Wed 190313 新産業都市の記憶/福岡スーパー大盛況/福岡祝勝会/京都の大盛況 3812回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 190313 新産業都市の記憶/福岡スーパー大盛況/福岡祝勝会/京都の大盛況 3812回

 

 それにしても諸君、こんなにゴム臭くて大丈夫なんだろうか。3月11日昼過ぎ、仕事を終えて博多に戻る久留米の駅のゴム臭は、朝の数倍に達していた。

 

 見れば駅の周辺にもゴム関係の様々な工場が立ち並び、「ムベなるかな」の感はあるけれども。いくらブリヂストンの企業城下町とはいえ、「これで公害訴訟は起こらないの?」と不思議になるほどであった。

 

 思えばワタクシが中2の時、秋田市に新しく製紙工場ができた。いかにも昭和日本の地方都市であるが、秋田から男鹿半島にかけての地域が「新産業都市」に指定された。新産業都市、当時はたいへんな名誉であるかのように喧伝され、地理の教科書にも新産業都市の一覧表が掲載されていた。

 

 今あらためて眺めてみるに、道央・秋田湾・八戸・いわき郡山・新潟・松本諏訪・富山高岡・岡山県南・徳島・日向延岡・有明大牟田、確かにその後の近代史を思えば、「なるほど」と頷ける地域ばかりである。なんとなく成長し、やがてなんとなく停滞した。

       (福岡、600名の大盛況 1)

 

 秋田には製油工場と発電所と製紙工場が林立し、中学生だった今井君はその有様を讃えるように教師から指示された作文を書き、作文コンテストでトロフィーや賞状をもらって悦に入っていた。

 

 しかし、自らが手放しで讃えた製紙工場から、南風が吹く春先にはたいへんな悪臭が押し寄せた。甘さを含んだ独特の臭気で、中2の春からは学校の窓を開けるのを躊躇するほどになった。

 

 しかし諸君、ナンボ臭くなっても、立ち並ぶ工場を責めるわけにはいかなかった。生徒たちみんなで声を合わせて歌う「秋田市民の歌」でも、工場地帯は絶賛の対象だったのである。

 

「工場地帯海に沿い、資源に溢れる油田の地」

「稲田みどりに輝くところ」

「北日本を開きゆく使命に燃える大秋田」

中学3年までは地域を代表する優等生だった今井君だ。いまでも「秋田市民の歌」をアカペラで熱唱できるぐらいである。

(福岡会場、福岡大学の大教室。豪雨の中、この大教室を満員にしなきゃいけない)

 

 久留米の駅で新幹線を待ちながら、ワタクシはあの頃の秋田の悪臭を思い起こしていた。ゴム工場からムワムワ漂ってくる強烈な臭気は、「よくこれに耐えてじっと我慢しているな」「これじゃメシも食べられないじゃないか」というレベルである。

 

 またまた「いだてん」のラッピング電車がきて、臭気にデリケートな今井君は逃げるように飛び乗って博多に帰ることにした。

 

 一方、日曜日&大安の博多は足の踏み場もないほどの大混雑。新幹線のチケット売り場は長蛇の列というより、すでに大蛇の列ができていて、あれじゃ自分の番が来るまでに1時間も列に並ばなきゃいけないんじゃないか。

 

 30年前には想像すらできなかったほどのネット社会になって、新幹線のチケットなんか、PC30秒ポチポチ、またはスマホを1分ネロネロ、それでカンタンに帰る世の中なのに、どうして人々は大蛇の列を作るんだ?

       (福岡、600名の大盛況 2)

 

 まあいっか。とにかくこの日のワタクシはダブルヘッダーだ。久留米から博多に戻ったのが13時。福岡での仕事は15時から。会場の福岡大学までは、タクシーで30分かかる予定であるが、博多駅前のタクシー乗り場には、これまた大蛇の列ができていた。

 

 しかも、タクシーはなかなか来ない。大蛇の列に並んでいたんじゃ、乗り込むまでに30分はかかりそうだ。このピンチに一計を案じた今井どんは、徒歩3分の距離にあるホテル日航へ。ホテルで客待ちしているタクシーなら大丈夫と踏んだのである。

 

 さすが諸君、日々旅にして旅を住処とするワタクシだ。作戦は的中。その場でタクシーがつかまった。激しい風とともに雨のたたきつける福岡の街を横断して、会場の福岡大学には14時の到着。600名が参加する大学の階段教室に見事に駆けつけることができた。

 

