Wed 181212 小松空港を応援/金沢「山の尾」でうなぎ/福井大盛況と中華の晩餐 3769回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 181212 小松空港を応援/金沢「山の尾」でうなぎ/福井大盛況と中華の晩餐 3769回

 福井での仕事なんだから、普通なら福井に宿泊するところであるが、やっぱり今井君は金沢に向かう。もちろん福井も好きであるが、金沢も大好きである。「福井で越前ガニ三昧」でも構わないけれども、金沢「山の尾」での昼食はやっぱり外せない。

 

 12月9日朝、北陸から北海道にかけては大雪の予報。天気予報のチャンネルによっては「大荒れ」「暴風雪」というグッとおっかないコトバが乱舞していた。この時期の北陸では、雪雲から重苦しい雷鳴が轟く日々が続く。

 

 今や東京から金沢には新幹線で行くのが常識になりつつあるけれども、ワタクシは新幹線と言ふものが好きになれない。酔っ払った傍若無人なサラリーマン集団が、今もなお存在する。上司の悪口、部下の愚痴、取引先についてのウワサ話、マコトに聞き苦しいものである。

 

 ついでに言えばワタクシは、長い歴史を持つ小松空港や富山空港をどうしても支援していきたいのである。今井一人がウンウン無我夢中でいきんでみても、それで小松や富山の空港が支えられるはずはないのだが、新幹線開通以来どんどん勢いを失っていく北陸の空港を見捨てることはできない。

       (金沢駅西口「郵太郎」の勇姿)

 

 羽田 → 小松便は、眼下の景色もマコトに素晴らしい。諸君、トンネルだらけ&高い防音壁のせいで窓の外も見えない北陸新幹線なんかに乗るのはヤメにして、小松便や富山便をどしどし利用したまえ。

 

 機内でスマホに夢中になるのもヤメして、見栄を張って日経新聞なんか広げるのもやっぱりヤメにして、ぜひ眼下の風景に見入ってみたまえ。小松便&富山便の魅力を再認識することウケアイだ。

 

 そのためには、小松行き「A席」を選択すること。A席の窓からは、まず手に取るようにディズニーリゾート、その向こうに富士山の遠景。その富士山がどんどん大きくなって、やがて後方に退いたかと思ううちに、間もなく立山連峰の上空を通過する。

 

 たくさんのダムや白山の絶景を楽しんだ後は、ヒコーキは一気に日本海に抜け、どんどん高度を下げていく。冬の北陸独特の分厚い雪雲の中を飛行するから、ヒコーキは大きく揺れるけれども、もちろん飲酒パイロットでないかぎり「飛行の安全性には全く問題ございません」だ。

(ANAクラウンプラザホテル金沢、豪華なクリスマスツリー)

 

 眼下には、波打ち際に日本海の荒波が白く打ち寄せる光景が広がる。海の絶景を低空から眺められるなんて、こんな素晴らしい体験が他にあるだろうか。

 

 新幹線の中で同僚をコケにして爆笑したり、提携先の人々の悪口を言いまくったり、トンネルや防音壁に眺望をギュッと遮られ続けたり、そんなストレス増進剤みたいな旅をして、いったい何が楽しいんだ? ヒコーキを使いたまえ。A席の眺望を満喫したまえ。

 

 ただし諸君、空港に着いてから金沢までの連絡バスは、少なからぬストレスの原因になる。バスたった1台でヒコーキの乗客を全てさばこうとするから、バスは常に超満員だ。「補助席」なんてのまで使用する。

 

 バスもう1台、奮発したらどうですかね。ぎゅーづめバスで人々の不満を高めるより、バス1台を増発して車内に余裕を持たせれば、空港を使う人の減少をぐいっと食い止められるような気がするのだ。

  (JR金沢駅、これまた豪華なクリスマスツリーの森)

 

 さて、こうして到着した金沢は、気温3℃、雨模様である。昨夜は金沢でも福井でも初雪が観測され、民家の屋根にもうっすらと白い雪が残っている。ただし到着した午前11時、金沢の街に降っているのは雨というよりミゾレであって、雪はどんどん融けていく。

 

 ホテルの部屋は「ロイヤルスイート」に無料アップグレードされていた。いやはや、ありがたいことである。金沢への出張が頻繁になってから早14年、すっかり馴染みになったホテルであって、部屋に空きがある限り、こういう嬉しい待遇で迎えてくれる。

 

 ホテルに荷物を預けて、タクシーで東茶屋街そばの「山の尾」に向かう。前回ここを訪れたのは、2月の大雪の日であって、従業員が総出で雪かき作業を終えた時間帯だった。急坂の上の店であるから、雪が降ったら直ちに雪かきに励まないと、人もクルマも接近することが困難になる。

    (金沢「山の尾」。今年2回目の訪問である)

 

 12月9日も、雪やミゾレや雨の影響で道が滑りやすかった。タクシーの運転手さんも「大丈夫ですかね?」と低く呟いてから、気合を入れてアクセルを踏み込んだ。おお、やっぱりスリップするのである。たどり着いた山の上で、ワタクシともども安堵の溜め息をついた。

