Sun 190217 河津桜を眺めに伊豆へ/東京駅の稲荷寿司/ひよこのお雛さま 3802回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 190217 河津桜を眺めに伊豆へ/東京駅の稲荷寿司/ひよこのお雛さま 3802回

 確か2月3日から2月4日にかけての雨が今年の春一番だったはずだが、天気予報士の皆さんはまた「2月19日から20日かけて春一番の可能性」とおっしゃっている。

 

 ということは2月3日と4日の春一番はマボロシ、やっぱりまだ立春前だったから「あれは春一番とは呼べない」ということになるのかもしれない。要するにあれは、単なる異常気象の1つだったらしいのである。

    (2月17日、伊豆の河津に桜を見に行く 1)

 

 そこでワタクシは、いろいろ異常な温暖化現象が心配だけれども、まあとりあえず今年もノンキに、近づく春を満喫するとしようじゃないか。14日に訪れた北海道北見がマイナス25℃、しかし生徒諸君の大爆笑ぶりとスタッフの皆様の熱い大歓待で、むしろ心はポカポカに温まった。

 

 ならば諸君、ここはいたずらに間を開けず、一気に本格的な春に持っていきたい。久しぶりに仕事もカンペキに休みの2月17日日曜日、今井君は春まだ浅い関東平野をグイッと南下して、伊豆半島・河津の桜を眺めに行くことにした。

 

 東京駅11時ちょうど発の「スーパービュー踊り子」に乗れば、河津には1320分ごろ到着する。3時間ちょい滞在して、河津発1640分の「マリンEXPRESS」で帰ってくると、東京駅には19時半に帰還できる。

    (2月17日、伊豆の河津に桜を見に行く 2)

 

 少し忙しいが、十分に日帰り圏だ。そのまま丸ビルのロシア料理でも貪って、ますますポカポカしたいじゃないか。ボルシチ、ピロシキ、もちろんウォッカ。ワタクシは夜のメシにまでワクワクしながら、とりあえず渋谷区のオウチから地下鉄千代田線で東京駅に向かった。

 

 早春の日曜の東京駅は、今もまだ中国からの団体でごった返している。わざわざ改札口の前を占領して横断幕を掲げ、みんなでニッコリ集合写真に収まっているビジネスマン集団も存在する。

 

 何よりも楽しみにしていたのは、東京駅構内で売っている稲荷寿司である。1月中旬、茨城県水戸へのショートトリップの時に初めて貪ってみたが、その美味に感激。今日も伊豆までの電車内で、いったい何個のお稲荷さんを平らげるか、実は前夜からそればかりを考えていた。

  (東京駅でお稲荷さんを購入。おいしゅーございました)

 

 一番うまいのは、店の定番の「豆狸」である。しかし「わさび」も「カニ」も「しじみ」もうまい。今回最も気に入ったのは、焦がした油揚げの中に生姜が入ったバージョン。上の写真の一番左、カリカリの油揚げがマコトに香ばしい。

 

 これは諸君、お弁当に是非どうぞ。別にお店で買わなくても、普通のお稲荷さんを作ってからオーブンか鉄板で焦げ目をつければ誰でもできる。ムスコやムスメのお弁当に、ピクニックや運動会のランチに、ママたちが料理の腕前を自慢できる可能性がムギュッと詰まっていた。

    (2月17日、伊豆の河津に桜を見に行く 3)

 

 ついでに諸君、電車の発車まで時間があったから、東京駅の土産物屋をいろいろのぞいて回った。銘菓「ひよこ」のお雛さまにも感動&感激したし、Suicaちゃんのいろんなオモチやクッキーも気になった。

 

 ワタクシは、Suicaちゃんがピングーの人々に訴えられないか昔から心配なのだが、ここまで可愛く進化すれば、いまさらその類似点を難しく論じる必要はないだろう。Suicaのオモチ、必ず近いうちに味わってみたいのである。

     (東京駅で銘菓「ひよこ」のお雛様を発見)

 

 こういうふうで、横浜・熱海経由で河津までの2時間半は、お稲荷さん+日本酒を楽しむうちにあっという間に過ぎ去った。ちょっと贅沢をしてグリーン車に乗ったから、無料のドリンクやらサロンやら、まさに夢のような早春の旅になった。

 

 河津に到着すると、サクラは予想外にどんどん花を開いていて、すでに7分咲きから8分咲きというところ。駅前から川沿いにしばらくの間はまだ開花が進んでいないが、立ち並んだ色とりどりの屋台が途切れるあたりから、ほぼ満開に近い河津桜が延々と続いた。

  (富戸と書いて「ふと」と発音する。海岸の駅である)

 

 河津桜は、ソメイヨシノよりもグッとピンクが濃厚なのである。ワタクシが幼い頃に眺めた桜は、秋田市の高清水や千秋公園のものであるが、思い違いでなければ当時の秋田の桜は、みんなこんな濃厚なピンクの花だった。

