Fri 190315 京都の「あ、今井だ」/山椒大夫と遭遇/岡山の「あ、今井先生だ」 3813回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 190315 京都の「あ、今井だ」/山椒大夫と遭遇/岡山の「あ、今井先生だ」 3813回

 それにしても諸君、せっかくの京都なのに「あまりになんにもしなさすぎ」という甘い反省というか、後悔というか、不安感が胸に重くのしかかるのである。

 

 京都に到着したのが12日午後3時、京都から次の仕事場である岡山に向かうのが13日午後2時。ウェスティンにお願いしてチェックアウトの時間を3時間も延ばしてもらったのに、それでもやっぱり「何もしない」の方針を変えなかった。

 

 その間、もちろん京都250名、「メルパルク」が超満員の大盛況を満喫した。しかしそれはたった90分のこと。そのあと駅前の居酒屋で1時間ちょいを過ごしたけれども、それ以外はホントになんにもしていない。

 

 真面目にお寺や神社を回らないまでも、せめてお馴染みの四条河原町「メゾン・ド・ヴァン鶉亭」を深夜に訪ねるとか、昼前に「松葉・北店」に挨拶して大好きなにしんそばをすするとか、そのぐらいのことはしておけばよかった。

         (岡山の大盛況 1)

 

 もう1つの可能性としては、八坂神社の目の前の「おおたや珈琲店」の定食類を貪るという選択肢もあったはずだ。由緒ある珈琲店なのに、カツとライスに味噌汁付きの古き良き定食類を出す。昨年10月に目撃して以来、「いつかはあの店に♡」「いつかはあの店に♡」と、甘い夢を見続けているのである。

 

 しかし諸君、そうは言っても「A組からE組まで、特設単科講座5講座を全て新規に収録する」というスケジュールは、もう組み直せない。入試制度改革の実施にさきがけ、3月下旬からもう新E組の収録が開始される。4月にはD組とC組、連休明けにはB組の新収録を目指したい。

 

 そうなると諸君。やっぱりダイエットが必須。ワインを飲みまくり、蕎麦を好き放題にすすり、大盛りライスやデカいチキンカツなんか、ワシワシやってはいられない。若く精悍なサトイモ君♡に早く戻らなきゃいかん。

(四条河原町「メゾン・ド・ヴァン 鶉亭」。うーん、この店をまた訪れるのも選択肢だった)

 

 その種の判断をしっかり胸に刻み、京都の仕事の後の「祝勝会」もごくごく地味に済ませたのである。祝勝会なのに、ワタクシが口にしたのはソーセージの串揚げ1本と湯豆腐1丁のみ。22時半にはもうホテルに引き上げた。

 

 こういうふうで、13日午後2時には京都駅に到着。さすがに春先だ。駅には明らかに「あ、今井先生だ」「お、今井が歩いてる」「ホンモノだ」と大喜びの若い諸君が溢れている。男子大学生3名と目があって軽く会釈した頃には、「ダイエットしなきゃ」の思いがどこかに吹き飛んでいまった。

 

 やっぱりせっかくの京都だ。出張の旅の最後の最後に、今もまだ「松葉」のにしんそばをすするチャンスが残っている。岡山行きの新幹線まで残り30分。9回裏2アウト、1ボール2ストライクまで追い込まれた今井君は、意地でもバントヒットで1塁に出たくなった。

 

 駅ナカにも「松葉」は存在するのである。北店ほどの超おなじみにはなっていないが、出張帰りに中途半端な時間が空いた時は、この店でお蕎麦を楽しむ。気が付いた時にはもう席に座っていて、躊躇することなく「あなごそば」を注文していた。

    (松葉・京都駅ナカ店で「あなごそば」を貪る)

 

 諸君、あなごそば、1杯2000円もする。お蕎麦が2000円だなんて、どうみても高すぎる。ちょっと固めに調理したアナゴが2枚入っているだけである。ホントは定番のにしんそばがいいに決まっている。なぜあなごそばにしたのか、今も不思議なぐらいである。

 

 その辺の判断の誤りは、9回裏2アウトまで自分を追い込んだせいで、気が動転していたことが原因。やっぱりお蕎麦の出汁には七味唐辛子がよかった。それなのに、あなごそばには「山椒を入れてお召し上がりください」の念入りなアドバイスがついてくる。

 

 もちろん普段の今井なら、どんなアドバイスも無視して自分の好きなように食べるのである。特に顕著なのが天ぷらで、どんなに職人が「塩がオススメ」「塩がオススメ」と粘り強くアドバイスしても、どうしても全ての天ぷらを天つゆで食べたいのである。

 

