Sat 180901 すみずみずみ/あきたか旋風/じわじわ(イタリアしみじみ1)3708回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 180901 すみずみずみ/あきたか旋風/じわじわ(イタリアしみじみ1)3708回

 高校野球の話はもう思うぞんぶん書いたので、今井君はここでグッと話をかえて、またまた外国旅行の記録を始めようと思う。

 

 6月から7月まで「イタリアすみずみ」を書いたけれども、何しろ「10年達成♡」の記念すべき日が近づいていたから、記述もやや慌て気味。本来なら40回から50回にわたるべき15日の旅行記を、たった30回未満で書き終えてしまった。

 

 だからまだワタクシの心の中は、「イタリアすみずみ」についての欲求不満の炎がくすぶっている。不満のホノホと言ふものは、くすぶっているのを知らんぷりして放置したりすれば、ある日たちまちメラメラと紅蓮の炎に変じ、山も野も焼き尽くすことになりかねない。

 

 9月1日は日本全国一斉に「防災の日」なのであって、やっぱりわれわれ一般人もチロチロ&チョロチョロ可愛らしくくすぶっているホノホちゃんの危険性を熟知し、くすぶっていたら直ちに消火にあたる = 初期消火の大切さを確認しなければならない。

 

 そこで、今井ブログもまた「初期消火」の模範演技を行うことにして、旅行記「イタリアすみずみ」に対してくすぶり続けている欲求不満の小さなホノホを、直ちにジュッと消してしまおうと考える。方法は簡単であって、「イタリアすみずみ、再び」を書き始めればいいだけのことである。

(外国への出発は、常にカレーライス。羽田空港のスイートラウンジで、まずカレーを貪らなきゃいかん)

 

 しかし諸君、「イタリアすみずみ再び」というタイトルでは、あまりに芸がないじゃないか。そもそも、タイトルとして長すぎるし、「再び」も何も、今井君のイタリア旅はすでに150日を軽く超えている。「再び」では明らかに嘘になってしまう。

 

 むかしむかし、NHKが放送した「少年ドラマ」に「七瀬ふたたび」というのがあった。「少年ドラマ」というカテゴリーに似つかわしくないシーンも多く含まれていて、まさにその「少年」だった我々は、午後6時に放送が始まると、日本全国カタヅを飲んで、ヒロイン七瀬の危機に目を凝らしたものであった。

 

 だから理想としては「◯◯◯ふたたび」というリズムにしたい。ミラノふたたび、ナポリふたたび、ローマふたたび。そういう響きがいいじゃないか。しかしイタリアの地図のどこを探しても、すでに「3たび」「4たび」をやっていて、上手に「ふたたび」のカテゴリーに入ってきてくれない。

 

 もちろん、「金農ふたたび」「秋高ふたたび」なら、それに超したことはない。おやおや、まだ高校野球に未練があるのである。「金農ふたたび」なら2年連続、「秋高ふたたび」なら104年ぶりの決勝進出になる。どっちにせよ、素晴らしいことじゃないか。

 

 なお全国の諸君、「秋田高校」の校名を略して「秋高」と書いた場合、秋田ではこれを「しゅうこう」と発音する。ラグビーのスーパー名門「秋田工」が「あきこう」。これと区別するために「しゅうこう」ということになった。

 

 もちろん「高」を「たか」と読んで「あきたか」とすることもできた。前橋高校が「まえたか」、高崎高校が「たかたか」、熊本高校が「くまたか」、「たか」のほうがカッケー気もする。

 

 ここは秋田高校OBのみなさん、一考を促したいのである。第1回大会で準優勝の超名門も、前回の勝利が26年ぶり、その後も28年にわたって甲子園で校歌を歌えていない。ここはグイッとドラスティックに「しゅうこう」から「あきたか」へ、大きく変貌を遂げてみてはどうだろう。「あきたか旋風」、今すぐにでも起こりそうな予感がする。

(カレーだけじゃ足りないじゃあーりませんか。いなり寿司にポテサラ、ハムにチーズにコーンサラダもいただく)

 

 さて諸君、気がつけば「高校野球ふたたび」の世界にどっぷり浸っている今井君なのであるが、「イタリアすみずみふたたび」じゃ、やっぱりどうしても間延びする。

 

 一計を案じたワタクシは、まず「イタリアすみずみずみ」を思いついた。「すみずみ」に、もう一つ「ずみ」をくっつけて「すみずみずみ」、なかなかいいじゃないか。

 

 目的地は、「すみずみ」と同じミラノ周辺と、シルミオーネを中心にしたガルダ湖周遊。だから「すみずみずみ」。金農旋風の真っただ中、ワタクシは「すみずみずみ」の執筆に向けて、頭の中の99%はカナノー、残り1%はすみずみずみ、まさにすみっこだけは、すみずみずみの準備に取り掛かっていたのである。

 

 こういうふうで、ほぼ「すみずみずみ」に決定してはいたものの、「やっぱりフザケすぎなんじゃん?」「すみずみずみじゃ、リズムも悪いんじゃん?」という思いがあった。

 

 そこで諸君、結局ワタクシは「イタリアしみじみ」を採用することにした。「すみずみ」の後が「しみじみ」なら、語呂もなかなか悪くない。

(出発への締めくくりは、ハーゲンダッツのアイスクリームと、バーボンウィスキー。これですっかり準備が整った)

 

 むかしむかし井上ひさしの書いたお芝居で「しみじみ日本・乃木大将」というのがあった。1979年、今井君は新宿の紀伊国屋劇場で観た。乃木大将の悲劇を愛馬の目から描く斬新な芝居は、2012年には蜷川幸雄の新演出で上演された。蜷川幸雄・最晩年の名舞台であった。

 

 それに対して我が「イタリアしみじみ」は、以上のような経過を経てようやく実現するヘロヘロ旅行である。とりあえずイタリア最大の湖・ガルダ湖に小さな矢印のように突き出した古代ローマの町・シルミオーネに向かう。

 

 この場合、いつものことであるが、細かいスケジュールなんか、ちっとも決まっていない。どこで何をするか、何日にどこへ小旅行を敢行するか、まるっきり決めていないのである。

 

 そういうスケジュールは、着いてから、カフェでビールでも飲みながら、ゆっくり&じわじわ決めていけばいい。「しみじみ」というより、むしろ「じわじわ」であって、旅の醍醐味はむしろそのジワジワ感にある。

 

 ならば旅行記のタイトルも、「イタリアじわじわ♨︎」がふさわしかったのかもしれない。しかし諸君、さすがのワタクシも「イタリアじわじわ♨︎」まで思い切ることはできなかった。

 

 少年時代に「七瀬ふたたび」に夢中になった人々だって、「七瀬しみじみ」なら許せても、まさか「七瀬じわじわ♨︎」を見ようとは思わないだろう。実際は「イタリアじわじわ」の旅なのだが、ここは諸君、「イタリアしみじみ」の旅にしばらく付き合ってくれたまえ。

 

1E(Cd) IncognitoNO TIME LIKE THE FUTURE

2E(Cd) IncognitoPOSITIVITY

3E(Cd) Larry CarltonFINGERPRINTS

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5E(Cd) Luther VandrossDANCE WITH MY FATHER

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