Sun 190414 休日も目一杯/大阪で文楽/吉野の花は満開/胃袋の充実こそ人生 3826回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 190414 休日も目一杯/大阪で文楽/吉野の花は満開/胃袋の充実こそ人生 3826回

 それでも、ワタクシは遊ぶ。どんなに忙しくても、「仕事だけ」「授業だけ」なんてのは、自分で自分に許せないのである。1週間で90分 × 10コマ、この3週間で90分 × 30コマ、来週も再来週も同じスケジュールで突っ走るけれども、それでも週末は意地でも遊びに出かける。

 

 先週が金沢と吉野のお花見だったなら、今週だって負けてはいられない。先週 vs 今週の戦いで、もしも今週が先週に負けるようであれば、自らの人生は永遠の退潮が続くことになる。だから諸君、今週だって決して先週に負けていられない。

    (奈良県吉野・アメイジングな干し柿 1)

 

 我々の世界では、これを「昨対」と呼んでいる。生徒数でも営業成績でも、戦う相手は決して他社とか他者ではない。他社のマネをして足元にかぶりつき、その足を引っ張ろうなどという姿勢は、昭和の文学では「唾棄すべき行動」という厳しい言葉で切り捨てられた。

 

「昨対」とは「昨年対比」の略称であって、我々が打ち負かすべきは、常に昨年の自分なのである。日本全国で無数の仲間たちが、昨年の自らが達成した数字を上回ることを目標に奮闘を続けている。だから今井も、昨日対比、昨週対比、昨月対比、どの数字でも負けるのはイヤだ。

    (奈良県吉野・アメイジングな干し柿 2)

 

 こういうふうで、この15年の今井は常に「昨対の男」なのである。昨年の自分に負けてはならないし、作月や昨週の自分に負けることを許してはならない。ワタクシが異様なほどの記憶魔であり記録魔であるのも、過去の自らに負けてはならないと自らを叱咤激励するためなのである。

 

 もし先週末が金沢と吉野の花見だったとすれば、今週末は大阪の文楽を満喫しなければならない。40年、ほぼ欠かさず通い続けた文楽だ。平成ラストの文楽を思うぞんぶん楽しんで、出来れば大阪「造幣局の通り抜け」で、平成の花見の締めくくりもして来たい。

   (羽田空港にて。すでに五月人形の季節になった 1)

 

 だから、信じがたいだろうけれども、4月13日土曜日のワタクシは、何と午前4時にオフトンを抜け出した。4時起床、すぐにお風呂に入って、5時半にはオウチを出た。新宿バスタ発6時10分のバスで、羽田空港に向かったのである。

 

 諸君、考えてもみてくれたまえ、ワタクシは4月12日の午後7時まで吉祥寺のスタジオにいたのである。あまりに神出鬼没じゃないか。翌朝の8時にはもう、大阪行きのヒコーキで猛烈なイビキをかいていたのだ。

 

 ついこの間のモナコの旅もそうだった。2月19日の昼過ぎまで広島、広島から帰京するヒコーキも新幹線も嵐や事故で止まってしまったけれども、今井独特の荒ワザで東京に帰還、午後7時には新宿にいて、高校の先生方対象の講演会でとうとうと語り尽くし、その翌日にはすでにモナコに到着していた。

   (毎年恒例、4月上旬は大阪で文楽を観る 1)

 

 だから諸君、吉祥寺スタジオの14時間後、4月13日午前9時に大阪空港に降り立ったぐらいで、そんなにビックリしてもらっては困る。9時45分には、大阪梅田のリッツカールトンホテルにチェックインしていた。

 

 このアーリーチェックイン、もちろん無料。というか、宿泊それ自体も貯まったポイントを使用した。今井君は国内なら仕事でない限りほぼ手ぶらで旅するから、そのまま手ぶらで大阪・日本橋の国立文楽劇場へ。関取サトイモの速攻ぶりに、横綱も大関も打つ手なしというありさまだ。

   (毎年恒例、4月上旬は大阪で文楽を観る 2)

 

 さて大阪の文楽であるが、今年は「仮名手本忠臣蔵」をまる1年かけて通し上演する。平成24年、今から7年も昔であるが、ワタクシは同じ大阪で丸1日 = 13時間かけて「仮名手本忠臣蔵」を通しで観たのであるが、あれから7年、演者の皆さまの高齢化が進行して、「とても1日では無理です」ということになった。

 

 演者も高齢化したが、同じように観客も高齢化した。そりゃそうだ、平成24年に75歳だった人は、平成31年、すでに82歳であって、演ずる者も眺める者も「後期高齢者」の資格を立派に獲得なさっている。たった1日では、演ずるのも無理なら、観劇するのも無理なのだ。

      (吉野の桜は満開になった 1)

 

 演ずる人々の急速な高齢化は、彼らが舞台の強烈な照明に照らされているせいで、より如実に感じられる。人形遣いの足がもつれ、三味線のオジサマの厚化粧が目立ち、浄瑠璃の太夫は若手の台頭が著しい。

 

 若手の太夫の健闘ぶりが目立った。もちろん「若手」と言ったって、40歳代から50歳代のオジサマたちであるが、希太夫・睦太夫・小住太夫・藤太夫、ついこの間までは「うーん、どうしたもんでしょうかね?」と心配に思っていた面々が、それぞれの個性を遺憾なく発揮していた。

