Thu 190207 寒気渦が南下/大阪茨木/神奈川橋本/竹林院(京都すみずみ23)3797回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 190207 寒気渦が南下/大阪茨木/神奈川橋本/竹林院(京都すみずみ23)3797回

 2月上旬なのに、こんなにポカポカ暖かくて大丈夫なのかいな。幼い頃からワタクシは責任感のカタマリなので、地球全体の温暖化にも、どういうわけか深く強烈な自責の念を感ずるのである。

 

 20世紀から21世紀初頭を生きてきたこれまでの自分の一挙手一投足が、今の深刻な温暖化を招いたんじゃあるまいか。冷房にも暖房にも、めいっぱい頼ってきた。「ちょっと薄暗いな」と思っただけで、昼間の部屋であかあかと照明器具を使ってきた。

 

 もちろん一個人の日常生活で温暖化が促進されるほど、この地球はちっぽけではない。しかしこういうわがままな今井君的人物が日本だけで1億、アジアで40億、もしも世界中で70億も存在するようになってしまえば、2月にポカポカ、4月にムシムシ、7月にはジュージュー地面から煙が上がる事態も避けられない。

      (大阪・茨木、300名の大盛況 1)

 

 ボクチンは、心配でたまらない。2月上旬、立春直後の日本で「汗ばむ陽気」なんてのは、いくらなんでもひどすぎる。2月上旬に「ばむばむ陽気」になったんじゃ、4月5月にはとっくに梅雨入りして、電車も教室も職場も汗臭い空気に満ちあふれ、臭くて呼吸もできなくなっちゃう。

 

 甲子園の高校野球だって、春のセンバツの段階でもう熱中症対策がはじまり、夏の大会なんか、スタンドのブラバンは太陽に照らされたトランペットの熱でヤケドしちゃうかもしれない。飛び込んだプールの水が熱湯になっていて、水泳部の選手が全身にヤケドを負ったらどうしてくれるんだ?

 

 2月4日から7日にかけては、関西も東京も季節はずれのポッカポカ。愚かなサトイモの大脳は、そういう極端な温暖化に関する妄想で満たされていた。

      (大阪・茨木、300名の大盛況 2)

 

 ところが諸君、何ということだ、明日あたりからは正反対の強烈な寒気団が北極からグイグイ南下してくるんだという。東京でも「最高気温3℃」と言っている。北海道では長い観測史上でも例を見ない低温を記録する可能性を報じている。

 

 内陸部では氷点下30℃、うんにゃ、氷点下40℃近くを記録する可能性さえあるんだそうな。1週間後、2月14日の今井君はまさにその極寒の北海道北見を訪問する予定になっているが、いったいどうしたらいいんだろう。

 

 とりあえず「パッチ」を用意。30年前のワタクシはスキーに夢中であって、北海道ニセコの標高1000メートル地点で冬を過ごしていたから、当時のパッチがタンスの奥に30年ほど眠り続けていた。そのパッチ集団をビジネスバッグに詰め込んで、北見の氷点下30℃に万全の備えを完了した。

      (大阪・茨木、300名の大盛況 3)

 

 しかしその前に、2月5日の大阪府茨木と、2月6日の神奈川県橋本について、この場で読者諸君への報告を済ませるべきだろう。まず2月5日、大阪と京都の中間点・茨木は、出席者300名を超える大盛況。「初めて東進にきてみました」という完全外部生も140名を記録した。

 

 昨年の大阪北部地震の際には、茨木や高槻が大きな被害を受けた。その直後の6月26日、今井は茨木で公開授業を実施。会場の一角はまだボランティアの皆様の集合所になっていた。

 

 6月26日は、ワタクシの誕生日。昨年の誕生日は「10年連続ブログ更新」の記念日でもあった。10年で3652回(うるう年2回を含む)の更新を達成したのは、まさにこの大阪茨木での公開授業の日なのであった。

 

 今は2日に1回の更新にとどめているが、昨年ここを訪れた日まではホントに律儀に勤勉に、まるで「今井の日常はすべてブログ更新のためにある」というレベルの勤勉さであった。思えば、マコトに懐かしい日々だった。

(都営地下鉄・新宿線、「母と一緒に、ももの花」。昭和な車内広告がマコトに奥ゆかしい)

 

 2月5日、半年ぶりに同じ会場に入って、感慨はあまりにも深い。茨木市福祉文化会館、まさにスーパー頑丈な昭和のハコモノであって、300人収容の大ホールを満員にして90分の仕事ができる幸福を、心と肉体の芯から満喫したのである。

 

 終了後は、会場から徒歩5分の焼き鳥屋で祝勝会。前々日には神戸大学でお仕事があったばかりであるが、本日の司会を務めてくれたのも神戸大学経済学部3年生の若者。経済学につかう数学の難しさを語りつつ、男子ばかり6名の懇親会が夜11時まで楽しく続いたのである。

 

 茨木からは、タクシーでホテルに帰還。前日まではインターコンチネンタルホテルに滞在していたが、この日はウェスティンに移動。だって諸君、いわゆる中国の「春節」のこの日、梅田のインターコンチは最安でも1泊10万円弱まで高騰。そんな非常識なお値段では、さすがに泊まれないじゃないか。

       (神奈川県橋本も大盛況 1)

 

 2月6日、ホテルを12時にチェックアウトしたサトイモは、MKの定額タクシーで伊丹空港へ。どんどん改修の進む伊丹空港では、新しいANAラウンジも2月1日にオープンした。ダイアモンド会員専用のスイートラウンジも、同時にリニューアルされている。

 

