Fri 190215 北海道北見の大盛況/豚・牛・ヒツジ/翌日も豚にラム/ついでに鰻 3801回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 190215 北海道北見の大盛況/豚・牛・ヒツジ/翌日も豚にラム/ついでに鰻 3801回

 書いている時点で2月15日午後1時、北海道の女満別空港にいる。予定では1時間700円の「有料待合室」を利用し、羽田行きのヒコーキが出発する1455分までに新しく1本ブログを更新するつもりだったが、ありゃりゃ、その「有料待合室」に鍵がかかっていて、今日はお休みらしい。

 

 ということになるとワタクシの選択肢は、搭乗前の乗客がズラリと並んだごく普通の吹きっさらしのベンチに座り、真っ昼間のサラリーマン諸君が遠慮なしの大声でケータイでの会話を続ける真っただ中で、北海道北見の思ひ出を綴るしかないことになる。

 

 というか、その前にまず女満別空港でたった1つのレストランに入り、1時間半も粘って目いっぱい胃袋に詰め込んできた。まず「あつあつ鉄板ジンギスカン」とサッポロ・クラシック。続いて「豚皿8枚」と余市赤ワイン。締めくくりに網走監獄黒ビール。現在ワタクシはお腹がパンパンでござる。

     (2月14日、玄関の北海道北見、大盛況)

 

 この状況はまさに必然なのであって、まず北見には遅くまで滞在できるホテルがない。宿泊したのは「ルートイン北見大通り西」と言ふ超ビジネスホテル。「チェックアウトは10時です」と冷たく言い渡されれば、無力な今井君には抗弁の余地はない。

 

 いつもの優雅な出張の旅では、インターコンチにせよウェスティンやリッツ・カールトンにせよ、今井君は超エリートメンバーであるから、16時までレイトチェックアウトが許される。だからヒコーキの時間に合わせて、13時でも14時でも15時でも、マコトに自由気ままにお部屋にとどまれる。

 

 残念なことに、北見にはその類いのホテルは存在しない。むかしむかしは駅前で東急デパートも繁盛していた道東&道北を代表する町であるが、今やその東急百貨店も閉店してしまった。宿泊できるホテルは典型的なビジネスホテルばかりである。

(北見の懇親会は、豚に牛にヒツジが山盛り、夢のような世界だった)

 

 北見には、2年に1回の頻度で訪問している。女満別空港からタクシーで1時間弱。かつてハッカとタマネギで栄えた町は、2月中旬にシベリアから南下した強烈な寒気の影響で、連日マイナス20℃を下回る恐るべき大寒波の真っただ中である。

 

 今井君は30年前に愛用していたスキー用のパッチをタンスの奥から引っ張り出し、毛糸のボーシだの、毛糸のチョッキだの、昭和の記憶に属する防寒着を目いっぱいカバンに詰め込んで東京のオウチを出発した。

 

 しかも諸君、いつものANAではない。1年に1回乗るか乗らないか、マコトに相性の悪いJALのヒコーキを使う。機長が前日前夜の飲酒でデロデロになっていないかどうか、羽田に着いた段階からもう心配でならない。

  (慣れない羽田第1ターミナルで鴨せいろ蕎麦をすする)

 

 こういう時に何より大切なのは腹ごしらえである。JAL専用の慣れない羽田第1ターミナルに着いて、ビクビク今井君はターミナル4階のお蕎麦屋さんを訪問。迷うことなく鴨南蛮蕎麦を注文してズルズル、機長の泥酔に関する不安感は、お蕎麦の満腹感によって払拭したのである。

 

 いやはや、ワタクシは北見の町を愛している。この15年で4回の訪問を繰り返し、今日の出張は5回目である。網走も美幌もすぐ近くであって、スーツさえ着ていなければ、「ガリンコ号」に乗って流氷見物とか、能取湖やらサロマ湖やら、極寒のオホーツク沿岸を満喫することも可能である。

 (晴れてはいるが厳寒の北見。夜はマイナス25℃になる)

 

 しかし諸君、何しろ旅の目的は公開授業であって、その種の極寒♡物見遊山は遠慮するしかない。ワタクシは昨年も、たった1日の札幌出張なのに、十勝・鵡川のシシャモを腹いっぱい貪ったり、札幌から4時間もかかる音威子府を訪問して黒い蕎麦をすすったり、まあその種の行動を誇る驚くべき豪傑であるが、今回は何しろ氷点下25℃、自重するしかない。

 

 女満別からタクシーを飛ばして、「ルートイン大通り西」にチェックインしたのは午後3時。仕事の待ち合わせが午後5時半であるから、時間はマコトに中途半端、テレビでも見るしか時間の潰しようがない。「御家人斬九郎」「水戸黄門」の2つを見て、あっという間に2時間が経過した。

    (北見の懇親会は、真っ赤な炭火で肉を焼く)

 

 この夜の北見のホテルは、なぜか軒並み満室だったのである。中国人団体が流氷を眺めに殺到したばかりではない。「氣志團」のライブコンサートが北見で開催されて、「氣志團ファン」と言ふヒトビトが北見に殺到したらしいのである。いやはや&いやはやな世界である。

 

