Wed 181121 また賞状をもらう/首都圏で基礎基本に徹する/吉祥寺でカニを貪る 3757回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 181121 また賞状をもらう/首都圏で基礎基本に徹する/吉祥寺でカニを貪る 3757回

 何かいいことがあると、どういうわけかいいことが続く。ずらずら&ズラズラいいことばかり続いて、マコトにおめでたい。もちろんその逆もありうるので、イヤなことが次から次へと連鎖することもあるが、それはそれで「気のせいなんじゃないかな」とゴマかして忘れてしまった方がいい。

 

 今井君は、またまた賞状をもらっちゃったのである。前回の賞状から4ヶ月しか経っていない。このぶんでは次から次へと賞状がビラビラ舞い込んで、もともと強烈な我が運気は幾何級数的にどこまでも向上しそうな勢いである。

 

「何の賞状ですか」「何を表彰されたんですか?」と問われれば、もちろん残念ながらマコトに地味な話になって、「またまたニャゴロワの長生きについてです」と頭を掻くしかない。

(通っている動物病院が世田谷なので、世田谷区フェスティバルから表彰状をいただくことになった)

 

 表彰状の文面は、以下の通りである。

「あなたは長年にわたり 家族の一員として深い愛情と正しい管理のもとに飼育され 今日なおその健康を維持されていることは 動物愛護の精神に徹した愛猫家の範と認め ここに表彰します」

 

 おお「愛猫家」、まさに「家」の字がポリシーや生き方を示す範例だ(すみません、前回の続きです)。

 

 前回と同様、ニャゴの実年齢が間違って登録されているようだ。ニャゴは現在16歳であって、今年の1224日がくれば満17歳。ネコとしてはかなりのバーチャンであって、人間ならおそらく80歳を超えている。ただの高齢ネコではなく、「後期高齢ネコ」というありがたいバーチャンだ。

 (左が7月、右が11月。続けざまに表彰状をいただいた)

 

 こうしてニャゴが続けざまに表彰されると、「なでしこにも同じ表彰状をもらってやりたかったな」と、熱い涙を禁じ得ない。なでしこは13歳で天国に行ってしまったが、あと2年か3年頑張っていたら、ニャゴや今井君と一緒に賞状が2枚ももらえたのだ。

 

 それを思うと、悔しくてたまらない。「仕方がない、なでしこの代わりにこのオレがもっともっと表彰されてやろう」「なでしこの分までばんばん賞状をもらってやろう」。オジサンのくせに、そういう決意で固くコブシを握りしめるのである。

   (ありし日のなでしこ。写真を眺めて涙を流した)

 

 ただし諸君、だからと言って何かド派手なことをやり遂げようというのではない。世界おじさんコンクールで優勝しようとか、アジアひげづらコンテストの金メダルを狙うとか、日本タイコバラ選手権に応募しようとか、そんな大それたことは一切考えない。

 

 今井君のモットーは、いつでも「基礎基本徹底」だ。どんなに世の中が変わろうと、基礎と基本が人を裏切ることはない。ノーベル化学賞に輝いた福井謙一教授の「応用をやるなら、基礎をやれ」という有難いお言葉は、今も京都大学のど真ん中に大きく掲げられている。

 

 ネコたちとの楽しい日々も、人生の基礎基本の一環である。日々の授業にしっかり取り組み、授業収録に備えてオジサンになっても自己研鑽を欠かさない。日々旅にして旅を住処とするのもまた基礎基本であって、旅なしに基礎基本の充実はあり得ない。

    (ニャゴはどこまでものんきなネコである)

 

 11月5日から10日まで5連泊、マコトに長い出張の旅から帰京したワタクシは、ニャゴの頭や背中を撫でてやる暇もなく、翌週は首都圏を中心にまたまた公開授業の連続であった。

 

 規模の比較的小さい地味な公開授業が続いたが、これもまた基礎基本。大きな会場に人が入りきれない大規模な仕事はもちろん楽しいが、校舎内の教室で開催する地味な仕事をないがしろにしたんじゃ、基礎も基本もあったものではない。

 

 11日は、本郷三丁目校の単独開催。しかも高3でも高2でも高1でもなくて、中3生とその保護者のみの講演会である。本郷三丁目の校舎にはそもそも中3は存在しないから、完全にゼロの状態から参加者を募集した。全員が「初めて来ました」という外部生である。

 

 それでも何とか80名が参加。スタッフの皆さまの大健闘に喝采を送りたい。今井君は連日テレビに出演しているような大スターでも何でもない。一般人に毛の生えた里芋おじさんにすぎない。ただの楕円のキウィが英語の話をするのに、予備校初体験の中3生がこんなに集まってくれたのだ。

(本郷三丁目校主催の御茶ノ水講演。全員が初対面だが、大爆笑が続いた)

 

 校舎の単独開催だが、参加者全員を収容できる大きな教室がないので、本郷三丁目のお隣、御茶ノ水の駅ビルの中に会場を借りた。今井君の古巣「どうすんだい?」1号館のお隣である。

