Thu 181108 ハンバーグ談義/夜の祭・昼の祭/明らかに太った 3750回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 181108 ハンバーグ談義/夜の祭・昼の祭/明らかに太った 3750回

 昨日の記事を読んだ人は、不思議でならなかったと思う。そんなに唐津「キャラバン」のステーキやハンバーグが気に入っているなら、いったいどうして福岡空港のステーキ屋に入っちゃったんだ? 唐津まで我慢して、懐かしの恋しい「キャラバン」に突入すればよかったじゃないか。

 

 しかし諸君、「キャラバン」の店主はおそらくスーパー参加型の人物だ。お祭りの日に店を開けて、我慢して仕事なんかするより、自らハッピに身を包んで男たちの先頭に立ち、山車の上から叱咤激励、狭い街路に行き悩む山車に苛立ちながら「疾走せよ」「疾走せよ」と絶叫しているに違いない。

 

 だから、きっと店は開いていない。「電話して確認する」という20世紀的な手法も残されているが、どうせ出ない電話にかけてみるほどマヌケな選択肢はないし、そもそも今井君は昔から電話というツールが苦手。その場にいない相手の声が、いきなりヌッと耳に侵入してくると、それだけで食欲をなくしてしまう。

     (唐津くんち、夜の金獅子は迫力満点だ)

 

 ならば、虚しい期待をかかえて1時間ものバス旅に耐えるより、とっとと妥協して福岡空港のステーキ屋でワシワシやっていくほうがいいじゃないか。

 

 かつてはこの店のステーキにも感激したことがあるのだ。福岡空港の大改修が進行中であるが、そのトップを切って3年前に開店した。開店して間もないころ、仕事帰りにフラッと入って200グラムのフィレステーキ単品を注文。それなりに感激した。

 

 あの時、隣りのテーブルでは、有名なプロレスラーが昼食の真っ最中。レスラーにしては大人しく、1人黙ってごく普通のステーキ定食を咀嚼していらっしゃった。

 

「あれれ、レスラーの食欲って、意外に普通なんですな」と驚嘆したワタクシは、半ば挑戦するようなイタズラ心で、200グラムのフィレステーキをもう1皿追加注文。合計400グラムを軽々と貪って、2枚目のステーキの写真をブログにアップした。「旨そうですね」と読者の評判もよかった。

      (昼の金獅子。可愛らしさが先に立つ)

 

 しかし、うーん、昨日も書いたけれども、開店から3年が経過、どうも店の調子はあんまりよくないようである。偶然かもしれないが、広い店内は閑散として、他に客は2組しかいない。その2組も早々に去ってしまった。

 

 それでもステーキの質は下がっていなくて、「シェフが代わっちゃった」ということではないらしい。しかしまずメニューがファミレス化してしまって、たくさんの写真がちりばめられたメニューには余り高級感を感じない。ならば客はファミレスに向かう。

 

 店の前の料理見本も安っぽい。エビフライの真っ赤な尻尾がニュッと威勢よく立ち上がっている所は、唐津くんちの曳山「しゃち」に似ていないこともないが、その尻尾が5つも6つも並んで突っ立っている様子は、「並んだ、並んだ、チューリップの花が」という有様である(前々回の最後の写真参照)。

        (やっぱり祭りは夜がいい)

 

 中でも、ハンバーグがよろしくない。追加注文した「ハンバーグ&エビフライ」の皿を眺めて、うーん、この組み合わせの場合、「メインがハンバーグ、エビフライはサブ」のはずなのだが、メインがサブに圧倒されている。

 

 バンバーグは、やっぱり丸くてデカイのがいい。いくら「ツナギなし」にこだわっても、第1印象が「ちっちぇー」「ケチくせー」となると、よろしくない。

 

  お手本は埼玉県春日部「カレーのラホール」のジャンボハンバーグだ。「でっけー」「あっつあつ」、そして「完璧に楕円形!!」「これ以上に美しい楕円形はない」、思わずそう唸りたくなるようなハンバーグでなきゃ、客足はどんどん遠のいてしまう。

      (唐津には、楽しい屋号の店が目立つ)

 

 さて、こんな下らんハンバーグ談義を心の中で続けるうちに、唐津の夜はどこまでも更けていき、深夜はやがて早朝になり、和室のオフトンの中でぬくぬくしているうちに、11月3日の太陽が東の空高く昇った。