 

 川のせせらぎを聞きながら30分ほど行くと、右手に曲がる小道があって、その小道を辿ると河津桜の原木がほぼ満開の花を咲かせている。樹齢65年、それほどの大木にはなっていないが、この原木から今の河津の桜並木が生まれた。さすがに敬意を表しておくしかない。

    (2月17日、伊豆の河津に桜を見に行く 4)

 

 河津のオジサマたちの張り切りぶりにも、同様に敬意を惜しんではならない。1年に一度の河津桜のこの時期、オジサマたちに大活躍の場が訪れる。立ち並ぶ屋台でも、そこかしこの駐車場でも、原木前の交通整理でも、地元のオジサマたちの活躍なくしては河津桜の繁栄はありえない。

 

 原木からさらに15分ほど歩みを進めると、「ねはん堂」のノボリがたくさんはためき始める。桜に混じって黄色い菜の花畑もマコトに美しいが、ねはん堂とは正しくは「涅槃堂」であって、小高い丘の上のお堂の脇に、川沿いの河津桜を一目で眺められる見晴らし台がある。

    (2月17日、伊豆の河津に桜を見に行く 5)

 

 そういえば昨年の4月中旬、ワタクシは奈良の吉野に「一目千本」の絶景を眺めに出かけた。曇りがちの肌寒い1日のことで、しかし一目千本はとっくの昔に盛りを過ぎており、桜よりもむしろ吉野の地酒とイノシシ鍋を楽しんで帰ってきた。

 

 今こうして涅槃堂の脇の見晴らし台に立ってみると、確かにまだ2月中旬であるが、伊豆の河津もまた吉野に負けないほどの「一目千本」を実現しているじゃないか。いやはや、仕事の合間をついてこうして河津までやってきた価値は十分にあったようである。

    (2月17日、伊豆の河津に桜を見に行く 6) 

 

 河津駅から涅槃堂まで、2kmほどの道のり。屋台の並ぶ雑踏の道を、往路2km、復路2km、合計4kmを悠々と歩き尽くした。河津駅に戻ってみると、すでに時計は15時半を過ぎている。

 

 帰りの電車までもう1時間しかないが、2月の桜を満喫しすぎてさすがのサトイモどんも相当の疲労を感じる。ここは出来れば吹きっさらしの屋台の立ち飲み&立ち食いではなく、きちんとした椅子とテーブルのある店で熱燗でも楽しみたいじゃないか。

      (菜の花もすでに満開を迎えていた)

 

 お蕎麦屋さんやラーメン屋さんは駅前に数軒存在するが、残念ながらどこもみんな「準備中」。日がだんだん翳っていき、空気もどんどん冷え込んできたが、幸いワタクシは「へそまがり」という喫茶店兼スナックを発見。うどん&そばもメニューにあるこの店で、日本酒の熱燗を2本注文した。

 

 この店の茹でた落花生が思いがけず絶品。塩水で茹でただけのかるいツマミであるが、その塩加減が絶妙で、日暮れの桜見物に冷えた身体を、熱燗とともに一気に温めてくれたのである。

    (2月17日、伊豆の河津に桜を見に行く 7)

 

 1642分の「マリンエクスプレス」は、成田エクスプレスの車両をそのまま使用した特急である。熱海を出た後は横浜に停車するだけであって、小田原にも大船にも、川崎にも品川にも停車しない。まさに女王の貫禄であって、東京駅には1920分、定刻に到着した。

 

 本来の計画では、ここで丸ビルのロシア料理店に闖入し、熱いボルシチとピロシキで冷えた肉体を温めることになっていたが、茹で落花生とマリンエクスプレスのおかげで、もうちっとも肉体は冷えていないのである。

    (河津。お隣は名門リゾート「今井浜」である)

 

 計画は変更して、今井君は千代田線で素直にオウチに帰ることにした。翌日は広島県三原で公開授業。翌々日は東京に舞い戻って、新宿の京王プラザホテルで高校の先生方を招いての講演会。ウォッカなんかにダラダラ夢中になっているわけにはいかないのである。

 

1E(Cd) Collard:FAURÉNOCTURNES, THEME ET VARIATIONS, etc. 2/2

2E(Cd) Cluytens & Sociétédes Concerts du ConservatoireBERLIOZSYMPHONIE FANTASTIQUE

3E(Cd) LeniusDIE WALCKER ORGEL IN DER WIENER VOTIVKIRCHE

4E(Cd) Bernstein & New YorkBIZETSYMPHONY No.1 & OFFENBACHGAÎTÉPARISIENNE

5E(Cd) Prunyi & FalvaiSCRIABINSYMPHONY No.3 “LE DIVIN POÈME”

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