Sun 190317 寝屋川・せんげん台・新松戸の大盛況/梅田Buzzでアマローネ 3814回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 190317 寝屋川・せんげん台・新松戸の大盛況/梅田Buzzでアマローネ 3814回

 こんなふうにして諸君、春シリーズ後半のクライマックスは、無事に最後の山場を乗り越えたらしい。久留米・福岡・京都・岡山・大阪とカバン1つで5連泊して、とうとう3月13日夕暮れ、大阪府寝屋川での公開授業に漕ぎつけた。

 

 これまでのワタクシの長い長い人生で、寝屋川訪問は初めてである。もちろん普通の日本人がそんなにしょっちゅう寝屋川に用事があるわけではないが、小学校4年で地図帳をめくるのを趣味にして以来、「寝屋川」という独特の響きに関心を持ち続けてきた。

 

 寝屋川に関する今井君の知識としては、大相撲春場所でなかなか好調の大関・豪栄道の出身地であるということぐらい。大むかしバイト気分で勤めていた塾の生徒で「ねやがわサン」という中3女子がいたが、彼女の「ねやがわ」は門がまえに圭 →「閨川」という漢字を使っていたので、大阪の「寝屋川」との関連は薄そうだ。

 

 いやはや、思えば不思議なものである。こんなに世界中を旅して回って、イタリアではシルミオーネにデセンツァサーノにペスキエラ、フランスでもポーにオンフルールにヴィルフランシュ・シュル・メール、滅多に日本人が行かないようなところを闊歩しているワタクシなのに、これが人生初の寝屋川なのだ。

(大阪府寝屋川の祝勝会は、おなじみ「梅田Buzz」で。今井のために、わざわざアマローネが2本も用意されていた)

 

 淀屋橋から京阪電車の準急に乗って20分、初♡寝屋川に到着した。もっとも、その前に電車の中で「今井先生ですか?」と声をかけてくれた男子大学生がいて、「これから就職活動です」と言う彼を励ましているうちに、ごく平凡に初♡寝屋川に到着していた。

 

 いつも今井の控え室に大好物の「阿闍梨餅」を用意してくれる優しいスタッフの皆さんである。阿闍梨餅の代わりに大阪・十三の酒饅頭をいただいたこともあった。

 

 今回は、阿闍梨餅と酒饅頭の両方を期待していたが、何しろ今は新講座5つの収録開始を控えている。餅や饅頭をワシワシやっている場合じゃない。精悍なサトイモ復活のためには、ここは阿闍梨餅のみで我慢するのが適切というものだ。

          (寝屋川の大盛況)

 

 いかにも「昭和のハコモノ」という建物の中に、集結した受講生は150名。新規の一般生が半数を占め、しかも「チラシを見てきました」という諸君ではなくて、ほとんどが「今井はものすごく面白いぜ」「奇跡的に大爆笑するぜ」と、友人に誘われてやってきた高校生たちである。

 

 生徒の中にはMindy(仮名)という名前のネイティブまでいらっしゃる。ネイティブ高2生が、どうして今井君の授業を受けているんだかマコトに不思議になるが、考えてみればネイティブの高校生こそ、日本の普通の英語の授業に苦労しているのかもしれない。

 

 だってそうだろう。4技能入試にかわっていく今でさえ、予備校の授業でも塾の授業でも、「5文型が分かれば英語は分かる」「こなれた日本語に訳さないと減点だ」とか、昭和中期か20世紀中頃を彷彿とさせる授業が主流なのだ。

(梅田Buzzにて。ジビエ中心の前菜と、大好きなベルギービール・CHIMAYブルー)

 

 そういう状況だからこそ、Mindy(仮名)も積極的に友人たちを誘ってくれたんだろうと信じる。今井君は「Pretty塾」で予備校講師を始めた時から一貫して5文型反対派。「どうすんだい?」「佐々木ゼミナール」でも、一度も「5文型が基本」などと発言したことはない。

 

「こなれた日本語」という旧態依然とした言い方も大キライ。日本の予備校では、20世紀全般を通じて「直訳はダメなんだ」「日本語らしい日本語にしろ」「こなれた日本語でないと減点だ」と講師が見得を切り続けてきた。しかしもうとっくにそんなのは時代遅れになっちゃっている。

 

 というわけで初♡寝屋川でのお仕事は、いつも通りの大爆笑の連続。多くの新規一般生が我々の仲間になってくれた。まさに「めでたし&めでたし」であるが、こうなれば諸君、当然のことながら豪華祝勝会が待っている。

 

 寝屋川から梅田までタクシーで阪神高速を突っ走り、30分強でたどり着いた祝勝会会場は、これもまたおなじみ、いつもの「梅田Buzz」である。ベルギーのビールを取り揃え、フランスで修業した若いシェフがジビエを中心に腕をふるってくれる。

(梅田Buzzにて。メインはシカ肉のステーキ。全ておいしゅーございました)

 

 店の人々の応対もマコトに見事であって、女子のソムリエが様々なワインを料理に合わせて提供してくれる。今井のブログまでみんなで熟読していて、「モナコでは、毎日ワインはロゼだったんですね?」と、この2月の南仏の旅のことを興味深げに質問されると、こんな嬉しいことはない。

 

 今井の「アマローネ好き」も、店の人々で情報を共有していて、前回の梅田Buzz訪問時にワタクシが「イタリア・ヴェネト州の田舎町に17日滞在して、アマローネを17本飲み干しました」と述べたことも、みんな記憶してくれている。

 