 こんな激しい雨の中、しかも福岡大学は超マンモス校であって、構内はスーパー複雑な構造。タクシーの運転手さんでさえ、会場「1号館」を探すのに四苦八苦した。「これでホントに生徒たちは集まれるの?」と危惧したが、おかげさまで写真の通り、予定の600名はキチンと時間通りに集結した。

 

 こうなれば、もう一気呵成である。遠慮することなんか何もない。「そもそもこの大教室がこれほどの満員になったことは一度もないんじゃないか」と思われるような大盛況の中、今井独特の大爆笑が90分間とぎれることなく連続したのである。

          (京都の大盛況 1)

 

 終了後、博多中洲まで戻って焼肉店で懇親会。中学部英語講師のエースも混じって、肉を焼きながら意気投合した。修猷館高校卒、東京外国語大学を経てニューヨーク州立大学に留学していたという傑物である。

 

 こういうのは、あまりにも楽しいのである。今井君がお仕事の後の懇親会・祝勝会・お食事会をお願いしているのは、こういう出会いを求めているからである。

 

 お付き合いするべき若く素晴らしい先生が、実は日本中の塾にナンボでもいらっしゃるんじゃないか。そういう人たちと熱い意見を交わしたいと、ワタクシは熱望しているのである。

   (京都・蹴上、ウェスティンホテルからの東山風景)

 

 熱く語り合ううちに、やがて会話は英語になり、間もなく「2次会はカラオケに行きましょう」「英語で熱唱しましょう」という結論になった。おお行きましょう行きましょう。ちょうど今井君もカラオケに飢えていたところ。英米の歌をアカペラでいいからたっぷり歌いたい。

 

 男たちだけで「カラオケボックス」というのは若干味気ないから、彼の行きつけの「White Horse(仮名)」という店に向かうことになった。いいじゃん&いいじゃん、行こうじゃないか。男4人でタクシーに乗り込んで、「White Horse!!」「White Horse!!」と運転手さんにみんなで絶叫したのである。

 

 ところが、ぜんぜんラチがあかない。その「White Horse」の位置を正確に知っている者は誰もいないし、何しろワインをしこたま飲んだ直後。男4人、スマホをいじってWhite Horseを探す気力もない。あえなくカラオケを諦めて、午後10時、降り続く雨の中いきなり解散と決まった。

         (京都の大盛況 2)

 

 こういうふうで、翌朝は少なからぬ反省の中で目が覚めた。「いい年してオマエはいったい何やってんだ?」であるが、反省より何よりとにかく3月12日の仕事場に向かわなくてはならない。博多から京都への移動である、

 

 12時の新幹線に乗れば、京都には15時に到着する。駅前からMKタクシーに乗って、例の定宿・蹴上のウェスティンホテルに向かった。ついこの間まで書いていた「京都すみずみ」の宿である。

 

 ただし、今回の京都の今井君は、びっくりするほど大人しい。何と「どこにも行かない」のである。目の前には南禅寺があり、短い足をちょっと伸ばせば「哲学の道」の散策もできるし、その先には銀閣も真如堂もある。それなのに「どこにも行かない」。マコトに大人しい今井君なのである。

     (京都会場「メルパルク」からの風景)

 

 それもそのはず、京都のお仕事まであと3時間しかない。たった3時間じゃ、お部屋でお相撲でも見ているしかないじゃないか。「大文字」の左大文字や舟形や妙法を見渡せる、夏には大人気の部屋に通してもらって、窓から東山の風景を一望、あとはホントにお相撲をみて過ごした。

 

 京都の公開授業は、京都駅前「メルパルク」の大会議室で。メルパルクにはレンタル着物の大きな店があって、中国の皆様&欧米の皆様が次々と和服で京都の街に出ていらっしゃる。京都タワーの見事な勇姿を眺めながら、今日も今日とて今井君は大爆笑の渦の中に飛び込んだ。

 

 京都も、もちろん大盛況。250名の参加者があって、写真の通りメルパルクも超満員になった。いよいよ春シリーズのクライマックスになって、次々と湯気のあがるような大盛況&超満員が続く。感謝&感謝、大感謝の日々である。

 

1E(Rc) Corboz & LausanneVIVALDIGLOLIAKYRIECREDO

2E(Rc) Elly Ameling & Collegium AureumBACHHOCHZEITS KANTATE & KAFFEE KANTATE

3E(Rc) BackhausBACHENGLISH SUITEFRENCH SUITE

4E(Rc) Ewerhardt & Collegium AureumHÄNDEL/オルガン協奏曲

5E(Rc) チューリッヒ・リチェルカーレ:中世・ルネサンスの舞曲集

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