Tue 180731 理想の引き際/今井は強すぎる/最終日のハンバーグ/4日目の詳細 3682回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 180731 理想の引き際/今井は強すぎる/最終日のハンバーグ/4日目の詳細 3682回

 おおそうか、昨日は日曜日で、今日は月曜日だったんだ。すっかり浮世離れした今井君は、まさか昨日が日曜日だったなんて、そんな華々しい1日だったなんて、ちっとも思い浮かばなかったのである。

 

 思えば台風12号、かえすがえすもイヤなヤツだったのである。スーパー猛暑の夏休みの真っただ中、「お父さん、海に連れてってね」「絶対だよ」「約束だよ」「どうしても海に行こうね」、そういう日本中の子供たちの熱い願いを、あえて土足で踏みにじって西に走った。

 

 諸君、ここはギュッと記憶にとどめようじゃないか、あいつは、ホントにイヤなヤツだった。スーパー猛暑で傷ついた心も身体も、何としてもこの週末でスカッと元に戻したかったのに、わざとその土曜&日曜を狙って、まるで山陽&九州新幹線のルートをなぞるように意地悪していった、ホントにイヤなヤツだった。

    (いよいよ真っ赤なBAD TOROの出番だ)

 

 イヤなヤツというものは、だいたいにおいてシツコイのである。一応まだ「台風」と呼んであげているけれども、その勢いたるや、すっかりお衰えてヤンワリ&フンワリ、高野豆腐かスポンジボブのレベルである。

 

 パンパンに固くゴツゴツしていた最盛期の渦巻きぶりは、今や衰えて見る影ない。それでも鹿児島の沖でトグロを巻いて、「スイマセン、今でもまだ一応は台風です」とイヤらしくピープー、「昔の名前で出ています」をやっている。

 

 ボクチンは諸君、そういう生き方が大キライなのだ。「むかしはスゴかったんだよ」「むかしは有名だったんだよ」「むかしは人気沸騰でね」。そういうムカシ&ムカシの語り草になったら、サッサと&スカッと引退するのが、理想のオトコの引き際だ。

 

 台風12号どん、アンタにはそういう引き際の美学が分かっているのかい? 新幹線に乗ってひたすら西に向かったと思ったら、鹿児島の南岸でクルリと360度、キミはいったい何やってんの? 潔く引退して「すげーヤツだったな」、そういう昔話の中で生きていくのがいいんじゃないの?

    (そろそろ意地悪な「らむチョップ」の出番だ)

 

 テレビの天気予報を眺めながら、合宿最終日の今井君はそんなふうにイライラ、人間の引き際について大雑把な思いを巡らしていた。生徒ばかりか、講師の若返りも急ピッチである。優秀な講師がどんどん育ちつつあるのに、いつまでも過去の伝説みたいなヤツが居座っていたら、邪魔になるじゃないか。

 

 この場合、今井君自身は一応「邪魔になるじゃないか」の対象から外しておく。自分で言っちゃモトも子もないが、今井君の場合は、「邪魔」というより、「目標」ということにさせてもらおう。若い講師諸君が目標と設定するのに、これほどピッタシカンカンのロールモデルも少ないだろう。

 

 なお、「ぴったしカンカン」とは、1975年から1986年にかけてTBSで放送された大人気のクイズ番組。歴代の司会は、久米宏・小島一慶・吉田照美。出演者は萩本欽一・坂上二郎・藤村俊二・沢田亜矢子・関根勤・斉藤清六。戦後のバラエティスターが大集結した感があった。

(9割を超えた成績優秀者の一覧表。ほぼ全員が9割を超える)

 

 閑話休題、河口湖での合宿の話に戻るが、しかしやっぱり諸君、今井君は「すげー」。ただ単に「すげー」では済まない、「すげー」「すげすぎる」「スーパーすげんじゃね?」「あまりにすげー」のその先、「極端にすげー」のさらにその上を行くのである。

 

 スーパーすげー、ウルトラすげー、ハイパーすげー。だって諸君、普通なら「やっとのことで終了」「ギリギリで完了」「最後までやるのは無理でした」のはずのテキストが、3日目の1コマ目でホントにホントにスカッと終了。「分からない点があります」なんてのは、微かな吐息レベルさえ出ないのである。

 