 だから諸君、ななんと&なんと、「また今井が来る」という情報を元にちゃんとアマローネを揃えてくれていたのである。カンタンに手に入るワインではないのに、あっという間に1本を飲み干してしまった直後、「今井先生があんまり悲しそうなので」「もう1本用意してございますよ」と、満面の笑顔で2本目を開けてくれた。

 

「ボクチンは何という幸せ者なんだろう」と涙ぐみつつ、すぐさま2本目に取り掛かった。銃ではなく罠で捕獲したシカのお肉も、ホントにアマローネにぴったりの味だった。感謝、感謝、大感謝の夜である。

     (埼玉県せんげん台でケーキをいただく)

 

 こうして5連泊は夢のように過ぎ、夢のように終わった。むしろ「あっけないほどだった」と言ってもいいぐらいだった。「もっとこの旅を続けていたい」「まだまだ全国行脚を続けていたい」「帰りたくない」というのが正直なところである。

 

 しかし残念ながら、そんなワガママは言っていられない。13日の大阪が終われば、その後に首都圏近郊での公開授業がギュッと連続している。

 

 14日は埼玉県せんげん台、15日は千葉県新松戸。16日からはまた全国行脚に出ることができて、16日は福島県郡山 → 17日大阪だが、そのあとは首都圏に戻ってラストスパートの予定。大泉学園・成城学園・北千住・池袋・湘南台。しかも大好きな祝勝会や懇親会やお食事会は一切ナシである。

 

 こういう首都圏近郊の公開授業が、今井にとっては鬼門になりうるのである。12月と3月は特に危険であって、授業でワイシャツやネクタイまでグショグショになるほどの大汗をかいた直後、ガラガラの夜の電車に乗って渋谷区まで帰る。これで風邪をひかない方が不思議なぐらいだ。

 

 こうして今井は、年に2回(正確には一冬に2回)高熱に苦しむことになる。この15年かわることなく、1回目は12月中旬、2回目は3月中旬。ともに39℃近くまで急上昇するから、間違いなくインフルエンザなのである。

 

 だから出来ればこの時期の首都圏近郊は避けたいのだが、しかし生徒もスタッフも熱い気持ちで今井を待っていてくれる。自宅から1時間以上の通勤電車ライド、往復で3時間近い通勤電車ライドでも、壮年サトイモは今日も今日とて夢中で駆けつける。

(せんげん台大盛況。おしくらまんじゅうからアンコが出そうだ)

 

 14日の「せんげん台」は、首都圏の人でもどこにあるのかそんなに知らないと思うが、東武伊勢崎線を栃木や群馬に向かってどこまでも北上、越谷と春日部の中間にあるマコトに昭和な団地ともおの町である。昭和中期に隆盛を極めた「武里団地」がここにある。

 

 優秀な校舎長のもと、超若いスタッフが団結して校舎を盛り上げている。地元の中学生が揃って憧れの対象とするような県立トップクラス校に通っている生徒の割合が非常に高い。生徒名簿を見て、今井君も思わず「へえ、凄いですね」と歓声をあげるほどだった。

 

 出席者、約110名。みずほ銀行のある雑居ビルの1室、こんな小規模な校舎で、よくもここまで盛り上げた。スタッフの健闘を讃えたい。大阪からヒコーキで羽田、羽田からリムジンバスで直接ここに来たが、そのヘトヘトの努力がギュッと報われた思いだった。

        (新松戸でもケーキをいただく)

 

 翌15日は千葉県新松戸、出席者は約145名。直前に銀座にスーツを2着ほど買いに出かけ、さらにその前には赤坂の高級うなぎランチを貪ったりしたが、その辺の贅沢も、このハードスケジュールに免じて許してくれたまえ。

 

 新松戸は、ワタクシ自身が25歳から29歳まで生活していた街である。駅から徒歩25分、「テラスエルム新松戸」に住んだ苦難に満ちた日々については、おそらくこのブログにもどこかで詳述したはずだ。授業中の大人気名物トーク「庭に洗剤を撒いた話」の舞台でもある。

 

 本来なら100名入れば超満員の教室に145名も入ったから、教室はLCC状態、3月なのに冷房も効かなくなって室温は30℃を超えた。窓を開けて対応したが、何故かこの夜は最初から最後までたくさんの消防車&救急車が外を走り続け、今井はますますボリュームを上げざるを得なかった。

(新松戸の大盛況。おしくらまんじゅうからまたまたアンコが出そうだ)

 

 ここでもやっぱりスタッフの努力がギュッと実ったわけである。絶好調なのである。ただし、今井君の汗の量は完全に限界を超え、帰りの地下鉄千代田線に乗り込んだ段階で汗は究極まで冷たくなり、大熱演後の高熱は、もはや避けることを困難に感じるほどであった。

 

 しかも翌日からは、福島県郡山と大阪府千里中央の仕事が待っている。その先は首都圏近郊5連発、さらに新講座収録(110コマぶん)が待ち受ける。果たして壮年サトイモは、丈夫に元気にゴロンと転がり続けられるのか。うーん、自分でも自信が持てないのである。

 

1E(Rc) Darati & DetroitSTRAVINSKYTHE RITE OF SPRING

2E(Cd) 東京交響楽団:芥川也寸志/交響管弦楽のための音楽・エローラ交響曲

3E(Cd) デュトワ&モントリオール:ロッシーニ序曲集

4E(Cd) S.François& Cluytens & Sociétédes Concerts du Conservatoire:ラヴェル/ピアノ協奏曲

5E(Cd) Paco de LuciaANTOLOGIA

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