 北見での公開授業は、19時開始、2040分終了、出席者120名。会場は校舎の大教室であって、久しぶりに予備校らしい大きな黒板で爽快に授業を行うことができた。何しろ超&超満員だ。席は完璧に満員で、通路にも生徒諸君がワンサと溢れたのである。

(北見の懇親会場付近。カラオケ「さっちゃん」も悪くない)

 

 後で聞いてみると、「ガラガラ感があったらどうしよう?」と校舎スタッフはビクビクしながら今井講演の要請を申し込んだんだそうだ。今井は空席が大キライ。空席が多くて今井がムスッとムクれたらたいへんだ。申請にはかなりの勇気を必要とする。

 

 でも諸君、北見のスタッフは勇敢だった。ムスムス今井の恐怖、サトイモ今井の怒りの恐怖をギュッと抑えつけて、「どうしても真冬の北見に来てほしい」「氷点下20℃の北見を熱く燃え上がらせてほしい」と、恐れずに申請を出してくれた。

     (北見の懇親会は、まず希少部位が並んだ)

 

 ワタクシは、真夏でも真っ白い湯気がモーモーと上がるほどに熱く燃えるサトイモである。そういう熱い想いに応えないなんてのは、地中に眠る芋類としても恥ずべき怠慢じゃないか。マイナス20℃でも30℃でも恐るるに足らず。雪用の靴まで買いそろえて、極感の北見を満喫したのである。

 

 というわけで諸君、公開授業はいつもの通りのウルトラ大盛況。この会場が満員になったのは「史上初めてのこと」なんだそうな。ましてや「通路までパンパン」なんてのは、今後も今井以外では考えられそうにないらしい。 

    (さすが北海道、いろんな肉が全て美味である)

 

 こういうふうで諸君、この間の福岡県大牟田にしても今回の北見にしても、「ピンチになったら今井」というワタクシの強烈なパワー、当分の間は衰えそうにない。

 

 本来なら「そろそろ後進に道を譲る」という選択肢だって考えるところだ。さすがの今井も最近は少なからず疲労を感じる。首都圏というか、関東平野の真っただ中の吹きっさらしを移動する日帰り出張はツラい。しかし諸君、道を譲ろうにも、今の予備校の世界には道を譲るべきピカピカ輝かしい「後進」が、なかなか出現しないのである。

   (翌朝の今井は女満別空港でジンギスカンを貪る)

 

 そういう事情をかえすがえすも悔しく思いながら、北見の今井は楽しい懇親会場に向かった。1次会が21時半からの予約だったので、それまでの30分を過ごすべく、北見のスタッフが0次会場を予約してくれた。

 

 0次会は、スペイン風の居酒屋「MIRO」。何故か「MIRO」の隣の隣に「Miro」という別の店があって、紛らわしいことこの上ないが、お仕事の後の生ビール2杯を激飲みして幸福を味わうには何の支障もない。

 

 21時半、予約してもらっていた高級焼肉屋に入店する。アラレちゃんそっくりの店員さんの厳しい指導を受けながら、牛とヒツジと豚さんのお肉を心ゆくまで満喫した。

(翌朝の今井は、さらに豚皿8枚盛りと余市ワインを平らげる)

 

 その懇親会がどのぐらい楽しかったか、ワタクシは文章の専門家ではないから、ここにその幸福を詳らかにする能力は持ち合わせない。

 

 しかし諸君、2時間強の宴が延々と大爆笑に支配され、並べられた肉が真っ赤な炭火で次々と焼かれてことごとくスタッフの胃袋に収まったことを書きさえすれば、その幸福を読者に理解していただけるのは間違いないだろう。

 

 だから翌朝のホテルで、「チェックアウトは10時です」「10時を過ぎると別料金が発生いたします」と冷酷に告げられても、今井君の心は相変わらずホンワカ温かな幸福感に包まれていた。文句なんか一言も言わずにチェックアウト。呼んでもらったタクシーに乗って1時間弱、こうして女満別空港に戻ってきた。

 

 しかも「有料待合室」には鍵がかかって営業を休止しているが、空港内のアナウンスが休みなしに大音量で繰り返されるロビーのベンチで、ご機嫌よくこうして長文ブログを書いている。

 (仕上げに「網走監獄黒ビール」も飲み干して帰京する)

 

 ただし、その前に腹ごしらえが必要じゃないか。食欲旺盛な今井君は、空港でたった1つのレストランに入り、冒頭に述べた通り、また写真でお目にかける通りの豪華な朝食&昼食を胃袋に収めた。

 

 しかも諸君、ワタクシはこのあと、18時半から東京・恵比寿のうなぎ屋さんを予約している。羽田着17時、そこから恵比寿に急行してうなぎ御膳を貪る予定。さすがのサトイモさんも、そろそろ自重しないとますます腹がまーるく突き出るハメになりそうだ。

 

1E(Cd) QueffélecRAVELPIANO WORKS 1/2

2E(Cd) QueffélecRAVELPIANO WORKS 2/2

3E(Cd) MartinonIBERTESCALES

4E(Cd) Bruns & IshayFAURÉL’ŒUVRE POUR VIOLONCELLE

5E(Cd) CollardFAURÉNOCTURNES, THEME ET VARIATIONS, etc. 1/2

total m44 y115  dd24725