ激しく活動しても、我が鋼鉄の肉体は疲労さえ全く残らない。

 

 イノシシもラクダも食えば、シカもウサギもクマも貪る。生ガキ上等、ワニも食ったし、沖縄でヤギ汁を沖縄のメンバーの誰より早く完食してみせた。まさにタンパク質オヤジ。ワタクシには野菜も草も必要ありません。

 

 自分の自由な人生だ。好きなものだけ貪って突き進んだっていいじゃないか。同じように、好きなことだけに集中して突き進んだっていいじゃないか。「バランスのいい優等生」とセンセにホメてもらうことにばかり汲々としていても、そんな平凡な人生、ちっとも楽しくないんじゃないか?

  (福岡の祝勝会は、豪華焼肉パーティーであった 1)

 

「英語4技能」にしてもそうだ。私なんかは、「読むことだけ得意」「聴くことなら誰にも負けません」「話すことだけチョー大好き」でいいと思うし、「話せるけど、読むのはキライ」なんてのも素晴らしいじゃないか。「バランスが大事」だなんて、人生をつまらなくするメンドーな理屈は言いっこナシだ。

 

 好きなことだけ目一杯やって突き進む若者たちを高く評価して、世の中を面白い人間でいっぱいにするか。バランス重視の優等生ばかり増やして退屈な世界にするか。もしもいま教育問題を討論するとすれば、議題はそれなんじゃないか。

 

 私なんかは「アンバランスここに極まれり」というタイプだから、「物理しか好きじゃない」「数学以外に関心ナシ」「他は無視。日本史のみ」というタイプがどんどん増殖して、論理一辺倒のAIなんかにはとても追いつけないシャープすぎる発想力の人間が、この世の中に溢れてほしいのである。

 

 大人しい優等生なんかじゃ、チョー優秀なAIには勝てませんぜ。直線的な論理では追いつけない変幻自在のアンバランスにこそ、人間世界の明るく楽しい未来があると思わないか?

 

 今の世の中の「論理的思考力」一辺倒というのは、実は高校生時代や学部生時代に数学が苦手だった諸君の数学コンプレックスが、そのまま反映されているだけなんじゃあーりませんか?

  (福岡の祝勝会は、豪華焼肉パーティーであった 2)

 

 ついでに言えば、マスメディアの皆様の「早熟♡大好き」という性癖も、ワタクシは改めた方がいいと思うのだ。「10歳で大学を卒業!!」「8歳で英検一級を取得しました!!」「6歳で数検1級に合格!」、確かにそれは素晴らしいが、何もそんなに慌てふためいて強烈な天才ぶりばかり報道するにはあたらないんじゃないか。

 

 あくまで「古老の知恵」として披瀝するのであるが、バランスのとれた優等生というのが光り輝くのは、せいぜい30歳ぐらいまで。あっという間に人々は「つまんねえヤツだな」と溜め息をつきはじめ、40歳代半ばを過ぎた頃には、かつて見下していたアンバランス人間に高い評価が集中している。

 

 ワタクシはそれを「下り坂46」と呼んでいる。下り坂は46歳で顕著になり、47歳で赤穂浪士♡四十七人と同様に人生のクライマックスを過ぎ、5Gならぬ「40G」、いや、「仕事のできない40爺」と揶揄されるようになる。

 

 その種の「40爺」は、間もなく「50爺」となり、かつてのバランスのとれた優等生諸君は、強烈に自由な発想の若者たちに、その存在さえ白眼視され、そのまま立ち直るきっかけさえなく60爺にいたり、粛々と粛然と世の中を後にせざるをえなくなる。

    (新大阪駅でキティちゃん新幹線を目撃する)

 

 栄養バランス、科目間の学力バランス、英語4技能のバランスが大事、そういうマスメディアの発言を無批判に受け入れてアンバランスを白眼視している諸君、その先に待っているのはAIの論理に支配される面白味のない平板な社会である。

 

 どうだい諸君、アンバランスの権化♡今井についてこないか。論理なんか、つまらんのだよ。AIの諸君が驚嘆し、「まさか、そう来るとは予想できなかった」と彼らに言わしめる、濃厚で強烈なアンバランス発想力を鍛え上げてみないかね。

 

 1214日、大阪から福岡に移動しながら、歯の間に挟まった昨夜の生牡蠣の断片を発見して噛みしめつつ、ワタクシはそういうことを考えていた。この種の非常識こそ、21世紀とか22世紀のAI時代を生き抜く知恵なんじゃないか。諸君、今日から徹底的アンバランスを人生の旨としてみたまえ。

(福岡空港でヒレステーキ400グラムを貪る。前半の250グラム)


 福岡での公開授業は、19時から福岡市南部・春日の「クローバーホール」にて。出席者、280名。収容人員が280名ちょうどのホールだから、まさに超満員になった。

 