 

 しかも諸君、さすがに本郷三丁目だ、参加者1人1人の秀才ぶりが目立つ。表情はマコトに優秀そうに引き締まり、名簿には御三家中やら超有名国立中の名前がひしめいている。

 

 パパやママにも、医師やら大学教授やら弁護士やら、本来ならワタクシの側が客席に座ってお話を伺わなくてはならないような方々がギュッと集まっていらっしゃる。

 

 この状況で100分、大爆笑が途切れない。おお、さすがに今井だ。全員が初対面、言わばアウェイの会場でも、冒頭15秒で最初の大爆笑が炸裂し、あとは一気呵成に100分、ほぼ全員がファンになってくれたはずだ。さすが基礎基本の権化。今井の辞書に「失敗」という言葉はない♡

(11月14日、オバーチャンの原宿こと巣鴨で公開授業。ご覧の通り、湯気もうもうの大盛況になった)

 

 1113日はすでに詳細を記した「日帰り大歩危&小歩危の旅」に費やしたが、翌14日は巣鴨での公開授業。出席者は約150名。立錐の余地のない超満員の教室で、担任助手の方に写真をお願いしたところ、上のような写真になった。

 

 この小さいホワイトボードを見てくれたまえ。大学受験の予備校で、これ1枚で授業を進めるのはマコトに厳しいのである。理想的には大学の階段教室にある上下可動式の黒板。それはもちろん贅沢すぎるけれども、20世紀の予備校にあった巨大な1枚黒板が欲しいところである。

 

「普通サイズのホワイトボードなら3枚を横並びにしてください」とお願いして10年、首都圏以外の会場ではほぼ例外なく3枚並べてくれるようになった。たまに2枚のことはあっても、中には4枚ズラリと並べてくれる校舎もある。

 

 しかし首都圏の校舎は1つ1つの規模が小さいので、ホワイトボード3枚を並べるスペースがない。まあ「1枚でも何とかするのがプロ」ということで、10年それこそ「何とか」してきた。しかし、うーん、やっぱりキツいのである。3枚は無理でも、2枚はどうしても欲しいのである。

(荻窪で、ケーキにコーヒーに豪華ユンケルをいただく)


 11月15日は、荻窪で公開授業。出席者約125名。小さな教室はぎゅー詰めというか寿司詰めというか、やっぱり立錐の余地もない。巣鴨も荻窪も「机なし」「椅子のみ」「補助椅子を追加」という状況になった。

 

 ホワイトボードは、やっぱり小さいのが1枚のみ。里芋オジサンも狭いスペースにはまり込んで苦しそうだ。今井が東進にやってきた最初の頃は、校舎単位で50名から60名がスタンダードだったから小さな教室開催でもよかったが、今や絶好調で生徒がこんなにワンサと詰めかけ、例外なく酸欠状態に近くなる。

 

 そろそろもっと大きな規模で、外部会場をスタンダードにしてもいいのかもしれない。もうもうと湯気が上がるようなスーパー熱気も間違いなく素晴らしいし、「入りきれないよ」「アンコがでるよ」という大盛況も嬉しいが、落ち着いた雰囲気でじっくり話がしたい気持ちも強いのである。

    (11月15日、荻窪でも湯気のあがる大盛況)

 

 荻窪での公開授業は2040分に終了。すぐに中央線の下り電車に飛び乗って、21時には吉祥寺駅前に楕円オジサンが姿を現した。駅至近の鹿児島料理屋で、太古の昔から付きあっている古い古い友人と、1年ぶりで一杯やろうという手筈になっていた。

 

 鹿児島料理屋なのに、最初に出て来たのは越前ガニである。ワタクシが1パイ、太古の友人が1パイ、約30分にわたって物も言わずにカニと格闘した。

 

 昔からカニと言ふものは、東海の小島の磯の白砂で泣き濡れながら戯れることに決まっているが、そういう難しいことは石川啄木どんに任せておいて、えげつない今井里之助としては

「荻窪の 公開授業の すぐ後に 我を忘れて カニを貪る」

そういう素晴らしい一晩になった。

    (われ吉祥寺にてカニをむさぼる)

 

 鹿児島の焼酎をしこたま飲み干し、せっかくだから店の人々を引き連れてカラオケスナックで二次会。諸君、他のお客さんもたくさんいらっしゃる中で歌うのもまた楽しいものである。

 

 三橋美智也「古城」、世良公則とツイスト「あんたのバラード」、アリス「遠くで汽笛を聞きながら」その他、今井の定番であるスーパー昭和の名曲を次々と熱唱、人々の熱い喝采を浴びた。最後は慶應義塾大学「若き血」を、見知らぬ他のお客様たちと肩を組んで熱唱。やっぱり人生はこうでなきゃいかん。

 

1E(Cd) RichterBACHWELL-TEMPERED CLAVIER 3/4

2E(Cd) RichterBACHWELL-TEMPERED CLAVIER 4/4

3E(Cd) Glenn GouldBACHGOLDBERG VARIATION

6D(DMv) 早春

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