 

 驚異的に身体の硬いワタクシは、和室というものが苦手なのである。一度オフトンに横たわると、立ち上がるのに苦労する。なかなか立ち上がれないことを言い訳にして、いつまでもぬくぬくしていたくなる。だから和室での宿泊は、夏の河口湖合宿とか、やむを得ない事情がある場合に限っている。

 

 11月3日のぬくぬくは、チェックアウトぎりぎりの朝10時まで続いた。何しろ午前3時近くまで、お酒を飲みながらハンバーグのことをシミジミ思っていたのだ。このていたらくも致し方ない。

         (唐津城、11月3日)

 

 唐津くんちの本番は、実は今日と明日なのである。昨夜はあんなに盛り上がったけれども、あれはあくまで宵山、つまり前夜祭であって、これからさらに2日間にわたって、唐津の町を14台の曳山が疾走し続けるのだ。

 

 しかしワタクシは、この日の午後4時のヒコーキに乗って帰京する。だから本番の唐津くんちはほとんど見られない。11時に宿を出発して、12時半のバスで博多に向かう。バスに乗る前に1時間半ほど唐津を散策するが、目的は曳山見物ではなくて、昨夜見かけた「鯛の手ぬぐい」を購入することである。

 

 これはあくまで趣味の問題だが、夜の祭と昼の祭を比較すると、ワタクシは圧倒的に夜の祭が好きなのである。青森のねぶたも秋田の竿灯も、あくまで夜の祭である。京都の祇園祭だって、午前がクライマックスになる山鉾巡行より、前の夜の日付が変わるころ、深夜の祇園を行く「日和神楽」のほうがいい。

      (唐津くんち、ついにお神輿が登場)

 

 唐津くんちもやっぱり、宵山が一番のようである。参考までに、同じ「金獅子」の曳山を、昼と夜とで比べてみてくれたまえ。今日の写真の1枚目が夜の金獅子、2枚目が昼の金獅子。夜の獅子のほうが、圧倒的に恐ろしいじゃないか。

 

 大江山の酒呑童子となると、夜に眺める不気味さはコドモが泣き出すほどだし、大好きな「鯛」にしても、晩秋 → 初冬の明るい陽光の中では「大洋を悠然と行く鯛」というより、お池の可愛い金魚みたいである。

 

 昔は金魚を「きんとと」と呼んだが、実際にワタクシは心の中で「きんととはいないかな?」「きんととにしばしの別れを告げたいな」と呟きながら、お昼の唐津を歩き回ったのであった。

         (鯛の手ぬぐい、750円)

 

 12時半、臨時の唐津バス停に福岡空港行きのバスがきた。いつもの唐津バスターミナルは、今や最高潮を迎えたお祭の真っただ中。長距離バスなんかが接近できるありさまではないのである。

 

 博多まで1時間、丸く膨らんだ腹をさすりながら「太ったな」「急激に太ったな」と実感する。10月中旬から半月、楕円の肉体は丸々と膨らんで、次第に球形に近づいてきた。まんまるポンポンじゃ、狭いバスの座席はますます窮屈なのである。

 

 この半月余りの食生活を考えるに、この結果も「さもありなん」と頷くしかなくて、9月から10月の連日の美食&連日の赤ワインはまだしも、11月に入ってからの暴飲暴食は、まさに強烈な反省の対象である。

 

 例えばこの3日間、沖縄では

① 到着するや否や、沖縄そば + お稲荷さん2ケ

② 焼肉食べ放題 + 焼きそば

③ 大もりの蕎麦を2枚お代わり

なんてのを平気でやった。

   (唐津には「暴飲暴食」という屋号の居酒屋もある)

 

 福岡と唐津にしても、

① フィレステーキ200グラム + ハンバーグ150グラム + エビフライ2尾

② コンビニのサンドイッチと中華まん

③ 帰りの福岡空港でも、カツカレー + かつ煮込み

というありさま。ヒコーキの中で出るお弁当も遠慮なく貪った。

 

 こりゃ諸君、何とかしなきゃいかん。何をおいても、まず心の問題だ。暴飲暴食を、少なくとも年末までギュッと慎むこと。我がベスト体重は75kgなのだ。11月3日現在、ベストを8kgも上回っちゃった。しっかりギュッと抑制しないと、楕円の急速な球化に歯止めがかからない。

 

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