 この日の生徒諸君は、福岡南部のトップ校・筑紫丘高校を目指す優秀な中3生たちである。昼前から5科目の授業をビシッと受けて、その後で揃ってこの会場にやってきた。5時間も授業を受けた後で、さぞかしヘロヘロに疲れ切っていると思ったら、いやはや、女子も男子もその元気はたいへんなものである。

 

 この日の公開授業を主催してくれたのは、福岡きっての名門塾「英進館」である。福岡ドームの左中間に「英進館」の大っきな看板もある。ラグビー日本代表のヒーロー・福岡堅樹選手も、中3までこの塾で勉学に励んだ。そりゃ今の中3にもパワーが漲っていて当然だ。

 

 中3生だった頃の福岡選手を指導した社会科の先生が、今日の今井の公開授業を取り仕切ってくれた。「福岡堅樹を育てた男」として、1ヶ月ほど前には地元の西日本新聞やいろんなスポーツ新聞にも登場した先生である。

 

 この先生が福岡選手にも「今井のC組」「今井のB組」を推薦してくれた。かつて受験生時代の福岡選手も物凄く気に入ってC組→B組と順調に受講、見事に筑波大学に合格した。「これから医学部進学を目指すなら、来年1月に収録予定の『A組』が超オススメですよ」と、先生と今井の話は弾んだ。

(福岡空港でヒレステーキ400グラムを貪る。後半の150グラム)

 

 この日の生徒は何しろまだ中3なんだから、今井とは全員初対面である。それなのに諸君、冒頭から猛烈な大爆笑と大喝采が続き、それが90分間途絶えることがなかった。

 

 聞けば、事前に「今井のE組」第1講の一部分を、みんなで体験受講したんだそうな。なるほどそれなら、冒頭からの熱い大爆笑も理解できる。「初対面」の違和感や緊張感なしで、最初の一瞬から最後の一瞬まで、残らず満喫できて当たり前だ。こりゃたいへん賢い方法であって、私も全国の関係者の皆様に推奨したいと思うのである。

 

 祝勝会は、博多に戻って焼肉を焼いた。主催してくれた先生と、今年の春にも博多で一緒に盛り上がった中学部英語のエースの先生と、合計3人の焼肉パーティーである。東京外国語大で英米語を専攻、その後ニューヨーク州立大へ留学。確かにこういう先生となら、ホンモノの4技能について語り合う価値がある。

 

 この日の福岡も、中国からの皆様で大混乱。宿泊したグランドハイアットも部屋が足りなくなったらしく、「高級」というホテルサイドの自己評価の割には、恐ろしく狭苦しい部屋を割り当てられて、デカい今井の肉体を詰め込むのに四苦八苦した。隣の部屋の激しい男女の声まで筒抜け。ありゃ、どうしたもんですかね?

(福岡ヒレステーキ400グラムから2時間、銀座でうな重をいただく。おいしゅーございました)

 

 あんまりホテルの部屋が狭かったので、帰りの福岡空港でリベンジしていくことを決心。諸君、福岡空港には私の大好きなステーキ屋があって、クチコミの評価は決して高くないのだが、今井は福岡に来るたびに、この店でヒレステーキを貪りまくる。

 

 メニューには150グラムの肉しかないのだが、「プラス500円で、50グラム増量も可能」と記されている。そこで今井は「ではプラス1000円で、100グラム増量してください」と、マコトに横柄な注文をする。

 

 しかし、150100250グラムのヒレステーキでは、今井の豪快な食欲を満足させることはできない。250グラム、ほぼ3分で胃袋に消えた。マコトにあっけない。貴景勝の勝ち相撲みたいに、わーっと押して&押して、瞬時に勝負がついてしまう。

 

 それでは物足りないから、空っぽになったお皿を下げてもらいながら今井は「ではもう150グラム、追加していいですか?」と、わがままにわがままを重ねて、従業員の皆様を恐慌に陥れる。

 

 こうして大阪で生牡蠣15コ、福岡の夜は焼肉を好きなだけ、その翌日にはヒレステーキを400グラム、さすがに今井は超アンバランスなタンパク質の恐竜と化し、自ら名付けてアンバランス♡ゴジラ。久しぶりの東京湾にガオーッとその巨体を現すことになった。

 

 ついでに諸君、羽田から銀座に回り、出張旅行の「〆」ということで、最後にうな重を貪り、日本酒もたっぷりいただいた。このぐらい豪快にアンバランスに生きていれば、人生はどこまでも楽しくなっていく。

 

1E(Cd) Gergiev & KirovTCHAIKOVSKYSYMPHONY No.6

2E(Cd) Argerich, Chailly & RSO BerlinTCHAIKOVSKYPIANO CONCERTO No.1 & RACHMANINOVPIANO CONCERTO No.3

3E(Cd) Gergiev & KirovRACHMANINOVSYMPHONY No.2

4E(Cd) AshkenazyRACHMANINOVPIANO CONCERTOS 1-4 1/2

5E(Cd) AshkenazyRACHMANINOVPIANO CONCERTOS 1-4 2/2

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