 

 陽気な女将に案内されて、準♡個室に通される。個室といってもあくまで「準」であるから、ワタクシの他にもう1組、見知らぬオバサマ2名が同じ個室でお食事をなさる。とても静かなオバサマたちで、ほとんど会話をなさらない。それは大いに助かったが、逆にそれなりの緊張を強いられた。

     (料亭「山の尾」から眺める12月の金沢)

 

 注文したのは「うなぎ御膳」である。これはまさに非常識であって、冬の金沢の料亭を訪れ、カニ関連以外を注文するなんて、普通の人なら考えられないだろう。越前、香箱、タラバにズワイ、何が何でもカニ&カニ&カニ、大っきな甲殻類を目いっぱい貪ってこその北陸じゃないか。

 

 しかし諸君、この日の今井君は夕暮れの福井に移動して公開授業、その後に「お食事会の予定がございます」と告げられていた。「冬の福井でお食事会」と言ふことになれば、まず間違いなくたっぷりのカニが出る。

 

 13年前の福井でも、同じ時期に同じ会場で公開授業をやって、そのあとは豪華カニづくしの宴会が続いた。紫色の髪の毛のオバサマが1人テーブルについて、茹でたカニ、焼いたカニ、いろんなカニを次々と剥いて食べさせてくれた。日本酒もシコタマ飲んで楽しいことこの上なかった。

   (金沢「山の尾」。まだ少し昨夜の雪が残っていた)

 

 だから今夜も夕食はきっとカニづくし。カニ三昧あるいはカニ責めになるに決まっている。ならば、昼食ではやっぱりカニは避けておいたほうがいい、昼も夜もカニ&カニ&カニじゃ、腹がカニだらけになり、むきむきのカニ腹ならいいが、お手手に大っきなハサミでもできそうだ。

 

 というわけで「山の尾」での今井君は、意表をついたうなぎ御膳。隣のオバサマ2人がたいへん嬉しそうに香箱ガニを召し上がっていらっしゃるのを尻目に、巨大な土鍋で炊いたうなぎの土鍋ご飯を、若干持て余したのであった。

 

 だって諸君、あのオコメはおそらく3合分だ。高校生時代ならともかく、こんなオジサマになっちゃったら、土鍋にいっぱいの3合飯なんか、とても平らげられるものではない。

       (金沢、姫だるまサンタさん)

 

 ときおり激しく降ってくる雪とミゾレが、窓から見ると流しそうめんか稲庭うどんのように見える。福井での公開授業は18時から。金沢16時発の特急「サンダーバード」に乗るのであるが、この時期の在来線特急はしばしば大幅に遅れることがある。早め早めの移動が大切だ。

 

 公開授業の会場は、「福井繊協ビル」。福井城の脇にある由緒正しい昭和テイスト全開のビルであって、我々の校舎とともに、稲田朋美どんの事務所もここにある。13年前の「カニづくし祝勝会」も、この会場での公開授業の直後だった。

 

 18時スタート。19時半終了。参加者は高1&高2に限定して約150名。入試制度改革を2020年に控えて、高1と高2の諸君を一堂にまとめた公開授業はたいへんやりにくい。センター試験世代ラストの諸君と、新テスト世代最初の諸君が一堂に会するわけだから、そりゃやりにくくて当然だ。

         (福井の大盛況 1)

 

 しかしさすが超ベテラン今井であって、その辺のやりにくさも全く意に介さない。2018年センター試験第6問を題材に、新テスト世代まで大爆笑の連続に誘い込む。カニづくしの豪華祝勝会になだれ込む準備も万端整ったのである。

 

 

 で、「どうだったカニ?」であるが、諸君、ワタクシは完全に意表をつかれた。祝勝会は、「中華料理」。おお、こりゃ思うぞんぶん意表をつかれた。カニの「カ」の字もそこには存在しなかったのだ。

 

 オジサマ4人で、静カニ静カニ中華料理を貪るのである。お酒を飲むのは4人のうちの2人、残る2人は「烏龍茶」。「この後も仕事がありますから」「今夜はクルマなんで」と言われれば、さすがの今井君にも一言もない。

         (福井の大盛況 2)

 

 もちろん中華料理は大好きである。2週間前には札幌の創作中華料理屋で2時間、この上なく楽しい時間を過ごした。元気な若者が少し飲みすぎて声が大きくなっていたが、飲み会は無礼講が当たり前。それはそれで楽しいじゃないか。

 

 しかし今夜は、北陸のしんしんと降る雪のように、静カニ静カニ会話も途切れがち。2人は烏龍茶、残る2名ではお酒もあんまり進まない。日本酒を4本、遠慮がちにチビチビやったところで1時間、あっさりとお開きになったのであった。

 

 福井から金沢に帰る電車が、予想通り「大幅な遅れで運転しています」ということになった。最初「40分遅れ」と言っていたものが「45分少々の遅れ」に変わる。この「少々」が怪しいので、やがて「少々」でもなんでもないことが判明。結局50分遅れ、ほうほうのていで金沢に到着した今井であった。

 

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