Wed 190724 我が胃袋は鉄壁/高松と柏の大盛況/「今井先生ですか」数連発 3860回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 190724 我が胃袋は鉄壁/高松と柏の大盛況/「今井先生ですか」数連発 3860回

 7月15日、お昼すぎに高松に向かうことにした。広島で貪った生牡蠣軍団は、前々日の10個と前日の30個で合計40個にのぼったけれども、広島県庁の「食中毒注意報」にも関わらず、我が胃袋には何の被害もなかったようである。

 

 相変わらず今井の胃袋は難攻不落の堅城であって、ついこの間の福岡のステーキ3人前(+ステーキカレー)も完璧に跳ね返し、7月の生牡蠣攻撃にもついに城壁はビクともしなかった。

 

 しかしこうなると、さすがに今井君も少しだけ恥ずかしいのである。せめてホンの少しでも「お腹がユルいかな♨」の一言ぐらい漏らしてみたいじゃないか。あんまり難攻不落だと「いい歳をして弱点もないんですか?」と苦笑されそうだ。

      (香川県高松、300名の大盛況 1)

 

 ま、致し方ない。15日午後に高松に入ってみると、参議院選挙を控えて大物政治家も次々と高松入りしているらしい。自民党の岸田政調会長の姿もあって、おお、そこいら中でSPの皆様が大汗をかいていらっしゃる。

 

 宿泊は高松駅前の「ホテルクレメント高松」。つい10年前までは「高松全日空ホテル」を名乗っていたが、大分の全日空ホテル同様、ANAの看板を下ろして久しい。

 

 大分なんか、いつの間にかJAL系列のホテルに変身してしまった。確かに諸君、ホンの5〜6年前まで民主党の幹部だったり大臣だった人たちがどろどろ自民党に移ってしまう時代だ。ホテルの看板がANAからJALに変わるぐらい、そんなの朝飯前どころか「前日の晩飯前」というイージーさである。

 

 高松の「ホテルクレメント」はJR系。お隣の徳島もやっぱり「ホテルクレメント」であって、JR四国はかなり積極的にホテル経営にも関わりたいらしい。

(ホテルクレメント高松、1501号室から高松港と屋島を望む)

 

 案内されたお部屋は、最上階の1501号室。むかしむかしまだ瀬戸大橋がなかったころ、四国と本州を細々と結んでいたのは連絡船であって、本州側の港が宇野、四国側の港が高松、宇野と高松の名前をとって「宇高連絡船」と呼んだ。1501号室からは、その高松港がキレイに眺められる。

 

 高松港の向こう側には源平の主戦場の1つ「屋島」がこれまたマコトにキレイに眺められる。高松で仕事があるたびに、港と屋島の眺めを楽しみにやってくる。この日も諸君、腹のなかの生ガキ軍団40騎をすっかり制圧したわけだし、あとは屋島に結集する平家軍に、那須与一なみの強烈な矢を浴びせかけるばかりである。

 

 18時、ホテルのロビーでスタッフと待ち合わせ。今日の仕事を主催してくれるのは、まさにその「屋島校」である。屋島校とはすでに15年近い付き合いがあって、今から10年以上前、公開授業の冒頭で激しく転倒し、右手首を負傷したのも屋島校での事件であった。

 

 当時の様子に興味のある方は、「Mon 080818 香川・屋島講演会 大転倒について」を参照していただきたい。どれほど強烈な転倒であったか、どのぐらい激しく右手首を負傷したか、ついでに20歳ごろの今井君がどんな容貌であったか、並んだ写真で正確に把握できるはずだ。

      (香川県高松、300名の大盛況 2)

 

「映画館での公開授業」という画期的な実験を行ったのも、やっぱり高松の屋島校である。これまたもう10年近くむかしのことになる。あの時は「さすがに薄暗い」「さすがに音声がド迫力すぎる」という結論に至ったが、出来れば近い将来、あの欠点を克服して、また映画館開催をやってみたいのである。

 

 前回の高松は、1年半前のことである。ホテルに直結した会場で、高1男子2名がいわゆる「入り待ち」をしてくれていた。志望の高い2人で、「今井先生の大ファンです」とのこと。ホテルから会場への渡り廊下で「宇宙征服」のサインをしたのを記憶している。

 

 あの男子2人が、今年は会場の外で「出待ち」してくれていたのである。高松は今回も大盛況、約300名の受講生で会場は超満員。男子2名はいろいろ事情があって会場には入れず、「出待ちで挨拶するしかなかった」と言う。あの時の高1はすでに高3となり、もう入試本番まで半年に迫っている。

    (香川名物、しょうゆ豆。高松懇親会の風景)

 

 300名を超える出席予定者があると、「もう高松にはここしかありません」という会場を使用した。補助椅子もたくさん用意されて、満席になった後は生徒諸君は補助椅子をかかえ、通路の前の方から後方へと1列に並ぶことになっていた。

 

 こういうふうで、高松もまたスーパー大盛況。南船北馬に疲れ切った今井君も、またまた大盛況にエネルギーをたっぷり補填されて、懇親会の席ではもうニッコニコ、疲労なんかみんな四方八方に吹き飛んで、大好きな香川の日本酒を飲みまくった。

 

 どのぐらい飲みまくったかと言うに、店のウェイターが「もうマスがなくなりました」と苦笑するほどだったのである。店の日本酒は基本的に枡で出すことになっていたのだが、男子8人で次から次へとマス酒を痛飲した結果、約1時間後にはマスの全てが出尽くしてしまった。