 だから合宿4日目は、「快速電車」の「快」の字がまさにピタッと当てはまる快走ぶりを披露する。おお、速い&速い。1コマ目、筑波大学。2コマ目、大阪大学。3コマ目、名古屋大学。それぞれ約80行の長文読解問題を、最盛期の白鵬よろしく「問題にしない」のレベルで堂々と解き進む。

 

 もちろん諸君、さすがの楕円形イマイも、7月21日の合宿開始以来9日目、もうヘトヘトのヘト助、ヘトヘトのヘト左衛門であって、17歳&18歳の若々しい生徒諸君に付き合っていくのは、肉体的にも精神的にもマコトに厳しいものがある。

(テキスト+こんなに長文読解の補助教材。バリバリ英語力を伸ばしてもらいたい)

 

 それでも今井君は負けない。弱音もはかない。ギュンギュン前進を続けるばかりである。何でこんなに強いんだか、自分でも不思議なぐらいであるが、前進、前進、前進&進、圧倒的な迫力で前進を続けるのである。

 

 そのためには、Tシャツのレベルから気合を入れなきゃいかん。真っ赤な「BAD TORO」、白にラムの「らむチョップ」、そういう勝負Tシャツを着込んで授業に臨む。「あほくさ」と言われようが何だろうが、そんなことに構ってはいられない。

 

 こうして諸君、合宿4日目の夕食の時間が巡ってくる。テキストはとっくに終了。ゴツい長文読解を揃えた補助教材も、すでに早稲田×2・九州大・筑波大・大阪大が終了。あとは2017年名古屋大学の難問を1問残すだけであるが、とにかく我々は胃袋をパンパンにして、難問に立ち向かうのみである。

 

 最終日の夕食は、どでかハンバーグ。3年前までは、ハンバーグは3日目、ミックスベジタブルがビミョーに乗っかったマコトにちっちゃな冷めたハンバーグだったが、今や写真でお見せする通り、これからの丸1日をギュッと支えてくれる豪華&大型ハンバーグ君である。

(いいですな、巨大なハンバーグ。合宿って、やっぱりこうでなくちゃ)


 よくよく観察してみてくれたまえ。今井君そっくりじゃないか。このカンペキな楕円形、このテリ、この優しげな表情、合宿のハンバーグとして、これほどパーフェクトなハンバーグが他に考えられるだろうか。

 

 むかしむかし昭和の日本に、「ハンバーグ」と言ふアダナのついたシンガーがいた。菅原洋一。加古川東高から国立音楽大学に進んだ。「鈴懸の雨」「今日でお別れ」「知りたくないの」など大ヒットを連発、「あなたの過去など知りたくないの」の名フレーズが、昭和の末期を彩った。

 

 同じ時期には「バーブ佐竹」という芸名の歌手も大流行。菅原洋一とともに「顔じゃないよ、心だよ」のフレーズが日本を席巻した。実は今井君、それなりに顔にも自信があるのであるが♡、顔やら容姿やら以上に、心の熱さにもギュギュッと強烈な自信を持っている。

    (最終日の夕食を、マクロの目で眺めよう)

 

 ま、冗談はさておき、7月29日夜22時、今井君は東進移籍以来28回目の夏期合宿授業を終えようとしていた。第1期も第2期も、これまで経験した中でサイコーの出来であって、目の前にある名古屋大学80行の長文問題も、難なくクリア出来そうである。

 

 むかしむかし、10年前までの合宿なら、このあと明け方5時まで準♡徹夜、いや7時まで完全徹夜で「勉強」して、「限界を超えろ」「お前たちの限界って、この程度だったのか?」「いまこそ限界突破だぁ」と、スタッフも泣きそうになりながら盛り上がったものだったが、それも今は昔の物語である。

(もちろんクーラーもあるが、なんと言っても合宿の味方は扇風機の諸君である)


 2225分、それでも10分ばかり授業を延長して、やっとのことで10日間の合宿授業を完了。ガランとした深夜の温泉旅館にカランコロン、カランコロン、澄んだ下駄の音を響かせながら、自分の部屋に引き上げた。

 

 今ではもう、「昔は徹夜したもんだ」という昔話さえ、生徒はニワカに信じてくれない。というか半分は笑いの対象であって、「へー、そんなバカなことしてたんだ」みたいな反応しか返ってこない。世の中の変遷とは、マコトに速いものである。

 

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