 焼肉でも焼き鳥でも同じであって、「素材の味をそのまま味わっていただくには、やっぱり塩がオススメです」と店員さんがどれほど涙声でおっしゃっても、「わかりました。タレでお願いします」とニッコリお返事を返すのである。

 

 その辺は、生牡蠣でもハモでも一緒であって、生牡蠣にポン酢なんて意地でもイヤだし、ハモに常識のようにくっついてくる梅肉も不要。好きな食べ方を貫く意地のサトイモなのである。

         (岡山の大盛況 2)

 

 しかしやっぱりこの日の京都だけは、追い込まれたサトイモ。「新幹線まで残り20分」という状況で、思わず勧められるままに山椒を山ほどぶっかけてしまつた。「しまつた」と思うまもなく、せっかくの2000円のあなごそばは、脳天まで痺れるような山椒のカホリに包まれた。

 

 だから京都から岡山まで1時間、新幹線グリーン席にへたり込んだ今井君は、脳の痺れとひたすら戦っていたのである。車窓からは美しい六甲山や姫路城の勇姿を楽しめるのだが、何しろ脳天まで麻痺するほど山椒大夫の攻撃にあい、茫然自失するばかり。岡山で降りることさえ忘れそうになるほどであった。

  (新大阪駅ナカの串カツ「大阪城セット」、1皿目)

 

 もちろんそれでも午後6時、ANAクラウンプラザホテルのロビーで若いスタッフと待ち合わせ。岡山芳泉高校のすぐ近くにある会場まで、スタッフのクルマで駆けつけたのである。

 

 出席者190名。岡山駅からクルマで30分も離れた会場であったが、本日冒頭の写真に示した通り、ものの見事に超満員になった。「初めて東進に来てみました」という新規外部生が90名。おお、半分が外部生だ。

 

 そのほとんどが「友人の誘いで一緒に来てみた」という諸君。ま、それもまた今井の評判があまりに良いからであるが♡、こういう状況は校舎の運営が余程キチンと&誠実にされていなければ不可能なことである。スタッフの皆さまのたゆまぬ努力に敬意を表する。

 

 この時間帯には、さすがの山椒大夫も勢力がすっかり衰えて、ワタクシの脳はいつもの鋭い輝きを取り戻していた♡ 使用したテキストは「C」タイプ。センター試験6番の長文読解を扱うものであるが、入試制度改革に備えて、そろそろ公開授業のテキストもすべて新しく作り直さなければならない。

  (新大阪駅ナカの串カツ「大阪城セット」、2皿目)

 

 終了後は、岡山駅近くに引き返して焼肉屋さんで祝勝会。読者諸君、山盛りの焼肉が出るわ&出るわ、日付が変わる頃までに参加者の胃袋はほぼ全てパンパンに膨らみ、最初は無口だったスタッフの口もまもなく快く緩んで、極めて貴重な情報の交換が続いたのである。

 

 事ここに至って、今井君のダイエットの決意もそれなりに緩んでしまった。あんまり自分を追い詰めると、悪辣な山椒大夫がまたニュッと侵入して来かねない。山椒大夫への防壁は、むしろホンのちょっと自分を甘やかして、心に余裕を作ることじゃないか。

 (岡山での祝勝会は、山盛り焼肉パーティーになった 1)

 

 そう考えたワタクシは翌日14日、岡山から新幹線で到着した新大阪駅で、さっそく「せっかくの大阪だ、串カツぐらいカリカリ&サクサクやっていこうじゃないか」と決意。店に存在するコースの中で量の一番多い「大阪城コース」を注文。すべてを飲み込むように高速で咀嚼&嚥下を繰り返した。

 

 実はその前の岡山で、たいへん嬉しい「今井先生ですか?」があったのだ。宿泊したホテルでチェックアウトを済ませ、ロビーを出ようとした瞬間、受験生とその母上がニコヤカに近づいていらっしゃった。薬学部に合格して、これから京都で一人暮らしを始めるんだという。

 (岡山での祝勝会は、山盛り焼肉パーティーになった 2)

 

 ニコヤカに握手しながら、「今井先生の授業を受けてホントに英語が好きになりました」「最近は今井先生の激励メッセージの中のwoulda, shoulda, couldaの話が一番気に入っています」と繰り返してくれた。

 

 母上に「一人暮らしとなると、これからちょっと寂しくなりますね」と言うと、「確かにそうですが、京都なら岡山から近いし、京都にしょっちゅう遊びに行く口実にもなります」とおっしゃるのだった。

 

 母上の後ろには、オジーチャンとオバーチャンが佇んで、これまた幸せそうな満面の笑みで、孫の成長を見つめていらっしゃる。これからお祝いの食事の席で、たっぷりお小遣いでもあげちゃいそうな、とろとろに溶けてしまいそうなお2人なのだった。

 

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