    (香川名物、油揚げ。高松懇親会の風景)

 

 酒の肴は、若い諸君との会話である。今井君は酒の席で美食を求めない。香川名物の醤油豆、香川名物だと言って店が勧めてくれたカリカリの油揚げ、それに〆の鯛めし、ワタクシはそのぐらいでもう十分だ。あとは楽しい会話で盛り上がれば、それ以外には何もいらない。楽しい祝勝会は日付が変わる頃まで続いた。

 

 翌日のサトイモ入道は、高松から千葉県柏に移動しなければならない。そのまた翌日には滋賀県近江八幡で仕事、その次の日は東京都練馬で仕事。東へ飛んでは西に戻り、西に飛んでは東に回帰する、絵に描いたような東奔西走の連続である。

  (高松の懇親会、〆は鯛めし。おいしゅーございました)

 

 午後のヒコーキで羽田に到着し、羽田で1時間ほど時間を潰した後、モノレールと電車を乗り継いで柏に向かう。翌日は京都に宿泊の予定だから、オウチには帰らず、東京駅のホテルに宿泊することにする。

 

 東京ステーションホテルに入るのは、おそらく20年ぶりであるが、前回はまだ東京駅の大改修工事が始まる前であって、ホテルも古色蒼然とした明治&大正のカホリが漂っていた。

 

 2019年、改修工事もカンペキに終わったステーションホテルは、廊下清掃用の洗剤が異様に酸っぱいニオイを館内に充満させているのを除けば、おお、こりゃすげーや、窓を開ければ、皇居に向かう広い行幸通りがまっすぐに伸びている。

(20年前から愛用してきたネクタイ。ついに断捨離を決めた)

 

 いったん部屋にチェックインしてから、柏には特急列車を利用する。たった30分の旅であるが、特急ならキチンと指定席に座っていけるから、疲労の色の濃厚な今の今井君にはうってつけだ。18時、夕暮れの雨に濡れる柏駅に到着した。

 

 柏での公開授業は、約160名が参加。昔ながらの黒板の大教室が懐かしい。最近はチョークのメーカーが次々と廃業したりして、近現代の数世紀にわたって世界の教育を支えてきた「黒板」と言ふものの存続さえ危ぶまれるけれども、やっぱり今井君は20世紀の人間だ。黒板を背負った我が勇姿には、我ながらホレボレする♡

 

 ついでに言えば、1990年代から今井君の代表的なネクタイであり続けてきたコイツ(写真の黄色いヤツを参照)が、とうとう擦り切れてしまった。擦り切れて中身の綿地がモロモロはみ出てきたんじゃ、さすがに断捨離を決意せざるを得ない。

(断捨離を決めたネクタイと、千葉県柏で奮闘するサトイモ)

 

 柏からは品川行きの電車で一気に東京駅に戻った。つい2〜3年前までは、常磐線の電車はすべて上野止まり。東京&品川方面に向かうには、どうしても上野で乗り換えなきゃいけなかったが、いやはや時代は変わった。この便利さはいったい何なんだい?

 

 というわけで、22時の東京駅に到着。まだ時間に余裕があったから、新丸ビルのレストランで優雅な深夜ディナーを楽しむことにして、久しぶりの「リゴレット」を訪ねてみた。

        (千葉県柏の大盛況)

 

 ここからが諸君、「今井先生ですか?」の大連発。まず「リゴレット」のソムリエが声をかけてくれて「今井先生ですか?」。その同僚のウェイターも「今井先生ですか?」。遠いむかし代ゼミで今井の授業に一緒に出ていたのだという。

 

 その後いっしょに明治大学に進み、今も一緒に働いているんだそうな。生ハムの大皿と大盛りのアーリオオーリオを貪りつつ赤ワインを1本カラッポにして、当時の代ゼミについて語り合った。

 

 近くのお蕎麦屋「ソバキチ」の中からも「お、今井だ」「今井先生だ」の声がかかり、トイレから出てきたところで再び三たび「今井先生ですか?」「先生のおかげで早稲田大学政経学部に進みました」という男子中堅ビジネスマンに挨拶された。

(断捨離を決めたネクタイと、翌日の近江八幡で奮闘する今井の光景。詳細は次回の記事で)

 

 つまり諸君、今井君が代ゼミにいたのは15年もむかしむかしのことであって、当時の生徒たちはすでに30歳代の半ば、日本と世界を今まさに現役世代の真っただ中で支えてくれているのである。

 

 そりゃ当時のネクタイも古びちゃうわけだ。黄色というか金色というか、首のあたりがほころびて中身がモロモロはみ出てきちゃった可愛いヤツを眺めながら、「オマエも精一杯がんばってきたじゃないか」「もう引退して当然の時期が来たのだよ」と、酔った勢いで語りかけるサトイモ入道なのであった。

 

1E(Cd) Richter & MünchenerBACHBRANDENBURGISCHE KONZERTE 1/2

2E(Cd) Richter & MünchenerBACHBRANDENBURGISCHE KONZERTE 2/2

3E(Cd) Lucy van DaelBACHSONATAS FOR VIOLIN AND HARPSICHORD 1/2

4E(Cd) Lucy van DaelBACHSONATAS FOR VIOLIN AND HARPSICHORD 2/2

5E(Cd) HolligerBACH/3OBOENKONZERTE

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