 しかし、うーん、残念ながら「なんだ、こりゃ?」の感が深い。福岡空港や新千歳空港のスイートラウンジと比較すると、高級感は格段に劣るのである。テーブルもデスクも「どうしてこんなに狭苦しくしたの?」「ありゃりゃ、全然リラックスできませんな」の感慨を禁じ得ない。

 

 何しろ下界は春一番の余韻の真っただ中であるから、お空の上も気流はずいぶん荒れているものとみえる。大阪から羽田まで、ヒコーキは延々と激しい揺れの中を飛んだ。

 

 CAの皆様のご苦労を思い、最初から「食事もドリンクもいりません」と丁重にお断りを言ったが、そのお断りも必要なかった。「本日は揺れが激しいため、食事やドリンクのサービスお控えいたします」というアナウンスが入った。

       (神奈川県橋本も大盛況 2)

 

 羽田到着15時10分。1535分発のリムジンバスに乗って、直接この日の仕事場に向かうことにした。2月6日の公開授業は、神奈川県・橋本の駅前である。

 

 昨年7月にも訪問したばかりであるが、むかしむかし40年近く昔に、俵万智と言ふ人が大ヒット歌集「サラダ記念日」を出版した時、「万智ちゃんを『先生』と呼ぶ子らがいて 神奈川県立橋本高校」というスーパー名作を残した。まさにその橋本である。

 

 羽田から橋本へは、まず南大沢ゆきのバスに乗る。時刻表には羽田発1535分、南大沢着1735分と記載されていて、驚くなかれまるまる2時間、マコトに長いバス旅である。

 

 ところが諸君、その所要2時間とは「道路の混雑状況を踏まえて」ということであって、高速道がスキスキの場合には予定より30分も早く目的地に到着してしまう。途中「聖蹟桜ヶ丘」「京王多摩センター」を経由したバスは、1710分にはもう終点・南大沢に着いてしまった。

        (近江坂本、竹林院 1)

 

 今夜の仕事場の橋本へは、南大沢から京王線の電車で10分もかからない。橋本に到着、1730分。しかしスタッフとの待ち合わせは1830分。土地勘のない橋本で1時間、どうやって時間を潰したらいいのか、途方にくれるサトイモどんなのであった。

 

 確かにすでに午後5時を過ぎている。飲み屋ならナンボでも空いている。こう見えても今井君は、初めての飲み屋に1人でヌッと闖入するのは得意中の得意。カウンターに1人で座って、いきなり「生ビール2つ!!」と、店の人々を驚嘆させる特技の持ち主だ。

 

 しかしまさか、お仕事前にそんな行動をとるわけにはいかない。それじゃJALのパイロットと同じじゃないか。アルコール抜きの時間つぶしに適切な店を求め、今井君は夕暮れの多摩の街を15分ほど右往左往したのである。

 

 最終的にはお蕎麦屋を選択。今日の仕事場になる駅ビルの中に、「杵屋」という屋号のお蕎麦のチェーン店があった。多摩地区のジーチャン&バーチャンたちにスッと混じったワタクシは、「天ざる蕎麦」を注文。お酒なしの蕎麦屋ほど寂しいものはないが、そこは自重に自重を重ね、分厚いコロモの天ぷらをバリバリ噛み砕いて1時間を過ごした。

        (近江坂本、竹林院 2)

 

 橋本も、スタッフの皆さんの大奮闘により、160名の受講者で超満員。「この街でこれほどの出席者数は初めてです」「この駅前でこんなに完全外部生が集まるのは初体験です」と感激するスタッフの表情を見れば、今井自身も今日もまた90分の大奮闘を決意するのは当然である。

 

 終了後、今夜もまた豪華な祝勝会。さっき「天ざる蕎麦」をすすったお店の、隣の隣のそのまた隣であるが、おそらく我々のためだけに深夜まで営業を続けてくれた中華料理店で2時間。今後の努力の方向性について実に熱く語りあったのである。

        (近江坂本、竹林院 3)

 

 橋本を出たのは、2303分の各駅停車。多摩の奥の奥、京王電車の終点から、はるばる新宿を目指す。乗り換えに次ぐ乗り換えの旅である。若葉台で1回、調布で1回、明大前で1回、笹塚で1回。合計4回の乗り換えを経てやっとオウチに到着した時には、午前1時を過ぎていた。

 

 深夜の闇の中で、純白のニャゴロワが「お久しぶり」と挨拶してくれる。確かに関西3連戦+神奈川橋本、もう4日間もニャゴロワを撫でていない。明後日からは関西&九州5連戦、またまたニャゴを撫でられない。今夜のうちにたっぷりニャゴと語り合わなくちゃいかん。

        (近江坂本、竹林院 4)

 

 ま、そういうわけでまたまた&またまた「京都すみずみ」は写真の掲載だけにとどまるのである。しかし諸君、比叡山の東側、奥ゆかしい坂本の町の風情は、今井のブログなんかで読んで済ませるより、ぜひこの春に実際に訪れてみたほうがいい。

 

 今日の写真の後半5枚は、すべて「竹林院」のもの。比叡山延暦寺の里坊の1つで、たいへん格式の高い寺院だった。庭園は国指定の名勝。大宮川の清流と比叡山を借景を取り入れ、天正年間の茶室とアヅマヤのある庭園は起伏に富んで、夕暮れの散策にはうってつけだ。

        (近江坂本、竹林院 5)

 

 何と言っても、奥ゆかしい深い静寂がいい。ホントにだーれもいない。山の向こうはアジアのお客さまで超満員、押すな&押すなの京都。その状況を熟知しているぶん、この静寂がどれほど貴重なものかを実感する。

 

 諸君、だから決してワンサと押しかけて欲しくはないのだが、古都の深い奥ゆかしさを味わうなら、いまや京都よりも琵琶湖のほとり、坂本あたりの鄙びた町を散策する他ないのかもしれない。

 

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