 

 こうなると、演者以上に激しく高齢化した客席も、大いに明るく華やいでいくのである。拍手は熱く、盛んな歓声もとび、休憩時間のお弁当も飛ぶように売れて、おそらく客席全体で一番若い今井君も、美味しい稲荷寿しにコーヒーにビール、花見の季節の文楽をまさに満喫したのであった。

      (吉野の桜は満開になった 2)

 

 こうなれば諸君、文楽の後の飲み会にだってググッと熱が入る。この10年ほど、年に3回の文楽に付き合ってもらっている大阪の友人もマコトに上機嫌。大学学部時代からの長い長い付き合いであるが、心斎橋の奥、カウンター10席ほどの小さな店で2時間ほど、文楽の話に花が咲いた。

 

 店を出て、まだ午後6時、まさかこれでお開きにするわけにはいかないから、タクシーでキタに移動、「日本酒をさらにチビチビやりながら、大型の哺乳類の肉でも貪ろうじゃないか」ということになった。

 

 東京も大阪もまだ花冷えの日々。熱い湯気をモーモーと上げる鍋物の季節はまだ終わらない。大型哺乳類を食べ尽くし、たっぷり旨味の出た出汁の中にうどんを投入してズルズルやれば、これはおそらく天国の幸福を凌駕しているのである。

     (大阪中之島、まだ鍋物の季節が続く)

 

 せっかくだから、「こりゃカラオケにも行きまっしょい!!」ということになる。思えば午後4時の心斎橋から、日本酒をそれぞれ7合ほど飲んでいる。泥酔というのとは違うが、いちおう「自分の限度は7合」と心得ている今井君、日本酒8合以上いく時には、それなりの覚悟で臨むのである。

 

 そういう状況だから、カラオケで熱唱するのも、慶応義塾大学「若き血」・早稲田大学校歌「都の西北」・続いて早稲田大学応援歌「紺碧の空」。羽目を外しすぎないためには、そのあたりをほぼアカペラで熱唱するのが一番だ。

      (吉野の桜は満開になった 3)

 

 リッツ・カールトンに帰還、午後10時。もちろんそのまま熟睡することにして、泥のような熟睡は翌朝9時を過ぎた。目覚めてみると諸君、この満足感と快感はいったい何なんだ? 肉体も精神も完全に復活していて、月曜日から5日連続の授業収録へ、準備は完全に整っている。

 

 そもそも18歳から30歳の頃までは、来る日も来る日も一夜でこんな完璧な復活を遂げていた。どんなに疲労しても、どんなに深酒をしても、一晩の睡眠の後にはあまりにも爽快でカンペキな復活が待っていた。

      (吉野の桜は満開になった 4)

 

「あーあ、よく寝た!!」と、冗談でもなんでもなく、大きな伸びをしながら絶叫すると、その瞬間100%の復活を全く疑わず、疑う余地のない猛烈なエネルギーが湧き上がってきたものである。

 

 そういう凄まじい復活を、残念ながらこの10年さすがに感じることがなくなった。いくらサプリを増やしてみてもちっとも効き目がない、諸君、やっぱりサプリなんかじゃダメなのだ。つまらんサプリでゴマかしているうちは、ちゃんとした精神&肉体の復活は望めない。

      (吉野の桜は満開になった 5)

 

 若い諸君も、安いサプリでテキトーにゴマかすのは金輪際ヤメにして、しっかりメシを食おうおじゃないか。やっぱり今井君は、昨日の大型哺乳類ワシワシが、どれほど我が心と肉体に効き目を及ぼしたかを痛感するのである。

 

 ちゃんとワシワシ飯を貪ろうじゃないか。今井はこれから来週も再来週も、若者諸君の精神と肉体に主食となるに相応しい、ギュッとエネルギーの詰まった授業を収録しようと張り切っている。90分まるまるパンパンに弾けるような授業をしていきたい。

(羽田空港にて。すでに五月人形の季節になった 2)

 

 だからワタクシも、まだまだどんどんメシを貪る。奈良の吉野の巨大つるし柿、伊丹空港ラウンジの高菜入りの大っきなおむすび、それだけじゃ足りなくて、羽田空港に到着するやいなや空港の中華料理店に駆け込んで、今日の最後の写真の麻婆チャーハンをかきこんだ。

 

 もちろんそれだけじゃない。せっかくの中華料理屋だ、エビチリも青椒肉絲も、定番の中華は遠慮なく次々と胃袋に収めた。だってやっぱり諸君、サプリなんかじゃ不健康。咀嚼と嚥下と胃袋の満足なしに、力強い前進の日々はありえないじゃないか。

(羽田空港「南国酒家」の麻婆豆腐で腹一杯。やっぱり、こうじゃなきゃ)

 

1E(Cd) Amalia RodriguesSUPERNOW

2E(Cd) Haydon Trio EisenstadtJOSEPH HAYDNSCOTTISH SONGS 4/18

3E(Cd) Haydon Trio EisenstadtJOSEPH HAYDNSCOTTISH SONGS 5/18

6D(DMv) 12 ANGRY MEN

total m39 y246  dd24856